ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

「アーンして」むかしラブラブいま介護

2010年09月20日 | 辛口ひとりごと
 今日は敬老の日。朝、自治会の役員さんがお祝いを届けてくれた。妻の母親が今年96歳、今入院しているがそのスマイルで病院の人気者。嚥下性肺炎のおそれがあるので食事はできず、管で胃へ直接栄養補給している。常時吸引、痰を除去、酸素吸入もしながら健気に頑張っている。妻は毎日午後3時間見舞い看護。見舞いに行った時、私にきづくと名を呼びぎゅっと手を握り締める。元気だがいつ急変するかわからない。私の母も大阪にいるが88歳、おなじく嚥下困難でおなかに穴をあけて(いろう)栄養補給。
 世界1の長寿国、にっぽん。おんな85歳、おとこ80歳。いくら寿命が延びても、健康で、美しく、楽しく生きられないと意味がない。企業経営の目的は「より良く存続すること」である。創業100年の老舗だからといって、社員を幸せにできない会社はだめである。給料をあげきらないなら、生涯雇用は保障するよと経営者は明言すべきである。そうすると社員は安心して頑張れる。
 100歳以上のかたの行方不明者が相当数いることが発覚。行政もいい加減なもので本人確認もせず、記念品をおくりつけてきた。年金を子供がだましとっている。日本人の精神の荒廃、無縁社会極まれりだ。実際に高齢者を見守る民生委員も足りないという(九州で243人欠員)牛乳屋さんでも新聞屋さんでもこの機能が果たせないかと思う。
 西日本新聞の春秋欄に「シルバー川柳」が紹介されていた
・味のある字とほめられた手の震え
・食っちゃ寝て豚ならとっくに出荷済み
・つい真似た本田のシュートで肉離れ
・孫たちにアドレス聞かれ番地いう
・おーいお茶ハーイと缶がころがされ
・辞世の句なかなかできぬと長生きし
・長生きをするなと政府に仕分けされ
・さびしくて振り込め犯と長電話
延命医学がもたらす長寿は本人にとって家族にとって、国にとって
本当に幸せなことか考えさせられる敬老の日であった。

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