僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

リフレインが叫んでいる/松任谷由実

2010-12-01 16:24:46 | 音楽


今日、YBCラジオから流れてきました。



歌詞

どうして どうして僕たちは
出逢ってしまったのだろう
こわれるほど抱きしめた

最後の春に見た夕陽は
うろこ雲照らしながら
ボンネットに消えてった

ひき返してみるわ ひとつ前のカーブまで
いつか海に降りた
あの駐車場にあなたがいたようで

どうして どうして私達
離れてしまったのだろう
あんなに愛してたのに

岬の灯 冴えはじめる
同じ場所に立つけれど
潮風 肩を抱くだけ

すりきれたカセットを久しぶりにかけてみる
昔気づかなかった
リフレインが悲しげに叫んでる

どうして どうして できるだけ
やさしくしなかったのだろう
二度と会えなくなるなら

人は忘れられぬ景色を
いくどかさまよううちに
後悔しなくなれるの

夕映えをあきらめて
走る時刻

どうして どうして僕たちは
出逢ってしまったのだろう
こわれるほど抱きしめた
どうして どうして私達
離れてしまったのだろう
あんなに愛してたのに
どうして どうしてできるだけ
やさしくしなかったのだろう
二度と会えなくなるなら






松任谷由実は作詞がすばらしいですね~
人が考えることを詩情を交え、上手に表現しています。
だから私達の恋愛の経験に照らし合わせ感情移入できるのですね。

「最後の春に見た夕陽は うろこ雲照らしながら ボンネットに消えていった」
という箇所は見事に情景描写を印象深く捉えています。

次の「ひき返してみるわ ひとつ前のカーブまで いつか海に降りた あの駐車場にあなたがいたようで」のところは、誰しもがやってしまう過去への拘泥、執着心ですよね。


「人は忘れられぬ景色を いくどかさまよううちに 後悔しなくなれるの」というフレーズは、思い出の場所に足を運んでその景色を懐かしむことと、思い出の中の情景を鮮明に刻むことで、良い思い出に昇華されるという意味なのでしょうか。
失恋の痛手を癒す方法は、人それぞれ違うのでしょうが。