第30回記念
大阪城薪能
以前から見たい聴きたいと思っていた『翁』と『安宅』が、今年の大阪城薪能の演目として選ばれた。
能楽初心者のわたしは、上二演目とも、まだ楽しんだことが無かった。
『三番叟』と『神歌』の好きな私だが、『翁』の進行がピンとこなかった。
色々調べてはいたがもう一つしっかりわからないので、珍しく番付(パンフレット)を購入。
何を隠そうわたしは歌舞伎などでは番付を買ったことが無い。
もとめて良かった。
大阪城薪能の番付は、初心者のわたしにも分かりやすい。
『翁』の進行が手厚く説明されている。
この本で、やっと『翁』のガードラインが把握できた。
よかったよかった!
『翁』は面箱持ちがシテの前に行き面を箱の裏にのせる。
緊張した他面持ち。
会場に緊迫感が走る。
やはり、これは神事だと感じた。
白面から赤面に変わる。
翁の舞い、『神歌』【とうとうたらり たらりら たらりあがり ららりとう】の言葉
三番叟の動きや声。
全体を通して興味深い『翁』は、今後のわたしの課題の一つにしたい。
『安宅』は歌舞伎でいえば『勧進帳』
歌舞伎ではなじみの『勧進帳』
元となる能楽『安宅』を見聞きするのは、わたしの夢の一つだった。
歌舞伎と比較しながら見た『安宅』
同じところもあり、また 違うところもあった。
全体に考えて芝居では細やかなところを膨らませていた。
例えば、酒を一献また一献、しまいには徳利を開けるところ何ぞは、歌舞伎の方がおもしろい。
能楽はかいつまんで大切なところを強調している感じがした。
能楽では作り山伏総勢十二人、歌舞伎では五人。
立ち位地も違うし構図も違う。
何もかもは初めての能楽『安宅』
この舞台は一生忘れることは無いだろう。
そして今後 歌舞伎『勧進帳』を見る度に、大阪城の薪の燃え上がる炎を思い浮かべることであろう。
そんな薪能だった。
最後までおつきあい下さいまして、感謝申し上げます。
今回も記録のみにて失礼致します。
2010年8月25日 大阪城西の丸庭園にて
演目
能 『翁』
狂言 『貰聟』 (もらいむこ)
能 『安宅』 (歌舞伎でいう『勧進帳』)
記録だけ
2010年度 145冊目
岩波少年少女文庫 548 『西遊記 中』
呉 承恩 著
伊藤 貴麿 訳
吉岡 堅二 イラスト
374ページ 760円 + 税
1955年4月20日 第1版
今年三月下旬にはずかしげもなく岩波少年少女文庫で『西遊記 上』を読んだ。
今回は思い出したように、『西遊記 中』を読む。
三蔵法師にジレンマを感じながらも、おもしろく読みすすめる。
「上」では5000年に一回桃だできるという蟠桃(ばんとう / 桃)の話が出てきた。
日本のような桃ではなく、上下に押しつぶしたような形。
この桃の原産地は、中国、イラン、アフガニスタン。
9月
イランのくだものやでは日本でなじみの丸い形の桃に加えて、平べったい形の蟠桃が並ぶ。
直径8センチくらいの蟠桃は、イランで買うと、7個20000リアル(220円くらい)
熟すとグッド! 形は悪いが、お味はジューシーで甘い。
『西遊記 中』メモ
観世音菩薩
西遊記の作者は観世音菩薩を女性と見ている。
観世音は釈迦より以前の過去仏というもので、過去仏は性を超越したもの。
救う相手次第で、三十三身に姿を変えて示現する。
観世音菩薩を女性と光野は誤り(通俗的みかた)
『家庭画法特選 奈良』を読んで榊莫山さんの記述や発言や絵に御紋を感じていたが、上が正しいなら、解決したといって良いだろう。
8月26日
奈良の郡山に行ったよ。
夏は人が少ないから、綱は引き払われていた。
おかげで、今回は さかさ地蔵に近づいてみることができたよ。
うれしいね。ラッキーだね。
さかさ地蔵は写真の五輪塔付近、石垣の穴部分にあるよ。
ところで 昨年桜の季節にもさかさ地蔵を訪れていた。
郡山城は桜で有名で、人がいっぱい。綱を張られて、近寄れなかった。
登ると石垣が崩れて危険だからだって。ビックリ!だね@@;;
今回はさかさ地蔵さまにお会いできて、うれしさもひとしお^^V
さかさ地蔵さまに近づいてみるよ^^
逆さまで苦しそうだね。
もっと近づいてみるよ。
よかった!
お顔は穏やかだね^^
私たちの苦悩を背負って下さってるのかな?
