スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

「皆殺し無頼」 完全版サントラ

2009年05月12日 | Weblog
今日、GDMからリリースされた「皆殺し無頼」のCDがイタリアから届きました。
このCDは素晴らしい!!

1994年にRCAからリリースされた音源に加えること、25曲!
そのモノラル音源の25曲が、とても音質がよく、臨場感に溢れていてエキサイティングなのです。

まず1曲目の有名な主題歌ですが、別テイクかと思われるほど迫力があります。
(もしかして別テイク?)
ハーモニカ、口笛、トランペット、鐘の音、そしてノラ・オルランディ率いるコーラスを随所に
散りばめた劇伴は、どれもマカロニウエスタン音楽の要素に満ち溢れて聞き応えありすぎです。

特に、#10の8分以上あるサスペンス風ながらも組曲風の音楽は、面白い構成です。
後半の鐘の音に混じる悲痛な叫び声のようなコーラスは、現代音楽的でありながらも
マカロニウエスタンの雰囲気を十分に味わえる佳曲だと思います。

男勝りの音楽を作曲したノラ・オルランディ女史の才能は、もちろん素晴らしいと思いますが、
編曲、指揮したロビー・ポイテヴィンの才能もなかなかですね。

ためらうことなく、素晴らしいCDだと太鼓判を押しちゃいます!

追記;
#7の中盤、ディスクの音飛びかと勘違いするような部分があり、かなり焦りました(笑)。


「続・復讐のガンマン」 KochMedia版2

2009年05月07日 | Weblog
少し前にドイツのコッホメディアから、3作品のDVDが届きました。

「続・復讐のガンマン」(Corri Uomo Corri)
「新・復讐の用心棒」 (Silver Saddle)
「続・荒野の1ドル銀貨」(Il Ritorno di Ringo)

なかなか時間がとれなくて、ゆっくり鑑賞することができていませんが、
まずは「続・復讐のガンマン」をあらためてゆっくり見ました。

後発になればなるほど画質はよくなっていくものなのですね。
発色も自然な感じで、ずいぶんいい画質でした。

KochMedia版はイタリア版が原版なので、タイトルはイタリア語です。



特典にソリーマ監督へのインタビューが収録されていますが、誰かに似てるなと思ったら、
岡本太郎氏ですね。


これは当時のソリーマ監督


「芸術は爆発だ!」

ところで、この作品のタイトルバックは一連のマカロニ・メインタイトルで有名なラルダーニ
によるものですが、あの凄惨なメキシコ革命の様子を描いた版画は、確か有名な作家に
よるものだと思います。
以前、友人からその作家の名前を教えてもらったのですが、失念してしまいました。

ミリアンの溜め息交じりのイントロのナレーションにかぶさるこの版画はなかなか迫力があります。



特典にはたくさんの貴重な画像が収録されています。
こういうスチール写真はファンにとっては嬉しい限りです。