僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

シャーデンフロイデ

2018-04-05 18:31:21 | ことば
心理学者中野信子氏は、誰かを引きずり下ろした時思わず湧き上がってくる
シャーデンフロイデという喜びについて述べている。

シャーデンフロイデとは、言い換えると、「メシウマ」や「他人の不幸は蜜の味」になる。

中野氏が言うには、たとえば芸能人の不倫に対して、必要以上にバッシングするのは、
自分が正義の立場に立って、世のため人のために活躍できる思いから、大きな快感が立ち現れてくるということらしい。

このバッシング、悪口、誹り、罵詈雑言、誹謗中傷を避けるには、リベンジの恐れがある、私を叩けば痛い目に合うと見せることができれば
起こりにくくなるそうだ。
こうした力を持たない人は、「沈黙は金」を守り、空気を乱さないように大人しくやっていくのがベターなのだそうだ。

けれど力に抗わないイエスマンばかり増えたならば、何も新しい事案が誕生しないというリスクが残る。

中野氏は大事なのは妬みの種類の峻別で、自分がその人を超えるといった方法で嫌な妬み・シャーデンフロイデを解消できるといっている。

他人の陰口を言うと往々にして自分に返ってきて不幸になったり、悪口を言う人ほど大勢に悪口を言われている傾向にある。

瀬戸内寂聴氏は、自分が幸福で順調な時ほど悪口を言われるとテレビで述べていた。

悪口攻撃三昧の自分は、幸せの真っただ中であると自負し、必ず味方になってくれる同朋がいる・・・そう信じて
仕事や趣味に邁進すればよい、通俗的で下世話で下品なやからには、心の中でこうつぶやけばよい。

Don't be a bully.

It is applied to their own saliva you were by yourself.