スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

情無用のコルト

2008年01月31日 | Weblog
GDMから完全版CDが発売されたので、さっそく取り寄せて聞いてみた。

初めてCDで聞く音楽にニンマリ。

昔、TVで放映された時だったか(?)、メインタイトルのセリフが英語だったのにびっくり
してしまった覚えがある。

RCAのオムニバスレコードで聞いていたのは、イタリア語のドスの効いたセリフだったから。

「Spring is just coming back again...」とかなんとか言っちゃって、なんかロマンチック
だなあ~とか思った少年の頃。

スペイン版ビデオを見れば、メインタイトルはスペイン語。
フランス版ビデオを見れば、メインタイトルはフランス語。

日本でも、日本版の独自のセリフを吹き替えて作ればよかったのに。

CDには、英語版なども収録されないかなあ~なんてかすかな期待もあったけど、
やっぱり無理だよね。
でも、カラオケバージョンは収録して欲しかったな。

音質の悪いフランス語バージョン

7 guns for a gringo

2008年01月24日 | Weblog
またまた妙なマカロニを見た。

スペイン語タイトルは「呪われた川」。
英語タイトルは「グリンゴのための7丁の拳銃」。
って、なんだか胡散臭い英語タイトルだ。

1966年、イグナッチオ・イクイノ監督の作品だが、メインタイトルの歌を聞いて驚いた。

「西部の素浪人ネヴァダ・ジョー」や「ぴたり一発銃口で死ね」を歌っている隠れたマカロニ歌手、
スペインのフランシスコ・エレデロの歌だったからだ。



しかも、レコードも出ていたようだ。
(レーベルは契約していたDiscos Vergara。
昨晩コロンビアなんて書いてスミマセン。間違いでした)

こうしたマイナーな作品に新たな発見があるのは嬉しいものだ。

(追記)
ところで、主題歌の「I'll give you my love」は、同じイクイノ監督の作品
リンゴーのための5ドル」というマカロニの主題歌としても使われている。
「Rio maldito」ではきちんとクレジットされているところを見ると、オリジナルはこの作品で、
「リンゴー…」は使いまわしだと思われる。

I'll give you my love - mp3


カーバー&パコ ~ トゥー・マッチ・ゴールド

2008年01月14日 | Weblog
アンソニー・ステファン主演の1972年制作の未公開作品だったが、昨年、晴れてわが国で
DVDリリースとなった。

マルチェロ・ジョンビーニのスピード感溢れるテーマ曲がずば抜けていい!

が、DVDでは妙な編集がなされていて、あるべき場所にメインタイトルがないものだから、
ずいぶん失望したものだ。
なんとか修復してみようかと思ったのだが、面倒だなあと思いつつ時間が経ってしまっていた。

そんな折、イタリアでDVDが発売され、運良くオークションで買うことが出来た。
実は、メインタイトルが正規の場所に収録されているのではないかと、そんな気がしたのだ。
予想は的中!

ステファンが冒頭で、お尋ね者を倒した後にちゃんとメインタイトルが納まっていて、どうも
釈然としなかったこの作品に対する気持ちが晴れた。

日本版とイタリア版、見比べてみると微妙に画面サイズが違う。


日本版


イタリア版

日本版は上下に若干トリミングが見られるのだ。


日本版


イタリア版

色は日本版は薄く、イタリア版は濃すぎるくらいだが、画質はイタリア版の方がシャープだ。

ともあれ、マカロニウエスタンはメインタイトルが命。
こういう流れでメインタイトルが始まって欲しかったのだ。

イタリア版メインタイトル(3.8M-wmvファイル)







「荒野の渡世人」 A drifting Avenger 1968

2008年01月11日 | Weblog
確かBSで何年か前に放映されたように思うのだが、あまり気が無かったのか録画し忘れて
しまった作品だ。

一度見てみたいなあと思っていたら、知り合いからイタリア語発声の英語&アラビア語(?)
字幕入りが送られてきた。
(志村喬さんやケンさんのイタリア語は、なんとも珍妙。しかし、すさまじい画質だった)



いやいや、これはこれは…

たくさんのC級~Z級マカロニを見慣れている私でも萎えてしまった。
う~ん、なんと評価してよいものやら。

マカロニの影響をもろに受けた時期に制作されていると思うのだが、いろいろとつっこみ
を入れたくなるような演出とアクションに、思わず照れてしまうのだ。
日本勢のキャスティングがもったいないなあ…

知り合いのコメントも印象的だった。

「サムライ・ウエスタンとしてはrareではあるが、poorな作品。
トルコ製やメキシコ製ウエスタンに近い。」

う~ん、トルコ製とメキシコ製では、メキシコ製の方がはるかに素晴らしいと思うが…

ともあれ、レアな和製ウエスタンではあると思う。


ロケ地めぐり

2008年01月09日 | Weblog
イギリスの友人が、YouTubeにロケ地周遊のビデオクリップを投稿した。

こちらは、マカロニ・ファンなら誰でも分かる内容。

Leone location

「ウエスタン」でジルが降り立った駅舎からフラッグストンの町の遺構、ワイルドバンチ
が駆けた荒野からサン・アントニオ修道院、アグアカリエンテの村へとカメラが進む。

ムービーカメラを持った手を車のダッシュボードに置いて、なめるように撮ったという映像
はなかなか臨場感があって、現地の様子が非常に分かりやすい。

もう一本は、ワイルドバンチが駆けた荒野に林立する風車の風景だ。
時代の流れをひしひしと感じる映像だ。
「ミスターノーボディ」で「列車を奪われたゾ~」の、あの線路をモダンな列車が走る様子
も面白い。
(マカロニによく出てくる線路は、この支線にあたり、今では線路は撤去されている)

Calahorra wind farms



Will you be mine?

