新聞に広告がでていたので、五木寛之さんの「孤独のすすめ」をゆめタウンの積文館で購入。まあ五木寛之全集もあらかた読んだし、ほぼ氏の論調はわかるが新書版でもあったので買ってみた。
妻も元気だしかわいい孫たちもいるしお陰様で一族郎党、元気でやれているので孤独感というのはないが、いろいろ考える性分故、こんな風に80あるいは90までひょっとしたら生きなくちゃいかんのかなとつい思う。
2016年調査で独居世帯が327万、そのうち男性1人が76万世帯すなわち76万人いるということ。そのうち28万人が年収200万以下の貧困状態だと以前このブログで紹介した。まあいずれにしても76万の男たちは今一体どのような生活をしているのか?
(マガモのメスは水鏡におのが顔をうつして羽繕い)
五木さん曰く、前向きにという呪縛はすてて、セカンド、ローあたりにシフトダウン(前進ではなく後進)して、何かをもとめて右往左往してりゃいいという。私の義理の兄は一人身になって相当なるが結構、読書などしながら元気にしているという。五木さん曰く、読書は世界中のいろんな著者と1対1で対話できるこれほど強い友はない。人生の第四コーナーを楽しんで下さいというわけだ。私は読書はするがここまでの境地にはなり切れないね
私がこの本で発見したこと(付箋をつけた個所)
第一章。老いとはなんですか
1、体力、気力ほかの低下を諦める(あきらかに極める)。腰痛など直そうとせずに発症や悪化しないよう養生せよ
2、生きる目的は10年後世界が日本がどうかわっているか見届けたい。老人ばかりになって現役世代、若者たちから虐待されている、世代間闘争が起こっている?などなど
3、日本は出生数はふえず大量死の時代を迎える。これからは死生観が問われる時代になる。生まれることも死ぬことも自由にはいかないわれわれ人間。
4、戦後72年、高齢者は世代ではなく、若いものから潜在的に疎まれる「老人階級」になった。この世代も格差はあるが自立することが求められる。一定以上の収入のある老人は年金返上、選挙権の返上をすべし
5、なんやかやと迷っている状態こそが生きているということ。こんなことでいいのかなと考える必要はない。中秋の名月をみながらいいなと思っていればよい。
第二章。「下山」の醍醐味
は、また明日ご紹介!!!