ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

190312 未曽有の大被害をもたらした東日本大震災からはや8年、一体いつになったら終息するのか?!

2019年03月12日 | 辛口ひとりごと

311を忘れるな!この時期になるとテレビラジオは一斉に報道をはじめ、普段忘れている我々に思い出させるべく特番を組む。あれから8年、30兆円をこえる巨額の復興予算が投じられ、10mをこえる防潮壁がつくられ海を見えなくし、おなじく10m近くかさ上げ工事がなされ、数段上に宅地や商業地が造成され、家を流された人たちに復興住宅を何千棟と作り上げた。東北の復興なくして日本の再生なしとスローガンをかさね8年、復興の実態はどうなのか?福島原発の廃炉処理などまだ数十年と巨大な金が必要になる。推進する技術者が減ってゆく。ほんとにできるのか?

 今の復興大臣はだれか、復興庁長官は?復興10年計画が8年過ぎた。進捗状況は、問題点は?安倍総理は「復興は順調に進んでる。被災者個々の課題悩みにはきっちり寄り添ってってゆく」と政府主催の追悼式でしらっと挨拶。

 現実はどうか。TV報道によれば自宅の2Fで暮らす人など自宅避難者は津波で破壊された1Fの修繕費250万円の援助のみ、実際は修復に1000万かかりそのまま放置。家が全部流された人には仮設住宅から復興住宅まで提供される。その復興住宅も孤独死が増えコミュニティができない。誰が住んでいるのか個人情報とやらで市町村は自治会長にも教えないらしい。助けようがない、現場は八方ふさがり。

 かさ上げされた土地に住民が戻らない。空き地になっている。陸前高田市ではこれら空き地の需給のマッチングをしているらしいがなぜこんな事態になってしまったのか、期待される商業ゾーンができるのか?

 福島の原発事故周辺エリアは放射能汚染ごみの山。何万?という汚染水貯蔵タンクの設置場所と化している。こんなところに帰れと言われても住民は帰れない。廃炉問題は次世代にまで負担をおわしてゆく。こんな状況下でまだ原発再稼働のどうのこうのと言っている。

 全国にある災害公営住宅の整備率が98.4%ということだけで東北の復興が順調にいっているとまさか首相は考えていないとは思うが。宮城、福島、岩手の知事は一体どのように現状認識し、どのような復興ビジョンを持っているのか。被災3県をふくめた東北6県全体で産業復興戦略を考え雇用を増やしていかないとまったくのじり貧となってしまうのではないか

 一体、政治とは何か、政治家とはなにをすべき人間なのか、東日本大震災の復興対策も、原発廃炉問題も、沖縄の辺野古移設問題も、北朝鮮拉致被害者問題も日本人の人知を超えている難問なのだろう・・・・馬のつらになんとかではないが総理、副総理、官房長官らがしらっと紋切り型の答弁をするものだから世論調査の支持率があがらないのだろう

 こんなお先真っ暗な感じのマクロ環境のなかで、わが家周辺は菜の花が川辺に鮮やかな黄色の絨毯をつくってくれ、庭の白いモクレンも開花しそうで着実に春を迎えようとしている・・・

 


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