スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

「Le Juge」 1971 仏/伊合作

2010年10月27日 | Weblog
以前から気になっていたフレンチ・ウエスタンの「Judge Roy Bean」aka 「All'ovest di Sacramento」ですが、
先だって、友人からVHSのおすそ分けが送られてきましたので、イタリア語でチンプンカンプンながら最後まで
がんばって見ました。

ロイ・ビーンを主人公にした有名な作品、ジョン・ヒューストン監督、ポール・ニューマン主演の「ロイ・ビーン」
に先駆けて作られた作品ということになるので、その点は評価したいと思います。
ただ内容に関しては…

ともあれ、ロベール・オッセンが主人公のロイを演じているのかと思っていましたが、実はピエール・ペレという
シャンソン歌手のようです。
なかなか洒落た主題曲も彼が書いています。


ピエール・ペレ


こちらがロベール・オッセン


アンジェロ・インファンティもいました。

ところで、彼は今月の12日に亡くなっていたのですね。
たまたま調べていて訃報を知りました。
71歳でした。



ロケはすべてイタリアで、銃器監修もイタリア人スタッフのようで、ツッコミどころのない無難な小火器出演でしたが、
ロイの持つ木製ストック付きの16インチのバントライン・スペシャルが特筆ものでした。
しかも、ロイはそのバントラインを腰ダメでファニングしちゃっていました。



まだ1回しか見ていないので、何が何だかさっぱり分かりませんが、あと数回見ればだいたいのあらすじは理解できる
のではないかと思っています。

しかし、いろんなユーロ・ウエスタンがあるものです。





「さすらいの一匹狼」

2010年10月21日 | Weblog
ニコ・フィデンコのノリのいいサウンドを堪能できたCDでした。

乾いた感じのベースやパーカッションがうまく使われていて、マカロニムードをぐっと盛り上げてくれていました。
フィデンコは、どのマカロニ作品でも、いい雰囲気の音楽を書いていますね。
あれは、ダメだった…という作品って思い当たらないと思います。

初収録のモノラル録音のメインタイトルは、なかなか迫力がありました。
ステレオで録音されたものよりも、ずっと臨場感と低音の響きがいいですね。
劇伴も、すべて収録といった感じでしょうか。
サスペンス音楽も何度も聞きましたが、飽きがきません。

ワイルダー・ブラザーズの歌の別テイクも面白かったです。
ただ、ニコ・フィデンコによる歌(日本で発売されたバージョン、45、LP、CD)がボーナス・トラックとして
収録できなかったのは権利によるものでしょうか。

同じく、日本で発売されたメインタイトルの銃声入りバージョンも漏れていたのはちょっと残念な感があります。

うるさいくらいに響き渡る銃声がかぶさるメインタイトルこそ、この作品の真骨頂。

あ、そうだ。
主題歌のタイトルが「The Yankee Fellow」だったなんて…
ずっと、「The Lanky Fellow」だと勝手に思っていました。

「リンゴ・キッド」

2010年10月17日 | Weblog
マカトラ・ファンが長い長い間待ち望んでいたサントラがついに発売となりました!!

TVで放映されたマカロニの中では一番に、その主題曲の口笛をマスターした作品です。

塾へ行こうとして、ふと目に入った、母が見ていたTVに映し出された「黄金の拳銃 リンゴ・キッド」
というタイトルと「イタリア映画」という文字。

「なんか頭が痛い」とかなんとか言って塾をズル休みして、グダグダ言いながらも、しっかり見た覚え
があります。
メインタイトルの歌はカットされていたと思います。
やたら顔立ちのいい人ばかり出てるし、やたら残酷だな、やたらとトリックが成功するな、という印象でした。

後日、深夜にも再放映され、その主題曲(主題歌が終わって始まる口笛のもの)を友人が語学学習用の
オープンリール・テープレコーダーに録音。
それを何度も何度も聞いて、口笛のメロディをマスターしたのでした。

先だって、イギリスの友人とチャットをした際、この口笛奏者はアレッサンドローニだろうか?ということで
話が盛り上がりました。

私は、アレッサンドローニの口笛ではないように思うのですが、彼もまた同様に思うとのことでした。
歌もコーラスもアレッサンドローニのグループなのですが、どうも口笛の吹き方がアレッサンドローニでは
ないような気がするというのが共通の印象でした。

今回のCDで一番嬉しかったことは、英語版の歌が収録されていたことに尽きます。
しかも、英語版のフィルム・バージョンとは違う、女性ボーカルがからむ歌だということです。
しかも、しかも歌詞も違います。

逆に、映画で使われた男性ソロ・ボーカルの英語の歌はマスター・テープにはなかったんだろうか…と残念な
気もするのです。

英語版メインタイトル・ソング(フィルムバージョン)mp3ファイル

BLOOD RIVER

2010年10月14日 | Weblog
ウミリアーニの「10 bianchi uccisi da un piccolo Indiano」aka「Blood River」を聞きました。

