乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『絵本と童話のユング心理学』  山中康裕 著

2007年11月30日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は 散歩中、家の近くで。)

 

 

記録だけ  2007年度 107冊目   

 

  『絵本と童話のユング心理学』

                  

 

 大阪書籍

 山中康裕 著

 1986年8月20日 第1版

 1989年4月30日 第7版 

 280ページ 1300円 +税

 

 この本は、朝日カルチャーセンター(京都)の講座『ユング心理学から見た絵本と童話の世界』(1984年・12回)が骨子となっているそうだ。

 全体に言葉が柔らかく、かみ砕いて説明されている。

 

 ユングの見解から絵本を紐解く、興味深い内容。

 まず本を開けると、シャガール展感想での書いた、私の好きな ブライアン・ワイルドスミスの絵。

 続いて 私の好きな グリム童話屋らの説明。

 そして、なんと 私の大好きな モーリス・センダックの作品がいくつか紹介されていた。

 出だし 好調・・・。

 しばらくして、無難な絵本や童話などがいくつか例に出され、少し的を得ない。

 しかし最後には重厚な話や谷川俊太郎、最後には有名な話『ラプンツェル』などで締めくくられる。

 全体を通して、気軽に楽しめる一冊。

 

『変形かさ地蔵』の娘さんのテストの回答に描かれた内容は、見事といってよい。

 こどもの回答に、感激した。

 ざっと記しておこう。

 

 

 お地蔵さんに売れ残りの笠をかけ、足りない分は手ぬぐい。

 家に帰り、食べ物はない。

 湯をすすり、漬物を食べ、食べ物も尽き果て、とうとう爺様と婆様は死んでしもうた。

 

 村人が通りかかると、6つのはずのお地蔵様が8つになっていた。

 

 

 まあ、こんな素晴らしい変形のかさ地蔵の話を小学生(著者の娘)が作った。

 小学校の教師は・・・・・・ × をつけたそうだ。

 こういった評価の仕方は、私の周りも取り巻く。良く耳にする話。

                     どんとはらい・・・。

 

 

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『初対面の印象がぐっとよくなる本』

2007年11月29日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は 散歩中、家の近くで。)

 

 

記録だけ  2007年度 10,6冊目   

 

  『初対面の印象がぐっとよくなる本』

                  

 

 実務教育出版

 龍崎史郎 著

 2000年12月15日 181ページ 1300円 +税

 

 本日二冊目は、『初対面の印象がぐっとよくなる本』

 あっという間に完読できる一冊。

 他のこういった書籍との重複も多いが、ためになる部分もないではない・・・。

 

 葉書一枚のフォロー・・・のところで、例として

 

     前略・・・・・・・・・

      ・・・・・・・・・・・・

      ・・・・・・・・・敬具

 

は、久しぶりに、和ませていただきました(爆)

 お茶目な著者だ。

 

 旅行ツアーに参加した場合、にこやかに挨拶、声がけなどはいいが、場合によるがゲームやカラオケの誘導といったものはおせっかいというものだ。

 旅行は移動中も車窓から景色を楽しんでいる人間がいることも考慮しなければならない。

 仲良しごっこで旅行に参加した人間ばかりではないということも把握したい。

 これでは 『初対面の印象がぐっと悪くなる本』 といわれても仕方がないような記述のように思え、気にかかる。

 

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『怪談徒然草』  加門七海 著 角川ホラー文庫

2007年11月29日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は 散歩中、家の近くで。)

 

 

記録だけ  2007年度 105冊目   

 

  『怪談徒然草』

                  

 

 角川ホラー文庫 H118-1

 加門七海 著

 平成18年3月10日 268ページ 552円 +税

 

 昨日の夜中から読み始めたが・・・。

 途中でトイレに行きたくなったから、さあ、たいへん。

 家族をたたき起こして、トイレの前で、待っていてもらいましたよ。

 中学生か、私は・・・。

 トホホ・・・の一幕でございました。

 

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文楽の夕べ  「義経千本桜・道行初音旅」

2007年11月28日 | 舞台・芝居

(写真は散歩中に出会った景色。もうすっかり冬・・・。)

