vagabond の 徒然なるままに in ネリヤカナヤ

エメラルドグリーンの海,溢れる太陽の光,緑の森に包まれた奄美大島から,乾いた心を瘉す写真をお届けします。

祭の前

2006-10-30 23:03:16 | ネリヤカナヤの海・空
諸鈍シバヤ(国指定重要無形民俗文化財)を見に,奄美大島の南にある加計呂麻島の諸鈍(しょどん)集落へ行って参りました。
島の祭は,旧暦で行われます。
諸鈍シバヤは,「歌舞伎の原点」ともいわれる祭事で,毎年旧暦の9月9日に,諸鈍集落の大屯神社行われます。
今年は平日なので何とかお休みをいただきました。


祭が始まる前の張り詰めた雰囲気が好きです。


海での禊ぎ(潮花ツカル[シュンハナツカル])を終えると,さあ!祭の始まりです!!

(今日は,あいにく雨模様の天気になってしまいましたが,諸鈍シバヤをじっくり堪能することができました。明日以後,少しずつご紹介していきます。)
【2006.10.30 奄美大島・瀬戸内町諸鈍 Canon EOS 30D with Canon EF70-200mm F2.8L IS USM & Canon EOS Kiss デジタルN with Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM】
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ウスキシロチョウとデュランタ・タカラヅカ

2006-10-29 23:22:11 | ネリヤカナヤの生き物
10月も終わろうとしているが,奄美大島では,あちこちに花が咲き,蝶が吸蜜している。
少し前からレモン色にキラキラ輝いて飛び回る蝶のことが気に掛かっていたのだが,今日,ようやくファインダーで捉えることができた。
この蝶は,(おそらく)ウスキシロチョウ(奄美群島以南に生息)。
(ウラナミシロチョウやナミエシロチョウかとも思ったのですが,ウスキシロチョウが一番似ているかな,と。詳しい方教えてください

この蝶は,とても落ち着きがなく,花の蜜を吸い始めたかと思うと,一瞬にして次の花へと写ってしまう...
ただ,レモン色の素地の上に少し垂らし込まれたエメラルドグリーンが絶妙な色合いを見せ,ヒラヒラと舞うと更にその美しさが増すのだから,あまり文句はいえない。




花は,「デュランタ・タカラヅカ」。
実は,この花,何度か当ブログでも登場していて,「タイワンレンギョウ」と呼んでいたのですが,一般に「タイワンレンギョウ」と呼ばれる種の中でも,どうやらこの花は,『デュランタ・タカラヅカ』と呼ばれるようなので,風情のある呼び方の方が良いかと思い,”改名”することにしました (名前の由来等については,こちらもご覧下さい)

このデュランタ・タカラヅカ,花の時期が非常に長くて,ここ奄美大島では,ハイビスカスと同様,ほとんど一年中咲いている。
花と実が同時に見られるというのも不思議だ。


それに,この花の蜜は美味なようで,色々な虫が訪れる。
上の写真は,イチモンジホウジャク(スズメガ科ホウジャク亜科。小笠原,沖縄諸島等に分布)かな?
デュランタ・タカラヅカの花は,バニラにも似たほの甘い香りがするから,虫たちに人気があるのも納得。


おっと,注意一秒怪我一生

【2006.10.29 奄美大島・奄美市名瀬 Canon EOS 30D with Canon EF70-200mm F2.8L IS USM+エクステンダーEF1.4XII】
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ベニツツバナに蝶

2006-10-28 23:14:39 | ネリヤカナヤの花・植物

紅色に輝く花たちに蝶が群がる。
その様をのんびりと眺めつつ至福の時が流れ行く。

だが,大きな問題がひとつ残った。
それは,その花の名前を知らないということ...
程なく,「問題」は解消された。
きアニィのブログ上で,FORTUNEさんが教えてくれた。
その花の名を。
技術の進歩と人の力の尊さに改めて感謝した瞬間...
皆さん,ありがとう!

