乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

映画38; 『ツィゴイネルワイゼン』 鈴木清順監督 原田芳雄 大谷直子 麻呂赤児 

2010年03月31日 | 映画



  映画 2010年度 38本目 『ツィゴイネルワイゼン』





 ★★★★★ ★★☆☆☆

 1980年  146分

 監督 鈴木清順

 脚本 田中陽造

 出演 原田芳雄 大谷直子 麻呂赤児 大楠道代 藤田敏八 



 鈴木清順さんのインタビュー②(20分間)をみたあと『ツィゴイネルワイゼン』をみた。

 以前、友人から絵画で言うと表現主義の監督だと聞いていたが全体的には古典主義で、突然はっきりとした鮮やかな色があらわれる。

 

 映画の途中、境界線が度々あらわれる。

 それは鎌倉の『切り通し』であったり、トンネルであったり、川であったり、家の玄関の戸や窓ガラスであったり・・・とにかく異次元空間を意識しているがその採用は驚くばかりの回数だった。

 この映画は霊験豊かな鎌倉の切り通し無くしては製作は不可能であった。



 女性を描く上で美しさと妖婉さをあらわす監督は、唇の赤などを強調する。

 後ろ姿、肩、肌の白さ、はらりと落ちる着物・・・これらは実際の女性よりも美しく、ある意味 歌舞伎の女形にも類似。


 始まりから途中、アングラ劇を多様。

 麻呂赤児さんも出演されており、映画は部分的にかなりの面白みをみせる。

 

日本映画専門チャンネルから ▼

内田百﨤の「サラサーテの盤」ほかの短編小説をもとに、夢と幻想、生と死、時間と空間が交錯する鈴木清順独特の映像美学で描かれた日本映画史に残る傑作。ベルリン映画祭審査員特別賞。キネマ旬報ベストテン第1位。帝大のドイツ語教授の青地(藤田)と同僚の無頼の友人・中砂(原田)の関係を軸に、二人が旅先で出会った芸者・小稲(大谷)、小稲と瓜二つの中砂の妻・園(大谷直子の二役)、さらに青地の妻・周子(大楠)らが、現実とも幻想ともつかない幽玄の世界で交流する。荒戸源次郎の製作会社シネマプラセット初製作作品で、インディーズ映画としては異例の96,000人を動員する大ヒット作となった。
 


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映画37; 『EAST MEETS WEST』監督岡本喜八 真田広之 竹中直人 岸部一徳 仲代達矢

2010年03月31日 | 映画


  映画 2010年度 37本目 『EAST MEETS WEST』





 ★★★★★ ★★★☆☆

 19955年  126分

 監督 岡本喜八
 
 脚本 岡本喜八

 出演 真田広之/竹中直人/岸部一徳/仲代達矢



 昨日 岡本喜八監督の映画を二本見た。

 二つ目は 『EAST MEETS WEST』


 この映画画また面白い。


 某局の◯河ドラマのようなような出だしで始まった映画『EAST MEETS WEST』

 映画が進むと、これが映画だ、これが岡本喜八だと言わんばかりの面白さ。

『楽しまんことには映画じゃない。』
といった言葉が聞こえてきそうだ。

 いろいろな手法と映画のシーンをちりばめたこの映画。

 竹中直人さんの半端じゃない笑いへの誘い。

 だが、竹中直人さんの大笑いさせる場面を縦に、本来の岡本喜八監督の笑いへのこだわりを全体像で示し、
『時代劇はこんなに楽しくできるんだぞ』
といった、作品作りへの挑戦とこだわりをあらわしたこの作品は素晴らしいと思う。

 娯楽の・・・といった風に紹介されているがその笑いは平たいもの以外に非常に繊細でデリケートで緻密に計算されたもののようで、好きだ。

 映画監督である岡本喜八さんもまた素晴らしい方だと感じる。


日本映画専門チャンネルから ▼

岡本喜八監督がアメリカ西部を舞台に描いた痛快アクション・コメディ。1860年、開国を決意した幕府は、サンフランシスコに日米修好使節団の護衛として咸臨丸を送り込む。その護衛艦には開国を阻止しようと企む刺客の健吉(真田)と、艦長護衛役の忍者・為次郎(竹中)がいた。しかし、船がサンフランシスコに着くやいなや、一行の秘密資金三千両が何者かに奪われてしまい、本来なら敵同士の健吉と為次郎がその行方を追うことになり・・・。
 
