スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

「ゴーストタウン番外地」 サントラCD

2010年03月25日 | Weblog
先だって中身違いで届いたCDでしたが、本日(正しくは昨日)、正式な盤が到着しました。

このCDの到着を楽しみにしていらっしゃるファンもたくさんおられると思いますので、詳細な感想は控えさせていただきますね。

私としては、まず正しい中身とともに届いたCDがとっても嬉しかったです。

ただ、以前ラヴァニーノのオムニバスLPに収録されていた内容の一部が収録されていなかったことが疑問です。
口笛で始まり、唐突な印象で始まるチープなエレキギターの主題歌のカラオケっぽい演奏のものです。
15曲収録ですが、マスターテープの収録曲、ちと端折ったかな?

先回リリースされたジョン・アイアランド主演作「Vendetta per Vendetta」とカップリングにしてくれれば、
もっと内容の濃いアルバムとしてファンの心に残ったはずなのに…という気もします。

あ、それから。
BeatRecords の発送ですが、前回は小型包装物扱いで安い送料で届いていたのですが、今回は書留で届きました。
今日もオーダーを入れたのですが、やっぱり書留の料金でした。
11ユーロだったかな?
書留でなくてもいいんだけどな~、と思って発送オプションを探したのですが、見つけることが出来ませんでした。

そんなに大した出費ではないので、いいんですけど…


「フランコとチッチオ」のコメディ2作

2010年03月21日 | Weblog
実は、今日は早朝(4時!)から行動開始して、奈良まで行ってきました。
「奈良のモリタロウ」さんのお膝元でございました。

大和三山を徒歩で巡りました。
22kmほど歩きましたが、あの地域には大地のパワーがありますね。
ぜ~んぜん疲れてないような気がします。

「春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」

って、百人一首で覚えたような覚えありますよね?(笑)
その山に行って来たということです。
前置きが長くてスミマセン。

「西部のマフィア2人組」と「カスター将軍直属の歩兵2名」みたいな作品のコメディマカロニのCDが出ました。
1964年とか1965年の作品です。

歌あり、口笛ありの2CD。
私個人的にはすっごく面白かったですが、こういうパロディ作品は日本では受けないかも知れません。

けど、こうゆうマカロニもあったということで…。




「急げフェルナンデス 奴らを地獄に叩き込め」 TV放映

2010年03月18日 | Weblog
ロバート・ウッズ主演の恐ろしくマイナーな作品ですが、奇跡的にわが国のお茶の間にその姿を現した
ことのある作品のサントラCDがカップリングで発売になりました。

ちなみに「急げフェルナンド…」というTV放映邦題もあります。
手帳のメモには邦題が書かれているのですが、実際見たのかどうかも忘れました。(1972年前後です)
後年、ギリシャ版ビデオを見ましたが、全く見た記憶はありませんでした。
メキシコ革命の写真をあしらったメインタイトルに、どこか気の抜けたビールのような味わいのギガンテの
音楽(失礼!)

今回、15曲がステレオで収録されました。
音がなかなかいいので、気の抜けたビールでもけっこう酔えます(笑)。

さて、カップリングの作品は、ブルーノ・ザンブリーニ作曲の「奴らはドルのイヤで危険な香りが…」
というコメディ作品です。
イタリアのシングル盤を聞いた時、エレキギターのハイテンポの曲が、このウエスタンの主題曲だと
思っていたのですが、ビデオを見てびっくり!
主題曲は、シングル盤のB面の曲でした(汗)。

CDではいきなり撃沈されるような酒場の踊り子のコーラス曲がトップにが流れます。
酒場の舞台のシーンにクレジットが重なるので、このメインタイトルの音楽は仕方ないですね。
でも、その後も電子楽器の奇妙な音が流れたりして…
汗が流れるばかりですが、シングル盤に収録されていたエンディングの曲は結構耳に残るメロディで
好きです。
こちらはモノラルでしたが、音質はよく楽しめます。

こんなマイナーな作品のサントラ盤が出るというのも奇跡的なことだと思うのですが、果たして何人のファン
が購入したのでしょうか…?
採算はとれているのでしょうか?
なんてことが気になります。

「新・夕陽のガンマン 復讐の旅」 今度こそ完全盤?

2010年03月09日 | Weblog
今日、ドイツからコッホメディアのマカロニDVD、イタリアからGDMのマカロニCDが届きました。
いろいろと検証したいところですが、今週末から東部で仕事が入っていて、それどころではありません。

東部での仕事
(お時間あるかた遊びに来てください。とっても可愛らしいギャラリーです。)

でも、CDぐらいは聴けるので、まずは気になっていた「ゴーストタウン番外地」を開封…

ん?
ん~~~っ??
なんじゃ、これ???

一瞬、仕事に根つめ過ぎて、目がおかしくなったのか?と思いました。


ということで「大当たり!」です(笑)。



シールしてあるのに、どーゆーこと?
(「ゴストタウン番外地」の中身は「新・夕陽」、「新・夕陽」の中身はやっぱり「新・夕陽」ということです)

500枚限定のはずだから、世界のどこかに逆の立場のファンがいるってことですよね~
参ったな。おじさん一本とられましたよ。
GDMにクレーム書くの面倒だなあ…この忙しい時に限ってなんで~?

