vagabond の 徒然なるままに in ネリヤカナヤ

エメラルドグリーンの海,溢れる太陽の光,緑の森に包まれた奄美大島から,乾いた心を瘉す写真をお届けします。

スター・ウォーズは永遠に~DVD-BOXを買ってしまった

2004-09-30 23:16:37 | 映画
スター・ウォーズ トリロジー DVD-BOXが今日届いた。

エピソードⅣ~Ⅵ(第1作から第3作)と,4時間に及ぶ特典映像からなる4枚組のBOXセット。
このシリーズはもう何度も見たが,デジタルリマスタリングされたというのと,Amazonで20%オフ(\7,980)だったのとで,思わず衝動買い。
先ほど,30分ほど見てみたが,も~感動もの!
映像は,クッキリシャッキリ,音声もドルビー5.1サラウンドEXで,体全体に響いてくる。
ハリソン・フォードも若くてチャキチャキしてる。
また,場面ごとに音声解説もあり,特撮の裏話等も聴ける。
当然のことながら,英語の台詞字幕にも切り替られ,英語三昧を目指している私としては,これを利用して,英語力のブラッシュアップを図ろうと考えている

ということで,これからじ~っくり見ようと思うので,今日のBlogはこれでお終い。
あ~明日の仕事はどうなるのだろうか??

チックとタック~国語教科書の復活本の人気

2004-09-29 22:59:52 | 
 国語教科書から消えた名作 復活本が親世代に人気(朝日新聞)とのこと。懐かしすぎる~
上の記事で紹介されている「チックとタック」は,光村図書出版発刊の国語教科書に出てくる大好きな作品でした。柱時計に住んでいる小人のチックとタックが,夜ごと時計の中から出てきて,天婦羅をはじめ,部屋に置いてある食べものを食べては,朝になると時計の中に帰っていく。ところが,ある日置いてあった食べものは,わさびのたっぶり入ったお寿司で…というお話。子供心に,食べものを美味しそうに食べるシーンが印象的だったのを覚えています。寝たふりをしながらてん末をきっちり見守っているおじさんもいい味出していました。
 『せっちゃんはおきゃんでまるで男の子みたい…』で始まる,「どろんこ祭り」も懐かしい作品(どうもジェンダーバイアスの観点から教科書から削除されたようです。たしかに,はじめて読んだ当時も,こういうストーリー展開でよいのかなと若干ひっかかった気がします。それでも,地方の風俗,幼い頃の少し緊張感のある男女関係を活き活きと描いた佳品だと思います。)。
 トルストイの「とびこめ」という作品も,他の作品に比べて異質の硬質な印象を持ちました。マストにのぼってしまった子供が降りられなくなってしまい…というお話で,スリリングな展開を比較的格調高い翻訳文で上手く表現していたように思います(な~んて,当時,そんな印象を持った風に書いちゃってますが,実は読み直してみれば全然違う印象を持ったりなんかして)。
 それと,忘れられないのは,「あかいスポーツカー」。確か,小学校1年生の教科書に載っていたと思うのですが,先生の指導でみんなで暗唱したのを今でも覚えています。『あかいスポーツカーが走ってきました…』で始まり,最後は,事故ってレッカー車に引っ張られて行ったと思います。

 小学生時代は,授業中に,迷路を作ったり,相撲の星取り表を作ったり,手紙を書いたり色々内職もしたけど,国語の教科書だけは,真新しいものが配られると,すぐ全部読んじゃいました。
 
 なお,光村図書出版の昭和46年度版から平成12年度版までの教科書の中から精選された作品について,全18巻(分売有)で復刻版が出ているようで,かなり惹かれました。まずは第1巻から手始めに読んでみようかな。

良かったら,皆さんの「想い出の作品」を聞かせてください。

ところで,算数で,円周率が「3.14」から「3」になって随分経ちました。今の,国語の授業って一体どんな状況なんでしょうかね?その辺りの事情に詳しい人がいらっしゃったらコメント頂けるととても嬉しく思います。

