スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

お気に入りのマカロニ女優 ピラール・ヴェラスケス その2

2008年11月30日 | Weblog
ピラール・ヴェラスケスについて、Allelujaさんのブログは、おそらく世界で一番親切で詳しい
と思う。
昨晩は、特別記事のリンクの動画を堪能して、すっかりコーフンしてしまった。

清楚な雰囲気ながらも、アダルト系もこなすあたり、そこはかとない魅力に満ち溢れた女優だ。

「狙い撃ち」(Vado vedo e sparo)では、彼女の名前がクレジットされているのは見たが、
本編のどこに出演しているのかが、よく分からなかった。
どなたか分かる方がいらっしゃったら教えてください。

しかし、やはり「Manos Torpes」(Awkward Hands 不器用な手)の中の彼女が一番美しいと思う。
ひとつの作品なのに、様々な顔を見せてくれて、そのすべてがとても魅力的なのだ。
ある意味、彼女を主演にしてもいいくらいだ。











以上、「Manos Torpes」から


「アヴェ・マリアのガンマン」


「I senza Dio」


「The Arizona Kid」


「大爆破」

お気に入りのマカロニ女優 ピラール・ヴェラスケス

2008年11月27日 | Weblog
ピラール・ヴェラスケスはスペインの女優さんで、日本劇場公開作には彼女の出演したものは
確か無かった。
DVDリリースされた「アヴェ・マリアのガンマン」に出ているので、ある程度は知られている
のではないかと思う。
2006年のスペイン映画に出演しているので、まだ現役か…

ジャンニ・ガルコの「Spirito Santo」第一作のイタリア版DVDが届いたので、さっそく見た。
「Hobby&Works」のリリースするDVDは玉石混交で、素晴らしい画質のものもあれば、首をかしげ
たくなるようなものまであって、届いてみてからでないと中身はよく分からないことが多い。
もともとは安いDVDシリーズだが、なかなか手に入らないことから、オークションではけっこう
な値がついてしまっている。
しかし、どんな内容なのか気になって仕方がないので、見つけたら撃て、じゃないが見つけたら
即買うことにしている。





この「人呼んで精霊」のイタリア版は、いい画質とは言えないが、ワイドスクリーンで90分の
ノーカット版なのでまあ満足といったところだ。
スペイン版はメインタイトルが静止画に置き換えられていてがっかりだったので、特にその点
だけでもまともなメインタイトルが収録されているのは嬉しかった。
これでこそニコライの音楽が栄えるというものだ。

しかし、醒めた目であらためて見てみると、メインタイトルから導入部に至る映像はかなり
残酷で、スペイン版でカットされたり別の絵に置き換えられた事情はよく分かる気がする。
(メキシコ政府軍による小村への弾圧(虐殺)にメインテーマがかぶさるといった趣向)

さて、そんなことはともかく、この作品の中のピラール・ヴェラスケスはいろんな顔を見せて
くれるので特に好きだ。
(実は、この作品はニコライの音楽と彼女だけがお目当てで、内容はどうでもいいかも…)











Ed ora...Raccomanda l'anima a Dio (1968)

2008年11月21日 | Weblog
英語題「And now I recommend my soul to the Lord」。「俺の魂を神に推薦しよう」

去年だったか、「And now make peace with God」というタイトルで英語版DVDがリリースされた。
何年か前にコレクターからダビングしてもらったものはイタリアTV放映版で、そのメインタイトル
にほれ込んでいた私としては、英語版の躍動感のないタイトルバックにがっかりだった。

最近、イタリア版ビデオを見つけたので、ちょっと高かったがさっそく購入した。
(円高で、つい調子に乗っていろいろと購入してしまう...)