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映画36; 『助太刀屋助六』原作 生田大作 監督岡本喜八 真田広之 鈴木京香 村田雄浩

2010年03月31日 | 映画




 映画     36; 『助太刀屋助六』

 



 ★★★★★ ★★★★☆


 2002年 日活 90分

 原作 生田大作「助太刀屋」

 脚本 岡本喜八

 監督 岡本喜八

 キャスト  真田広之 鈴木京香 村田雄浩 鶴見辰吾




 岡本喜八監督の『助太刀屋助六』をみた。

 最近岡本喜八監督の映画をテレビで見ることが多いが、この人はすごい人だと感じる。


『助太刀屋助六』は随所随所に歌舞伎がはめ込まれている。

 助六の場面場面は題名から考えて当たり前。

 キセルのシャワーは最後の助太刀屋助六のお弔いで。

 始まってすぐの飲み屋縁台のようすや助六のカッコいい六法。

 真田広之さんにぴったりのきっぷのいい助六。



 衣裳にも気遣いがあった。

 着物左半分は赤みを帯びた紫。右半分は黒。肝の全体は縦柄ですっきり感を出す。

 父の敵をうつに行く前、グレーのはちまきを助六風にきゅっと締める。

 着物半分に色を使っているので、はちまきの色でぴったし。



 父の敵の助っ人(実際は仇討ち)であらわれるときの棺桶は『すし屋』を思わせる。

 途中の忠臣蔵の『二つでっぽう』を思わせる場面は蓋腕は無く二人。棺桶で登場し、女を泣かせると明台詞のあと小判を叩きつけるは、
「五十両(ごじゅぅうりょぉうう~)」
 では無く
「十五両(じゅうごりょぉおう~)」

 みてるわたしは大笑い。


 種子島(火縄銃)でやられた...と思いったら、案の定、復活。

 助六は我らのヒーローだい!



 この映画、相当面白い。

 そうだ!もう一回、是非みてみよう^^



     日本映画専門チャンネル  ▼

 活劇ファンでもある巨匠・岡本喜八監督が生田大作の「助太刀屋」を映画化した新感覚時代劇。助太刀が生業の風来坊・助六(真田)は7年ぶりに故郷へ戻った。そこで幼馴染みが仇討ちをする寸前と聞いた助六は早速助太刀を申し出るが断られる。しかし、その仇討ちの相手とは助六の実の父(仲代達矢)で…。随所に喜八テイストあふれる話題作。

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東京国立博物館の西アジア・エジプトの美術から イランの羊形・馬形リュトン

2010年03月30日 | 美術・文様・展示物




          東京国立博物館の西アジア・エジプトの美術から

                  イランのリュトン


 前日オリエント博物館でみたイランのリョトンの一部を紹介させていただいた。

 今回は東京国立博物館の西アジア・エジプトの美術 エリアからイランのリュトンのほんの一部を記録したい。




 上は羊形リュトン。

 細工は細やかで美しい。

 こういったリュトンの形もイランで多く残り、よく見られる。



 この形もイランに多く残り多い。

 馬形リュトンで彩文土器。

 左の首の先は酒などの注ぎ口に見えますが・・・↓



 前から見ると、こんなにかわいいお顔^^

 愛くるしい感じが致します^^

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東京国立博物館 常設展 イラン関係展示物から 美しい『椀形カットグラス』

2010年03月30日 | 美術・文様・展示物



 東京国立博物館 常設展のイラン関係展示物の中にも椀形カットグラスがありました。

 完全に銀化しています。

 美しい状態の椀形カットグラスについつい見とれてしまいました。



 ご興味のあられます方はオリエント博物館でみたカットグラス記録と見比べてみてください。

 二館とも美しいですね。

 奈良でもカットグラスを見ることができます。

 テヘランの考古学博物館、アーブギーネ博物館(ガラス陶磁器博物館)、正倉院『白瑠璃碗』、シルクロード交流館(奈良)などでみたカットグラスは銀化している部分のついたものもありますが、ガラスベースの色彩が残っていたような気がします。