 

 

  文楽の夕べ

 

 2007年11月27日。

 大阪厚生年金会館芸術ホールで、日経新聞主催の『文楽の夕べ』に参加。

 開場五分前に付くと、会館前の歩道はいっぱい。私は道路を隔てた向かい側の歩道に並ばされるといった、長蛇の列の後方に並ぶ。

 あんなにいっぱいの人だったが、運が良い。

 結構前方。真ん中のやや左よりで、とても観やすい席が、ポコンと空席。

 周りの方々に挨拶をして、席に着く。

 

 ここの席は結構周りの方々は文楽通らしく、色々とご存知の方々が多い。

 私のように文楽において、真っ白の素人は珍しかったかもしれない。

 何も知らない私だが、今日の話や演目は楽しめた。

 内容を次に記録しておこう。

 

 

第1部 対談「文楽の魅力を語る」

   竹本 住大夫師(文楽太夫・人間国宝)

   松久保 秀胤師(薬師寺長老)

第2部 文楽ミニ公演「義経千本桜・道行初音旅」

   浄瑠璃 豊竹 呂勢大夫

   三味線 竹澤 団七

  人形役割 

   静御前 吉田 和生

   狐忠信 吉田 玉女

第2部 座談会「楽しい文楽鑑賞法-米国公演報告-」

   豊竹 呂勢大夫

   竹澤 団七

   吉田 和生

   吉田 玉女

 

 対談「文楽の魅力を語る」は芝居にも通じる部分があり面白かった。

 竹本 住大夫師(文楽太夫・人間国宝)と 松久保 秀胤師(薬師寺長老)との 話は次のようなものだった。

 自分なりに、簡単に記録しておきたい。

 

 

1 音曲

2 浄瑠璃と 浪花文化との密着性

3 大阪弁

4 枕 の節回し

5 浄瑠璃では 音、言葉、情景が大切

6 間 (心情=気持ちの上でアドリブ)

7 浄瑠璃は基本に忠実、素直にやる

8 節回し

   ハレ=長調

   クモリ=短調

9 浄瑠璃は思い切り(潔くという意味)やる

10 浄瑠璃は人形が話すように語る

         ⇔お経は喜怒哀楽を入れない

11★ 浄瑠璃は人物になりきる一歩手前で演じる。というのは、でてくる人物の転じのためだそうだ。

 

 この★印部分が、今回私にはほしい情報だった。

 人物になりきる一歩手前で演じるというのは歌舞伎とは全く異質な世界である。

 これが人形浄瑠璃なのかと、全く知らないながらも納得してしまった。

 同じ日本文化を支える伝統芸能といったくくり方、或いは能も含めて男性社会、芸能といった締めくくりをした場合、この演じ方の違いは、かえって面白みを感じるのは、私だけだろうか。

 

 これらの話は 文楽を知らない私にとって、基本的な導入講座のようで、分かりやすく ためになった。

 何を隠そう、私は文楽を今までに一度しか 行ったことがない。

 歌舞伎や能、狂言との共通の演目が気にかかっていたのだが、なかなかきっかけがなかった。

 そういった点で、今回の文楽の夕べは、文楽とかかわる上で、またとないチャンスだったに違いない。

 

 二部の「義経千本桜・道行初音旅」 は、歌舞伎でなじみの演目。

 これは文楽ミニ公演とだけあって、四十分そこそこの長さだったが、歌舞伎の演じ方とまた微妙に違ったり、共通していたりで、楽しい。

 文楽では初めての「義経千本桜・道行初音旅」 だが、とても楽しるものだった。

 静御膳が出てきた後、狐が出てくる。

 人形(ぬいぐるみ形態)の動きはまさに狐で、驚いた。

 狐が吉野山に登り、隠れて・・・・・・本来ならここで 忠信に変わる・・・はずだったが、ここで思わぬアクシデントが起きてしまう。

 桜の咲いた吉野山が突然前方に倒れ、狐と忠信が両方見えてしまったからたまらない。

 会場の一部で、静に笑いが起きてしまった。

 こういったアクシデントを見るのも 舞台の醍醐味だと感じる。

 狐忠信をつかっておられた吉田玉女氏は堂々たるもので、平然と狐から忠信に持ちかえられた。

 素晴らしい。

 これがプロというものだろうか・・・。

 私は文楽の芸術性とプロ魂に圧倒された。

 倒れた吉野山が、すばやく立て直されたことはいうまでもない。

 吉野山の裾野から堂々とした凛々しい忠信が現れた。

 素敵・・・。

 

