スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

「荒野の金塊」TV

2011年01月29日 | Weblog
マカロニ大会の興奮も冷めやらぬうちに、またもやコーフンする出来事がありました。

masa&haruさんのサイト「ぽたじぇ」の業務連絡コーナーをチェックしたら、なんだかワケ
の分からぬ記事が…

リンク先の音楽を聴いてぶっ飛んでしまいました。
昨晩のことです。

南アフリカと西ドイツ(古いっ!)合作の珍妙なウエスタン「荒野の金塊」の決闘シーン
の音源がアップされているではないですか!!
音楽を書いたのは、イギリスの国民的作曲家のキース・マンスフィールド。
挿入歌「a happy day」を筆頭にずいぶんと明るいと言うか、前向きと言うか、天真爛漫な
音楽が全編に流れていますが、この決闘の音楽は独特の雰囲気を持っていて印象に残って
いました。

実は、この「荒野の金塊」を私はTVでは見ていません。
ずいぶん前にアメリカのビデオショップでなにかしら惹かれるタイトルで購入して見たのが
最初でした。



その後、児玉数夫氏の「娯楽映画の世界 西部劇」という本で「荒野の金塊」というタイトル
でTV放映されていることを知りました。
昭和53年4月2日のことだそうです。
私が21歳の時かな?

1970年制作の作品ですが、この決闘の音楽(「Power Montage」といいます)は1968年にリリース
されたキース・マンスフィールドのLPにおさめられているのです。
どういうことかな~??

Youtubeでも決闘シーンがアップされています。

「3 bullets for a long gun」

amazon.co.jpでmp3をダウンロードもできます。
Keith MansfieldのPower Montageで探してみてください。

ともあれ、masa&haruさんのおかげでまたひとつユーロ・ウエスタンのこんがらがった糸がほどけて
いきます。
Youtubeのリンク、mp3音楽ダウンロード情報も含め、大変貴重な情報をありがとうございました!!

amazon.it

2011年01月27日 | Weblog
去年の11月にイタリアのamazonが開店しました。

他国と同じアカウントでログインできるし、書籍など気になるものも手軽に買えるようになりましたが、
まだ開店して間もないのでデータの構築も未完成っぽいものがあります。

試しに買いそびれていた「13人目が裏切り者」というドナルド・オブライエンとモーリス・ポリの
Z級マカロニのDVDを購入することにしました。
DVD1枚ではもったいない気がしたので、昨年ずらっとリリースされた中でも、一度キャンセル
されながらも、しぶとくリリースされたThmopson 1880「復讐の100連発」(TV)を購入することに
したのです。
イタリア版だから、きっと期待に応えてくれるだろうと思って…

で、先だって送られてきました。

どうでもいいようなマイナーな「13人目が裏切り者」の画質は申し分なく、特典映像の予告編も
完璧でしたが、「復讐の100連発」(TV)はフルスクリーンの上、メインタイトルの音声は
飛ぶし、がっかりでした。
安いのでどうかなあ~と一抹の不安はあったのですが、やっぱりなという感じです。
こうやって無駄使いとゴミが増えていくのです。



そうそう、このどうでもいいような「13人目が裏切り者」ですが、音楽はカルロ・サビーナが担当
しています。
でも、使いまわしです。
先だってリリースされた「La Colt e' la mia legge」(地獄のガンマンTY)の主題曲を使っています。

ちなみに、このCDのジャケの画像はArizonaさん所有のVHSのジャケです(笑)。
担当者に頼まれて勝手に画像をキャプチャーして送ってしまいました。
人のフンドシで相撲をとるようなことしてゴメンナサ~イ。
マイナーな作品だからポスター画像もなかなか見つからなかったみたいですね。



さて、DVDも試聴とは言いませんが、サンプル画像があればいいのにと思います。

最近はまっているのが、同じamazonの音楽のダウンロード販売です。
これは、味気ないと言えば味気ないものですが、興味はあるけどアルバムを買うとまではいかない作品
の音楽を聴くには最適だと思っています。