 しかしうる覚えですので、間違っていればお許し下さい。



 お時間の許される方は奈良や東京でどうぞ楽しんで下さいね。

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東京国立博物館 『常設展』から  浮世絵 

2010年03月30日 | 美術・文様・展示物




           東京国立博物館 『常設展』から  浮世絵     (2010年3月)





 『白粉を塗る美人』    喜多川歌麿 1753から806 筆   19C



 『鏡を見る美人図』    勝川春暁 筆           18C



 『江戸名所百人美女 柳はし』   歌川国定(三代豊国)1788~1864筆   1859



 歌舞伎絵

 『三代目瀬川菊之丞の道成寺』 勝川春章 1726~92筆     18C



 歌舞伎絵

 『二代目中村のしほの道成寺』                 1796



 狂言「釣狐」舞踊絵

 『山下京之助のうしろ面』 一筆??               19C



 『東都名所芝神明神境内』 歌川広重               19C




 東京国立博物館の常設展を楽しむ。

 時間がなく二時間余といった駆け足の種、実際には展示物の前を散歩した感じ。

 東京国立博物館を満足に見るには、せめて一日は時間をとりたい。

 

 常設展の浮世絵の部屋も見事に多くの作品が並べられている。

 浮世絵は好きなので、もっとゆっくりと楽しみたかった。

 美人絵や役者絵や名所の絵。それはみごとに美しかった。

 ここに記録した浮世絵や歌舞伎絵は展示されていたうちのほんの一部。

 時間がないため写真もほとんど撮ってない。


 上野の辺りは宝の山で行きたいところがいっぱいあったが、わたしは東京国立博物館の常設展しか見ることが出来なかった。

 せめてあと二日あれば、見たい美術館と博物館常設展をある程度は見ることができたと残念に思っている。


 わたしが東京国立博物館を楽しんだ日、特別展は長谷川等伯であった。

 朝一番。開館前から待っていたが、長谷川等伯展を見る人たちは既に長蛇の列が出来ていた。

 わたしは常設展に絞っていたので、比較的スムーズに楽しむことが出来た。

 尚、長谷川等伯展は京都国立博物館で四月五日から開催。わたしはそちらは京都で楽しむことにしている。




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アーシュラーの飾りのある「シューシュー」の町

2010年03月29日 | イラン2007~2010(6回)


     
       アーシュラーの飾りのある「シューシュー」の町

           ( シューシュー(スーサー)の遺跡近くの町)





 ここにもフセインの手の飾りが見られます。

 このしまった店の左の道を少し進むと、アーシューラーのお料理をいただいたところです。



 これはシューシューの夕暮れ。

 辺りは暗くなりました。

 黒いアーシューラーの飾り付けの旗に重厚さが増します。











                 2009年12月22~23日



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わたしがイランで初めて見た屋根の形のモスクです。(シューシューの町にて)

2010年03月29日 | イラン2007~2010(6回)


     
        わたしがイランで初めて見た屋根の形のモスクです。



 写真はシューシュー(スーサー)の遺跡近くの町「シューシュー」でみたモスクです。

 わたしがイランで初めて見た屋根の形です。

 わたしにとっては、不思議な形をしています。



 モハッラム月。アーシューラーの一週間ほど前でしたので、モスクの壁面には旗。屋根にはフセインの手の飾り付けが見られます。

 こういったことは今回の旅行では、イランで共通していました。



 夕刻から夜にかけて男性が太鼓を叩いたり鎖で体を打ち付け、その行事は夜中の十二時頃まで続きました。

 外国人のわたしたちを心配して

     危ないから夜は外に出るな

     ホテルの前でみなさい

     あげくの果ては夜の10時以降はガイシュルしてはダメ

 

 アーシューラーではこういった制約を各地で受けました。

 反政府行動も多かったこの次期、イランでは外国人にも外国人に対するイラン人にもぴりぴりしたムードでした。



 今回のイランではいつになくぴりぴりムードは激しく、いろいろな事件(?)や制約が立て続けにおりました。

 イランの田舎でのアーシューラーは印象が強烈でしたので、おいおい思い出しては記録を続けていきたいと思います。






 日が暮れる前のも少ない。

 まだ人は少なかったです。



 夕刻。緑色のライトがともされました。

 アーリー側の色にちなんででしょうか?