安っぽい作品ばかりのフィダーニ監督作品の中では最も優れた出来栄えだと思う。
なによりも音楽がいい。
CDオムニバスにも収録されているマリー・ユーシャの歌うエンドタイトル「Just a coward」
は大のお気に入り。
メインタイトルは、そのカラオケ・バージョンだが、これがまたなかなかパンチが効いていて
とても気に入っている。
しかも、効果音入りの胡散臭いアニメーメションのクレジットタイトルも実にマカロニらしい。

メインタイトル(長いので1分ほどでカット-約5Mバイト)


「荒野のお尋ね者」 WILD EAST版DVD

2008年11月18日 | Weblog
WildEastから「エド・バーンズ・スペシャル盤」として「荒野のお尋ね者」と「黄金無頼」
のカップリング英語音声版のDVDがリリースされた。

「荒野のお尋ね者」はフランス版に英語の音声をダビングさせたもので、英語版でカット
されていたシーンはフランス語のままで英語の字幕がつく。
フランス版に比べて、画面はややシャープさに欠けるのと、やや暗い。
忠実に英語版の音声を重ねたので、本来しかるべきシーンに流れるはずのラオールの歌
までもがカラオケ演奏バージョンに置き換えられている。
英語のクレジット・タイトルに歌のタイトルもラオールの名前も出ているのに、歌が流れない
英語版とはどうしたものか...

その点、イタリア版やフランス版は、クレジットは英語なのに、きちんと歌が流れるのだ。

ただ、エド・バーンズの20分にわたるインタビューはこのDVDの明記すべき点だ。
この次にリリースの「地獄の一匹狼」の特典には、スティーブ・リーブスのインタビューが
特典として入る予定とのこと。
しかし、エドのインタビューも特に面白いことを話しているワケでもないので、...以下省略。



「黄金無頼」は、イタリア版の原版に英語音声をダビングしたもので、まだゆっくりと見て
いないのでなんとも言えない。


イタリア版「荒野の用心棒」コレクターズ・エディション 2DVDs

2008年11月13日 | Weblog
12月には4枚組DVDの限定版が出るのに、我慢できずに買ってしまった。

4枚も何があるんだろう?と思うが価格もけっこうするので、この2枚組で我慢しておくか、
あるいはまた買ってしまうか…

ともあれ、今回の特典はとっても面白かった。
中でも、14分ほどのメイキング・フィルム(NGシーンもあり)は今まで見たどんなドキュメンタリー
よりも面白かった。

カチンコが鳴らされて、ジャン・マリア・ボロンテの凶悪な顔のアップ…




「あ、セリフ忘れちゃった…」笑ってごまかせ、みたいなNG。

「ゴメン カチンコがうまく鳴らなかった…」「おいおい、頼むぜ」




でもさ、風が強くてポンチョがうまくめくれないよ~みたいなNG。

最後のコルトVSウィンチェスターの決闘では…



「あれ?これ不発なんだけど…」みたいなNG。

よくぞ、こんな珍しいフィルムが残っていたもんだと感心する。
14分ほどの短い特典映像だが、ファンには堪えられない面白さがある。

このDVDは付録も多い。
初版のフォトブスタのミニチュアセットなどを含めて、印刷物が豊富だ。
20ユーロほどでそう高いものではないので、ファンは必ずお手元に!


La Lunga Cavalcata della Vendetta (1972)

2008年11月11日 | Weblog
英語タイトルは、「Deadly Trackers」もしくは「The Long Revenge's Ride」。

何年か前に、アメリカの友人からテープにコピーしてもらって見ていたが、音声が良くない
ので、DVDが出ないかなあ、ビデオが見つからないかなあと思っていたら、ebayでビデオ
を見つけた。
しかし、さすがにレアものだけあってずいぶんと高い値段がついていた。
毎日のように眺めていたが、或る夜、ええいっ!と「言い値で購入」ボタンをクリックして
しまった。 あ~あ…

本作品は、リチャード・ハリスン主演の復讐劇で、なんと、フェリーニ作品で有名になった
グラマー女優アニタ・エクバーグが共演しているのだ。



彼女のマカロニ出演はこの作品だけではないかな。
72年のリチャード・ハリスンはすでにコメディ路線が多かったが、これはなかなか見応え
のある復讐劇だ。

それはともかくとして、この作品の見所というか、聞き所は、その音楽。
ギターと口笛の主題曲から始まり、劇伴もなかなか面白いし、エンディング・タイトル
に流れるトランペットのハイテンポなメロディもマカロニらしさに溢れている。
英語版は、このエンディングの音楽にひどいノイズが入っていた上、最後が切れてしまって
いて残念に思っていたが、今回のイタリア版は完璧に収録されていてホッとした。
作曲者は、Carlo Esposito。