 第2部の文楽の後の座談会で静御前を演じられた(?)吉田和生氏が、

「今日は大きなアクシデントがありまして、すみませんでした・・・。」

とおっしゃっていたので、てっきり 吉野山の件かと思いきや、文楽が始まってすぐに、静御前の人形の左の糸が一本 切れたとのこと。

 私は文楽を全く知らないど素人なので、糸が切れたなんてことは全く気付かずにいた。

 むしろ糸が切れたことを聞いて、人形をつかう(?)方の技術レベルの高さに圧倒されてしまった。

 私の驚きは、早い段階で 尊敬へと変わる・・・。

 

 以前初春の文楽を聴たときには もったいないことに文楽の良さに気付かずにいた。

 今回の文楽の夕べを観聴して、少しは文楽に親しむことができたような気がする。

 いずれ機会があれば、文楽劇場にも足を運んでみようか・・・。

 但し、そういった場合、文楽は私には難しいので、歌舞伎で馴染みの演目を観ることにしよう・・・。

 

 最後に、このような楽しい楽しい企画をしてくださいました 日経新聞や文楽を聴かせてくださいました関係者の方々に、御礼申し上げます。

 私は文楽を全く知りませんので、何かお気づきの点や間違いなどがございましたら、お教えいただけますれば幸いに存じます。

 皆様、ご指導のほど、宜しくお願いいたします。

 

 

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『ことわざの知恵』  岩波書店辞典編集部編 岩波新書

2007年11月26日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(11月23日、家の近く。散歩中出会う、真っ赤なもみじ。)

 

 

記録だけ  2007年度 104冊目   

 

  『ことわざの知恵』

                  

 

 岩波書店辞典編集部編

 岩波書店

 岩波新書 別冊 7

 2002年1月18日 175ページ 680円 +税

 

 ことわざも普通の単語と同様、ことばが独り歩きして、違った意味意解釈されるといった現象が起きている。

 そう考えると、おもしろい。

 

 P.47の『蛇に睨まれた蛙』は歌舞伎などにもなっている おなじみの『地雷也豪傑譚』にも触れられていて、興味を覚えた。

『地雷也豪傑譚』には 蛙、蛞蝓(なめくじ) 対 蛇 がでてくるが、これは中国の周代の書物に出てくる「三竦み(さんすくみ)」がもとになっているという。

「三竦み」とは、蛙は蛇を恐れ、蛇は蛞蝓を恐れ、蛞蝓は蛙を恐れるということらしい。

 歌舞伎の『地雷也豪傑譚』では蛙と蛞蝓(なめくじ)は夫婦で、大蛇と戦うこととなるが、元の話が気にかかる・・・。

 ことわざの本を読みながら『地雷也豪傑譚』の知らない部分を垣間見た感じがし、私にとっては とくにお得な一冊。

 

 

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しゃばけ (フジテレビ) 畠中恵著

2007年11月25日 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

(写真は11/23 龍田川沿いの紅葉した木々です。)

 

 

 ドラマ しゃばけ

 

 満足度 ★★★★★ ★☆☆☆☆(10段階)

 

 

 

 久しぶりに 歌舞伎と映画以外の テレビドラマを見る。

 

 以前読んだ畠中恵著の『しゃばけ』を映像化したものだということで、これは見ない手はないと、心待ちにしていたものだ。

 江戸の話なので、どういった表現がされているかにも興味があった。 

 全体に画面構成は軽い目で、気楽に楽しめるといった感じがした。

 キャストは実力派かやアイドルやお笑い。また大衆演劇からは 最近頭角を現している 若手役者も出演。

 気になる主なキャストを 次にかかげておこう・・・。 

  岸部一徳

  真矢みき

  谷原章介

  十朱幸代

  高杉亘

  岡田義徳

  手越祐也

  宮迫博之

  ベンガル

  早乙女太一  (大衆演劇)