 本当ところはわかりません。



 夕刻。

 川を隔てて写してみました。

 静かなように見えますが、アーシューラーの音楽やDVDの大音量でにぎやかです。



                 2009年12月22~23日


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写真ぼけ、ごめんなさい。ほんの一部ですが、思い込み激しいイランの煮込み料理を紹介致します。

2010年03月28日 | イラン2007~2010(6回)


  

 下のお料理はシューシューのホテルで食べたものです。

 イランは厳格なイスラム教ですので、お酒は飲めません。

 代わりにヨーグルトを水で薄め塩を加えたドーグルかノンアルコールビールかコーラかオレンジソーダを飲むことが多いです。

 ノンアルコールビールはフルーツ味の甘いものが多いです。

 わたしはお食事に甘いのは苦手なので、ドーグルを選びます。



 上は羊の煮込み料理。

 トマトベースですがいろいろな野菜と香辛料がソースにとけ込んでいます。

 夫のものはライスを別皿にのせ、下の写真のお皿を持ってこられました。

 わたしのはわたしのかわいさに合わせて???上のようにかわいらしく盛りつけて下さいました。


 ご飯はイランのお米で1,3㎝位もあるでしょうか。

 ヨーグルト、塩、オリーブオイルで味付けして炊き込みます。

 サフランライスも用意しておいて、上からかけ、写真のような赤い酸っぱい実をのせることもあります。

 小さな実は乾燥のままの場合と、フライしてある場合がありました。


 ライスにはバター或はマーガリン或は羊の脂がついている場合が多いです。



 美味しそうでしょう?

 ここは骨をかぶりつきたいので、同じお料理ですが、夫に半分もらいました^^



 あんまりにも美味しかったのでまた同じお料理を注文。

 以前ラクダ料理三種類のばっかり食いをしたことがありましたが、美味しいときは味を覚えるまで食べて、家でつくります^^



 下は大麦とトマトのスープです。

 シューシューだけではなくイランの何処でも食べられるポピュラーなスープです。

 ひよこ豆が入っている場合とか、お店によって違います。

 トマトベースですがディルの香り?が素敵。

 酸っぱいスープですが尚檸檬を加える人もいます。

 イランでは檸檬味を好きな方が多いようです。



 このスープはとても好きです。

 この日も二杯いただきました。

 夫はわたしの食欲に驚いていました。

 だって美味しいんですもの、ネ。


 二杯目を頼むとボーイはニコニコ顔で大きなお皿に一杯入れてきて下さいました。

 イラン料理を美味しそうに食べるわたしは、イランではモテモテです^^



 上の写真はホテル料理を食べる前に町でいただいた羊の炊き込みライスと紹介していたものです。

 実際には羊の煮込みをライスにかけて食べるお料理です。

 このお料理も骨付き羊です。

 ライスは長く、ヨーグルトなどで煮込んだもの。

 上はトマトベースではなくイランのポリュラーな香辛料に込みです。

 塩味ですがしょっぱくはありません。丁度いいぐらいの香辛料の効いた汁かけご飯ご飯といった感じでしょうか。

 やはり少し酸っぱい目。

 羊肉以外にもレンズ豆やポテトも加えられていて、味に変化があります。

 ご飯に合い、とても美味しいです。


 ここで使われているは香辛料はわたしは毎回1キロくらいお土産に持ち帰るものです。

 イランにはいろいろな香辛料が売られていますが、わたしはこれは外せません。

 何種類もの香辛料が何層ににも重ねられたものを縦に救って袋に入れて下さいます。

 袋に入れる前は色彩がとてもきれいです。


 お味はターメリックとか辛しとか他いろいろなスパイスが入った感じです。

 この香辛料をカレーに加えると日本のカレーのイメージは全く亡くなり、海外でカレーをいただいているような感じが楽しめます。


 羊などのにおいはぴたりと消えます。

 なので羊の脳みのハンバーグ屋さんでは脳みそのまわりにはこの香辛料がぬられています。

 わたしはこれをテヘランの博物館近くでみかけました。

   