石垣には周辺からいろいろな石が集められて積まれたところが多いね。
例えば白鷺城(姫路城)の姥石 (「姫路城」 石垣に石棺、姥石使用 )白鷺城の姥石とか、ね。
上の石には、梵字が彫られているよ。
五輪塔の一部だとかも… なんじゃ!こりゃ?^^とかも…
今回はひとりで郡山城に行ったけど、ひとっこ一人合わなかったよ。
柳沢神社を上へ上へと石垣をたどって登っていったよ。
雑草ぼうぼう。
蜂が怖いなと思いながら歩いていると、頂上には「祖霊社」が祀ってあったよ。
一人だから怖くなって、駆け足でおりたよ。
怖かった~~~><;;
勢いで、
もう一度さかさ地蔵さまのところまで戻り、お顔を見たよ。
良かった、
やっぱりお地蔵さまは、笑っておられた。
めでたしめでたし
2010年8月26日 郡山城にて
柳沢神社 大型奉納絵馬 『川中島合戦』
8月26日
思い立ったように奈良の郡山城にある柳沢神社に向かう。
暦では とうに 秋。まだまだ 夏の日差し。
神社についたのは、ランチタイム。
真っ青な空に真っ白の雲模様の皿。
柳沢神社にそえられたパセリのような葉繁る木は、毒々しくあおい。
大型奉納絵馬が一枚。
絵も修正が真新しい。
もったいないな。
絵ごころのある方がなおされたようだ。
だが、
胡粉の白が恨めしい。
絵馬は好きで、これまでにも多くを記録してきたように思う。
その中でも印象に残るものを少しだけ、ここに貼っておこう。
飛鳥の苑池から出土した『土馬』そして、絵馬の起源を探る。(絵馬の起源2)
『楢神社』 4 / 奈良県天理市 (「牛絵」大型奉納絵馬にドラマ性の広がりを感じる)
今井町;春日神社の大型絵馬 1 『忠臣蔵』 奈良県橿原市
今井町;春日神社の大型絵馬 2 『武者絵』 奈良県橿原市
今井町;春日神社の大型絵馬 3 絵馬(写真2枚) 奈良県橿原市
雑司ヶ谷鬼子母神堂 【大型絵馬 編】
八坂神社『祇園祭大型絵馬』 祇園祭の日に
大型奉納絵馬 八坂神社>
ここから四枚は、部分図をお楽しみ下さい。
1
2
3
4
そして現在の絵馬。
柳沢神社の祈願絵馬は色とりどり。
川中島合戦貳イメージがわきやすい5月3日 米沢上杉祭り 川中島合戦絵巻
最後までおつきあい下さいまして、ありがとうございます。
心より御礼申し上げます。
ありがとう*^^*
2010年度 144冊目 『玄奘三蔵、シルクロードを行く』
記録のみ
前田耕作 著
著者紹介
前田 耕作 (マエダ コウサク)
1933年三重県生まれ。1957年名古屋大学文学部卒業。1964年名古屋大学アフガニスタン学術調査団の一員として初めてバーミヤンを訪れ、以来、アフガニスタン、西アジア、中央アジア、南アジアの古代遺跡の調査を行う。現在、和光大学名誉教授、アフガニスタン文化研究所所長。専攻はアジア文化史・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
岩波書店
岩波新書 新赤版1243
2010年4月
216ページ 本体 796円
シルクロードの繁栄ぶり、遺跡の発掘、玄奘の旅の一部が記された本書。
玄奘が十七年の旅を終えて長安に帰り、精力的に翻訳したとされる。
玄奘はどうして去勢説話(イラノ・ブディカ)の興味を持ち、書くも鮮明に書きとめたのだろうか。 46ー51
玄奘は、「男◯切除」の由縁を語る前の部分と「男◯再生」の因縁を語る後段の部分の奇妙なせつこうに気づいたのだろう。
「健駄羅(ガンダーラ)国カニシカ王」の「一黄門」の話
牛に善意 → 男性◯◯ 再生
古代の インドとギリシャの混交
ハッダ
「ヘラクレス型執金剛神像」出土 (ギリシャ彫刻のよう)
カーピシー(グレコ・バクトリア帝国 都)
「焔肩の座仏」
「舎衛城の大神変像」
ゾロアスターの生地 アフラ・マツダ
ミスラ神 (太陽と光を司る)
「天神」 (バーミアン / 東大仏 頭上)
サマルカンド
「アフラシアブ壁画」
馬 → 太陽神ミスラに
水鳥 → ズルワン神に
捧げられる
「アフラシアブの壁画」 79-81
アフアースィヤーブ (中央アジアのソグド / サマルカンド・ボカラ周辺)
上一行 及び 以下 本書ではなく、わたくし自身の考え、一部 他書による
今回『玄奘三蔵、シルクロードを行く』をわたしにとっては読んで大きな収穫があった。
「アフラシアブの壁画」はイランのペルセポリスの絵と根本的な部分が同じである。
時間をかけて調べて見ると、「アフラシアブの壁画」はイラン人が描いたという。
貢ぎ物、三人一組
ひとこぶラクダ
イランでは(外から連れてきたもの以外は)
ひとこぶラクダだけ
