"名前"は,両親から授けられる,"生命"に次いで掛け替えのないプレゼント。
でも,反抗期には,一度はみんな,今とは別の名前を付けて欲しいと思ったんじゃないかな。
たとえば,男の子だったら,3文字の名前に一度は憧れたことがあるはず。
3文字の名前ってファーストネームで呼ぶのにピッタリだもんね。
だけど,年を経るに連れて,そして,親が名前に込めた意味合いや思いを知るに連れて,段々,自分の名前に言いようのない愛着を感じてくる。
それに,この花の名前を知ったら,きっと,自分の名前が気に入らない人でも,きっと少しは満足を感じるはず…
この花の名は,「ヘクソカズラ」(日本各地に分布。アカネ科の草本類)。
究極のダブルトッピングの名前だ。
全体に悪臭があることから名付けられたらしい。
ただ,私が見かけた花はほとんど無臭だし,花や葉を千切ってもほとんど匂いを感じない(私は,臭覚だけは人並み以上,のはず…)。
なぜこのように名付けられたのか,不思議だ。
ヘクソカズラもクチナシ同様に,本土のそれとは多少品種や香りが異なるのだろうか?
ヘクソカズラには,「灸花(やいとばな)」という別名があるらしい。
花の中央部がお灸をすえた後に似ることから名付けられたようだ。
「やいとをすえる」というのも懐かしい響きだ。
悪さをすると,親からよくこのフレーズが飛び出したものだが,現在,このフレーズを使ったら,第1に,子供に通じない,第2に,(通じたら)児童虐待といったところなのだろうか?
そもそも「やいと」と言う言葉は,関東でも通用するのだろうか??
写真でご覧のとおり,ヘクソカズラ(ヤイトバナ)は,花自体が,1cm前後と小振りながら,皿に装ったヨーグルトの真ん中にブルーベリージャムを一匙落としたかのように美しい色合い。
私なら,「プティ ベリー」とでも名付けたいところだが…この花はそんなに臭うのだろうか???
ちなみに,ヘクソカズラについてもっと知りたい方は,
こちらをどうぞ。独特のテイストでミクロの世界に迫っています。
【2006.6.21 奄美大島・奄美市 Canon EOS Kiss デジタル with Canon EF-S60mm F2.8 USM】
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