 イランにはいろいろな羊の煮込み料理があります。

 以前紹介させていただいたアーブグーシュトは、イランのいろいろなところで食べることが出来ます。

 他に食べた羊の煮込み料理では、

    ほうれん草トマト煮込み

    ほうれん草煮込み

    ナス煮込み

    トマトナス煮込み
などがありました。

 こういった煮込みは羊がチキンやラクダに替えられたものがあります。

 いずれも上にかいたライスにかけて、肉もライスの上で切り分けて食べます。


 どの種類もお肉はほろほろするまで煮込んであり、骨からすぐに外れます。

 やわらかくて、舌にさわりません。(嫌みがありません)

  

 ところで、不思議なことにクアバーブや煮込み料理を食べる時、ナイフは使いません。

 フークとスプーンで肉をはがし、ご飯と混ぜ合わせて食べます。

 不思議ですね^^



  


 写真が全てぼけていましたので小さくUPさせていただきました。

 最後までお読み下さいましてありがとうございます。

 感謝申し上げます。

   


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スーサ(シューシュ)遺跡のあるシューシュの町でモハッサム月に羊煮込みのライスをいただく 2

2010年03月28日 | イラン2007~2010(6回)



  スーサ(シューシュ)遺跡のあるシューシュの町でモハッサム月に羊煮込みのライスをいただく 2




















 スーサ(シューシュ)遺跡を訪れた日の夕方、疲れたという家族をなんとか励まして、シューシューの町中を歩く。

 川沿いではアーシューラのビデオや大音量の音楽。

「フセイン、フセイン......」
の言葉だけは明確に聞こえる。

 川沿いには男性や女性の商売人が多い。

 日本でいう屋台のような店。

 おばさん商売人は大きな金だらいで、不要の水を捨てておられた。

 多分、野菜を洗った汚水だ。



 川沿いを離れ、住宅地に入っていくと、なんだか人だかり。

 ここの町も結構おしゃれな方が多い。

 アーシューラーを迎えるにあたり、当日ではないが黒い服が目だつ。



 皆が手に手に鍋や陽気を持っておられる。

 これがアーシューラーのほどこし何だな、と心高鳴る。

 イラン関係の本二何度か出てきた施し。

 この施しはお金持ちのイラン人が牛や羊を提供。調理した料理の一部(或は半分)を自分たちのものにし、残りは住民に配るというもの。

 アーシューラーの一週間前くらいから、イランの各地各町で行われている。

 イランではアーシューラー前から自宅で調理せず、施しでまかなうといったことも多いらしいが、本当のところはわからない。



 話は戻るが、わたしは施しのじゃまになると思い、道入り口をウーターンしようとしたが、皆に慕われている男性が、
「是非もらって下さい。」
と親切。

 だが、容器を持ってないと断る。

 すると男性は
「是非こちらに......」
と言って譲らない。

 わたしたちは施しの真ん前まで行く。

 イラン人のみんながにこやかに迎えて下さる。

 先の男性は皆に声をかけ、何人かが走り回って下さった。



 皆が入れ物を探して下さり、タッパーに羊の煮込みライスをつめて下さる。

 生玉葱の半切りや香味野菜も用意して下さった。

 イランの黄色いビニール袋に入れて下さったお食事は、真心の固まり。

 自分んもアーシューラー前の行事に参加させていただいたという気持ちで、満足感は大きい。



 そのうち道ではかわいらしいこどもたちがお友達同士でお食事し始めた。

 おしゃれをしたかわいらしいお洋服のこどもたち。

 みんな道路脇でたのしそうにパーティのように食べている。


 
 流石に大人たちは道で食べる人は一人もいない。

 皆が家に持ち帰って、食べるようだ、



 ビデオカメラを持っていた男性が、撮らせてくれと頼んでくる。

 いろいろなポーズをとらされ、苦笑。

 自分のものならいいが、集会場で楽しまれる分なら、お笑いぐさだが、まぁ、旅の愛嬌。

 ビデオカメラの人は納得するだけビデオを撮りまくったあと、今度は自分がモデルになると言ってくれる。

 わたしはアーシューラーの旗の前で撮影させていただく。

 わたしはペルシャ語は全くわからないが、多分
【フセイン、ばんざい。】
といった内容が書かれているのだと想像している。

 なぜなら旗にはフセインの【手】の模様が示されているからだ。



 そのあと、集会場の方々やお食事をいただきにきておられる方々といろいろ話し楽しませていただいた。

 今も貴重な経験をさせていただいたと喜んでいる。



            2009年12月22~23日 夕刻、シューシューの町にて     イラン 


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スーサ(シューシュ)遺跡のあるシューシュの町でモハッサム月に羊煮込みのライスをいただく 1