  山田花子   他

 

 話はいたって単純で明快。

 軽くアップテンポで、ファンタジックな魅力があふれる。

 なんだか楽しい漫画を見ているような感じで、勢い良く見ている側をラストまで引っ張っていく。

 このドラマは、原作ファンや 実力派の素敵な俳優たちのファン。或いは、手越祐也という 私は初めて見る若手の笑顔のかわいい男の子や、今 人気の 早乙女太一などが出演とあって、幅広苦色々なタイプの層に親しまれたのではないだろうか。

 『しゃばけ』は ここで私が記録するよりも、直接 映像で見たり、原作を読まれた方が楽しいと思いますので、ここではあらすじは省かせていただきます。

 

  以前読んだ『しゃばけ』の記録  ↓

 http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/1a917918c4f1eefa5224d5616456d4dd

 

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たつたがわ 半端に『伊勢物語第106段』

2007年11月24日 | お出かけ

 

  たつたがわ

 

 たつたがわには 龍田川と竜田川といった表記がある。

 以前ある方から質問していただいて、『川は龍田川で 公園は竜田川公園だと思う・・・。』といった間違った答え方をしてしまい、申し訳なく感じています。

 昨日川沿いを歩いて気付いたが、表記方法はまちまちで、『龍田川』『竜田川』といった文字が入り乱れている。

 また近くには『龍田町』や『龍田神社』がある。

 わたしのパソコンでは『たつたがわ』を入れると、『竜田川』よりでてこない。

 こりゃまた、どうなってんだろう・・・?。

 

 家族にたずねると、

「龍田の方は古い表記の仕方の違いだよ。」

と、答えてくれた。

 物知らずの乱鳥・・・・・・。

  加えて 昔は『立田川』だったということも 教えてくれる。

 

「そういうと、三郷町というところの『立野』という地に 『龍田大社』があるね。」

と私が言うと、家族は、静かに笑う。

 家族が、

「伊勢物語を読んだだろう・・・。」

とのこと。読んでもすっかり右から左に内容が消えうせるのが、乱鳥の特技なり。

『たつたがわ』が脳のない頭にのしかかり、もう チンプンカンプン。

 

 ・・・とういことで引っ張り出してきましたよ、『伊勢物語』。

 あがく乱鳥、ここにあり・・・ってなとこですかね。

 

 

 伊勢物語第106段  龍田川

 

 昔のこと。

 男が、親王様方が逍遙なさってたところへ参り 龍田川のほとりで、  

 

 ちはやぶる神代(かみよ)もきかず 龍田川  

               韓紅(からくれない)に 水くくるとは  

と,詠む。

 この歌は、百人一首(17番・ ちはやぶる 神世も聞かず 龍田川 からくれないに 水くくるとは・在原業平)などにもある。

 

    『ちはやぶる』 = 『神代』にかかる枕詞。 

    『龍田川』 = 奈良県の川で、紅葉(もみじ)の名所。

    『からくれない』 = 韓国から渡来した紅色の染料。  

    『水くくる』 = 水潜る(くぐる)(有力説)と 水括る(くくる) 

                                の二つの説あり。

 

 あの遙か昔の神代の時代にも 聞いたことがない。 

 龍田川で紅葉の紅色の下を 川の水が潜るなんてことは。 或いは 龍田川で紅葉の紅色が、川の水の下を潜るなんてことは・・・

とも受け取れる。

 

 糸偏に 少し感心のある私がこの歌を紐解くと、 『韓紅(からくれない)に水括る(くくる)』 から考えて、『くくる』はどう考えても、絞り染めをあらわすに違いないと感じる。

 紅くもみじのように染めた反物の中には 白く浮かび上がる 楓のようにぱっと広げた文様が、赤を一層艶やかに色づけたのではないでしょうか。

 