かくして,明日もまた,人間の付けた名前にとらわれることなく,深山にて,自然と戯れることができるかな?
って,今度は,蝶の名前が分からなかったりして
皆様へ~お返事が遅くなり本当に済みません
今週もまた,大きな生業の上での波に呑まれてしまいました

【2006.10.15 奄美大島・奄美市住用町 Canon EOS 30D with Canon EF70-200mm F2.8L IS USM+エクステンダーEF1.4XII】
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晩秋のニンニクカズラ

2006-10-25 23:59:55 | ネリヤカナヤの花・植物
ニンニクカズラの花は,盛夏と晩秋に2度咲く。
盛夏の花と違って,晩秋の花は,少し色合いも濃く,落ち着いた雰囲気を感じる。
日射しが段々弱くなっていく今日この頃...

【2006.10.22 奄美大島・奄美市名瀬 Canon EOS 30D with Canon EF70-200mm F2.8L IS USM+エクステンダーEF1.4XII】
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リュウキュウヒメジャノメの行方

2006-10-24 23:01:31 | ネリヤカナヤの生き物
今日の朝刊,南方系の蝶クロボシセセリが鹿児島本土(指宿市)で確認されたとの記事が載っていた。
食樹ヤシ類に付いて本土まで拡散した可能性もあるらしいが,自力で飛来した可能性も否定できないらしい。
そうだとすれば,1996年に奄美大島で発見されて以来,10年で本土へ渡ったということ。
温暖化は確実に進んでいるのだろうか?

ところで,写真のリュウキュウヒメジャノメ,今のところは,奄美大島以南に生息し,奄美のすぐ北に位置するトカラ列島には産しないらしい。
だけど,このリュウキュウヒメジャノメが本土に出没するのも時間の問題かもしれない。
この"ケンケンパッ ケンケンパッ"というリズムを彷彿させるような紋を見られるのは奄美大島までというのが,収まりが良い気もするのだが...
【2006.10.21 奄美大島・龍郷町 Canon EOS 30D with Canon EF70-200mm F2.8L IS USM+エクステンダーEF1.4XII】
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密やかにアリモリソウ

2006-10-23 22:25:37 | ネリヤカナヤの花・植物

奄美大島の森の中では,アリモリソウ(有盛草。キツネノマゴ科・屋久島,種子島以南に分布)が咲き始めた。
森の奥深く密やかに咲くアリモリソウ。
スッと伸びた茎と小さな白い花が絶妙のバランスを見せる。

まだ深い緑の隙間を抜けて森の中へと差し込む木漏れ日...
光の玉を背景に,アリモリソウの花の儚いまでの美しさが際立つ。


花の大きさは1cm前後。
時折通り過ぎていく風と戯れるアリモリソウの花はカメラマン泣かせ。
そのお陰で,光の玉との絶妙なコンビネーションを楽しませてくれるのだから,それもまた一興。

アリモリソウとの名は,奄美大島の有盛古墳で発見されたことによるとも,奄美大島の戸口にある有盛神社(源平合戦に敗れて奄美大島へたどり着いた平有盛を祀った神社)で発見されたことによるとも聞くが,真偽のほどは不明。


薄暗い森の中,蛍の火のように輝くアリモリソウ。
見頃はまだまだこれから。
【2006.10.21 奄美大島・龍郷町 Canon EOS 30D with Canon EF70-200mm F2.8L IS USM+エクステンダーEF1.4XII,Canon EOS Kiss デジタルN with Canon EF-S60mm F2.8 マクロ USM】
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お久しぶり!ルリカケス

2006-10-22 22:48:45 | ネリヤカナヤの生き物
久々にルリカケスをファインダーに収めました。
ルリカケスは,奄美大島では比較的身近な鳥で,鳴き声は良く聞かれるのですが,なかなかファインダーには入ってくれません。