2010年03月28日 | イラン2007~2010(6回)



        スーサ(シューシュ)遺跡のあるシューシュの町で

        モハッサム月に羊煮込みのライスをいただく









 2010年12月。

 アーシューラーを迎えるにあたってその一週間ほど前に羊煮込みのライスをいただいた。

 写真はその時に出会ったおしゃれな男性。

 ワンピースのような素敵な衣裳を着た男性は左に写るバイクで、施しライスを受け取りにこられていた。

 ライスを入れるために持ってこられたアルミ鍋が素敵。これはこれで使い勝手が良さそうだ。



 日本では今 一部の若人でスカート男子がはやっているらしいが、写真の男性は宗教的民俗的衣裳。

 スカート男子も否定はしないが、日本男児ならば袴姿もカッコいいぞ!なんちゃってね^^




                   2010年12月22日~23日  イランにて

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日曜日、葵上を写真で楽しむ。

2010年03月28日 | 舞台・音楽 雑感メモ









 写真は先日楽しんだ葵上

 今回もかなり遠くから撮っているので見にくいですが、お許し下さい。



 今日はいっぱい撮らせていただいた葵上を写真で楽しむ。

 百番集を取り出して声に出してへたな節をつけてよんでみると、日本語が美しい。

 能楽は素晴らしいなと感じる。



 能楽は好きな人と嫌いな人に別れるらしい。

 初心者には言葉の全てが聞き取れるはずが無いそうだ。

 初めて見た時にドキドキしたり素敵だ名と感じる人は能楽が好きだそうだ。

 わたしの場合は上に当てはまった。

 お幸せな人である。



 日が照ってきた。

 カメラを持って散歩してこようかな。


 奈良は自然がいっぱいだ。




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まじめに取り組んだ真剣な姿は美しい。【柴咲コウさん、屋久島を登る】

2010年03月28日 | お出かけ



 今テレビをつけると柴咲コウさんが屋久島を登られていた。

 柴咲コウさんは顔に赤みが差し、本当に歩かれている。

 いい顔だ。

 元々美しい女性だが、まじめに取り組んだ真剣な姿は一層美しい。

 

 白谷雲水峡がうつり、屋久杉、屋久猿が姿を現す。

 柴咲コウさんが屋久島のあの苔を触り、水を飲む。
 
 道を塞ぐようなあの大きな岩は川の側のものだ。



 屋久島の山には六、七度入ったことがある。

 画面に映る屋久島の何処真が懐かしく、懐かしさが蘇ってくる場所だった。



 わたしは【柴咲コウ、屋久島】でYahoo検索してみた。

 結果は次のような感じ。 ▼



屋久島への募金サイト開設 ジャックス、百万円目標
2010.3.23 18:48
このニュースのトピックス:金融業界

柴咲コウさんを起用し屋久島で撮影したジャックスの新CMの一場面
 信販大手のジャックスは23日、世界自然遺産に登録されている屋久島(鹿児島県屋久島町)の自然を守るための募金サイトを同社ホームページ内に開設したと発表した。同時に、女優の柴咲コウさんを起用して屋久島を舞台に撮影した新たなCMの放映も始めた。
 同社ホームページ内のCM紹介サイトで屋久島の自然保護についての説明を読むと、閲覧1回につき100円をジャックスが寄付金として積み立てる仕組み。上限の100万円に達するまで続け、屋久島町に寄付する



 わたしはジャックスになじみは無いが、上はなかなかいい案である。

 今は縄文杉の根元で湯を沸かしコーヒーをたてて飲むといったことは出来ない。

 少しでも今の姿を長らえたいと思うわたしは、屋久島の自然保護のために、閲覧1回につき100円をジャックスが寄付金というのはあっぱれだと感じた。


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池袋演芸場を出ると、三月の雪が降っていた。/ 三笑亭茶楽さん『芝浜』