体力増進計画~サプリ編

2004-09-28 23:49:05 | 日記
最近,疲れを感じやすい(もしかしてブログにはまりすぎ?)。
ともあれ,30代も半ばを過ぎ,体力の維持とできれば向上を図りたいところ。
暑さも和らいできたので,毎朝ウォーキングをしようと思ったが,天気が悪い(単なる言い訳!)。
とりあえず,オフィスのある階(十数階)まで階段を利用することにした。これは,結構心拍数も上がるし,汗もかくので効果がありそう
が,やはり疲れがとれない。
そこで,何かよいサプリはないかと思っていたところ,新聞に,サントリーの「セサミンE+」の試供品の広告が載っていたので申し込んだところ,今日,30日分の試供品が送られてきた。何という大盤振る舞い
早速引用開始。ゴマに含まれる成分「セサミン」とビタミンEのパワーが効くとの触れ込みだが,効果やいかに?
因みに,最近近視が進行したので,目にはブルーベリーエキスがよいと聞き,3か月ほど服用しましたが,目に見える効果が現れなかったので,セサミンにも過大な期待はしていませんが…また報告したいと思います。

ところで,今日は,中秋の名月だったのですね。我が家からも,雲間から,恥ずかしげではあるものの,はんなりと顔を出しているお月様が見えました。
昔は,母親と団子を作ったような気がしますが,今日はすっかり失念していました。季節感がなくなりましたね…

また一人好きな作家が逝ってしまった~森村桂さんを悼む

2004-09-27 23:15:10 | 
 森村桂さんが亡くなった。どうしてこうも立て続けに好きな作家が逝ってしまうのだろうか…
 私は,角川映画全盛期に中学・高校生だった世代である。角川映画については,世間では余り高く評価されていないと思う。しかし,私にとっては,青春時代を語るとき,角川映画を抜きにすることはできない(今となっては少し恥ずかしい気もするが,青春時代の青さゆえ勘弁してもらおう。)。そして,角川映画の生みの親である角川春樹氏は,後にコカイン使用等で服役する等,起伏の激しい人生を歩まれているが,日本においてはじめて「メディアミックス」(映画,書籍,雑誌,レコード等を複合的に用いて相乗効果を狙い商業芸術を成功させる手法)というコンセプトを持ち込み,かつ大成功を収めた人である。そのメディア界における存在感は,70年代後半から80年代に青春期を過ごした世代にとっては圧倒的だと思う。
 同時代の人たちなら,薬師丸ひろ子,原田知世,渡辺典子の「角川三人娘」を覚えておいでだろう。彼女たちは,それぞれに今もメディアで活躍されており,時の流れの残酷さを感じさせられることもままあるが,それでも,浮き沈みの激しい芸能界に生き残られており,夢中にさせられたあの頃を懐かしく思い出すには,十分すぎるほどの存在感である(時折,同居人から,「あ,知世ちゃんがラップのコマーシャルに出てるよ」と冷やかされる始末である…)。
しかし,私にとって,彼女たちの存在以上に財産として残ったのは,「読書する習慣」である。角川氏の「戦略」にまんまと乗っかっり,赤川次郎,眉村卓,森村桂,そして筒井康隆(!)の作品群を読むにつれ,次第に読書の楽しさを知ったといっても過言ではない。なかでも,ニューカレドニアへの旅行記「天国に一番近い島」をはじめとする森村桂さんの作品は,純粋さとしなやかさを感じさせるとともに,素直に行動すること,いつも溌剌とした気分でいることの大切さを教えてくれた。そして,受験勉強等で落ち込みがちな毎日に元気を与えてくれた。そして,同名の映画も,原作に比べると,若干の青臭さを感じるものの,未だ海外へ行ったことのない高校生にとって,透き通るような空と海の青さが深く印象に残る佳品であった。
 森村さんの作品は,最近廃刊が相次いでいるとも聞いていた。そんな中の突如の訃報。
 報道によると,最近は,体調を崩し,入退院を繰り返していたとのこと。どうぞ,安らかにお眠りください。
 また,私にとって一つの時代が終わりを告げた。

訃報:森村桂(本名・三宅桂)さん64歳=作家(毎日新聞)

パティスリーとの出会~エーグル・ドゥース(その2)

2004-09-26 20:22:56 | 味わい
東京は雨の日曜日。興福寺国宝展へ行く予定だったが,予定を変更し,読書三昧の休日。アフタヌーンティーは,昨日買い求めてきた,エーグル・ドゥースの「ケーク・キャラメル」で。
一見,素朴な焼き菓子だが,まず,表面のバリッとした焦げ目(クレームブリュレの一番上のバリバリした部分に似ている)の食感がたまらない。これと対照的にしっとりとした素地の部分は,細やかながらも質感のあるナッツと洋酒の甘い香り。そして全体に漂うキャラメルのほろ甘苦い上品な味わい。雑誌等でも評価の高い一品だそうだが,なる程とうなずける。寺井氏はキャラメル使いが巧みなようだが,なかでもケーク・キャラメルは,自信作に違いないと踏んだ。これで1,000円とはなかなかのもの。
他にも,棒状の焼き菓子が何種類かあったが,いずれも美味しそうに並んでいた。
これから,この店に通い詰めそうな予感がする
しっとり落ち着いた雨の一日を演出する満足な一品であった。