ところで,昨日は,エクステンダーEF1.4Xを初めて投入しました。
これまで,200mmレンズ(フルサイズだと320mm相当)でもパワー不足を感じていたので,エクステンダーEF1.4Xを投入することにしたのです。
これで,448mm相当までググッと被写体に接近できます。


エクステンダーを使用すると,AF性能がかなり落ちるという話も聞いていましたが,そちらの方は大勢に影響なさそう。
ただ,F2.8がF4まで落ちるほか,仕上がった写真にも何となく薄膜が張ったような感じがして,鮮明さに欠ける気がするのと,背景のボケ味もちょっと落ちる気がします。
まあ,エクステンダーというのは,一種の対症療法なので,やむを得ないのでしょうが…
5Dを昇天させてしまい,金欠の我が身で300mm,400mmレンズを追い求めるのは身の程知らずなので,しばらくエクステンダーを使用して,鳥たちを追いかけてみたいと思います。
それにしても,ルリカケス,ちょっとは明るいところへ出てきて欲しいものですが,見付けるとすぐに森の奧へ奧へと入ってしまって…
絶対に獲らないから撮らせてよ

【2006.10.21 奄美大島・龍郷町 Canon EOS 30D with Canon EF70-200mm F2.8L IS USM+エクステンダーEF1.4XII(しかもトリミングあり)】
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奄美にもハギ

2006-10-22 09:35:44 | ネリヤカナヤの花・植物

島へ来るまで知らなかったが,南国 奄美大島にもハギの花が咲く。


ハギの高貴な紫色が美しい。


季節は巡り,太陽の差し込む角度が随分浅くなってきた。
風もひんやりと心地よい季節。

【2006.10.9 奄美大島・龍郷町 Canon EOS 30D with Canon EF-S60mm F2.8 USM】
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夏と秋の間に(その2)

2006-10-20 21:45:39 | ネリヤカナヤの海・空

奄美では秋の日射しも強くハイビスカスを焦がす。


アウンリゾートの庭には,こんな花も咲いていた。
ノボタンそっくりだが,色合いや開花時期が全く違う。
この花の正体は???


海の色は,真夏の輝かしい色とはちょっと違って,深い落ち着きを見せる。
夏が去ってしまったのが,かなり寂しい


奄美には秋から冬にかけて渡ってくるサシバ(タカ目・タカ科)も悠然と飛んでいた。
「ピックィー」という鳴き声が秋の深まりを感じさせる。


秋の美しい海と美味しい料理をありがとう。
【2006.10.9 奄美大島・龍郷町(戸口)Canon EOS 30D with Canon EF-S60mm F2.8 USM & TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3】
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夏と秋の間に

2006-10-19 22:13:49 | ネリヤカナヤの海・空
奄美の季節は,今,夏と秋の間を揺れ動いています。
日中は,日射しもきつく,蝉たちも賑やかに鳴いています。
そして,エメラルドグリーンの海を背景に真っ赤なハイビスカスも咲き誇っています。


この日は,海を眺めながら,戸口集落からさらに海側へ入ったところにある「アウンリゾート」でゆったりと休日の午後を過ごしました。


インドネシア風シーフードカレー。
香辛料もたっぷり効いて,久々に本格料理を食べた気分になりました。
はじめて行きましたが,眺めも良くて,料理も美味しくて,なかなかですよ。
実は味にうるさくて厳しいvagabond67ですが,ここの料理には,80点は献上します。
これでお値段がもうちょっと安ければより高得点を差し上げます。
(自分ではろくな料理は作れないくせに,偉そうに

【2006.10.9 奄美大島・龍郷町(戸口)Canon EOS 30D with TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3】
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秋深まる~ハシカンボク

2006-10-18 23:52:10 | ネリヤカナヤの花・植物
森の中では,ハシカンボク(ノボタン科・屋久島以南に分布)が散り始め。


少しひんやりした美しさが秋の深まりを感じさせる。
今年は昨年よりちょっぴり秋の歩みが早い気がします...