2010年03月27日 | 舞台・芝居


           
       池袋演芸場を出ると、三月の雪が降っていた。
           



 3月9日。

 オリエント博物館と東京大学の博物館を楽しんだ後、銀座に向かう。

 歌舞伎座昼の部(二度目)を楽しむ、外に出ると空は時雨れていた。

 銀座から夕刻の浅草に向かう予定だったが、風をひくのはいやだというあんちょこな理由で、予定変更。

 池袋に戻り演芸場へ。茶楽さんと夢丸さんの落語を聞くことにした。



 夕食は歌舞伎座で簡単に済ましておいた。

 急いで演舞場内に入ると、若い女性の落語?或は講談?

 机は無かったので、多分落語だと思う。



 演舞場内のお客さんは全員が目をつむっておられた。

 お客さんの中には7日にみかけたお顔の方も多い。

 常連さんが多いんだと知る。



 本来!笑うべき(笑わせるべき?)ところになっても みんな目をつむっっておられる。

 常連さんの中に興味深い方がいらっしゃった。

 目はつむったまま、笑いの箇所になると、静かに毎回三度手をたたかれる。

 その姿が優雅で、演じ手に思いやりがある。

 この男性は落語を楽しむ名人ではないかと感心した。

  

 茶楽さんと夢丸さんの手はこの日も前回(3月7日)と同様で、優雅な動きと身のこなし方だった。

 わたしは落語をほとんど知らないので、演目は全くわからない。

 帰りに茶楽さんのお題を尋ねると、『芝浜』(?)と教えて下さった。

 常連さんが演芸場出口で、
「茶楽さんの『芝浜』は値打ちものですよ。聞けて良かったですね。」
と話かけて下さった。

 そういうと7日、演芸場を出る時にも、
「『文七元結』、いいのを聞けた。いいのを聞けた。」
と、男性も女性もにこやかに声をかけて下さったんだった。

 わたしが知らないだけで、三笑亭茶楽さんは有名な噺家さんだったようだ。



 演芸場を出ると雪が舞っていた。

 三月の雪。東京では珍しいことだろう...。



 雪は時雨、雨に変わる。ことのほか寒い。

 雨でぬれた交差点は町の池のように見え、ネオンを反射させる。



 人々は身をちぢめ、傘でさす。

 信号を待つ律儀な時間。



 透明なビニール傘をさしたカップル。

 あけすけに見えた姿も男女にとっては二人の世界。



 池袋にはグリーン通りあり。

 歩道の真ん中の木、木、木。

 どこか異国の香りがする。



 俺様にだって、言い分があるんだ!

 ...と、言わんばかりの、顔。



 雨はまた雪に変わり、寒さを増す。

 ビル脇には優れた段ボールの寝屋。

 安部公房がカメラを持って街を歩いた姿を...

 ワープロに打ち込んだあの作品を思い浮かべる。

   

 結局三泊だけの東京で池袋演芸場には二度行った。

 茶楽さんの落語をもう一度聞きたいと思う気持ちは大きい。

 今もあの優がな話し振りの余韻は消えない。

   

 とりとめもない記録を最後までお読み下さいまして、感謝申し上げます。

 ありがとうございました。

 歌舞伎8日の、朝・昼・夜の部と9日昼の部の感想は、後日まとめて記録する予定です。

 よろしくお願い申し上げます。

   




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厚生労働省、障害者雇用促進法に基づく雇用義務、改善を図らなかった企業名を7社公表

2010年03月27日 | 乱鳥徒然 Rancho's room.



 26日、厚生労働省

    障害者雇用促進法に基づく雇用義務を果たしておらず、勧告・指導を行っても改善を図らなかった企業名を7社公表。




            【同法が義務付ける企業の障害者雇用率は1.8%以上】






      日本ICS (大阪市)       0.59%  (二度目)

      インクスエンジニアリング(東京) 0.71%

      ビューティトップヤマノ      0.49%

      RAJA               0.30%

      日本サード・パーティ       0.48%

      アカクラ             0、00% (なし)

      川崎市の関越ソフトウェア     0.30%





 上記のような事実があるそうだ。記録しておこう。

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