サガンよさようなら~Adieu Sagan

2004-09-26 02:08:56 | 
 サガンが逝った。ベビーブーマーにとっては,同時代の存在。一方,generation Yにとっては,サガンは博物館にいるのがふさわしい人物だろう。では,generation Xにとってはどうなのだろう。
 私は,1967年生。中学校時代に読んだ小説は,露西亜は,アンナ・カレーニナ(トルストイ),罪と罰(ドストエフスキー),外套(ゴーリキー),仏蘭西は,異邦人(カミュ),悲しみよこんにちは(サガン),青い麦(コレット)。これに対して,日本文学では,暗夜行路(志賀直哉),田舎教師(田山花袋)と破戒(島崎藤村)。それぞれの間に横たわる深くて長い河は,一体何なんだろうか。
 1980年代,少なくとも,私にとっては,自然主義の呪縛から逃れられないでいた。そして,露西亜文学のしかつめらしい面持ち。それに対して,カミュはさておき,サガンとコレットと言ったら!
 数年後,「おしゃれ」という言葉が流行った。私がサガンと出会ったころは,この意味合いでのこの言葉はなかったが,「おしゃれ」という言葉を標榜しようと思っても,そうはならない,しかしながら他方,本質的にはこだわりのない主人公たちの個人的なこだわりの世界。この軽さと存在感の希薄さ,そして,このジメッとした島国では到底生まれ得ない少女たちの奔放さ。違和感を覚えながらも,サガンの世界に強く惹かれた。少なくとも,その意味で,私にとっては,準 同時代であったのではないか,そう思う。
 そして,20数年が経った。今,このくにの少女たちは,(恐らく)サガンを知らない。「ウーマンリブ」(女性の解放)の系譜へと否応なく繋がっていくこの潮流を知る由もない。また,一人ひとりの生きていく様に何らの変わりもない。サガンが死んだとて,明日のパリが,そして世界が,何ら変化しないのは確かだ。
 しかし,一つの時代,未来に漠然とした希望が描けた時代が,また一つの終焉を迎えたのも事実かも知れない。
 世界は,さらにどこへ行こうとしているのだろうか。そんなことを考えてしまった。

パティスリーとの出会~エーグル・ドゥース

2004-09-25 23:36:00 | 味わい
和菓子は食べない。私にとって菓子といえば洋菓子だ。しかし,ヴァイブレーションの合う「パティスリー」(いつの頃から「洋菓子店」をこのように呼ぶようになったのだろうか?)とはなかなか出会えない。
以前に書いたかも知れないが,数年前に京都に住んでいた。そのとき,はじめて,パティスリーとの電光の走るような出会いがあった。
北大路を上がったPound Houseと北山通にあるマールブランシュである。
前者は,生クリームが絶品で,シンプルな苺ショートとミルクレープが絶対のお奨め。後者のモンブランは,栗のツブツブ具合とクリーミーさとが精妙なハーモニーを醸し出しており,これだけのモンブランはお目にかかったことがない。
京都といえば和菓子だが,これと凌ぎを削る洋菓子もかなりのレベルで,そのノーブルな味わいには,各店それぞれにいい味を出している。
京都へ行くなら,少し足を伸ばして,上賀茂神社へ行くついでにでも是非,その味を味わって欲しい。店構えはチープである。しかし,必ずやガイドブックだけでは分からない京都の奥の深さに出会えるはずだ(京都は,実は,明治以来,時代の最先端を行っているのです。今は,沈滞しているように見えますが,京セラ,任天堂,ワコール,堀場製作所等,かつてのベンチャーが目白押しであることからも明らか[ビジネスの話になると思わず力が入ってしまう]。インクライン,南禅寺の水路閣をはじめとする琵琶湖疎水の歴史には,思わず涙してしまいます…  因みに,上賀茂神社へ行ったら,是非,有名な神馬堂のやきもちも食べて欲しい。)。

