vagabond の 徒然なるままに in ネリヤカナヤ

エメラルドグリーンの海,溢れる太陽の光,緑の森に包まれた奄美大島から,乾いた心を瘉す写真をお届けします。

クラゲの気持ちと島人(しまんちゅ)の気持ち

2005-07-30 22:10:32 | ネリヤカナヤの海・空
今晩は,テレビで映画「ウォーターボーイズ」が放映されているようですが,奄美大島では,今,TVドラマ「ウォーターボーイズ2005」(完結編の模様)の収録が行われています(8月19日,20日にフジ系列で放映されるようです)。今回のドラマでは,奄美大島は,「冨那島」という架空の島として登場し,収録の大半も奄美大島で行われるらしいです。7月30日,31日は,クライマックスとなるウォーターボーイズの晴れ姿が,名瀬市営プールで収録されるようで(奄美大島にもプールはあります!),地元新聞でも一時期盛んにエキストラの募集が行われていました。

で,ロケが行われているころ,ボクはといえば,のんびりと昼下がりの読書に勤しんだ後,日が陰りかけたころに,海へと出掛けました
島人(しまんちゅ)は,日中は,海へは行かず,午前中又は日没前にのんびりと海へ行きます。
日中は,日差しが痛いほどなので...
特に日没前に,軽く泳いで涼み,それから長~い夜を黒糖焼酎と共に過ごすというパターンが多いかも。



ボクも,最近は,島人流が馴染みつつあり,時間の流れもゆったりし始めました。
シュノーケリングをしながら,海面をプカプカ浮いていると,ご対面したのが,一番上の写真のクラゲ。
大きさは,2センチ弱の赤ちゃんクラゲ。
水中マスクで掬って,パチリ。
撮影後は,もちろん海へ返しました。
時を刻むペースが少し変わり始め,海中を漂うクラゲの気持ちが分かるような気がする今日この頃です。
上下の写真は,本日訪れた倉崎海岸の夕暮の風景です。

「ウォーターボーイズ2005」,奄美に関心のある人もない人も是非,ご覧下さい!
今回のドラマでは,青春の甘酸っぱい恋模様と共に,島の過疎化,産業の衰退,リゾート開発計画,夏祭りの中止騒ぎetc.島人を取り巻くちょっと現実的な話も取り上げられるようです,
そこからは,必ずや,「冨那島」ならぬ奄美大島の素敵な情景と島人のちょっと切ない気持ちとが垣間見えるはずです



ゴーヤの収穫

2005-07-30 14:59:31 | ネリヤカナヤの海・空
今朝,ゴーヤを初収穫しました。
やはりこちらは温暖なせいか,ゴーヤが次々と実っていきます。
早速,穫りたてを炒めて食しましたが,お店で買ったものよりも,弾力はありつつも柔らかく,苦みは少なく,スッキリとした味わいでした。
ナリ味噌(ソテツの実の入った味噌)と合わせてサッと炒めたのですが,シャキシャキしたゴーヤとの味わいが絶妙でした。
幸せなひととき
アフリカマイマイにも負けることなく,スクスク育ったゴーヤにです。

ハイビスカスと蝶

2005-07-29 22:49:52 | ネリヤカナヤの海・空
奄美では,一年中,そこここに,赤,黄,白と色とりどりのハイビスカスが咲いています。
最初は,ハイビスカスを見かけるたびに,「南国だなー」と,とっても感動していましたが,最近は慣れっこになりつつあります
蝶も,本州ではあまり見かけなかった(と思われる)タイプの蝶が,ヒラヒラと飛んでいます。
花の周りを蝶たちが浮遊する姿には,心が和みます

大植英次いよいよ登場

2005-07-25 22:54:23 | 音楽
いよいよ大植英次氏が,東洋人としてはじめてバイロイト音楽祭に登場します。
大植氏は,ほとんどオペラ指揮の経験がないそうですが,ウォルフガング・ワーグナー総監督がその指揮振りに感激して大抜擢したとのこと。
昨日放映の情熱大陸で初めて大植氏の人と芸術を垣間見ましたが,師匠・バーンスタインのスタイルとキャラクターを色濃く受け継ぎ,情熱的な音楽作りをする指揮者のようでした。明るく,エネルギッシュで,そして音楽に対する深い愛情を感じました。

大植氏は,バイロイト音楽祭の初日,「トリスタンとイゾルデ」を振ります。
ワーグナーが残した芸術の中でも,深く,妖しく,哀しい愛の物語を,大植氏がどのように再現するのか。
経験不足を,感性と情熱と音楽への愛情とで補い,臆することなく,「トリスタン」の新境地をFantasicに切り拓いてもらいたいと思います。

残念ながら,この演奏は,NHK FMでは,ライブ放送はされませんが,オペラキャストさんによると,欧州の各インターネットラジオ局で日本時間25日の午後11時ころから生中継されるようです(オペラキャストさんのブログは,はろるどさんのブログで知りました。はろるどさんありがとうございます!)。
これは聞き逃せません(このインターネットラジオ。一日中クラッシック音楽を流しているところも多い優れものです。暫くクセになりそうでもあります。)。

さあ,いよいよ始まります!

