スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

ディ・モールト映画祭 マカロニウエスタン50周年記念

2010年02月25日 | Weblog
ウエスタンがヨーロッパのそこここで作られ始めて、もう50年経つのですね。
日頃、マカロニがどーのこーのってわめいていますが、私がこの世に生まれて、ようやく歩き出した
頃には、ヨーロッパではすでにウエスタンが普通に作られていたということなんですね。
なんだか感無量です。

すごい名前の映画祭が、Shive Valleyと言う東部の町の谷間の小屋で開幕になります。
またこれ、すんごいポスターですね。
息子たちの世代はやたらドクロが好きですから、このポスターは若者に人気出るでしょうね。
おじさんはびっくらこいた。
ドクロの下には、ジェンマやらネロやらいるぞ。

「死神の映画祭」~「地獄から来たならず者」
みたいなニュアンスかな?
テキトーに勝手に理解しておきます(笑)。

ディ・モールト映画祭

私も、駆けつけますよ!
最新のロケ地画像をファンの皆様に見ていただいて、なにかしらお話させていただく予定です。

混沌としたマカロニウエスタンへの情熱、この映画祭で爆発させましょう!

皆さんと会場でお会いできるのを楽しみにしています!

マエストロ・ヴァスコの仕事 「God is my Colt」

2010年02月23日 | Weblog
Vascoの曲も、こう立て続けに聞いていると、ワンパターンな作りが見えてきますね。
でも、メロディが朗々としていて聞きやすいので、単純に楽しめます。

やはり、この作品もジェフ・キャメロンの主演作です。
内容は特に覚えていませんが、とにかく音楽が素晴らしかったです。
メインタイトルは若干音質がクリアでないので、エンディングを紹介しておきます。

メインタイトルの音質のいいものを探しましたが、英語版、フランス版ともにあまりよくありませんでした。
結局、イタリア版が今のところ一番いいようです。

Vascoの音楽の特徴として、エンディングの曲調がオーソドックスで定石どおりといった感があります。
割と真面目な方なんでしょうね。
CDに収録されるインタビューがとっても楽しみです。

God is my Colt_ending theme (wmvファイル)

マエストロ・ヴァスコの仕事 「Django Adios」

2010年02月21日 | Weblog
今日は、こちら知多半島は穏やかで春の予感さえ感じられました。

やっぱり春っていいですね。
私の大好きなツクシ、ノビル、ワラビ採りからタケノコ掘りまで…ああ、タマリマセン!

春と言えば、やっぱりVasco Vassil Kojucharovの音楽。
先だって購入したルスティケリとは正反対の位置づけになるような…
(ルスティケリのCDについては、またあらためて何か書いてみたいと思います)

「Django Adios」という、すごく胡散臭い作品があります。
出演はブラッド・ハリス、ホセ・トレス。



ホセ・トレスはいろんなキャラに化けますが、この作品ではなかなか光っていました。
(と思います)

ヴァスコの音楽は、やっぱりどこかで聞いたような旋律と展開。
メインタイトルはサスペンス調なので、面白くありませんが、駅馬車強盗のシーンに流れた音楽が
なかなか聞かせました。
これがメインテーマの音楽になると思います。
エンディングの音楽もしっとりとした落ち着いたアレンジで聞かせます。

機会があれば、ぜひこの作品聴いて(見て)みてください。

駅馬車強盗シーン (wmvファイル)




マエストロ・ヴァスコの仕事-Joe Dakota

2010年02月19日 | Weblog
「新・夕陽のガンマン」「ゴーストタウン番外地」そして「白昼の列車強盗団」と怒涛のCDリリースの
案内がありまして、もはや私は前夜祭の境地でダブル焼酎で祝っております。

昨日、凍るような風の中、仕事で(あくまでも仕事ですよ)3時間もバイクに乗っていたので、ちょっと
風邪気味なんですが、そんなこと言ってる場合ではありません。

マカトラ道をさらに進めていきます。

「デンジャー峠」のDVDで話題が中断しましたが、VASCO&MANCUSOの音楽の続きです。

VascoことVasco Vasili Kojucharov(ヴァスコ・ヴァシリ・コユチャロフって発音するのかな?)の担当した
音楽の中で、とっても気に入っている作品が、この「Joe Dakota」
(Spara Joe...e cosi sia! aka Shoot Joe, shoot again)です。

リチャード・ハリソン主演作品ですが、この作品は、DVDはおろかビデオもまともなものがないので、
このメインタイトルを手に入れるにはずいぶん苦労しました。
(あ、そういえばブラジルでフルスクリーンのDVDが出ていましたっけ。忘れてました。;追記)

画質はまあまあですが音声はNG、というビデオと、画質はひどいのですが音声は良好、というふたつの
ビデオを合成して、さらにワイドスクリーン版に補正して完成したビデオクリップです。
若干、上下をカットしてあります(ビデオノイズのため)

ノリノリのvascoのメロディをお楽しみください。
サビで哀愁のメロディに転調するあたりが、いつもながらニクイですね。
これぞ、Vascoの真骨頂!!