【2006.10.15 奄美大島・奄美市(住用町)Canon EOS 30D with Canon EF-S60mm F2.8 USM】
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饗宴

2006-10-16 06:13:02 | ネリヤカナヤの生き物
森の中では沢山のヤマヒヨドリバナの白い花が目を楽しませてくれる。
その蜜を無心に吸う蝶たち。

ときには1,000km以上もの長旅をするというアサギマダラ。
オスのようだ。


トカラ列島以南に生息していたが,ツマムラサキマダラと同様に北上中のリュウキュウアサギマダラ。
浅葱色が美しい。
こちらもオスのようだ。


そして,昨日もご紹介したツマムラサキマダラ。
またまたオスのようだ!


ヤマヒヨドリバナの周りには,色々な蝶が入れ替わり立ち替わりやって来ては吸蜜するが,圧倒的にオスが多いように感じた。
そこで,調べてみると,どうやらフェロモンと関係するらしい。
ヤマヒヨドリバナの花にはピロリジジンアルカロイドという成分が含まれているが,例えばアサギマダラのオスは,それを吸って取り込んでメスを誘引するための性フェロモンを作ると考えられているそうだ(こちらのHP参照。このHPでは,蝶の3D写真が沢山紹介されていてなかなか楽しめる)。
どうりで,ヤマヒヨドリバナの花に群れる蝶にはオスが多いはずだ。
蝶の世界,なかなか奥が深い。

ともあれ,秋なのに活発に活動する蝶たち。
奄美らしい秋である。
【2006.10.15 奄美大島・奄美市(住用町)Canon EOS 30D with Canon EF70-200mm F2.8L IS USM】
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艶やかなツマムラサキマダラ

2006-10-15 23:55:35 | ネリヤカナヤの生き物
太陽の光を浴びて青紫に輝く艶やかな蝶と出会った。
光の当たり方に応じて輝き方も変化するツマムラサキマダラ。

無心にヤマヒヨドリバナ(キク科・四国九州以南に分布)の蜜を吸うツマムラサキマダラ。
ツマムラサキマダラは,もともと日本では見られなかった蝶。
1970年代に八重山諸島,1992年以後に沖縄諸島,1999年に奄美群島と北上を続け,2004年1月には千葉県でも生息が記録されているらしい。
これも地球温暖化の影響なのだろうか。

この季節,奄美大島の山中で咲き誇るヤマヒヨドリバナ。
この花にツマムラサキマダラが群がるのはどうやら理由があるらしい(明日へ続く)。


【2006.10.15 奄美大島・奄美市(住用町)Canon EOS 30D with Canon EF70-200mm F2.8L IS USM】
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物思う立神

2006-10-14 23:57:58 | ネリヤカナヤの海・空
人間社会に背を向けてプイと横を向いて物思いに耽るかのような立神と出会った。
龍郷町今井崎の立神がそれだ。


まぁ,こんな首輪を繋がれたような状態じゃ,その態度も仕方ないか...

【2006.10.9 奄美大島・龍郷町(今井崎)Canon EOS 30D with TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3】
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退院記念~キセキレイと朝焼け

2006-10-13 23:32:40 | ネリヤカナヤの生き物
ご心配をお掛けしましたレンズたちがようやく退院しました。
(5Dは天国へ召されましたが...)
早速,出勤前におがみ山へ足を運び,鳥などを撮って来ました。


あまみへは冬鳥として飛来するキセキレイと出会いました。
初めて会ったキセキレイは,体の鮮やかな薄黄色も美しく,リズミカルな尾の振り方もチャーミングでした。


リュウキュウマツと月です。
やはり超広角は解放感溢れます。


夜明けの名瀬港です。
何度見ても移ろい行く大空の色の美しさには溜息が出るばかりです。
【2006.10.11 奄美大島・奄美市(名瀬)Canon EOS 30D with Canon EF70-200mm F2.8L IS USM & Canon EOS Kiss デジタルN with Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM】
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