その後,東京へ転居したが,これまで,French Pound House以外には,めぼしいパティスリーには出会わなかった。この店も,大和郷(やまとむら と読む)に在るだけあって,いい線を行っている。苺ショートとメロンショートはなかなかのものだし,生クリームもしつこくなく,かといって自己主張も忘れない適度な存在感がある。また,季節に合わせたバリエーションのある品揃えは魅力的だ。
が,どこか足りない…
そんな私が,今日,出会ったのが,「エーグル・ドゥース」(仏蘭西語で『甘酸っぱい』との意)。
JR目白駅から目白通を西へ(学習院とは反対側へ)約7~8分(東京都新宿区下落合3-22-13)。忽然と仏蘭西風の瀟洒な建物が現われる(この辺りは「暴走自転車」が多いので気を付けてね)。



本日のお買いあげは,写真上段左から時計回りに,1「ポワール・ヴァン・ルージュ」,2「アニゼッタ」,3「(名前失念!)」そして,4「イヴォアリンヌ」。
1は,洋梨のムースを基本に,赤ワインを少し交えた上品な香りの一品。少し洋梨が勝ちすぎている嫌いもあるが,それもまた良し。
2は,チョコレートムース系のケーキであるが,驚いたのが,八角(恐らく)がブレンドされていた点。同居人と,「これ八角だよね!」と驚嘆しながらも相互確認したのでありました(間違えていたらごめんなさい)。店主は,「意味のないハーブ上乗せはしない」とのポリシーを持っているようで,この絶妙な八角との取り合わせは素晴らしい!
3は,チョコレートケーキ。デメルのザッハトルテをもう少しだけ濃厚にしたような味。洋酒の味が芳醇。
今日食べた中では,4が一番良かった。これは,これは,ホワイトチョコレートムースに,オレンジシロップの染みこんだビスキュイとが絶妙にマッチ。表面には焼きメレンゲがビッシリ貼られています。まったりとした甘い世界に思わずとろけそう。う~ん幸せ

エーグル・ドゥースは,元オテル・ド・ミクニのシェフで,2003年クープ・ド・モンドで第2位を獲得したときのメンバーでもある,寺井則彦氏が,2004年2月にオープンしたパティスリー。
その味わいは,濃厚にして優雅(したがって,プレインな味わいが好きな人には合わないと思う。)。
目白という,パティスリー真空地帯(要するに,まともな店が殆どない)において,どれぐらい暴れ回るか楽しみである。
生きてて良かった!!

実は,上記のケーキのほかに,ケーク・キャラメルという焼き菓子も買った。これは明日のお楽しみ

今欲しい物!

2004-09-24 23:59:37 | 日記
私の居城(?)は,広さ3畳である。そこに,本,雑誌,CD,DVD,アルバムが溢れかえっている。時々雪崩が起きる
CD,DVDは捨てられない。本もセンチメンタルバリアが強い。雑誌とアルバムは,スキャナで読み込めば,スペースがかなり生まれるかも知れない!
というわけで,今,猛烈にスキャナが欲しい。候補は,CanoScan 9950F。
今日も,某量販店に現物を見に行った。解像度もよさそうで,これならネガフィルムもバッチリ保存できそう。
が,しか~し!同機は,結構デカい。どこに置く場所があるのだろうか
部屋の整理を終わるまでは,スキャナはお預けかな~

オーソン・ウェルズの審判

2004-09-23 22:13:37 | 映画
オーソン・ウェルズの「審判」(1963年)

数週間ぶりの映画鑑賞。オーソン・ウェルズ監督・脚本の「審判」を観た。原作は,実存主義文学者フランツ・カフカの同名小説。カフカと言えば,「ある朝,グレゴリー・ザムザが目を覚ますと,自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。」で始まる「変身」が有名だ。このカフカの小説に,市民ケーン等で誉れ高い鬼才ウェルズが取り組めば,ぶっ飛ばないわけがない!!
小気味よいカット割り,場面によっては超然とした長回し,コントラストの強いライティングといった独特の映像感覚が,グイグイとウェルズの世界に引き込む。

ストーリーは,ある朝,突然,全く身に覚えがないにもかかわらず,「逮捕状態」であると宣告された青年Kが,警察の監視下に置かれながら,疑惑を晴らそうと孤軍奮闘,苦悩するというもの。「『法』の前の『門』で長年待ち続けた者が,年老いた末に,門番に問うたところ,『門は今閉まる』と答えられる」との冒頭の寓話(これ自体が難解)をモチーフに話は展開する。