 龍田川には楓の紅が水に写り、落楓が浮かび、川の水を紅色に絞り染めする・・・なんてロマンチックなのでしょう。

 龍田川を一枚の布に見立てて詠まれたこの歌に触れると、私は、昔の優雅な奈良を思い浮かべる。

 

 この歌は龍田大社とも非常に密接な関係を持っているとのこと・・・。

 中途半端ではありますが、『たつたがわ』が 少し身近になった気がします。

 

 

 

歌川弘重の描いた浮世絵のたつたがわ(神奈川県立歴史博物館HP)です。 ↓

         http://ch.kanagawa-museum.jp/dm/ukiyoe/esi/hirosige/d_hirosige09.html

 

 2007年の乱鳥が見た、龍田川のもみじです。 

 10/30 ↓

 

11/9 ↓

11/23 ↓ 

 11/23

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龍田川のもみじ狩り

2007年11月23日 | お出かけ

写真は11月23日の 奈良の龍田川。

水面には青い空と白い雲が鏡のように映る。

三枚の写真を見比べると、秋から冬の移り変りが顕著である。)

 

 

 11月23日。

 学園祭で大学は四日間の連休。

 結構のんびりとしている こどもが始終 家にいる。

 今日は一つ 龍田川のもみじ狩りにくりだすことにした。

 

 前回龍田川に来たのは 10月30日と 11月9日。

 以前に比べて紅く色づいた 楓が美しい。

 まだ緑のもの、美しく鮮やかな赤。

 黒ずんで少し散りかけの楓も見られる。

 各種のもみじが入り交ざった感じで、少し もの悲しい。

 

 今日は 地域の催しか何かがあったらしい。

 屋台や フリーマーケットの出店が、軒を連ねていた。

 十年ぶりで 龍田川を歩いたこども。

 小山の上の公園に着くと、

「ここでお父さんとキャッチボールをした・・・。」

と、懐かしそうにつぶやく。

 進学塾に行く前の、低学年の 甘い想い出・・・。

 

 帰りに家の近くの専門店で ケーキを購入。

 父子の思い出と共に食べた ケーキの味・・・。

 それは、いつもにもまして、甘く、想い出深い味わいであった。

 

 

 

 

  11月09日の龍田川です。 ↓

 

         

 http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/e5aa2765ba3f4354eb052c8c7a03d312 

 

 

  10月30日の龍田川です。 ↓

            

   http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/6d75101014077c708a13ed5fbe1bfc85)    

 

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『心の病理を考える』  木村敏 著 岩波新書 新赤版

2007年11月22日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(11月21日、散歩中に見つけた桜。

 写真には冬桜と書いているが実は『10月桜』というそうだ。ブログで親しくさせていただいている親切な方に教えていただき、嬉しさもひとしお。この場を借りて、御礼申し上げます。有難うございました。  )

 

 

記録だけ  2007年度 103冊目   

 

  『心の病理を考える』

                  

 

 木村敏 著

 岩波書店

 岩波新書 新赤版 359

 1994年11月21日 206ページ 620円 +税

 

 二冊目は、以前から読んでいた 新赤版の『心の病理を考える』 を完読。

 岩波新書のなかでも結構読み応えのある本。

 論文口調で、おまけに文章が長く、軽く読むといった具合にはいかなかった。

 精神病理学だけにとどまらず、心理学的な要素も含まれ、結構興味深く読むことができた。

 

 P.80の

偏狭なナショナリズムに陥りやすいが、・・・・・・・・・それぞれの文化的伝統に根ざした先入見を可能な限り排除して現象学のいうようにそれ自身に立ち戻って考えるなら、根底のところではまったく共通の経験を共有できるのではないか、ということだった。

といった記述に、私は納得し、共感を持った。

 

 癲癇の記述でドストエフスキーを出して説明しておられたが、フランスの癲癇研究科ガストーなどの反対意見も書いた『直接性の原理』(弘文堂・拙著)なども載せておられ、分かりやすい。

 癲癇についてはあまり知らない。

 しかし、この本を読んで、もう一度 ドストエフスキーを読み直してみたいと感じた。

 