「Un Uomo Chiamato Dakota」という同年制作のマカロニウエスタンの作曲のほかにはホラーが
一作のみしか知られていない。
「ダコタと呼ばれた男」は見たことがないので、どんな音楽なのかとても興味津々だ。



お気に入りの女優 その1

2008年11月08日 | Weblog
「その1」というからには、ずいぶんと続きそうだが、連続で書いてアップするのは大変なので
とびとびということにしようかな。

「その1」は当然、ニコレッタ・マキャベリ嬢。

マカロニウエスタンの彼女はどれも素晴らしすぎて今さら紹介するまでもない。
しかし他のジャンルの作品の彼女も本当に素敵だ。


最も好きなのは、未公開作品の「La Cattura」。
第二次世界大戦時のユーゴスラビアの雪原を舞台にした、パルチザンの女スナイパーの物語だ。
リズ・オルトラーニのとても美しいメロディとラニエリ夫人の歌う「2 strangers」という主題歌もすばらしい。



日本で発売されたマカロニDVDの影役者のラース・ブロック氏とのからみもあって、面白い。



「マッチレス殺人戦列」では、特に妖艶でもないのだが銀泊のツナギを脱ぐシーンは心に残る。
ポスターの図柄になるのもうなずけるというものだ。





あまり大きな声では言えないが、「エロスの詩」の彼女は大胆すぎて驚いた。
まだ未見だが、彼女もお気に入りのサルディニア島ロケの作品「SCARABEA」を早くみたいな。

少し前に、ニコレッタ女史に、私が作ったウエストポーチを強引にプレゼントしてしまった。
そしたら、とっても気に入ってくださって、毎日大学へ身に着けて行ってくださっているという。
ファンの一人として、こんな光栄なことはないと痛感する今日この頃。

気になること

2008年11月05日 | Weblog
「Gentleman Killer」のメインタイトルは大のお気に入りなのでよく見る。
歯切れのいいコーラスと馬を駆る男たちの姿がとてもよくマッチしていて、何度見ても
エキサイティングだ。
(本編はほとんど見ない。とっても退屈だから)

さて、昔からとっても気になることがある。
主題曲が始まってちょうど100秒くらいのところで、馬上の男の一人が拳銃を落とすのだ。



あ~あ、あんなところで落としてしまって、後続の馬に蹴られて、砂ぼこりにまみれて、
小道具の人、探すのに苦労したんだろうなあ…
もしかして、見つからずじまいで、今でも埋もれているだろうか…
そんなはずないよな…

などと、何度見ても決まって同じことを思う。

ここはフラガという町の北部の荒野だが、今は整地されてしまって拳銃を探すことはできない。


銃声のこと

2008年11月02日 | Weblog
マカロニウエスタンの魅力のひとつに、心地よい「銃声」というのがある、と思っている。
実は、あんなウソっぽいがかっこいい銃声は、ひとつの文化だと思っているのだ。
およそ実際の銃声とは似ても似つかぬものではあるが、実にかっこいい。

中学生の頃、友人たちとオープンリールの安いテープレコーダーに、無声音のみで銃声を
模写して吹き込んで遊んでいたことがある。
けっこうそれらしい「銃声」になって、得意になっていたっけ。

その少年時代の繰り返しになるが、最近、マカロニのメインタイトルに勝手に銃声をミキシング
して遊ぶことを覚えた。
これが結構楽しい。
まずは、数あるマカロニDVDから音楽や効果音のない純粋な銃声のみを集めてみた。
(よく聞くといろんな銃声があるんだということにあらためて感動)
それを、タイミングよく音楽や図柄にあわせて挿入する。で、再生してみて喜んでいる。

って、かなりオタクっぽいナ。

ときに、アルティメット版「続・夕陽のガンマン」の銃声に関しては、困ったものだ。

レオーネ監督の承諾も得ずに、勝手に銃声を改ざんしてしまっていいものか?
かなり本物志向の音ではあるけれども、マカロニらしさはかなり失われてしまった。
(本物志向だったレオーネ監督、実は喜んでいるか…)


マカロニはウソっぽいほど楽しめる、というのが原則。