紛らわしいことばに「いぎたない」というのがあります。昏々と眠り続けるさまや、寝相が悪いさまを形容する言葉です。「意地汚い」と混同してはいけません。
もともと古語で「いぎたなし」と表記し、漢字では「寝汚し」と書きます。
名詞「寝(い)」+形容詞「汚し」からなり、目覚めず見苦しい感じを表し、「寝坊である」、「なかなか目が覚めない」、「ぐっすり眠り込んでいる」などの意味があります。
起こしに寄りきて、いぎたなしと思ひ顔にひきゆるがしたるいとにくし (枕草子)
(来客があったので)清少納言が寝たふりをしたとき、他の人が「ああ寝坊だなあ」といった様子で起こしてくるのが嫌だ
という口語訳になります。
もともと古語で「いぎたなし」と表記し、漢字では「寝汚し」と書きます。
名詞「寝(い)」+形容詞「汚し」からなり、目覚めず見苦しい感じを表し、「寝坊である」、「なかなか目が覚めない」、「ぐっすり眠り込んでいる」などの意味があります。
起こしに寄りきて、いぎたなしと思ひ顔にひきゆるがしたるいとにくし (枕草子)
(来客があったので)清少納言が寝たふりをしたとき、他の人が「ああ寝坊だなあ」といった様子で起こしてくるのが嫌だ
という口語訳になります。