 

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専門医が直す『中性脂肪』 症状改善に効果抜群の食事と運動、生活ポイント

2007年11月22日 | 読書全般(古典など以外の一般書)
(写真は公園内。テニスコートでは楽しそうにプレイされていた。私は軽く、散歩。景色はすっかり冬・・・。  

 

 

記録だけ  2007年度 102冊目   

 

 『中性脂肪』 専門医が直す

   症状改善に効果抜群の食事と運動、生活ポイント

                  

 

 金城瑞樹+小西智子 著

 高橋書店

 2001年8月30日 191ページ 1250円 +税

 

 海草は好きで結構食べていたが、あまり取りすぎると、ヨードの関係で抵抗力が弱まり、中性脂肪が増えるとのこと。

 知らなかった・・・。

 要するに、満遍なく ほどほどにと言うことか。

 他に書かれていたことは、結構他の本と重複する部分が多く、復習的な要素を占める。

 

 知らないことが載っていたこの本、読んでよかった・・・と、胸をなでおろす。

 今まで、わかめやひじきを食べ過ぎていたような気がする・・・。

 

 

 

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『これから10年、新黄金時代の日本』 ビル・エモット著

2007年11月20日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 (写真はイランのホテルの室内の壁面。

 イスラム国のイランでは、モスクの方向を示すために、写真のような矢印が示されてあることが多い。

 同じくイランのホテルの室内のミラー付近には、ひざ掛けのような布と消しゴムのようにも見える石が置いてある。

 これらも祈りの時に 床に敷き、石を下において頭をつけて祈る。  

 

 

記録だけ  2007年度 101冊目   

 

『これから10年、新黄金時代の日本』

                  

 

 ビル・エモット 著

 島賀陽正弘 訳

 PHP研究所

 2006年10月20日 221ページ 720円 +税

 

 

 世界の動向や経済が詳しく分かる良書だと感じる。

 

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ギリ、四十女。イランで痴漢、詐欺にあい、求愛を受ける

2007年11月20日 | イラン2007~2010(6回)
ギリ、四十女。イランで痴漢、詐欺にあい、求愛を受ける

 

 

 

 イランでは素敵な人との出会いも多くあったが、突拍子もない経験も多かった。

 タクシー 一つをとっても、日本では考えられないことが起こる。

 

 ぎりぎり四十代女が、夫と共に同乗していたにもかかわらず、痴漢にあう。

 料金を渡す際に、タクシーの運ちゃんが我手を引っ張って離そうとしない。

 逃げられない状態で、尻を執拗に触ってくる。

 先に降りた夫が、痴漢行為に気付き、大声で怒鳴る。

「やめろ!この、豚やろう。」

と言ったかどうかは知らない。

 私にはペルシャ語が分からないので、本当のところが分からないのだ。

 おそらく夫の温厚な性格からして、

「止めなさい。そういった行為は・・・。」

位だったのではないかと思われるが、口調は普段の夫から考えると、驚くほどに鋭くさした。

『カッコいい~。』

と、夫を見直す。

 

 イランではやたら体を触ってくる香具師が多い。

 道を聞いても 手をつないで横断歩道を渡たり、目的地に連れて行ってくれる。

 終始にこやかで、目鼻だちのはっきりとしたイラン人男性に親切にされると、結構なお年となっている私にとっては、少しは舞い上がる部分もあるかもしれない。

 私ははじめ、イラン人男性は親切で友好的なのだと思っていたが、夫に言わせると、イスラム教徒は妻以外の女を触ってはいけないのだそうだ。

 また、外国人女性は、イスラム教でがんじがらめにされてない分、標的にされやすいのだと教えてくれた。

 

 イランではタクシーは近距離と長距離運転の資格が違うらしい。

 そんな理由で、ハマダーンの近くでは、三日間同じタクシーに乗ることになった。

 

 このタクシーの運ちゃんが、私を見初めてしまったからさあ大変。

 一日目と二日目になんだかんだと親切。

 両手の人差し指を鍵状に組んで、

「Yon,me.・・・・・・・・・・?????。」

 Youとmeは分かるが、後はペルシャ語で何を言っているのか検討が付かない。

 へジャブをとって風をあおいでくれたり、崖を担いでくれたり・・・。

 

