スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

「アルメリア・ウェスタン・フィルム・フェスティバル」

2011年07月28日 | Weblog
魅惑の映画祭がスペイン・アルメリアで開催されるのです。

きたる9月の8日から11日。

ニコレッタ・マキャベリ女史も参加されると聞いて、なんとしてでも行きたくなりました。

でも、経済的な理由はもちろん、仕事の予定もありますから、即決行というワケにはいきません。
あ~、本当に困った…

1:こんな機会はまたとないだろうなあ~この機会逃してどうするんよ!
2:でも、アルメリアじゃ、レンタカーの予約がとれないんだろうなあ~じゃ、別の都市から乗り込むか。
3:ホテルの予約が面倒だなあ…得意の野宿でいくか…でも、万が一ニコレッタ女史とハグしたら…
4:冷静に考えると、第一、全く資金不足だ…でも妻に借金するかな。

とか、色々考えてさっぱり結論が出ません。

「マカロニウエスタン」などというものにウツツをぬかしていていいのだろうか。
今、もっともっと追求すべきことがあるのではないのだろうか。

「マカロニウエスタン」はいつまでも私を悩ませてくれます。

「アルメリア・ウエスタン・フィルム・フェスティバル」

Per un Pugno di Canzoni (Europa canta) 1966年 イタリア版

2011年07月20日 | Weblog
2008年の12月にも同じタイトルでこの作品について書いたことがあります。

その後、↑のロカンディナ、イタリアのebayオークションで買っちゃいました。
ほんとはポスターが欲しかったのですが、ま、これでガマンします(笑)。

私が持っているビデオはドイツ版で、本来アドリアーノ・チェレンターノが歌う「Ringo」
がメインタイトルとされるイタリア版とはタイトル・クレジットが違っていました。

当時、イタリアで華やかだった歌謡ショーを随所に盛り込んだ珍妙な作品ではありましたが、
カンツォーネが大好きな私の大のお気に入りなのです。

なんとかイタリア版を見てみたいと願っていたところ、ひょんなことで知り合ったスペインの
コレクターが持っていることが分かりました。

さっそく先方の希望を訊いて、トレード成立。
夢にまで見たイタリア版を見ることができました。





以前にも紹介しましたが、歌そのものはyoutubeにアップされています。
野性味あふれるアドリアーノならではの雰囲気がとてもいいです。
でも、映画本編には彼らの姿はありません。

「Ringo」アドリアーノ・チェレンターノ

ウィルマ・ゴイクの「花のささやき」のパートもアップされていました。
これを見れば、だいたいどのような映画の展開か分かっていただけるかも知れません。

花のささやき」ウィルマ・ゴイク:Per un Pugno di Canzoni

この作品でとても興味深いことは、かのノラ・オルランディのコーラス・グループ「4+4」の歌って
いる姿を見られることです。



女性陣の向かって右端がノラ・オルランディ。
男性陣の左端がマウリッツィオ・グラフ、右端が多分ラオールかな。

これはオルネラ・ヴァノーニが歌う「強く抱きしめて」のシーンなのですが、同じ歌をサンレモ音楽祭で
歌った際の動画もアップされていました。
ここで、イントロ部とサビの部分のほんの少しですが動く(笑)「4+4」の姿を見ることができます。
オルネラ・ヴァノーニ「強く抱きしめて」

このように、当時ノラ・オルランディのコーラス・グループはやれTVの歌謡ショーに、やれサントラの録音に、
と大忙しだったのでしょうね。









「Djurado」1966年 サントラ・アルバム

2011年07月19日 | Weblog
ジャンニ・フェリオが音楽を担当したレアなマカロニ作品のサントラが発売になりまして、
昨日、イタリアから書留で到着、昨晩から何度か聴くことができました。

主題歌は無難なコーラス・バージョンが収録されていて、少しパンチがなくて残念でした。
でも、実際の映画で流れたGianni Mecciaのソロでなくても、聴いた印象はあまり変わりません(笑)。



劇伴は、彼のその後の作品で聞けるメロディが散りばめられていてとても面白かったです。

特にtrack10のコーラスで始まり、途中から粋なジャズのリズムで展開される、フェリオのお得意の
スコアはとっても気に入りました。

思えば、ジャンニ・フェリオは1960年に制作されたウーゴ・トニャッツイ主演の「マカロニウエスタン
「Un Dollaro di Fifa」では、すでに彼のマカロニ音楽の基礎を築いていたように思います。

この映画自体コメディではないにしろ、軽妙なタッチな作風なので音楽も軽い印象を受けますが、
なかなか面白い構成になっていると思います。

ジャンニ・フェリオを研究している方には、とってもありがたい資料的サントラではないでしょうか。

って、そんな方はあまりいないかな(笑)?






バルセロナ近郊の田舎を旅する…

2011年07月14日 | Weblog
なんちゃって、実際にスペインに出かけることができないものですから、便利なGoogle Earthで
自宅のPCの前に座ったまんま、手軽なロケ地探索を行っています。

最近、とってもマイナーなロケ地の話題で通じ合えるスペインの友人ができました。

その彼と、毎夜のごとくバルセロナ郊外の上空からあちこちの山肌を観察したり、ストリート・ビューを
駆使してロケ地探索の疑似体験を行っているのです。

イグナシオ・F・イクイノ・プロダクションによる作品は、ほとんどがバルセロナの郊外で撮影されており、
以前から、ロケ地を探し出してみたいという思いがとても強かったのです。

今回、その友人の貴重な情報から、その糸口が見えてきたのであります。

イグナシオ・イクイノ監督作品やフアン・ボシュ監督作品には、必ずと言っていいほど石造りの瓦葺きの
農家が登場します。
これは、「masa」と言うスペイン北部の典型的な家のスタイルだそうです。
緑豊な山の姿も特徴的です。

バルセロナの北の山あいに典型的な農家を見つけたので、さっそくストリート・ビューにて観察してみると
なんと、リチャード・ハリスン主演の「Sei già cadavere Amigo... ti cerca Garringo」に出てきた
大きな農家そのものでした。

さすがに石造り!ほとんど変わっていないですね。



近々に、これらの情報をまとめてHPのほうにアップしたいと思っています。

ところで余談ですが、この作品の「Garringo」が私のハンドルネームの由来です。
アンソニー・ステファンの「追跡者ガリンゴ」ではありません。

さらに余談ですが、私はイグナシオ監督とフアン・ボシュ監督は同一人物だと思っていた時期があります。
両者とも「John Wood」なる変名を使ったりするので混乱していたのです。
でもなぜなんでしょうね…?

前略 ロバート・ウッズ様

2011年07月06日 | Weblog
「復讐の用心棒」をTVで初めて見た時は、色んな意味でほんとうにびっくりしてしまいました。

主題歌「ペコスのバラード」の印象が強すぎて、内容のチープさはあまり気になりませんでしたが、
貴兄のメイクにはびっくりした記憶があります。

「この人、何?目が変じゃない??」

少年の私には、目尻をセロテープでつり上げたように見えました。

アニマルズの「朝日の当たる家」を彷彿とさせる主題歌は本当にかっこよかったです!
でも、少年の私でさえ、ヘンな英語の歌と分かってしまったのです。
「英語なのか、イタリア語なのか??多分英語だけど、なんか変…」

ボブ・スマートなる歌手の歌がひどかったとみえて、英語圏で公開された主題歌は別の歌手が歌っていました。

ところで、この春、カリフォルニアの「マカロニ大会」での元気なお姿を写真で拝見しました。




(左はなんと、リチャード・ハリソン氏)

いつまでもお元気でいてくださることをお祈りしております。