ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

220404 新年度胎動、明日ありと思う心の仇桜・・・!今を精いっぱい生きるのみ!!

2022年04月04日 | アフターセブンティ

「明日ありと 思う心の仇桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは」

親鸞聖人が詠まれたと伝わる和歌のようです。聖人が9歳の時、仏門に入られる決心をされ天台座主である慈円を訪ねましたが、すでに夜だったので、「明日の朝になったら得度の式をしてあげましょう」と言われた。しかし、聖人は「明日まで待てません」とおっしゃられ、その時詠まれたのがこの歌と伝わっています。「今美しく咲いている桜を、明日も見ることができるだろうと安心していると、夜半に強い風が吹いて散ってしまうかもしれない」ということですが、親鸞聖人は、自分の命を桜の花に喩え、「明日自分の命があるかどうか分からない、だからこそ今を精一杯大事に生きていきたい」との思いが込められているということです。

4月に入り、福岡では桜が散り始めました。日本人はとくに桜には思い入れがあるようです。刑務所で俳句の指導をしている講師が桜の木を持ち込んで俳句を作るように言ったらしいですが桜をみた受刑者たちはその桜にみいられたようにじっと見つめるだけだったとか。

                さまざまなこと思ひだす桜かな  

芭蕉の句に待つまでもなく日本人はそれぞれの思い出に桜が絡んでいるようですね。満開の桜の傍で卒業証書をもって立つ自分が、散りゆく桜の前で新たな入学、入社、あらたな挑戦の始まり。この時だけは謙虚な気持ちになるのではないでしょうか。

春時雨、わが家の和室の前のもみじが花芽をだし、バックの紫モクレンが雨露をいだいて鮮やかに色づいている。

午後、桜が散って花筏が撮れるとおもい、いつもの筑前、草場川にプリウスを走らす。気温がさがり肌寒い感じ。外に出ると思った通り桜並木道がピンクロードに変身している。どんよりした曇り空だがピンクの花びらがちりばめられた道にカメラをおいて虫目線で桜並木を撮影、いつもと違う写真がとれた。こんな時にもレジャーシートをしいておにぎりを食べながら花見をしている女性たちがいたが日本人は頑張りますね。

月曜日の今日は写真クラブの例会。あたらしい役割分担でスタート。座る場所をかえて新年度スタート。前回ブログの舞鶴公園の桜をはじめメンバーがもちよった作品の合評会。同じメンバーだがやり方がかわるだけで新たな感じがする。

13名のメンバーの内、80歳以上が10人。いうなればいつ死んでもおかしくない面々の集まり。「明日ありと思う心の仇桜夜半に嵐のふかぬものかは」を心に刻んで、今を精一杯生きるのみですね!!

 

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