無表情で魂を抜かれたかのような群衆,無機質の(63年当時から見た)近未来風のビル,Kを取り巻く不条理きわまりないエピソードの数々。一度顧客をつかむとあの手この手で離そうとしない弁護士,法律家たちは言説を弄するばかりで,他の被告人同様,Kの裁判は一向に進まない。Kは徐々に底なし沼へとはまりこんでいく…
エンディングの後も,ウェルズの描き出した超非日常的な世界に,しばし呆然。と同時に,カタルシスを感じた。
こんな経験は,タルコフスキーのノスタルジア,ゴダールの気狂いピエロ以来である。

出演者の中では,ロミー・シュナイダー(ヴィスコンティの「ルードヴィヒ」での美しさが忘れられない,悲劇の名女優)が妖艶。弁護士事務所の事務員兼看護婦役を演じており,色仕掛けでKを離さず,闇へと引きずり込もうとする。この役柄は,安部公房の「砂の女」にも一脈通じるものがあるように感じられた(20年ぶりに公房も読みたくなった…)。

久々のシュールな体験。ストーリーは難解だが,映像を眺めるだけでも,昨今のCG乱発のものとはひと味違った映像体験ができる。

【評価】9点(10点満点)

悲しかったこと

2004-09-22 23:47:26 | 日記
先ほど,今日のBlog(あるシュールな映画の感想)を打ち終わって,さあ「投稿」と思ってクリックすると,IDとパスワードを求められてしまった...不吉な予感がしながら,パスワードを入れたところ,時既に遅く,小1時間ほどかけて打ったBlogは痕跡すら残っていなかった
余りにもショックだったので,今日はこれでお終い。
映画の感想は明日気をとり直してアップします
これからは,ワープロで打ってからコピペしようっと!!

やっぱり星野さんしかいない!?

2004-09-21 23:59:13 | Tigers etc.
後任コミッショナーは断トツ!星野SD 「スポニチ総研」調べとのこと。予想通り,燃える男が断トツだった(134票/有効投票数287票)。2位の長嶋(29票),3位の川淵キャプテン(10票)に大きく水をあけている。この記事で気になったのは,「誰でもいっしょ」が13票と川淵氏を超えていること。この数字は,プロ野球に対する関心,期待といったファン心理を実は顕著に表しているような気がしてならない。
スピード感を重視する人たちからすると,間延びした投球間隔,緩慢なプレー,ガッツの欠けた選手の表情等,最近のプロ野球には,オヤジ的要素を感じさせるものが多数あると思う。変わらないことのよさもあるが,プレーの在り方,更にはプロ野球の体制自体についてまで,あまりにも変わらなさ過ぎて,「どうせ変わらないんでしょ」との思いが,この数字にも反映しているような気がしてならない。一種の加齢臭を感じ,ファンの心が徐々に離れていったのではなかろうか。
その反作用として,星野待望論が出ているわけであるが,プロ野球に対する関心が薄れている根本原因を直視し,かつスピーディな処方箋を講じない限り,星野さんが「お飾り」として担ぎ出されただけでは,今回のゴタゴタも相俟ってファン離れは加速する一方であろう。

これだけの混乱に陥った以上,ファンをできるだけ減らさないためには,経営側は,新規参入の容認(条件付となろうか?),そして1リーグ制への移行の半永久的凍結を宣言せざるを得ないだろう。そして,プロ野球を魅力あるものにするための各種方策を講じる必要があろう。そのためには,星野さんのように,真に野球を愛し,実行力に溢れる人が何らかの形で経営側に参画して欲しいと思う。ただ,その際には,コミッショナーに文字通り「最高責任者」としての権限と責任を与えなければ,何の意味もないだろう。その意味では,旧態依然たるオーナーの首を総取っ替えできない以上,野球への真の愛を持ちながらも,彼らに対して十分な睨みを効かせられる人(済みません,まだそれが誰かは分かりません。)が,星野さんとタッグを組むというのが現実的な気もする。
星野さんは,阪神の監督時代には,自ら電卓を叩いて,選手の年俸を勘定しながら補強策を練ったという。その他諸々の「勝つことへの情熱」の成果が花開き,(少なくとも阪神戦については)圧倒的にワクワクするようなゲームになった。今後も,この気概を失わず,これからも,「野球を楽しくする情熱」をもって,未来の野球を展開させて欲しい。

