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S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

170313 東日本大震災から6年、復興なお遠し。人生いろいろだがあまりに彼我の差がおおきい!!

2017年03月13日 | 辛口ひとりごと

 東日本大震災、福島第一原発事故から6年、避難なお12万人を超えまだ仮設住宅にる人が3万4000人。結局、死者15893人、行方不明2553人、震災関連死3523人。マグニチュード9、最大震度7の大災害。原発事故の後始末に何十年という年月と処理作業に苦労する人たち、それ以上に被害にあった人たちの心痛は計り知れない。政府は東北の復興なしに日本の再生はあり合えないといった。道路や鉄道の復旧や公営住宅などインフラ整備で着々復興は進んでいるというがとんでもない。

 宮城県石巻の佐藤さん。「あの悲しみを忘れません。あのつらさを忘れません。あの無力さを忘れません。あの寒さを忘れません」こういう人たちがいまだたくさんおられるのであろう。岩手、宮城、福島各県の知事や国のリーダーたちも東北エリアの人たちに明確な明るいグランドビジョンを提示できないままでいる。復興は最低10年スパンで考える必要があるとするなら2020年の東京オリンピックなど誘致すべきでなかった。人口減少、人出不足が見えている中でオリンピック関連で人手や資材が東北に十分いきわたらなくなることは想定できたのではないか。

 あの何十兆円もかけて20M近い防潮堤工事はほんとに必要だったのか、そこに巨額のカネと人手を投入するくらいなら仮設でない公営住宅の建設など重点集中的にすすめるべきでなかったか。田中角栄がいたら圧倒的なリーダーシップで推し進めたかもしれない。

 昨夜は真夜中までWBCの激闘、小久保監督は死闘と言ってあとはなにも言えなかったが東京ドームの観客を代表者として日本国民の期待に押しつぶされそうになったのではないか。大活躍の救世主中田はあっけらかんとしていたが。こんな人たちは東日本大地震被災者のこと、原発被災者のことなどは完全に失念していただろう。わたしもその一人だ。もっともTVのまえで5時間もじっとみているほど忍耐力はないがね。人生いろいろだがあまりにも彼我の差は大きい!!

 なぜ原発事故は防げなかったのか。想定外の大自然の驚異はこれからも起こる。どんな想定外でも絶対に全電源喪失などは発生させない、かならず止めることができるということが今、確認できているのだろうか。起こった時の避難の仕方を考えるより先に考えるべきことだ。ここらの論点が今、すっかり忘れ去られている・・・日本はノー天気な国だ!


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