Joe Dakota メインタイトル (wmvファイル 約5M)

申し訳ありませんが、今まで通り、このファイルは2~3日で削除させていただきます。

「デンジャー・パスの二つの十字架」 フランス版DVD

2010年02月16日 | Weblog
今日は、ちょっとV&M特集を一休みさせていただきます。

というのも、昨日、首を長~くして待っていた「Due croci a Danger pass」のDVDがフランスから届いた
からなのです。
もう、うれしくてうれしくて。

英語版のビデオを最初に買いまして、メインタイトルが黒地に白抜きの文字だけという簡素なクレジットに
がっかりした覚えがあります。
ラオールの歌が素晴らしいだけに、イヤイヤ、イタリア版はこんな味気ないクレジットタイトルではないはず、
そう確信しながら、ずっとイタリア版の発売を待っていました。

何年か前にスペインのTVで放映されたものを見ましたが、英語版に比べればかなりナイスなクレジットでしたが、
どこかモノ足りませんでした。



で、今回のイタリア版クレジット。

もう鳥肌モノでした。

まず、色彩の基本がイタリアならではの「トリコロール」であること。
(ちなみに私のバイクもトリコロール!)



そして、絵が動くこと。
十字架が回転して拳銃になり、ゴキゲンな銃声の効果音が入ります。



ちょっと音質に難がありますが、まあ仕方ないといたしましょう。
画質は若干暗いですが、再生機器やソフトで補正ができる範囲内です。

ただ、ちょっと残念なのは、スペイン版に比べてみると、少し天地が黒帯で狭まれていることです。
実際、見ている分には気にならない範囲ですが、このトリミングがロケ地ハンティングには影響して
しまうことがあるんですね。

こんな感じで天地が若干トリミングされています。


スペインTV放映版


フランス版DVD

幼い頃に土地を牛耳る権力者によって、目の前で両親を殺された姉と弟の物語です。
二つの十字架とは、両親の墓標を意味します。
姉は、そのまま土地の権力者のメイドとして育てられ、弟はクエーカー教徒に拾われて育てられたものの、
復讐心を捨てきれず、初志を貫徹するという物語ですが、ピーター・マーテルが暗い影を持つ男の生き様を
とてもうまく演じています。

スペインのラファエル・ロメロ・マルシェント監督ならではの、重いテーマです。
イタリア人監督作品と、やっぱり微妙に味付けが違うんですね。

全編に流れるデ・マージの音楽も絶品です。
ジュリー・レイによる歌は2曲も挿入されます。どちらも聞き応えのある素晴らしい歌です。

悲壮な物語の終焉を鳥瞰で見事にとらえたカメラに、ラオールの歌が重なるエンディングは何度見ても
感動します。(最後に歌が飛ぶのが残念!フィルムが切れたんでしょうねえ)

フランスのamazonで簡単に購入できますので、ぜひお見逃しなく。
こんなジャケットです。
よく見ると、物語に忠実なイラストではありますが、オジサンはちと許せんゾ(笑)。


Elsio Mancuso作品 その2

2010年02月14日 | Weblog
連日連夜、V&M作品にどっぷり浸っています。

Elsio Mancusoが単独で仕事をしたという、「Paid in Blood」と「 Beyond the frontiers of hate」は、なかなか
聞かせるスコアです。

ちなみに、 「Beyond the frontiers of hate」は、「ソリジャー・ブルー」を真似たような作品で、よせばいいのに
ジェフ・キャメロンがインディアンになっちまいました(笑)。

でも、音楽だけはいいです。
以下、動画になります。

Paid in Blood_maintitle_一部

Beyond the frontiers of hate_エンドタイトル

重厚なオーケストレーションではありませんが、メロディが素晴らしいので小編成のオーケストラでも、なかなか
の傑作に仕上がってるんではないでしょうか。

次は「マエストロ・ヴァスコ」の隠れた名作をアップしたいと思います。

追記:
今日、フランスでリリースされた「Al di la dell odio」のDVDが届きました。
たいへん画質も音質もいいです。


Elsio Mancusoの作品

2010年02月12日 | Weblog
ヴァスコとマンキューソの音楽の話題になったので、彼らによる音楽を聴いて過ごしていました。

彼らによるマカロニウエスタンは、全部で16本あるのですが、共同名義のものやそれぞれの単独名義の
ものがあります。
お二人がどのような役割分担で仕事をされたのかは、よく分かりません。
このあたりは、彼らの大ファンであるきょうきさんがお詳しいかと思います。

