昨日の写真の場所は…8つの有人島で構成されている奄美群島の最南端にある与論島(よろんとう)の
プリシアリゾートからの写真でした!
エメラルドグリーンの海を背景に,白亜のあずまや(ギリシャ風にいえば,『ガゼボ』ということになるのでしょうか。)が眩しいほどに美しく映えていました。
下の写真は,プリシアリゾート内のオーナメント。
夏のシーズン中は,この広場でBBQもできるようです。
夕陽を眺めながらのBBQ素敵でしょうね。
奄美群島の8つの有人島のうち,私は,まだ4つの島しか訪れていませんが,その中でも,与論島は,海の一番美しい島です。
珊瑚が砕けてできた砂が果てしなく白く輝くこと,緯度が低い(北緯27度。奄美大島は,北緯28~29度)ため太陽の高さが高くこと,山が少ないため雲も発生しにくいことなどから,海が非常に美しく輝くのだと思います。
そんなことから,私は,与論島を奄美群島の中の
「海の王者」と勝手に位置付けています。
島も小さく(周囲約22km),自動車を30分も走らせれば1周できるため,与論空港に着いて1時間以内には,水着に着替えてビーチに立てるのも魅力です。
昨年の夏に訪れた際の,与論島の
感動的な夕陽や
様々な表情を見せる浜辺や
隆起珊瑚の岩と海辺も併せてご覧ください。
では,vagabond67流,他の島のキャッチフレーズはというと…
沖永良部島(おきのえらぶとう)は,
「花の王者」。
沖永良部は,エラブユリ(鉄砲百合),フリージア,グラジオラス,ソリダコなど沢山の花を日本各地に送り出しています。
ディープなダイバーから,沖永良部もダイビングスポットとして素晴らしいと聴いたことがありますが,私のイメージは,まだ花止まり
徳之島(とくのしま)は,
「闘魂の王者」。
徳之島といえば,闘牛と元横綱の初代朝潮,それに
Qちゃんこと高橋尚子選手のトレーニング地としても有名です。
そして,我が奄美大島はというと,
「総合王者」だと思っています。
奄美大島は,奄美群島の他の島に比べて,図抜けて大きく,オールジャパンで見ても,全国3位(沖縄本島,佐渡島に次ぐ)の大きさ。
また,琉球弧の中でも最高峰の湯湾岳(ゆわんだけ・標高694.4m)を擁するなど,山と森が奥深いのも特徴的です。
与論とはまたひと味違った味わい深い海,固有種の動植物を沢山育む深い森,そしてカラッと晴れることは少ないものの,陰影に富む様々な表情を見せてくれる空など,奄美群島の「総合王者」にふさわしい島だと思います。
話が逸れました
与論島の話題に戻ると…与論町は,1984年にギリシャのミコノス市と姉妹盟約を結んだそうで,島のあちこちにギリシャ風の白亜の建物やオーナメントに溢れています。
ギリシャといえば海運の王者。
そんなギリシャのミコノスと姉妹都市の与論,やっぱり「海の王者」だぁ!
この「王者の椅子」は,毎年3月に開催される
ヨロンマラソンの優勝者が座ることになっているそうです。
ご訪問の際には,試しに座ってみられては?
茶花(ちゃばな)海岸には,こんなオーナメントもあります。
イベントの際などに利用されるようで,独特の雰囲気があります。
そして,表題の「パナウル王国」の話。
与論の方言で,「パナ」とは『花』,「ウル」とは『珊瑚』を指し,この両方をミックスして作られたのが,パロディ国家「パナウル王国」。
観光協会では,パスポートも発行しているようなので,関心のある方は是非!
「パナウル王国」といい,ギリシャ風オーナメントといい,様々な創意工夫を凝らしている与論島ですが,実は,そういった工夫の背景には,どうも観光客数の長期低落傾向があるのではないかと思われます。
そして,観光客数の伸び悩みの第1の原因は,沖縄の日本復帰(1972年)と沖縄の観光開発ラッシュ。それまで,日本の最南端だった奄美群島には,南国情緒を味わうため,新婚旅行をはじめ多くの日本人観光客が訪れていたが,沖縄の復帰と観光開発が進み,観光客が減少したと思われます。
第2の原因は,プラザ合意(1985年)後の円高の進行による,海外旅行ブーム。国内旅行より海外旅行の方が少ない支出で楽しめるため,多くの観光客が,海外へと流出しました。
というわけで,与論島をはじめ,奄美群島は,手付かずの自然と各種催し物,それに日本人ならではのきめ細やかなホスピタリティ溢れるサービスとで,皆様のご来島を心よりお待ちしております。
と,何だか,観光協会の人間のようですね
(注1:私は,観光業とは一切関係しておりません,ハイ)
(注2:与論島在住の方のブログでは,
ちゃくれさんのブログが充実しています。是非,遊びに行ってみてください!)
(注3:自然保護と観光の関わり方は,とても深遠な問題だと思います。ただ,現状の奄美群島では,深刻な問題になるほどには,観光乱開発はされていないと思うので,なんの気兼ねもなくお越しいただけば,心行くまで大自然を堪能できると思います
)
【2006.2.16 与論島 Canon EOS Kiss デジタル with Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM】
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