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130120 アルジェリアテロ事件、「人命第一」を実践できる体制づくりなしでは口先対応にすぎない

2013年01月20日 | 辛口ひとりごと

 かつて日本政府は「人命は地球より重し」という論理でテロリストの要求に応じた。今回のアルジェリアのテロによる日揮の社員をはじめとした外国人拘束事件に対し安倍総理が人命第一で武力行使は慎重にとアルジェ政府に要請したがアルジェリア政府は要請を受け入れず事件二日目に武力制圧をこころみ人質数十人が死亡、日揮社員17名のうち10名の生死がいまだ不明となっている。

 日揮は受注残1兆円をかかえる東証好業績大企業。商機があればどんな政情不安地へもでかけて石油やガスのプラント工事を請け負う。リスクを負って現地に出かけるのは紙切れ1枚で派遣される社員たちサラリーマン。今回の事件に対し本社の広報担当はまるで他人事みたいに冷静に鋭意情報収集中ですと答えていた。自社の社員のことをまるで下請けの社員みたいな感じで言っていたのにはなんだこりゃと思った。

 テレビではプラント工事エリア周辺にテロリストの侵入に対する二重三重のバリアやセンサーがなかったと言っていたがリスクマネジメントがなされていたとは思えないような体たらくだ。政府も企業もことがあれば人命第一を基本に善処しますなんて白々しいことをいう。社員が死んで社長はしらっとしているようなことは絶対許されない。尖閣問題でも領海侵犯の中国の船に対して「出ていきなさい」を繰り返させるだけではどうしようもない。武器をもって戦わないというなら、そう言える体制を確固とせねばならない。やっとアメリカは尖閣で領土問題を起こすような中国の行為は許せないと表明したようだが、ぬくぬくとした生活をしている日本人には日夜テロで市民が殺され、フランスの戦闘機が隣国マリを自国の空を通過して空爆しているようなアルジェの国のいかなることもほとんどわからないということだ。人質の無事を祈りたい。


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