これはLPでお馴染みの音楽ではありましたが、7曲の未発表音源が追加されてのCD発売となりました。
LPの内容もとてもよかったのですが、追加された楽曲がどれも素晴しくとても出来のいいアルバムに
なったのではないでしょうか。
音質もなかなか素晴しいと思います。

特に美しいラブテーマのアレンジ・バージョンは何度聞いても飽きることがありません。

特に、劇中でファビオ・テスティとのラブシーンに流れる「L'amore #4」!!(track 21)

アドリブのようなキーボードと、切れるように美しいストリングスは、まるでラウンジ系ミュージック
のようで、とてもウエスタンの音楽とは思えません。

また、この音楽の流れる中でのロサルバ・ネリはとても妖艶で素敵です。



ときに、主題歌の演奏時間が4分02秒などと書かれていて、心躍ったのですが、単なる表記の誤りでございました。

ガクッ…


まずは、このあたりから(笑)

2010年10月13日 | Weblog
ご多分に漏れず、私の元にも大量のCDがイタリアから届きました。
今回、マカロニウエスタンばかりでなく、モリコーネやフィデンコなどの様々なジャンルの作品もオーダー
してしまいまして、聞き込むのには随分と時間がかかりそうです。

とりあえず、楽しみにしていた作品はざっとチェックしまして、今日はこの2作を聞いていたのですが、
アレッサンドローニの「トレセッテ2」は、どうもメリハリに欠けて気分も盛り上がりませんでした。
曲調がワンパターンであるのと、画面といっしょでないと音楽のよさが半減してしまうようです。
しかし、作品自体はもう一度見てみたいと思えるものではないし…

で、気分を盛り上げるために「プロヴィデンザ2」を試してみました。

いきなり、聞きなれたものとは違う主題曲にニンマリ。
さすが、モリコーネ/ニコライの音楽ですね。
楽器の面白さとコーラスの巧みさがにぎやかな音楽を構築しています。
愛のテーマとも言うべき「Bocca a bocca」は、以前シングル盤から収録されたものがCDに収録されたこと
がありましたが、今回はノイズのないもので大満足です。
しかも3曲も収録されています。

実は、この作品の音楽はずいぶん前から親しんでいました。
CDの裏にいつも名前が出ているRoberto Zamori氏が、30年ほど前に1本のカセットテープを送ってくれ
ました。



タイプライターで打たれた「Original complete soundtrack」という魅惑の文字!!
心踊りました。
マスターテープからの録音か??!!と思いきや、単にビデオから録音された音声でした。

でも、当時私はそんなものが聞けたのがとても嬉しく、もう何度聞いたか分かりません。
なんだかやたらにぎやかで、とんでもないキャラクターの出演者が爆発しているのは音声だけで十分に
理解できました(笑)。

後年、ビデオを購入し、見終わって自分が頭に描いていた内容と寸分の違いがないことが分かりました。
この作品もそうですが、やはり画面が伴うともっと楽しめるかと思います。

次は「Blood River」を聞こうと思っています。

第11回マカロニ大会

2010年10月09日 | Weblog
皆様、次回の第11回マカロニ大会の日程が決定しました。

2011年、1月22日(土)

となります。
多分、ほとんどの参加者が宿泊されますので、23日(日)にも及びます。

寒い時期の開催となりますので、ロングコートはもちろん、ポンチョ、毛皮も問題なしとなります。
コスプレの幅も広がりますよ~

上映作品は、私の口からは言えません。
近々、マカロニBBSにて告知があると思います。
でも上映作品は、11回だからと言って「11人のカウボーイ」ではありませんよ(笑)。

数には関係なく、おそらく皆さんが日本語字幕で見たい!と思っている比較的メジャー(?)な作品です。
もちろん、日本公開作です。
お楽しみに!

飲みすぎと睡眠不足という絶不調の中、「参加してよかった」という思いでお帰りいただけるよう、
盛り沢山の内容を準備しておきます。

たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。

「殺し屋がやって来た」

2010年10月01日 | Weblog
ドイツのTVで放映されたものが送られてきました。

以前、スペインのTVで放映されたものと比べると、格段に発色が明るく鮮明です。
(そもそも、友人のデッキが古くて色が飛んでしまっているとは思いますが…)

比べてみると、ドイツ版は左右がトリミングされてしまっています。


スペイン版


ドイツ版

が、よく見るとスペイン版は画面の下が若干トリミングされていることが分かります。

う~ん、いろいろありますねえ…
この作品はスペインでDVD発売されると思うのですが、いつになるのでしょうか。
もしかするとドイツでの発売の方が早いかも知れません。