vagabond の 徒然なるままに in ネリヤカナヤ

エメラルドグリーンの海,溢れる太陽の光,緑の森に包まれた奄美大島から,乾いた心を瘉す写真をお届けします。

ここにもクリスマス

2004-12-04 21:18:48 | 味わい
本日のスイーツは,クリスマスツリー型の「アルベロ ディ ステラ」(シーキューブ)。
チョコレートのビスキュイ,チョコレートクリーム,そしてラズベリーの醸し出す小さいながらも夢のような味。
シーキューブのスイーツははじめて買いましたが,なかなかノーブルな味わいで気に入りました。
丸ビル店のポップな感じの黄色を基調にしたお店の構えにも洗練されたものを感じました。
もうすぐクリスマスですねー

厚岸のカキ

2004-11-19 20:26:34 | 味わい
本日のディナーのメインは,厚岸のカキ。以前,釧路へ訪れたときに味わった炭火焼きのカキ以来,ず~っと狙っていたんだけど,漸く,本日食しました。
ちょっと小降りだけれど,美味い!
もちろん生で味わいました。
北のきれいな海で育っただけあって,混じりっけなしの美味さです。
締めは,一緒に搬送されてきた特大のアサリと,唐辛子とオリーブオイルだけで作ったシンプルなパスタ。
素材が良いと,料理人の腕は関係ないようです。
至福のひととき

解禁!ボージョレ・ヌーボー

2004-11-18 21:22:10 | 味わい
今年もボージョレ・ヌーボーの季節がやってきた。熟成されたワインの方が,味わい深く美味い。が,爽やかで華やかな香りと味わいは,ボージョレ・ヌーボーでしか体験できない。解禁日が近付くと,豊饒の秋がピークを迎えた,といつも感じる。
今年は,過去最高の85万ケースが出荷されたという。これは4年連続で世界一の輸入量。やはり日本人は新しい物好き。
今日は,写真右端のルイ・ド・ジョリモンのキュベ・トラディションを味わった。
ノン・フィルターでボトリングしているようで,豊かで華のある一品。
う~ん,満足

アンジェリーナのモンブラン

2004-10-24 21:09:18 | 味わい
アンジェリーナには,大きなサイズのモンブラン(1903年創業のパリ本店と同じサイズのもの)もありますが,今回は,初挑戦ということで,「モンブラン デミ」と「ごま風味のモンブラン」(マロンペーストにゴマを練り込んだもの。写真で黒っぽく見えるのがこちら)を食しました。
国産栗を練りに練った,濃厚かつ芳醇なマロンペーストの中には,一転,生乳の香り高く,甘みを抑えた爽やかな生クリーム。そして,その下には,パリパリの焼きメレンゲ。
イナムラショウゾウの「上野の森のモンブラン」も濃密な味でしたが,アンジェリーナのモンブランもこれに勝るとも劣らぬ濃密さ。マロンペーストの粘りは相当高く,デミ1つを食す間に,コーヒーを3杯も飲んでしまいました
もちろん,ごまモンブランは,ごまの香りが高くより味は濃厚。

実は,私にとっては,最高のモンブランといえば,京都の北山通りにある マールブランシュ だったのです。この店のモンブランは,さらりと,しっとりと上品な味で,甘すぎず出しゃばらず,そして,マロンペーストの中に栗のツブツブがほのかに入っています。
が,しか~し,イナムラショウゾウ,アンジェリーナと,人気を二分する名店のモンブランを食べて,衝撃を受けました。マロンペーストの濃密さにノックアウトされそうなのです。
う~ん,奥が深いぞ,モンブラン
もしかして,うどんの汁,おでん等のように,関東風と関西風といったものがあるのですかね~

追記 イナムラショウゾウは,「上野の森...」なのか「上野の山...」なのか,どちらが正しいのでしょうかね?個人的には,「森」の方が風情がある気がするのですが(「山」というと彰義隊を思い出してしまって...)。

今年の秋の新蕎麦がピンチ

2004-10-23 20:01:44 | 味わい
朝日新聞の本日の夕刊によると,台風の影響で,国内産そば粉のほぼ半分を生産する北海道が大きな被害を受けて,供給が逼迫しているとのこと。価格の急騰を受けて,多くの蕎麦店で輸入のそば粉に頼らざるを得ない状況に陥っているそうだ。新蕎麦は秋の楽しみの一つなのですが...