2008年01月08日 | Weblog
しつこく「情無用のならず者」。

大好きだった歌に別バージョンがあったのは衝撃的過ぎた。

別バージョンは、ここ2日で100回は間違いなく聞いたと思う。

だいたい、「Will you be mine?」というのは、プロポーズに近い言葉ではないか?
この男臭い映画に、この歌詞はないだろうと思うのだが、逆に、このセンチメンタリズム
がマカロニウエスタンたるゆえんだ。
こういうのが好きなんだな。
さすがカンツォーネを生んだ国だ。

ざっと歌詞を聞き取ってみたが、よく分からない部分がある。
ラオールの歌にはよくあるのだが。

これを聞いてチェックしてみてください。
誰か、聞き取れる方がいらっしゃったらhelp!


I only wanted a few, will you be mine?
___ ___ I think of you.

When the night comes
God only knows ___ ___

What I would do alone
My time goes on, wanting you

Then there will be no more light if there's no love
Dark is the night and the day if I don’t have you

I want to save my life
My life ___ ___with you

There is no other way to win
If my poor heart is wondering

No misery can tell
How I know ___ ___ ___ why

I only wanted a few, will you be mine?
___ ___ I think of you.

When the night comes
And God only knows ___ ___

What I would do alone
My time goes on, wanting you, wanting you Wanting you, wanting you



Arizonaさん、どうですか?

「情無用のならず者」 その4

2008年01月06日 | Weblog
Youtubeを見たあの晩、あまりに感激したので、すぐに投稿者にお礼のメールを出した。

そしたら、投稿者は日本でも個展を何度も開いたことのあるアーティストで、同じ頃に
お互い、隣町で個展を開いていたことも判明して、びっくりしてしまった。

世界は狭いものだ。

で、面白いのは、投稿者はあのバージョンしか知らなかったそうで、別のバージョン
(英語、スペイン、ドイツ、中東バージョン、つまりごく一般的なバージョン)を見せたら、
まるで先日の私のように驚き、感激してくれた。

お互いに知らなかったバージョンの交換ということになったので、詳細(特にエンディング)
は、またここでお知らせしたい思う。

確かに、イタリア版の歌は歌詞の中に「will you be mine?」があるので、オリジナルだと思う。
どういう経緯で、別の歌詞が他国版につけられたのかは、今後の研究課題だ。
(なんちゃって、そんなのどーでもいいじゃん)

I only wanted ●●● you, will you be mine?~♪

「情無用のならず者」 その3

2008年01月05日 | Weblog
正月早々、Arizonaさんが教えてくれたYoutubeの動画を見て昇天してしまいそうになった。

http://www.youtube.com/watch?v=21U1NOzZhGk

イタリア版のクレジットの歌は、こんなオルターナティブ・バージョンだったのか…

告白します。初めて聞きました。ハイ…

何がびっくりしたって、こんなにびっくりしたのは、名古屋の地下駐車場の待合室で、
「帰って来たガンマン」のイタリア語の歌を、Arizonaさんから聞かされた時以来だ。
もう25年くらい前のこと。

今夜やるべきことを、すべてキャンセルして、聞き入ってしまった。
多分、3時間以上、2分そこそこの歌を連続して再生してマス。

まあ、そんなことはともあれ、この歌は、聞き取り易いような気もする。

My time goes on, wanting you, wanting you~♪

ほんと、いい歌だなあ~

「荒野の10万ドル」

2008年01月03日 | Weblog
新年早々、マカロニ大会の告知があったので、あらためて上映作品を再認識したところだ。
あ、そうなんだよね…私が準備するんだよね~

3月は、仕事でも忙しくなる頃だ。
なんとか、比較的時間が自由になる今のうちに作業を進めようと、正月早々作業を始めた。
帳簿をつけながら、ビデオを見ては、字幕を入れてゆくという、この器用さ。
もう、我ながら感心します。ホント。

TV放映時の音声をシンクロさせようと思ったのだが、思ったほど音質がよくなかったのと、
再生速度の調整が面倒くさくなってしまったので、字幕を入れることにしたのだ。

しかし、いきなりカットシーンの英語音声聞き取りにめげてしまった。
もっとゆっくりしゃべれ~!!

何度も何度も聞きなおしては紙に書き取り、なんとか最初の15分くらいの字幕入れを終了。









もう、てっきとうな字幕だ。
だいたいのストーリーが分かればいいのだ。

と言うことで、今年も細かいこと言わずに、気合入れていくぞ~

2008年も快進撃

2008年01月01日 | Weblog
帳簿をつけていたら、知らぬ間に年が明けていました。

昨年は、良しにつけ悪しきにつけ多彩な年でした。
今年も、なんだか同じような年になりそうな予感…

喪中につき、新年の挨拶は控えさせていただきますが、皆様、今年もマカロニにまつわる
話題で、日々の生活に喝と潤いを加えて、楽しい1年を過ごしましょう!

さあ、今年もCDやらDVDのリリースが控えております。
無駄使いを極力控えて、邁進することにしましょう!