マカロニ音楽CDはすべて購入していますが、例えば大好きなステルビオ・チプリアーニのマカロニ以外
の作品はほんの少ししか買っていません。

そんな時に、このダウンロード販売はありがたいのです。

まずすべてのトラックの試聴ができること。
アルバムを購入しても1000円前後ですむこと。
気に入った曲のみ買っても100円とか150円。

そんなことで、ついついチプリアーニのサントラ楽曲をついつい2000円ほど買ってしまいました。

時代の流れに乗ってしまって、常日頃の音楽鑑賞がPCとipodになってしまった今日この頃、お気に入り
の音楽がそのままPCにこじんまりと収まってくれるのはうれしいことなのです。

無限大の興味を形あるもので満たそうとすると、郵送料や収納スペースに頭を痛めますが、そういう観点
からすると大変便利なシステムだと思っています。

マカロニでは、ロベルト・プレガディオの「チッチオとフランコ 戦いへの道」という作品がダウンロード
販売されています。
これはLPではリリースされていましたが、CDでは未発売です。
私のお気に入りは「Fantasia Indiana」という流麗な2分30秒の曲です。
この曲は、軽快なバンジョーのメインタイトルが終わった直後に、幌馬車隊がゆく場面に流れるものです。
音質もいいのでさっそく購入してしまいました。

ということで、長々と書いてしまいましたが、けっこう時代の波に乗って楽しんでおりまする。

「マカロニ大会」…終わっちまいました…フハッ(水木しげる風表現)

2011年01月24日 | Weblog
遠路はるばる参加されたガンマン、用心棒、プロファイター、ならず者諸氏。
本当にお疲れさまでした。

まだご自宅に戻っていない方もいらっしゃると思いますが、どうか無事に帰宅されますように。

心配していた天候の乱れもなく、とても充実した時間を過ごすことができ、皆様には本当に
感謝しております。

しかし、歳を重ねるごとに忘れやすくなり、毎回同じことをしゃべっていると思うのですが、
毎回新鮮な情報として受け入れることができるようになりましたね。
ある意味ラッキーなことではありませんか!(笑)

今回は、なんと北の大地から2名のファンのご参加がありました。
ただただ感激です。
重ねて本当に遠路はるばるお疲れさまでした。

なんと、私の息子と同じ歳の若いファンが東部から参加してくれました。
本当に嬉しいことです。
このブログも見てくださってるとのことで、若い世代に継承するためにも、いいかげんなことは
書けないなと身が引き締まる思いでした。
Clarenceさん、どんな小さなことでも構いませんから、疑問に思ったことは親記事に関係なく
いつでもコメントとして投稿してくださいね。
大歓迎ですよ。

ともあれ、また来年、皆さんと思いっきりマカロニ・バカ話が出来る日を楽しみにしています。



どうも随分酔っ払ったみたいで、いつもの三次回会場のブラックパウダーひろさんのベッドで
ワインや柿の種をこぼして、メチャクチャにしたみたいですみませんでした。
本人覚えてないんです…スミマセン

「マカロニ大会」

2011年01月19日 | Weblog
今週末は11回目の「マカロニ大会」です。

「マカロニ大会」というネーミングですが、一般の方々がこれを見て、なんと思うのでしょうね?

マカロニ・クッキングの大会?

会場であるホテルの歓迎ボードに記された文字を見るたびに、いつもそう思います。
トイレに行くガンマンや用心棒の姿を見て、一般の方々はいつもビックリ!
ポンチョをめくって、用を足す姿も結構面白いね。

あまり深く考えていませんでしたが、今回上映予定の「荒野のお尋ね者」って、日本で封切に
なった時は日本語吹き替えだったんですよね。

TVの吹き替えは新たなものだと思うので、当時の吹き替え版が見たいなあ…

ともあれ、今回素人ながら字幕をつけていて思ったのは、カステラーリ監督の、どこかホームドラマ的
な挿話の演出です。
見る人によっては、そんなシーンは余分だろ!という感想もあるかも知れませんが、個人的な感想と
して、なんだかほのぼのとしたシーンが、作品に深みを加えているという印象を持ちました。

なんと言っても、デ・マージの音楽が素晴しいですね。

今回、参加できないファンの皆様、また今後も続けていく予定のはずですので、ご都合のつく時に
参加してみてくださいね。

「Le Pistole non Discutono」1964

2011年01月11日 | Weblog
モリコーネのマカロニが届きました。
映画そのものは、ビデオやDVDで見ていましたので、おおむね、その音楽に関しては
把握していたつもりでしたが、さすがCDアルバム!