台風23号の影響も死者80人、行方不明12人に及んだようですし,夕方から,新潟を震源に地震が続いています。皆さん気を付けてください。

写真は,蕎麦の花(今年の夏に行った北海道新得町の蕎麦畑)の写真です。
一面真っ白で,息をのむぐらい綺麗でしたよ。
町内で食べた蕎麦も,薫り高く美味でした。

魅惑の牛タン

2004-10-18 21:19:07 | 味わい
 本日のランチは,ra-gooさんのBlogで教えて頂いた「味 太助」にて。ランチにしては少し贅沢だけど,迷わず,牛タン定食1,260円を選ぶ。
 炭火で焼いた牛タン,テールスープ(牛さんのシッポ)そして麦飯がセット。何と言っても,楽しみにしていたのは,牛タン。ra-gooさんのいうとおり,肉厚で,ジューシー,丁度良い焼き具合のホンモノの牛タンは感動もの!焼肉屋へ行くと,てっさ(ふぐさし)かと見まごうほどの薄さの牛タンが出されることも多いけれど,この厚みは正に「タン」そのもの。自分で焼いて食べられれば,雰囲気がもっとアップするのだけれど,それは贅沢というもの。さらに,全く予期していなかったテールスープの旨いことといったら!!余分な脂肪が削ぎ落とされたテールを煮込んだスープは文句のない旨さ。もちろん,コラーゲンたっぷりのテールについたお肉もいただきました。白菜の御新香もほどよく,同じく付け合わせの唐辛子のこうじ味噌漬けもほどよいピリ辛。う~んビールが飲みたい,というのをグッとこらえて,麦飯をかき込むのでありました。
 厨房にうずたかく積まれた牛タンの山が次々と無くなっていく様は壮観でした
 なんじゃこりゃというランチも多い中,この値段でこの内容とは恐れ入りました。次はタンシチュー目指して行くぞー!!!

この秋の上海蟹

2004-10-17 20:48:01 | 味わい
 今日は久々の快晴。こんな天高く馬肥ゆる秋の日には,とびっきりの贅沢をしたくなってしまう。というわけで,今日は,上海蟹を食べに行った。陽澄湖産の「大閘蟹(ドゥ・ザ・ハ)」がいわゆるホンモノの「上海蟹」だが,最近は偽物が多数出回っているようである。例えば去年の場合,陽澄湖の水揚げ量はわずか800トンだが,市場には合計8000トンもの「陽澄湖産蟹」が出回っているなどと言われていた。それで,昨年当たりから,レーザーで「陽澄湖」との刻印をするようになったそうだ(それでも刻印を偽造する業者が後を絶たない模様)。
 上海蟹を食べるのは,ほぼ10年ぶり。その時は,老酒に漬けた「酔っぱらい蟹」で食べたが,今日は,「姿蒸し」を細かく切った生姜を入れた中国赤酢で食した。気になるお味の方だが,蟹味噌の部分が,日本の蟹では感じられない,独特の甘みと深い味わいがあり,しばし絶句。酔っぱらい蟹よりも本来の味が味わえた。ただし,2,300円という値段の割りには,信じられないぐらいの小ささで,夢見心地は長くは続かなかった!後は,細い足のお肉をホジホジして黙々と蟹味噌の余韻を味わったのであります まあ,毛蟹の方が旨いのは間違いのないところで,上海蟹は一つの雰囲気を味わうものかも知れませんね
 それでも,久々に上海蟹を味わえて幸せな気分。今度は,浜松町の新亜飯店の蟹味噌入り小籠包を食べに行きたいな

イナムラショウゾウ

2004-10-11 03:28:20 | 味わい
 マティス展,興福寺国宝展とめぐった後,cherry_jam69さんにご紹介頂いた,「パティシエ・イナムラ・ショウゾウ」(台東区上野桜木2-19-8)でケーキを購入。昼食抜きで美術館のハシゴをしてしまったので,今日は沢山食べるぞー(半分冗談です。同居人の人数より若干多めに購入しただけです。)。苺のロールケーキを2個,上野の森のモンブラン,マロンミルフィーユともう一品(名前を忘れてしまった)。
 ロールケーキは,生クリームは軽めで,挟み込まれている苺ジャムは濃厚な味わい。ほのかに子供の頃を想い出させる懐かしい味。ミルフィーユは,生地が香ばしく,マロン味も濃密で,秋らしい一品。特筆すべきは,モンブラン。これは,今まで,食べたことのない食感。まず,上に乗っているマロンクリームが,「こしあん」状で,結構重い。その下に入っているのは,生クリームとカスタードクリームの分離独立した層。こういった構成,私,モンブランでは初めてです。恐らく,好みが分かれるという気がしますが,フルボディの味わいで,「ケーキを食べた!」という感じは十分にします。私自身は,朝から歩き回って疲れていたので,ちょっと重く感じてしまいました。ロールケーキが一番良かったかな。

 いずれにしても,お店は今日も相変わらずの行列で,お買い上げまで20分ほどかかりました。以前から気になっていたお店のケーキをやっと食べられてホント幸せです。上野の森の人気店,美術館巡りの帰りには,また利用させてもらいます。今度は,パウンドケーキにも挑戦しようっと!