昨日放映のNHK「人間講座」では,星野さんは,「野球の未来への提言」と銘打ち,次のような話をされていた。
・金メダルを取ってこそ子供たちの関心が強まる。オリンピック期間中は,ペナントレースを中断してでもベストメンバーで望むべきだった。
・世界的に野球が発展するためには,ルールの統一,ボールの統一が不可欠。
・アメリカ同様,監督のほかに,人事権,財務権,責任を持つGMを設置し,オフシーズンの選手補強は,GMが全ての権限と責任をもって行うという制度が必要。
・ファンサービスというのは,物(サインボール等)をあげるだけでなく,球場へ来て良かったというようなプレー,雰囲気全体を醸し出すこと。やれることはいくらでもある。
・リーダーに必要な条件は,1 情,2 理論(どんな人とも議論で負けないだけの理屈),3 覚悟(自分はどうなっても良いから部下だけは幸せにしてやるという覚悟)
もう少し,中日や阪神時代の具体的なエピソードと絡めて話してもらえると良かったとも思うが,あの万年最下位だったタイガースをリーグ優勝させた星野さんが語ると重みが感じられた。
再放送もあるようですので,興味のある方はご覧ください

OAZO(オアゾ)に行ってきた ~みんな新しい物好き

2004-09-20 12:51:45 | 
昨日は,「琳派 RIMPA」展の帰りに,OAZO(オアゾ)に行ってきた。丸善もすごい人混みで,正直,ゆっくりと本を見ることは難しかった。おそらく,ゆったりした動線を確保しているとは思うのだが,それを上回る混雑で,特にエスカレータ脇の通路は行列ができる状況。
気になる品揃えの方は,法律,経済系や語学はメジャーどころを手堅く揃え充実していたが,児童書は,福音館のものは,広い面積をとってディスプレイされていたものの,他社のものは,この売り場面積の割りには手薄に感じた。最近復刊になった絵本のコロボックルシリーズも,前面にディスプレイされていると思いきや,どこかに埋もれており,店員にお願いして出してきてもらう始末。音楽雑誌は,ボチボチといったところ。

また,全般に,お奨めの本や売れ筋の本の「紹介」がひととおりに終わっている気がして,「取り敢えず品数を揃えました」という印象を否めなかった。
今の本屋は,ただ書籍が沢山置いているだけではネット書店との差別化が図られず,その店独自の,社会や文化のトレンドに対する見方を踏まえた,品揃えやディスプレイ等を工夫することが欠かせないと思うのだが,この点は今後の課題であろう。これまでの日本橋店でも,あまりこの種の独自性は打ち出せていなかった気がしたが,新店舗開設を機に是非脱皮を図って欲しいものだ。

私自身の関心がある分野については,これまでよく利用していた八重洲ブックセンターよりも格段に品数が多く,立地も良いので,今後,丸の内本店の方の利用頻度が増えそうな気がする。
残念ながら,あまりの人出に気力が失せて,4階には辿り着けなかったが,ここには文具売り場やギャラリー等があるので,またの機会のお楽しみにとっておくこととした
とりあえず,児童書を2冊購入したが,レジで5分待ち(長蛇の列だが,レジ担当者が10人ほどいた)。

ところで,オアゾは総合商業施設でもある。ということは,もう一つのお楽しみは飲食店である。が,地下一階には,レストラン,バー等があるものの,どれも鰻の寝床のような造りで,安物の地下飲食街という印象がぬぐえず,あまりそそられなかった
少し店舗数を欲張り過ぎたのではなかろうか。
上層階にも,つばめグリルの支店その他のレストランが入っており,こちらの方は,若干グレードが高そうな雰囲気もある。その中の上海料理店「オーキッド」に入ろうと試みたが,午後2時近かったにもかかわらず,「1時間待ち」とのことだったので,退散。とにかくすごい人出で,宇宙航空研究開発機構の入っている2階などは,人が溢れ出さんばかりで,警備員が将棋倒しにならないよう誘導していたため,こちらも諦めた。

もう少しほとぼりが冷めた頃にゆっくり訪問するとしよう。
あ~疲れた!

