スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

「アリゾナ無宿」TV

2011年06月29日 | Weblog
「アリゾナ無宿・レッドリバーの決闘」というタイトルでよく知られているTV放映のみのアンソニー・ステファン主演
の未公開マカロニウエスタンについて、今年のマカロニ大会で、北海道からご参加いただいたガンマン「M氏」から
面白い情報をいただきました。

実は、私がこの作品を見たのは高校3年の時で、日曜の午後の雨傘番組だったことをよく覚えていました。
録音したカセットテープのタイトルも「アリゾナ無宿」のみ。

その後、マカロニファンの友人達と話していて、「レッドリバーの決闘」なる副題があることを知らされました。

「そんな副題あったかなあ…」

ずっと疑問に思っていたのですが、M氏と話していてTV初公開時のタイトルは「マカロニウェスタンアリゾナ無宿」
だったことが分かったのです。
5月5日の日曜だったのですね。
その後、6月30日に放映された際に副題の「レッドリバーの決闘」がついたようです。
(ちなみに、この時は見ていません)

カセットテープの録音は、当時音楽中心に録音していたので30数分ほどしか残っていません。

でも、英語音声聞き取りながら、いつか字幕と吹き替え混合のバージョンを作ってみようかな、なんて思っています。



追記:記事に事実とは違う内容を記載してしまいましたので訂正させてください。

実は、5月5日に雨傘番組として予定されていましたが、この日ゲームは行われまして、
実際に「アリゾナ無宿」が放映されたのが、6月30日だったということです。
この5月5日付けの番組欄は、「アリゾナ無宿」が我が国で初めて活字になった記念
すべきものなのです。(ちょっとオーバー)
その後、TV放映権が東京12chに移り77年に放映された際に「レッドリバーの決闘」
という副題が添えられたそうです。

貴重な情報とTV番組欄のコピーをご提供いただいた「M氏」に感謝します。

「十字架の用心棒」TV サントラCD

2011年06月27日 | Weblog
おそらく当時、この作品を見たことないというマカロニ小僧はいなかったのではないでしょうか。
そして誰しもが、カセットテープに録音して聞いていたのでは…

今回の内容は、ずばりカセットの中身がそのまま効果音なしで聞けた、という印象でした。

主題歌の終わりに雷鳴と子豚のピーピーという鳴き声がなく、「あ、サントラCD聞いてるんだな」と
実感させられ、妙に感慨深くなったりしました。

思えば、サビーナの音楽は、映画で使われた楽曲もCDなどに収録された楽曲もたいがい同一のような
印象があります。
「あ、これは別テイクだな」とか「歌い方が違うな~」とか、彼の作品に関してはそんなことを思った
ことがあまりないような気がします。

忘れてるだけかな?

この作品、電子楽器をふんだんに取り入れたウエスタン作品の傑作のひとつだと思います。

「BRUCIATELO VIVO!」 ランド・レイダーズ CD

2011年06月26日 | Weblog
今日、新譜のマカトラ2枚が到着しました。

さっそく2枚とも聞きました。

ニコライの「Land Raiders」は若い頃にLPで聞いて、十数年前にCDで聞きましたが、今回の完全盤CDは
とっても聴き応えがありました。

初めて聴くバージョンのてんこ盛りといった印象です。
特に、メインタイトルのロングバージョンのステレオ・バージョンは聴き応えがあります。

ただ、50秒あたりでレベルが一瞬下がってしまうところが残念!
(ミキシングのミスでしょうか?)

ブルーノ・ニコライのマカトラは出尽くした感がありましたが、この作品で初耳の音源を楽しめるなんて
思ってもいませんでした。

よくぞリリースしてくれました!