 タクシーの運ちゃんは、両手の人差し指を鍵状に組んで、うっとりとした目つきで、

「Yon,me.・・・・・・・・・・。(?????。)」

を何度も何度も繰り返すこと、仕切りなし。

 そのうちに私もタクシーの方もなんだか様子が変だと思い始めるまでに、丸二日も要してしまった。

 後で夫が、

「運転手に、夫婦か?結婚しているのか?」 

と聞かれたと言う。

 運ちゃんは夫のことばに、シュンとしてしまったそうな。

 ビックリ!

 

 え?それは乱鳥が鈍感でしょうって・・・?

 まさか、皆さんは 運ちゃんが本気だと思いますか?

 だって私はさっきも言ったように、ぎりぎり四十の女。対して、運ちゃんは三十代前半の男ですよ・・・。

 まさか求愛してるとは、思いもよりませんよね・・・。

 

 タクシーでは色々なできごとに巻き込まれたが、中でも印象深いのが軽い詐欺にあったこと。

 夫はかって知ったるなんとやらで、ホテルは仕事の関係で毎回泊まっているテヘランだけを予約。(実際には 夫の仕事関係の、とても親切な方に予約をとっていただいていた。)

 後は全て現地予約。エスファハーンも、夫がいつも利用しているアッバッシーホテルに五日間泊まる予定・・・だった。

 

 九月下旬。エスファハーンに付いたのは夜の九時頃。

 タクシーに乗り、二人はなにやら話し込んでいる。

 なぜか緊張感が漂う。時間が長い。。

 

夫「・・・・・・。(アッバッシーホテルに行ってくれる?)」

運「・・・・・・。・・・・・・。

   (アッバッシーホテルは今閉鎖されていますよ。工事中です。)」

夫「・・・・・・。(どこか適当なホテルはあるかね。)」

運「・・・・・・。(ちょっと待ってください。)」

 タクシーの運ちゃんは、携帯電話でどこかと話し始めた。

運「・・・・・・。

運「・・・・・・。(適当なところがあります。)」

夫「モッチャケラム。(ありがとう。)」

 

 付いたホテルはアッバッシーホテルの真前のこじんまりしたホテル。

 タクシーの運ちゃんとホテル従業員はなにやら話しこんでいる。

 一泊8000ドルのところを、四連泊で15パーセント負けてくれると向こうから行ってくれる。

 ありがたい・・・。

 翌日になって知ったのだが、真向かいのアッバッシーホテルは営業していた。

 イラン人の知人に話すと、笑って答えてくれた。

「騙されたのですよ。イランではよくあることです・・・。ホテル側と協定を結んでますね・・・。」

 

 アッバッシーホテルが工事中で泊まれず、私は宿泊費が半額以下になり、三、四万円も得をしたのかなと思い上がっていたが、一夜にして奈落のそこへ一直線。

 日本から用意していた水着は使うこともなく鞄の隅にしまいこむ羽目となった。

 悔しいので、夕食はアッバッシーホテルに 四日間連続食べに行った。

 これ、せめてもの慰み也・・・。

 そりゃあないだろ!タクシー。

 

イランでは、

「♪~タクシー楽ありゃ 苦もあるさ~♪」

ってなところかも知れない。

『気をつけよう タクシー男の 口車・・・・・・』

って、ダジャレで〆かい・・・?