琳派展を見て~「擬作」の検証 と 加山又造の再発見

2004-09-19 23:45:39 | 美術
「琳派 RIMPA」展(東京 国立近代美術館)を見に行った。日本画を見ることは多くはないが,今回の展覧会には水準の高さを感じた。俵屋宗達,尾形光琳から酒井抱一,鈴木其一を経て,横山大観,前田青邨,そして加山又造へと琳派がどのような展開を見せたのかを俯瞰するとともに,クリムト,マティスら西洋画家らにどのような影響を与えたのか,同じく装飾性を指向しながらどのような相違を見せるのか等を展望する,なかなか意欲的な展覧会である。

光琳では,(あの有名な)「風神雷神図屏風」(重文)も良いが,「松島図屏風」(ボストン美術館)が,濃い緑の松島と光琳特有の波が大胆な構図の中で描かれており,爽やかな心地よさを感じさせる佳品。鈴木其一の「朝顔図屏風」(メトロポリタン美術館)も,濃い群青の朝顔が生命力溢れる蔓と葉を散りばめた構図の中で活き活きと描かれており素晴らしい。その他,酒井抱一の「夏秋草図屏風」「月に秋草図屏風」(いずれも重文),川端龍子「草炎」も良かったが,私にとって今回の最大の収穫は,加山又造の発見であった。

又造との最初の出会は,天竜寺法堂の「雲龍」であった。直径9メートルの円の中に躍動する龍にはしばし息をのんだが,その後,気になる存在ではあったものの,追い掛けることはなかった。しかし,琳派の系譜の中で眺めた彼の存在は,(少なくとも今日の展覧会を見る限り)圧倒的に大きなものに感じられた。出品作は「千羽鶴」。光琳風の波が大きくうねる中,無数の鶴がきらびやかに舞う姿は,装飾美の一つの頂点ではないかとさえ感じられた。又造は,今年4月に逝去したが,惜しい人を亡くしたと今さらながらに思う。回顧展はどこかで行われたのだろうか?是非,又造の作品をある程度まとめて鑑賞したい。

ところで,今日の一番の目当ては,やはり光琳の技術。
8月に,NHKで「光琳 解き明かされた国宝の謎」という番組があった。
その中で,国宝「紅白梅図屏風」は,琳派の評価が飛躍的に高まった明治30年代以来,『金箔』を張り付けて描かれていると考えられてきたが,実は,科学的な分析の結果,「かりやす」という植物顔料を刷毛塗りした上に,金泥を刷毛塗りしたものであるとの事実が最近になって判明したとの紹介がされていた。金箔であると見せかける(だます)ために,箔足(金箔を重ね合わせたときにできる厚みのある部分)も同様の手法で描き込んでいたとのこと。
印象的な流水の部分も,これまで『銀箔』と考えられてきたが,西陣織の手法を利用して,型紙を用いて描いているため,よく見ると細かな直線が繋ぎ合わせて描かれたように見えるのだそうだ。
実際の手法とは別の手法で製作したと見せかけた作品を「擬作」というのだそうだが,「紅白梅図屏風」も同様にこの「擬作」だったことが判明したとのこと。光琳がなんのために,わざわざ「擬作」を行ったのかは番組では明かされなかったが,いかにも元禄文化の遊び心を感じた(番組では,「焼き物」に見せかけた「漆塗り」も紹介していた。)。

影響を受けやすい私は,光琳の描いた絵,一枚一枚を「擬作」か否か見ようとしましたが,やっぱり分からない。日本美術史の第一人者である辻 東大名誉教授も,これまで金箔(背景部分)と銀箔(流水部分)と信じて疑わなかったというのだから,素人の私に分かるわけがないのです
ともかくも,この番組を見て展覧会に臨んだ分,大いに楽しませてもらった。MOA美術館から,「紅白梅図屏風」が出品されていればもっと良かったのだが,これはちと贅沢か。

最後に,展覧会の展示方法について一言。三連休の中日とあって,開館間際から会場は混雑していた。入口付近には,異彩を放つクリムトの美しい絵。入口左に,「松島図屏風」,入口右に「槙楓図屏風」(重文)ほかの光琳の名品がずらりと並び,突き当たりに,「風神雷神図屏風」と名作がぎっしりと展示されている。その結果,会場は,人の入具合に比べても,大いに混雑していた。その後のスペースも,休憩のための椅子も殆どなく,廊下のように細長いスペースにずらりと作品が並ぶという,作品鑑賞の環境としては,あまり優れたものとは感じられなかった。
これだけの意欲的な展覧会なのだから,展示面積をもっとゆったりと取り,配置間隔にも工夫を凝らして,ゆったりと作品鑑賞できるようにして欲しいものだ。おまけにもう一つ文句をいえば,絵はがきの彩色が今一だった。