DJURADO 1967年作品 CDリリース

2011年06月22日 | Weblog
ずいぶんと長い間、レアで入手困難だったジャンニ・フェリオが音楽を担当していたこの作品の
CDアルバムが7月10日にリリースされます。

何年か前に友人の協力でイタリアでのTV放映バージョンを見ることができましたが、メインタイトル
を見て、軽快な音楽に少しがっかりしてしまい、ざっと見てそのままにしていました。

しばらくしてから思い直し、全編を見るとともに音楽を入念にチェックしたところ、結構面白い作品
であることを再認識した次第です。

1967年というマカロニ黄金期の作品としては、少し軽快なフットワークのような印象ですが、
決してコメディではなく、それなりにツボを押さえた作品となっていました。

主演のモンゴメリー・クラーク(Dante Posani)は、たまにジェンマに似ている時があります。



ポーカーも強いし、ファニングもメチャクチャ早い。(けどどこか決まっていない…)
で、もちろん女たらし。

彼を助ける酒場女にマーガレット・リーが扮していました。
彼女のマカロニウエスタンはこの作品のみだったかな?



肝心の音楽ですが、全編に素晴しい音楽が散りばめられています。
主題歌と、それに準ずるメインテーマはエレキギターによる軽快なものですが、劇伴がとっても聴き応え
あるのです。

「Sentenza di morti」の「Hot Mexico」を彷彿とさせるギターあり、「荒野の一つ星」を思わせるコーラス
満載の楽曲あり、ノリのいいジャズのリズムありと、フェリオのマカロニ音楽・オン・パレードと言った内容です。

ライナーノートに記載があるかどうか分かりませんが、主題歌のタイトルと歌手の名前です。



マカトラ台風大暴れといった感じで、うれしいリリースばかりですね!!

「TESTA O CROCE」(裏か表か) DVD イタリア版

2011年06月19日 | Weblog
このところ、マカロニウエスタンのマイナーな作品をリリースし続けているイタリアのメデゥーサレーベル
から、また珍しい作品がリリースされることになりました。



ラオールによる主題歌「Arizona is waiting」で知られる「Testa o Croce」(1969年)です。

なんとも異様で、どこかエロティックな雰囲気が漂うマカロニウエスタンの怪作だということで、私の中では
高い評価の作品です。
暗いといえば暗いです。
描写もかなりエグイところがあったりして、でもイタリアでしか作れないウエスタンの味わいがあります。

悲劇的な結末も暗い影を落としているのかもしれません。

カルロ・サビーナの音楽はとても効果的に使われています。
何年か前にもここで取り上げたことがありますが、かのドン・ポウエルが作詞して、かのラオールが歌った
主題歌というのも、ある意味贅沢の極みだなと思います。



この作品は、好きだったので友人の協力で何本かビデオソースのコピーを集めました。
何年か前に手に入れたスウェーデンのビデオがノーカットの完璧なバージョンだったと思います。
95分くらいかな。
オープニングのちょっと洒落た画面構成と躍動感みなぎる音楽が、今回のDVDに収録されていれば嬉しいです。



ヒロインの「Sheyla Rozin」(旧ユーゴ出身の女優です)の美しさは、やはりDVDで堪能したいな。



とっても楽しみです。

「荒野の死闘 無情の賞金稼ぎ」TV 英語版DVD

2011年06月10日 | Weblog
ここのところ、仕事で家を空けることが多くてゆっくりとマカロニ・タイムを味わうことができないでいました。

今も状況はあまり変わりませんが、やっと「Wild East」でリリースされた「マーク・ダモン・Wフューチャー」
DVDをざっと見ました。



「ざっと」と言うのは、3年前にスペインでリリースされたDVDとの違いを確認するためです。

スペイン版は、画質も収録時間も申し分ないものだったのですが、タイトルバックの作曲家の誤表記と音質の
悪さに少しがっかりしていたのです。

今回の英語版は、画質は同等か少し上回るくらいで、作曲家の表記もちゃんと「マルチェロ・ジョンビーニ」と
なっていました。
(スペイン版はリズ・オルトラーニとなっていました。そんなバカな!)

この作品、ステファンに突っ込みどころがないので、私の中ではかなり高評価なのです。
なんと言っても肌がつややかなステファンとダモンのハツラツとした若さあふれる演技がいいです。
でも、やっぱりおじさんは、ディアニク・ツラコフスカの美しさにクラクラしてしまいます。
「つむじ風のキッド」の彼女とは全く違う印象ですね。





そういえば、気になることがひとつ。

タイトルバックのロケ地表記に「マドリッドーアルメリアーローマ」とあるのですが、本編を見る限り、すべて
マドリッド近隣で撮影されていました。



本当にどうでもいいことですけど…