スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

脱獄の用心棒(TV)-Gatling Gun

2007年03月26日 | Weblog




「脱獄の用心棒」というタイトルでTV放映されたのは、ボクが高校生の頃だったか…?
いきなり、それまで慣れ親しんできたマカロニのメロディとは、一風違う音楽が流れきて、少したじろいだ記憶がある。
もちろん録音もした。
「え?こんなマカロニ音楽もあるんだ…」という驚き。



後年、作曲者のピエロ・ピッチオーニのことを知り、作風も納得した。
ジャズそのもののテーマも、今では結構お気に入りだ。
今、あらためて見ると、かなりオシャレなメインタイトルだと思う。

肝心の映画だが、流血シーンの描写は「情無用のジャンゴ」ばりかも知れない。
ロバート・ウッズが手の甲から弾頭をえぐり出すシーンは、かなりリアルな描写だ。
やれ流血だの残酷だのと言われているマカロニだが、実際はそんなシーンはあまり存在しない。
だから、鮮血の描写をマカロニで見ると、あらためて驚いてしまう。

この作品の中のジョン・アイアランドは好きだ。
彼の最期のカメラワークも気に入っている。



イブリン・スチュアートもいい。





作品の中のワンシーンに、昨年訪れたマドリッド郊外の川辺で撮った写真と同じものを発見!
どうでもいいことだが、こういうのは結構嬉しい!






続・荒野の用心棒 - Special Edition

2007年03月24日 | Weblog
ついに究極のDVDが発売となった。
日本版ポスターの図柄がジャケになったのは嬉しい。
やっぱり、「続・荒野の用心棒」ときたら、この図柄だ。
先だってリリースされたCDのジャケも自分で作って眺めている。

さて、この作品は、今の自分を構築してくれた礎となる作品だ。
2001年にリリースされたDVDよりも、画質は良くなったのはもちろんのこと、
現時点では最も画質が秀逸だった米のBlueUnderGraund製のDVDよりも画質がよくなったと思う。



いくつかのシーンをキャプチャーして比較してみたが、ザラザラ感がなくなってよりクリアに
なったのと同時に、この作品のテーマ色である「赤」の発色が極めて鮮明だと感じた。

特典のフランコ・ネロへのインタビューは、翻訳がついて、いっそう身近なものになった。
さらに特典の「シネフィル・パンフレット」も読み応えあり。
リンゴ役の「ホセ・ペニャランダ氏」の言及や、ジャンゴ機関銃の由来が公になったのは初めてではないか。



思えば、中学生になったかどうか、みたいな年頃に場末の映画館に母に連れていってもらって
見たのが初めての出会い。

おそらく、すべての映像が新鮮で、今のボクの脳の奥深くに刻まれたのだと思う。

当時の名古屋南東部に広がっていたハゲ山の風景が、この「続・荒野の用心棒」のロケーション
に重なったのは間違いないし、そんな風景を求めてやまないのは、よほど強烈な印象を
受けたのだと思うのだが、それがなぜなのかは自分でも分からない。

本物の西部の景観は大好きだが、チープな「西部」の風景も同じくらい好きだ。







The Devil was an Angel

2007年03月18日 | Weblog
そういえば、この作品は、イタリア版と英語版では歌が違っていたことを忘れていた。
だいたい以前、このことは自分のHPにも書いたんだった…
あ~、50歳になったとたん、いっそう物忘れと思い込みが激しくなってきたな。

もう一度、復習しておこう。
イタリア版のエンディングに流れる歌は、シングル盤で聞ける歌と歌詞が同じ。
英語版のエンディングに流れる歌は、歌詞違い。

しかし、同じ英語の歌なのに、どうしてこういう違いがあるのだろう?
イタリア版にはイタリア語の歌を入れて欲しかったなあ。
しかし、そもそもBEATから発売されたオムニバスCDには、たったの4曲しか収録されていない
ということが、そもそもの間違いだ。
この作品も、ぜひぜひ完全版が出て欲しいところだ。