いずれにせよ,優れた展覧会であることは間違いない。あまり日本画を見る機会はないが,京都国立博物館で2000年10月に見た「若冲展」以来,印象に残る展覧会だった。
★10月3日まで。なお,琳派展のHP上に,「割引引換券」のコーナーがあり,印字して持参すると100円引になる。

真のリーダーが欲しい~プロ野球スト決行を受けて

2004-09-18 23:59:35 | Tigers etc.
とうとうストライキが決行された。オリンピックでもオーストラリアに2敗もしてしまうようなプロ野球にはホトホト愛想が尽きかけているが,それでも,70年の歴史上初めてのストライキとなるとやはり心穏やかならぬものがある。

根来コミッショナー激怒辞任「こんな理不尽な話ない」 (夕刊フジ) - goo ニュース ~この記事もいかにもフジサンケイグループらしいスタンスで書かれているが,この記事の中で,「これまで理屈の世界にいたから、感情の世界を知らない。理屈に合わない人生は、自分の生き方にそぐわない」との部分が引っかかった。
検察官とはいっても,事件を扱うことは殆どなく,ながらく法務行政に携わってこられた根来氏だからこそ,「理屈の世界...」との発言がされたのだろうが,「経営」の問題は,雇われる側の感情,さらにはお客の感情といったものを抜きにして論じることができないのは,余りにも当たり前のことではなかろうか。ドキドキ,ワクワクするような経験,感情をくすぐられるような体験をしたいからこそ,お客は,球場に足を運ぶのであって,そういった感情も理解できないような経営陣が経営を差配したのでは,人気が落ちるのは当然のこと。根来氏は,各球団のオーナーたちから三顧の礼をもって迎えられたと聞くが,この発言には,現経営陣のリーダーとしての資質が欠如していることが如実に現われている。
今,必要なのは,みんながドキドキするようなプロ野球の将来を,分かり易い言葉と明確なビジョンで描いてくれるリーダーだろう。

ところで,今日,楽天の三木谷社長がテレビに出演していたが,「来シーズンまでまだまだ時間があるのに,なぜ『新規参入には時間がない』と言われるのか理解できない。スピード社会に乗遅れているとしか思えない」と言っていたが,正にそのとおり。三木谷社長も,新球団のホームをどこにするのか等を含め,具体案を示してはいなかったが(オリックス次第との意見を示していた),それでも,「500万人のファンが,オンデマンドで1人当たり300円の消費をしてくれるだけでも莫大な利益」等の発言をしており,参入すれば,何か面白いことをやってくれそう,と期待させるだけの存在感はあった。

では,オーナーと選手との間を取り持って,ビジョンを具体化してくれるリーダーが日本にいるのかといえば,残念ながら私には,すぐに思い浮かばない(ナベツネは論外(爆))。日本経団連の奥田さんとか,京セラの稲盛さんとかも考えられるが,意外さやドキドキ感に欠ける気がする。前三重県知事の北川さんとかなら,ウルトラCを出してくれそうな気もするけれど...
誰かいい人いませんかね?

音楽の友10月号~特集永遠のカルロス・クライバーをゲット!

2004-09-16 23:52:17 | 音楽
今日,閉店間際の山野楽器(銀座店)に行ったところ,音楽の友10月号~特集永遠のカルロス・クライバーが平積みになっていたので,即ゲット!

約40ページの特集が組まれており,若干のボリューム不足を感じるものの,ムーティ,サバリッシュ等の談話やクライバーグラム(恥ずかしながら,存在をはじめて知りました…クライバーの繊細さを感じさせます。)にまつわる逸話(クライバーがオーケストラの団員に向けて指示等を記載した直筆メモ)などで構成されており,クライバーの死を悼むには欠かせない一冊となっている。

私は,大野和士さんが,インタビュー中で,「クライバーは聞こえている音よりふた呼吸ぐらい先にいき,流れを作りながらドライブすることにより,いつも浮遊しているような状態を作るのが特徴」と語っている部分が特に印象に残った。ニューイヤーコンサート等で感じられたあの独特のふわりと飛ぶような感触の秘密の一端に触れたような気がして,得心した。
また,あのチェリビダッケと同じ飛行機で鉢合わせになったときのエピソードも結構笑えた。