 

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『運をつかむ人 16 の習慣』  成功している人が実行しているルール

2007年11月17日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は11月4日。奈良の信貴山で行われた火渡り。祈りながら火の道を歩く姿が印象的。火を渡りきると、無病息災に効くとか、境界線にたどり着くといわれている。 )

 

 

記録だけ  2007年度 100冊目          

 

 『運をつかむ人 16 の習慣』  成功している人が実行しているルール

                  

                                                        

 

 

 マーク・マイヤーズ 著

 玉置 悟 訳

 三笠書房

 2001年11月30日  

 2002年 2月20日 第9版

        254ページ 1400円 +税

 

『運をつかむ人 16 の習慣(成功している人が実行しているルール)』 を読む。

 結構ためになるよ、この本も。

 しかしながら、私には 猫になんとか。 おまけに 馬の耳になんとかの なさけな~~い 乱鳥。

 頭では考えてみても、なかなか実行動にうつせないですよね・・・、私の場合・・・。 

 若い頃に読んで実行すれば、成果は上がるかも知れないといった錯覚に陥らせてくれる まるで一流予備校講師のような切り口の 説得力のある一冊です。

 

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『長男が危ない! 熱心な母親ほど要注意 』  杉山由美子 著

2007年11月15日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は11月11日。竜田川公園にて。こんなところにも秋が・・・。  )

 

 

記録だけ  2007年度 99冊目          

 

   『長男が危ない! 熱心な母親ほど要注意 

                  

                                                        

 

 杉山由美子 著

 草思社

 2007年5月24日  215ページ 1300円 +税

 

『長男が危ない! 熱心な母親ほど要注意 』を興味深く読む。

『数学オリンピック云々』等の内容を読むと、よくここまで調べ上げて書いたなと、感心すること しきりなし。

 そういうと わが子も幼児期には、モンテッソーリー教育を受けさせたり、一方で、水泳教室や体操教室やピアノを習わせ、家では絵画や工作や野菜つくりや山登りといった いわゆる教育ママだったかもしれないな・・・。

 

 話は教育問題にとどまることなく、引きこもり(本文のことばを借りる)や ADHG、アスペルガー症候群、高機能自閉症にまで発展。

 もともとこういった内容にも興味がある私は、この本を最後まで一気に読了。

 

 この本を読んで・・・。

 長男や次男、男の子や女の子にかかわらず、子供の自己を認め、怒り過ぎないようにってことかも・・・。

 うちの場合は成人した子二人だけれど、ただいま子育て真っ最中で、我、教育熱心と思われる お父様、お母様方には、得るところも多いのじゃないかと思われる一冊です。

 

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『2007年  団塊定年! 日本はこう変わる』 日本経済新聞社

2007年11月15日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

( 写真は11月9日。竜田川公園の横を流れる龍田川にかかる橋。

  子の橋には右には『龍田川』、左には『紅葉橋』と記されている。

  写真でも、目を凝らすと見えるかもしれない。

  橋の両端。そう、手前の二本のところ。

  また、橋を渡った向こう側を渡ると、今度はひらがなで、『たつたがわ』『もみじばし』と書かれている。

  龍田川は紅葉で有名で、歌にも詠まれているが、『紅葉橋(もみじばし)』 とは 今の季節にふさわしく、これまた 小粋な命名である。   )

 

 

記録だけ  2007年度 98冊目          

 

   『2007年  団塊定年! 日本はこう変わる』

                  

                                                        

 

 原田泰 ・ 鈴木準 + (株)大和総研 著

 日本経済新聞社

 2006年12月18日  203ページ 1500円 +税

 

 十一月十四日から十五日にかけて、『2007年  団塊定年! 日本はこう変わる』 を読む。

 私は団塊の世代ではないが、日本の動向を考える上で、参考になる部分が多く書かれていた。

 この本に関して言えば、さすが日本経済新聞社出版ということだけあって、内容は分かりやすく、細かく説明されている。

 気軽に読めて、興味のある方にはお勧めの一冊。

 

 それにしても、私たちの世代の将来の生活って、年金も含めて、どうなるんだ?

 この本の内容を読んでから、よく考えると・・・色々と 疑問が生じた私・・・団塊の世代の方たちには直接どうこう言えた義理ではないが・・・なんだか釈然としないのよね。

 団塊の世代の方たち云々というより、今までの国の怠慢の問題なのよ!

「ちょっと、お役人さん方。何とかなさいまし・・・。」

と申し上げたき気持ちは山々なれど、そこまでの勇気と器量が私にはござりませぬの泣き寝入り・・・といった釈然としない気持ちで、この本を閉じたのです。

 

 

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