vagabond の 徒然なるままに in ネリヤカナヤ

エメラルドグリーンの海,溢れる太陽の光,緑の森に包まれた奄美大島から,乾いた心を瘉す写真をお届けします。

この秋の上海蟹

2004-10-17 20:48:01 | 味わい
 今日は久々の快晴。こんな天高く馬肥ゆる秋の日には,とびっきりの贅沢をしたくなってしまう。というわけで,今日は,上海蟹を食べに行った。陽澄湖産の「大閘蟹(ドゥ・ザ・ハ)」がいわゆるホンモノの「上海蟹」だが,最近は偽物が多数出回っているようである。例えば去年の場合,陽澄湖の水揚げ量はわずか800トンだが,市場には合計8000トンもの「陽澄湖産蟹」が出回っているなどと言われていた。それで,昨年当たりから,レーザーで「陽澄湖」との刻印をするようになったそうだ(それでも刻印を偽造する業者が後を絶たない模様)。
 上海蟹を食べるのは,ほぼ10年ぶり。その時は,老酒に漬けた「酔っぱらい蟹」で食べたが,今日は,「姿蒸し」を細かく切った生姜を入れた中国赤酢で食した。気になるお味の方だが,蟹味噌の部分が,日本の蟹では感じられない,独特の甘みと深い味わいがあり,しばし絶句。酔っぱらい蟹よりも本来の味が味わえた。ただし,2,300円という値段の割りには,信じられないぐらいの小ささで,夢見心地は長くは続かなかった!後は,細い足のお肉をホジホジして黙々と蟹味噌の余韻を味わったのであります まあ,毛蟹の方が旨いのは間違いのないところで,上海蟹は一つの雰囲気を味わうものかも知れませんね
 それでも,久々に上海蟹を味わえて幸せな気分。今度は,浜松町の新亜飯店の蟹味噌入り小籠包を食べに行きたいな