ただ、マンキューソお一人の場合の音楽は、これら3本かなと思いますが、ヴァスコの楽曲に比べて、
やや地味な印象があります。

*Kill Django...Kill First / Uccidi Django...Uccidi Primo / Tequila
*Paid in Blood / Quelle Sporche Anima dannate
*Al di la del’odio / Beyond the frontiers of hate

特に、セルジオ・ガローネ監督作品のUccidi Django...Uccidi Primoは、ギターによるもので、決して退屈
な音楽ではありませんが、「ヴァスコとマンキューソ」という名前から来る音楽の印象とは違った楽曲に
なっているように思います。
(後半のトランペットの部分はなかなか聞かせますが、ビデオの音質が良くないので…)

主題曲のみならず、劇伴音楽も地味ですが、ただ一曲、ハイテンポなノリのいい音楽の流れるシーンが
ありました。

メインタイトルのwmvファイルです。(約5M)


Uccidi Django...Uccidi Primo aka Tequila

この次は「Paid in blood」を取り上げてみたいと思います。


マカロニ新譜!!

2010年02月08日 | Weblog
BEAT RECORDSから、なんとVasco&Mancusoの「God forgive my pistol」(1969年)とVascoが
単独担当した「Even Django has his price」(1971年)の快作2本のカップリングCDがリリースになります。

いやあ、いきなりBEATのマカトラが復活でしょうか。
嬉しいニュースですねえ。

「Even Django has…」は、ジェフ・キャメロン主演作ではありますが、マイルス・ディーム監督作のような
安っぽさやインチキさのない、結構楽しめる作品で、おじさんには嬉しいシーンもあったりして…(笑)

メインタイトルは、サスペンス風の音楽ですが、Djangoが馬を駆って登場すると必ず流れるのがメインテーマ
として収録されると思われます。
私のお気に入りの曲なので、とっても嬉しいです。

こんな曲です。 (ちょっと音量大きかったらゴメンナサイ)

このテーマは、同じジェフ・キャメロン主演の「A Bounty Killer for Trinity」にはメインタイトル曲として
使われていましたが、このマイルス・ディーム作品の方が後で作られているので、こちらは使いまわしでしょう。

また、盗賊の駅馬車襲撃シーンなどに流れるテンポのいいエレキ・ギターとトランペットのゴキゲンな曲もあります
ので、その豊な内容(のはず)がとっても楽しみです。

1969年の「God forgive my pistol」は、ドイツでDVDが発売されましたが、無残なことに、主題歌が
ツギハギになってしまっており、とっても残念な思いをしました。
ラオール(?)による主題歌になるように思いますが、版権の問題で歌は収録されないかも知れません。
(Vascoの歌で何枚かのシングルを出しているFranco Morselli《Sartana non perdona》では?という有力な情報あり。)

しかし、主題歌の収録は、少しだけ期待してみたいと思います。

こちらはアップテンポのエンディングテーマ(3世代ビデオからの収録ですので音質悪いです)
こちらも全編ゴキゲンなマカロニ節全開です。

1000枚限定でナンバーが入るそうです。(手書きかも…笑)

「マッケンナの挑戦」

2010年02月03日 | Weblog
もう10年以上前にイタリアのビートレコードから発売された、フランチェスコ・デ・マージのCDに
収録された一編です。
ロバート・ウッズ、ジョン・アイアランド、アナベラ・インコントレラ共演の、水準的なマカロニです。
ただ、ジョン・アイアランドはやっぱり渋かった…(私、ファンです)

残念ながら、なぜかメインタイトルに使われた曲がCDに入っておらず、かなり落胆した覚えがあります。

「荒野のプロファイター」のメロディの使いまわしとは言え、アレンジも違って、とっても面白いのに、
なぜ収録されなかったのか不思議です。

この作品は、アメリカで公開された際、よくあることですがメインタイトルがカバーバージョンの歌に
差し替えられました。

歌っているのは、「カルメン」なる女性。
情念を込めた歌いっぷりはなかなかだと思います。
私、けっこう好きなんです。
作詞が、なんとジョン・アイアランドご本人です。



正規のフランチェスコ・デ・マージのメインタイトル

「カルメン」の歌に差し替えられたアメリカ版メインタイトル