スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

コメディ路線のマカトラ

2011年04月28日 | Weblog
少し前、3作品のマカトラが届きましたが、すべてコメディ路線の作品ですね。

「TEDEUM」は、劇伴もかなりアメリカナイズされた内容でしたが、あとの2作品は
イタリアの匂いがプンプンで、何度も何度も聴いています。

どちらもアレッサンドローニの「現代合唱団」のコーラスが炸裂していて、本当に
華やかで当時の油の乗ったイタリア歌謡界の様子がうかがい知れるというものです。

「Provvidenza」は、メインテーマの繰り返しなのかな、と思っていましたが、予想
を上回る内容で、なかなか面白い曲が並んでいて、とても気に入ってます。

「Dinamte Jim」は、特にエンディングのパリの酒場でのショーで流れる音楽の英語版、
イタリア版が収録されていて感涙ものでした。

この作品での女優は皆さんキレイでした~








「聖トリニータの4人のガンマン」 DVD

2011年04月21日 | Weblog
長い間、DVDリリースが待ち望まれていたレアなマカロニウエスタンがイタリアでリリースされました。

TVサイズにトリミングされたものではありましたが、画質はかなり良く、しかもメインタイトルが
今まで見ていた黒地に白抜きの文字の簡素なものではなく、オープニングにちなんだものでした。

やはり、タイトルバックに動きがあるとうれしいですね。
プレガディオのメインタイトルが、これで200%活性化されるというものです。

内容はともかく、イヴリン・スチュアートの悪女ぶりと、ランダル・カスタムを持つピーター・ローレンスの
組み合わせが違和感あって面白いです。






以前、このロケ地はアフリカかな?なんて書いたことありましたが、今回ゆっくり見たら、ローマ近郊の
ラウレンティス・プロのオープンセットでした。



待ちに待ったDVD

2011年04月15日 | Weblog
先だって、amazon.itから送られてきた「神は許せど、我許さじ」のイタリア版DVDを
さっそく見ました。

以前、イタリアのマイナーなところから発売されていたのは、画像の右のもので、今回
のリリースは左のものです。

右の画像のものは同じイタリア版ながら、プロローグとエピローグに気の利いた挿話のある
バージョンでしたが、ソースの劣化がひどくてフィルムの色がとんでしまっていました。

今回のリリースはどのバージョンなのかな?ととっても興味津々だったのです。

結果、今まで流通していたバージョンでした。

少し残念でしたが、とってもきれいな色彩のメインタイトルに大感激です。



気の利いたエピソードが追加されたバージョンのメインタイトルは、色が退色してしまっています。



不思議なことに、同じイタリア版でもプライベート版では、こんなバージョンもあります。



英語版はトリミングされています。



フェリチ・ディ・ステファノの作品の中では最も好きなスコアです。
メインタイトルはもちろんのこと、エンディングのスコアは映像とあいまって最高の出来だと思っています。

今回のDVDのエンディングは微妙な終わり方でした。
英語版では、チャマンゴがクリスティーナといっしょに馬車で去っていくシーンを長々と捉えてエンドマーク
なのですが…



今回のイタリア版では、2人の馬車を見送るペドロ・サンチェスの寂しげなショットで終わってしまい、しかも
なぜか「THE END」。
イタリア版なのになあ…



プライベート版のエンディングは、由緒正しい「FINE」ではありますが、去ってゆく二人を見送ったら
さっさと終わってしまいます。



ペドロ・サンチェスが、寂しげに「アディオス・セニョリータ」とつぶやいて、彼らの馬車が去るショット
にエンドマーク、そしてステファノのトランペットが完璧に流れれば最高だったのですが…