パティスリーとの出会~エーグル・ドゥース(その2)

2004-09-26 20:22:56 | 味わい
東京は雨の日曜日。興福寺国宝展へ行く予定だったが,予定を変更し,読書三昧の休日。アフタヌーンティーは,昨日買い求めてきた,エーグル・ドゥースの「ケーク・キャラメル」で。
一見,素朴な焼き菓子だが,まず,表面のバリッとした焦げ目(クレームブリュレの一番上のバリバリした部分に似ている)の食感がたまらない。これと対照的にしっとりとした素地の部分は,細やかながらも質感のあるナッツと洋酒の甘い香り。そして全体に漂うキャラメルのほろ甘苦い上品な味わい。雑誌等でも評価の高い一品だそうだが,なる程とうなずける。寺井氏はキャラメル使いが巧みなようだが,なかでもケーク・キャラメルは,自信作に違いないと踏んだ。これで1,000円とはなかなかのもの。
他にも,棒状の焼き菓子が何種類かあったが,いずれも美味しそうに並んでいた。
これから,この店に通い詰めそうな予感がする
しっとり落ち着いた雨の一日を演出する満足な一品であった。

パティスリーとの出会~エーグル・ドゥース

2004-09-25 23:36:00 | 味わい
和菓子は食べない。私にとって菓子といえば洋菓子だ。しかし,ヴァイブレーションの合う「パティスリー」(いつの頃から「洋菓子店」をこのように呼ぶようになったのだろうか?)とはなかなか出会えない。
以前に書いたかも知れないが,数年前に京都に住んでいた。そのとき,はじめて,パティスリーとの電光の走るような出会いがあった。
北大路を上がったPound Houseと北山通にあるマールブランシュである。
前者は,生クリームが絶品で,シンプルな苺ショートとミルクレープが絶対のお奨め。後者のモンブランは,栗のツブツブ具合とクリーミーさとが精妙なハーモニーを醸し出しており,これだけのモンブランはお目にかかったことがない。
京都といえば和菓子だが,これと凌ぎを削る洋菓子もかなりのレベルで,そのノーブルな味わいには,各店それぞれにいい味を出している。
京都へ行くなら,少し足を伸ばして,上賀茂神社へ行くついでにでも是非,その味を味わって欲しい。店構えはチープである。しかし,必ずやガイドブックだけでは分からない京都の奥の深さに出会えるはずだ(京都は,実は,明治以来,時代の最先端を行っているのです。今は,沈滞しているように見えますが,京セラ,任天堂,ワコール,堀場製作所等,かつてのベンチャーが目白押しであることからも明らか[ビジネスの話になると思わず力が入ってしまう]。インクライン,南禅寺の水路閣をはじめとする琵琶湖疎水の歴史には,思わず涙してしまいます…  因みに,上賀茂神社へ行ったら,是非,有名な神馬堂のやきもちも食べて欲しい。)。

その後,東京へ転居したが,これまで,French Pound House以外には,めぼしいパティスリーには出会わなかった。この店も,大和郷(やまとむら と読む)に在るだけあって,いい線を行っている。苺ショートとメロンショートはなかなかのものだし,生クリームもしつこくなく,かといって自己主張も忘れない適度な存在感がある。また,季節に合わせたバリエーションのある品揃えは魅力的だ。
が,どこか足りない…
そんな私が,今日,出会ったのが,「エーグル・ドゥース」(仏蘭西語で『甘酸っぱい』との意)。
JR目白駅から目白通を西へ(学習院とは反対側へ)約7~8分(東京都新宿区下落合3-22-13)。忽然と仏蘭西風の瀟洒な建物が現われる(この辺りは「暴走自転車」が多いので気を付けてね)。



本日のお買いあげは,写真上段左から時計回りに,1「ポワール・ヴァン・ルージュ」,2「アニゼッタ」,3「(名前失念!)」そして,4「イヴォアリンヌ」。
1は,洋梨のムースを基本に,赤ワインを少し交えた上品な香りの一品。少し洋梨が勝ちすぎている嫌いもあるが,それもまた良し。
2は,チョコレートムース系のケーキであるが,驚いたのが,八角(恐らく)がブレンドされていた点。同居人と,「これ八角だよね!」と驚嘆しながらも相互確認したのでありました(間違えていたらごめんなさい)。店主は,「意味のないハーブ上乗せはしない」とのポリシーを持っているようで,この絶妙な八角との取り合わせは素晴らしい!
3は,チョコレートケーキ。デメルのザッハトルテをもう少しだけ濃厚にしたような味。洋酒の味が芳醇。
今日食べた中では,4が一番良かった。これは,これは,ホワイトチョコレートムースに,オレンジシロップの染みこんだビスキュイとが絶妙にマッチ。表面には焼きメレンゲがビッシリ貼られています。まったりとした甘い世界に思わずとろけそう。う~ん幸せ

エーグル・ドゥースは,元オテル・ド・ミクニのシェフで,2003年クープ・ド・モンドで第2位を獲得したときのメンバーでもある,寺井則彦氏が,2004年2月にオープンしたパティスリー。
その味わいは,濃厚にして優雅(したがって,プレインな味わいが好きな人には合わないと思う。)。
目白という,パティスリー真空地帯(要するに,まともな店が殆どない)において,どれぐらい暴れ回るか楽しみである。
生きてて良かった!!

実は,上記のケーキのほかに,ケーク・キャラメルという焼き菓子も買った。これは明日のお楽しみ