たくさんの未発表曲を聞いていて幸せな気分を満喫しています。
大らかながら真面目なモリコーネのウエスタンに対する音作りが垣間見えてとっても
面白い作品だと思います。

この作品の曲に初めて接したのは、20代の初めだったかな?
RCAからリリースされていたコンピLP「I GRANDI WESRERNS ITALIANI」というLPを
名古屋の納屋橋の近くにあった「ヤマハビル」のレコード店にオーダーしたのです。

私は、半年くらい待ったように思います。
連絡があってお店に行った時は、もう有頂天でした。

でも、この「Le Pistole non Discutono」の写真を見て、ちょっとがっかりしてしまいました。
だって…

ファニングしている左腕に腕時計が…リューズが確認できちゃってますけど…



資料が見つからなかったから、適当な写真だったようですね…(笑)。

そんなことはともかく、やはりさすがモリコーネですね。
サスペンス音楽もとっても面白く、楽しめました。

レオーネが南スペインのアルメリアでロケする前に、この作品はしっかりと南スペインで
ロケされています。

巻頭のシーンですが、こんな村に車では行けないよ~と思っていたら、Googleの手下はこんな
村の細い道にまで行ってたんですね!
もう、びっくり!
わざわざ、高いお金払ってスペインまで行かなくても、ロケ地の検証は出来るのです。




「ダラスの呪われた拳銃」1964年

2011年01月07日 | Weblog
ジオアチーノ・アンジェロ作曲の初期のマカロニ作品がCD化されました。

年が明けて、初めて聞いた新譜です。
モリコーネの「Le pistole non discutono」はその次です。

この作品は、思い出の作品でもあります。

一連のマカロニCDのリリースでご活躍のロベルト・ザーモリ氏と知り合って
たくさんのマカロニレコードや貴重なカセット録音を頂いた中に、このアンジェロの
「ダラスの呪われた拳銃」がありました。

正直なところ、あまりにイタリアらしくない音楽に当時愕然としたのですが、何度も
聞いているうちに好きになってしまいました。

CDの2曲目に収録されている美しいメロディの曲は、特にお気に入りです。

ビデオは10年くらい前に廉価版がイタリアで発売されたので、即購入しました。
(今でも、入手可能です)

レオーネやコルブッチがはじける前の、モリコーネやデ・マージが闊歩する前の
なんだか上品なイタリアが感じられて、結構好きな作品なんです。
(いえ、なにも黄金期のマカロニ作家が下品だと言ってるワケではありませんよ。
私が最も愛するのは黄金期のマカロニですし...)

突っ込みどころは満載ながらも、すごく丁寧に作られているところに、ちょいと小ズルイ
感じのイタリアが感じられなくて面白いのです。
ロケもフランスのようですから、当然かも知れません。

こういうハリウッド製の模倣作品があったからこそ、マカロニ黄金期の作品が
あるのですから、ないがしろにはできませんね(笑)。

ということで、初心に戻って、あらためてマカロニ道を探求していきたいと思います。




明けましておめでとうございます

2011年01月01日 | Weblog
新しい年が始まりましたね。
皆さん、旧年はたくさんのコメントいただきありがとうございました。

なにかと暮らしにくい世の中ではありますが、今年もマカロニにかまけて世俗を忘れ、ワクワクしながら
いっしょに至福の時間を過ごしましょう!

ここのところ、「荒野のお尋ね者」のイタリア版映像に字幕をつける作業に追われています。

そうです、マカロニ大会の準備です。

日本のTVで放映された映像と音声はあるのですが、原版と違う翻訳がされている箇所が多いんだなと気が付き、
そんなことも含めて楽しんでいます。

フランス語の字幕は、フランス語特有の文字もあったりして、なかなか進んでいきませんが、今ようやく1時間分
のおおまかな字幕をつけたところです。

アメリカで公開されたバージョンは、ビデオやDVDを含めて、ラオールの歌が流れませんでしたが、マカロニ大会
で上映予定のものはイタリア版ですので、しっかりと劇中、エンディングの2箇所にラオールの歌が流れます。

マカロニ黄金期の隠れた名作だと思います。

ともあれ、皆さん、今年もよろしくお付き合いください。