大好きなこの作品、今回のDVDは音楽の流れ方に関して言えば、最も自然で音質もよかったと思います。

ともあれ、今回リリースのDVD、メインタイトルの映像と音楽の素晴しさは、絶品です。


『さすらいの賞金稼ぎ』TV サントラ・アルバム

2011年04月13日 | Weblog
『さらばバルデス』と一緒に書留で届きました。
でも、まだ『さらばバルデス』は封も切っていません。
だって、内容はだいたい分かりますからね(笑)。

『さすらいの賞金稼ぎ』はさっそく何回も聞いています。

映画の本編のタイトル・バックで使われた、ジャンナ・スパニューロのソロが炸裂する、
かなりエグイと言うか、荒削りで優等生っぽくない歌は収録されていませんでしたね。
(多分ないとは思ってましたけど残念!)

でも、劇伴の音楽はどれもとっても面白いです。

やっぱり、ニコ・フィデンコのマカロニウエスタン音楽は、ホントに面白いと思います。
乾いた音色と面白いコーラスが、とってもマカロニしていると思います。

ちょっと口笛でメロディを吹いてみるだけで、なんかいい感じ。

ワイルダー・ブラザーズの真髄

2011年04月08日 | Weblog
昨日届いたマカロニ新譜の「The Cold Killer」をずっと聞いています。

マカロニ黄金期の作品ですが、カントリー調なのがとっても面白いです。
でも、どこかイタリアンなんだな(笑)。

お2人とも、ギターもバンジョーも凄腕ですが、歌声もとってもいいですね。
聞いてても本当に気持ちよく歌っているのが伝わります。
「皆殺し無頼」「殺し屋がやって来た」の、あの抜けるような青空のような歌声です。

45年前の作品か…と、少し複雑な気持ちでもあります。

「荒野の大活劇」のギターもバンジョーも間違いなく彼らのものですね。
「荒野の大活劇」、ほとんど彼らの作曲じゃないかな?と思ってしまいました。

しかし、よくこんなマイナーな作品を掘り起こしてCD化してくれたと、感謝の気持ち
でいっぱいです。

「やれるさ!」 It can be done...Amigo!

2011年04月04日 | Weblog
先だって、ニューヨークの「ワイルド・イースト」から送られてきたマカロニDVD「It can be done...Amigo」
を見ました。

1972年制作のコメディ路線のマカロニではありますが、音楽ともども好きな作品です。

この音楽、バカロフ作曲、ロッキー・ロバーツ歌のコンビは、あのジャンゴ~!の「続・荒野の用心棒」
と同じです。
全然毛色は違いますが、いい歌だなと思います。大好きです。

「can be done~♪」「yes you can!♪」というローマ少年少女合唱団(?)のコーラスがいいんですよ。
なんとも微笑ましく、ポジティブな内容の歌詞とあいまって、私の中ではかなり上位にランキングされる
マカロニアン・ソングのひとつです。
歌が放つオーラが、とてもきれいな感じがするんですよ。(笑)

この歌は、確かフランスで出たマカロニ・オムニバスLPと、DRGレーベルのオムニバスCDに収録されていた
のではなかったかな?
シングル盤のバージョンってCD化されてましたっけ?

実は、私はシングル盤に収録されていたステレオ・バージョンがとても気に入っています。
モノラル・バージョンとどこが違うかといいますと、歌い始めて30秒くらいまでに聞ける女性コーラスの
参加と、エンディング歌詞です。

どうでもいいのかも知れませんが、私は好きな歌だけに、かなりこだわってしまいます。
歌詞違いはともかく、かすかに重なる女性コーラスはソロですが、誰なのかな?とずっと疑問に思っていました。

で、先だってDVDのクレジットで、ある名前を見つけたのです。



その他の出演者の名前に混じって、「アン・コリン」の名前があるではないですか。

映画に出ているという話は聞いたことがないし、もしかしたら歌で共演したのではないかな?と思ってしまった
のです。
そう言われれば、アン・コリンの声かも?と胸が高鳴ったのでありました。

「It can be done...amigo!」「やれるって 相棒!」

いい響きのタイトルだと思います。