ともあれ、しばらくは「ゴーストタウン番外地」はおあずけで、「新・夕陽」を聴くことにしたのでした。

今回のアルバムはさらにパワーアップしています。
このサントラを聴くたびに思うのですが、モリコーネのこの音楽はどれも他の作曲家の追従を許しませんね。
こんな異様な迫力のウエスタン音楽は、他に聞いたことありません。

その昔、スクリーン誌かなにかで、この音楽のことを『「会津磐梯山」のリズムをちゃっかり借用…』
というのを読んだことがありましたが、磐梯山と言うより、月山や湯殿山、あるいは恐山という感じです。

なぜか「新・夕陽」のディスクが2枚。
よ~く聞きなさいよ、ということでしょうから、血と肉になるまで聞き込もうと思っています。

Vascoの新譜

2010年03月04日 | Weblog
今日、忽然と郵便受けに入っていました。

すみやさんでは扱わないで閉店されたので、BEATのサイトで予約しておいたものです。
支払いはpaypalで済ませたので、その証明が残っていたのですが、BEATからはなんの連絡もなく、
予約できたのかどうかさえ分からず、ちょっと不安でした。

ともあれ届いたのでひと安心です。
今後も、BEATのサイトで買うことにしました。
送料も良心的な4ユーロです。
番号は109番でした。



しかし、宛名はもちろん、差出人の「BEAT RECORDS.IT」以下住所さえも手書きというところが泣かせます。
せめてゴム印くらい作ればいいのに…
でも、そんなところが好き!

まず、ジャケ裏のトラックリストで、歌が収録されていることを確認しました。
そして、一番にVascoのインタビューを見ました。
mpg4で収録されていますが、かなり圧縮された映像になります。

もちろんイタリア語ですが、英語字幕が入っているので、大意は分かります。
初めて知ることばかりでとっても興味深かったです。

肝心の内容ですが、今までリリースされたVascoのCDの中でもダントツにいいです。
(かなりオーバー…というか今まで比べるほど出てないし)
「Dio perdoni la mia pistola」の主題歌がちゃんと収録されていたことに感謝!
「A man called Texas」というタイトルなんですね。
確かに、「テキサスと呼ばれた男がいた…」という歌詞で始まります。

今まで、ビデオの音しか聴いたことなかったので、歌詞もなかなかうまく聞き取れないでいましたが、
CDに収録された歌はとても音質がいいです。
最初はラオールかな?と思いましたが、単に音質が悪くてこもったような音だったから、そう思った
みたいです。
歌手の名前は明記されていませんでしたが、インタビューでVasco氏が、その件について少し触れて
いました。
なんでも、歌手はイギリス人で、有名なグループの一人だとか…

全部で23曲。
どのトラックも退屈しません。
素晴らしいCDです。




「Escondido」 完全盤CD

2010年03月03日 | Weblog
あまり評判のよくないカルロ・ルスティケリによる「Un minuto per pregare,un istante per morire」
(A minute for pray, a second to die)のサントラ完全盤がリリースされました。

「あっという間の死に、すこし祈りの時間を…」というような意味のタイトルになると思いますが、
私は、この長いタイトルが面倒くさいので、別名の「Escondido」(エスコンディド《舞台になる町の名》)
で呼んでいます。

日本でも、SCで「アウトローガン」というタイトルでTV放映されたことがあります。
(Mさん、その節は貴重な映像をありがとうございました)

「必殺の用心棒」や「禿鷹のえさ」「殴りこみ兄弟」のフランコ・ジラルディ監督による堂々たるキャストの
マカロニウエスタンです。

アレックス・コード、ロバート・ライアン、アーサー・ケネディというアメリカ勢に加えて、紅一点は
イタリアからニコレッタ・マキャベリ嬢。

彼女の、あどけない少女の面影を残すような演技に、おじさんはすっかり参ってしまいましたとさ。



ところで、この作品は、数年前にアメリカでDVD化されましたが、本来の悲劇的結末をカットした、妙な
後味のハッピー・エンド・バージョンでした。
ルスティケリの重い音楽の意味が全くなくなっていたのです。

しかし、今後、本来の悲劇的結末を描いたオリジナル・バージョンのDVDがリリースされる希望は、ちょっと
ないような気がします。

もしかすると、日本のavanzレーベルからリリースされるかも知れませんが…

ともあれ、暗くて重い、このルスティケリの音楽。
映画の中では、不思議と妙にマッチしていて、とても感動的なのです。
とても落ち着いたトーンの映像とカメラワークに、ルスティケリの音楽が溶け込んで、作品の質をさらに
高めていると思います。
ですから、今回のCDは、聴いていると映像がよぎって、とても楽しめました。

このDVDは、日本のamazonでも買えます。
1500円くらいだったかな。お勧めです。

このハッピー・エンド・バージョンに悲壮な結末の、イタリアのTVで放映された映像を追加して、
日本語の字幕を入れたエンディング・シーケンスを用意したのですが、さすがにMGMの作品なので、
ちょっとアップに躊躇しちゃっています。

カットされたシーケンスを、ぜひ見たいという方はメールください。

el-pasoアットマークna.commufa.jp