台風の季節

2005-07-24 23:05:35 | ネリヤカナヤの海・空
いよいよ台風の季節到来です。南西諸島では,台風の発生する南太平洋に近いため,発生からもの凄いスピードで台風が近付いてきます。
台風が上陸すると,飛行機,船といった交通手段が全部ストップします。
そのため,いざ上陸が近付くと,奄美では,牛乳を初めとする生鮮食料品や,トイレットペーパー等が飛ぶように売れて,店頭から姿を消してしまうのだそうです。
自然が豊かな割には食料自給率が低いようで,大半の食料品は,鹿児島や福岡からの「輸入品」ですからねぇ。
昨年は,奄美地方へは,8個の台風が上陸又は接近したため,相当生活が混乱したそうです。

台風7号の行方が気になるところでしたが,どうやら奄美地方への上陸は回避されそうです。
買い込んじゃった牛乳が余りそう

本州への上陸は避けられないようですが,大きな被害が出ないようお祈りいたします。

沖永良部のユリの花

2005-07-23 23:39:02 | 
沖永良部島は,ユリの花と球根の一大産地でもあります。
ユリの花のピークは,ゴールデンウィーク前までのようで,ほとんど花は見られませんでしたが,雨に濡れたユリの花は可憐で綺麗でした。



小学校のフェンスの意匠ももちろんユリでした...

初代この木なんの木

2005-07-15 08:17:36 | ネリヤカナヤの海・空
奄美群島の一つ沖永良部島(おきのえらぶ)の小学校にある「日本一大きなガジュマルの木」です。初代の「この木なんの木」ともいわれています。
明治31年にこの小学校の卒業生が植樹した樹齢約110年の大木です。
晴れた日に,この木蔭で読書するととても気持ち良さそう。
残念ながら,訪れたときは大雨でした...

ゴーヤの花

2005-07-11 06:28:27 | ネリヤカナヤの海・空
ゴーヤの花が咲きました。あのゴツゴツした実とは似ても似つかぬ黄色い可憐な花です。
いよいよ夏本番。
収穫も楽しみです。

ところで,今朝,ヒマワリの生育状況を見てみると...先日のブログに書いたアフリカマイマイに,ほとんど食べられてしまっていました。葉っぱだけでなく,幹までも,跡形もなく食されていました

これまで薬剤散布はできるだけ避けようと思い,木酢液だけで対応してきましたが,やっぱり無理なのかなぁ。

それにしても,素晴らしいのはゴーヤパワー。
これまでのところアフリカマイマイによる被害は皆無です。
カタツムリにも好き嫌いはあるのですね。

紅茶好きの悲しみ

2005-07-10 00:33:06 | 日記
私は,コーヒーも好きだけれど,紅茶も好きです。紅茶といえば,フォートナム&メイソン,それもアールグレイが大好きです。ところが,そのフォートナム&メイソンに最近異変が起きていることにお気付きでしょうか?

つい最近までは,スーパーや通販でも,125gの缶を千数百円で入手することが出来たのですが,それが,ほとんど店頭に並ばなくなってしまったのです…
それで, Fortnum&masonのHP を見てみたところ,どうやら「サービスの質を高めるため」,三越だけを通して輸出(我々から見れば輸入)することにしたとのことようです。
うーん,流石のフォートナム&メイソンも,日本での価格破壊は腹に据えかねたといったところなのでしょうか。

で,最近,なんと上京する機会があったので(!),行って参りました三越の某支店。
目指すは,アールグレイなんですが…
店員の方から聞いたところによると,「ギフト用のパッケージは扱っておりますが,缶のばら売りは日本橋本店でしか扱っておりません。」とのこと(しかも,アールグレイの茶葉がパッケージされたギフト品すら無かった。)。
これで,サービスの質が高まったと言えるの?と思わず思ってしまいました。
時間も無かったため,日本橋店にも立ち寄ることはできず,アールグレイもお預け。

こういうのって,ありなんですかねぇ。
東京だけに紅茶好きがいるわけではないと思うのですが…なんとも釈然としません。

アフリカマイマイのこと...

2005-07-09 22:51:45 | ネリヤカナヤの海・空
このカタツムリ大きいでしょう!奄美・沖縄地方には,アフリカマイマイという巨大なカタツムリがいます。殻の大きさは大きなもので長さ10センチを遙かに超えます。
太平洋戦争前に,食糧難を解消するために,奄美・沖縄地方に持ち込まれ,その後,爆発的に増殖したようです。
また,日本で食べられるエスカルゴの多くは,アフリカマイマイの仲間とも聞きます。

奄美に来た当初は,「スゴい!さすが奄美諸島ではカタツムリまで巨大!!」と素直に喜んでいました。
しか~し,あまり素直に喜んでばかりはいられません。
というのも,このアフリカマイマイ,とっても食欲旺盛で,植物,農作物を信じられないぐらいの勢いで食い荒らすのです。
私も,アサガオを植えた当初,新芽をこのマイマイに全て食べられちゃいました。
ほんと,並みのナメクジとはスピードが違います。

さらに,厄介なことには,「広東住血線虫」という病原線虫が潜んでいる可能性が高いそうです。
この寄生虫は,人間の口の中に入ると,胃を食い破って脳髄にまで達することもあるそうです。
特効薬はないと聞きます…
このアフリカマイマイは,国によって,奄美・沖縄地方からの持ち出しが禁止されていますので,本土では見かけることはないと思います(見かけても絶対に持ち帰らないでくださいね!)。

ところで,奄美では,マングース(ハブvs.マングース対決で有名な,ハブの駆除のため数十年前に持ち込まれた動物。強いハブとは戦わず,弱いアマミノクロウサギ,ルリカケス等を食べちゃいます。),モクマオウ(防潮のために海岸線に植えられたものの,周辺の土壌を貧弱にし,他の植物の成長を邪魔します。)等の外来種が問題になっています。
アフリカマイマイもその一つです。
人間の一時の考えで,その地域には居ないはずの動植物が持ち込まれることにより,生態系が崩されることの悲劇をしみじみと感じます。

なお,カタツムリにもアフリカマイマイと同様の寄生虫が居るそうなので,ご注意を!