ところで、昨夜書いた「Marisa Solinas」だが、やはり「盲目ガンマン」でヌードを披露した娘だった。


盲目ガンマン



Una Colt in pugno al Diavolo

瞳が大きなエキゾチックな雰囲気の女優さんで、けっこうお気に入りだ。


Una Colt in pugno al Diavolo

2007年03月18日 | Weblog
「悪魔の掌の中コルト」

主人公のボブ・ヘンリーは全くかっこいいとは言えないし、内容も陳腐。
ロケもイタリアのみ。

でも、音楽だけは全編素晴らしい。
フィルムバージョンは、シングル盤で聞けるバージョンとは、歌詞違い。

ヒロインの女性、どこかで見かけたな、と思って調べてみたら、「盲目ガンマン」
に出ていた。
開巻まもなく、脱いだ女の子だと思う…

Marisa Solinas

時間が出来たら、キャプチャー画像をアップしよっと。






無宿のプロガンマン

2007年03月11日 | Weblog
なにかと多忙な日々で、スパゲッティどころではないのだが、やっと時間が取れたといったところだ。

イタリア本国で、「無宿のプロガンマン」のDVDが発売されたので、オーダーをした。
イタリア版は、正しいアスペクト比なんだろうか…?

日本でリリースされたこの作品は、ドイツの原版でビスタサイズだった。
フランスでリリースされたものは、ワイドスクリーン版だったが、ロケ地の画像をキャプチャーしていて、下が若干カットされていることに気が着いた。



上がフランス版で、下が日本版だ。

以前、ここにも書いたが「続・夕陽のガンマン」アルティメット・エディションも、若干の天地のカットがあった。

「Sartana non perdona」のワイドスクリーン版を持っているというコレクターから作品を譲り受けたが、ほとんどフルスクリーンの天地をカットしたものだった。
これはかなり苦しいワイド化だ。


上がスペイン語音声に英語字幕版、下がイタリア版。

なんとなく横に長いと、満足してしまうが、よく見るとニセ・ワイドスクリーンもある。


Saguaro - I'll die for vengeance

2007年03月04日 | Weblog
フランチェスコ・ラヴァニーノの作品の中でもかなりよく聞く音楽で、オムニバスLPの中から
選んだ曲をリミックスして組曲を作った。

組曲

哀愁漂う口笛とコーラスがお気に入りだ。(このファイル、音飛びがあるみたい…)

映画本編は、マカロニにありがちな、どーでもいいような内容。

でも、タイトルバックはしゃれている。




続・荒野の用心棒 完全盤CD

2007年03月01日 | Weblog
今まで18曲とか19曲とかのアルバムがリリースされていて、そこに自分で集めたトラック
などを寄せ集めて「自分だけの完全盤」を作って楽しんでいたが、それから卒業の日が来た。

初めて聞くトラックに耳を傾けていたが、なんと言っても最後のカラオケトラックの終盤で
鳥肌が立つほど感激してしまった。

1996年にフランスで出た海賊盤オムニバスCDには、カラオケトラックが収録されていたので、
実は、それと同じではないかとタカをくくっていたのだ。

終盤のサビに入る部分で、海賊盤にはなかった泣きのエレキギターが流れて感動の極み!
何度も何度も繰り返して聞いた。

ほんのわずかな音だが、何度聞いてもやっぱり高圧的なエレキギターが素晴らしい。

ジャケはイタリア盤シングルのデザインで、なかなかシャレている。
ボクは、ジャケットを眺めながら、初めてレコードを聞いた時の感動を味わいたいので、
自分で日本盤のジャケをコンパクトに印刷してCDケースに入れて楽しんでいる。



ところで、とても気になることがひとつ。

ボクは、イタリア盤の歌と演奏盤はブルーノ・ニコライが指揮していて、
サントラ自体は、てっきりバカロフが指揮しているとばかり思っていた。
事実、過去のアルバム(CD、LP)には「指揮・ルイス・バカロフ」と書いてある。

でも、今回のアルバムには、指揮はニコライとしか記されていない。
すべてのトラックをニコライが指揮したのだろうか?

気になって眠れない日々…