相違点
中国の絵御経を受けている
服装、調度品ほか
「アフラシアブの壁画」に描かれた
突厥(とっけつ)の人々 81
突厥(とっけつ)とは、トルコ系民族のことです^^
油彩技能 156-157
7C バーミヤン 小さな石窟から発見 1964 名古屋大学隊発見
粘着材として 芥子orくるみの乾性油
ほか興味深いところとして
ゾロアスター教
[要旨]
中国・天山山脈からガンダーラへ。「シルクロード」と呼ばれた古道のほとりで、東西の宗教や言語がまじりあう豊穣な文化をはぐくんだ西域・中央アジアの国々。今は歴史の彼方に失われたその姿を、旺盛な好奇心と鋭い観察力をもって記録に留めたのが玄奘三蔵そのひとであった。前人未踏の地をゆく、険しくも心躍る玄奘の旅を追体験する。
[目次]
第1章 不東の旅立ち
第2章 異文化の香り高い西域
第3章 シルクロードの十字路ソグディアナ
第4章 古代バクトリアゆかりの国ぐに
第5章 仏教文化の聖地;第6章 果てしなき道
第30回記念 大阪城薪能
今回は娘と二人、大阪城薪能に行ってまいりました。
それにしても日差しのきつい中、反射するポスターは暑苦しくて楽しいものです。
☆『翁』、能にして能に非ず☆
美しい楷書ですね。 旗に若干の違和感を感じますが・・・。
まぁ、それも良し。
早くからお並びになっておられます。
私たちはのんびりもの。
豊国神社などをしっかり見てから会場付近に行きました。
大阪城西の丸庭園入り口でございます。
警備員さん、お熱い中、
お勤めごくろさんでごじゃりまする。
能舞台の幕は結構派手。
光が当たると、ブルーシートを思わせるブルー。
おや!
薪能の幕の影が映ってますね^^
ラッキー!
こんな些細なことに喜びを感じる単純な乱鳥です。
『翁』が終わり、豊国神社の神主さんたちが登場。
いよいよ 「火入れ式」です。
二等分された大阪城をおたのしみくださ~い m_ _m
2010年の大阪城薪能 能舞台と大阪城でございま~す。
手振れした大阪城をおたのしみくださ~い m_ _m
ライトアップの大阪城は、今月いっぱいーーーだと思います。
こちらも、
手振れした大阪城をおたのしみくださ~い m_ _m
薪能が終わって・・・
それぞれの思いを胸に・・・
大阪城を・・・ あとにする・・・
終演 時既に九時をまわり、家に付いたのは11時をとうにまわっていた。
「どうだった?」
と留守番の家族。
「楽しかった」
と、娘とわたし。
昨夜の酒のうまかったことは言うまでもない。
2010年8月25日 大阪城西の丸庭園にて
演目
能 『翁』
狂言 『貰聟』 (もらいむこ)
能 『安宅』 (歌舞伎でいう『勧進帳』)
最後までおつきあい下さいまして、ありがとうございます。
感謝申し上げます。
写真撮影禁止でしたので、能楽などの写真はありません。
近日中に能楽記録を予定しています。
記録だけ
2010年映画67本目
『南極料理人』
2009年
おすすめ度 ★★★★★ ★★☆☆☆
満足度 ★★★★★ ★★★☆☆
この映画の好きさ ★★★★★ ★★★★★
2009年 125分 日本 東京テアトル
監督・脚本 沖田修一
原作 西村淳『面白南極料理人』『面白南極料理人 笑う食卓』(新潮文庫刊)
キャスト
堺雅人: 西村淳/調理担当
生瀬勝久:本さん/雪氷学者
きたろう:タイチョー/気象学者
高良健吾:兄やん/雪氷サポート
豊原功補:ドクター/医療担当
西田尚美:西村の妻・みゆき
古舘寛治:主任/車両担当
黒田大輔:盆/通信担当
小浜正寛:平さん/大気学者
小野花梨:西村の娘・友花
小出早織:KDD清水さん
宇梶剛士:鈴木
嶋田久作:船長
中川飛紀
石毛孝太郎
高橋まりの
菅原明展
守屋文雄
内田慈
根本江理子
伊庭野由樹
映画『南極料理人』を見たよ。
最近演劇を見たくて仕方ないわたしには、もってこいの映画だったよ。
まず役者。
ずらりと上手い人、好きな人の名前が。
これだけで、もう、見る気満々。
ストーリー?
別段これといった展開がある訳ではないんだ。
時々南極の極寒を描くが、それ以外は小さな部屋。
料理が次々と出てくるが、テーマは人の心だよ。
閉ざされた極地での人の心の変化や揺れ動きは面白いね。
何せ役者が男前ぞろいの力のある人が多いからね。
この映画を若干斜めから見て、演劇仕立ての変換させてみていたものだから、おかしくて面白くって味わい深くって。
舞台見たいモード120%の今のわたしには、満足度;10★になってしまったよ。
好みだな、この映画。
一緒に見ていた家族は、
「そんなに言う程、よかったかな?」
なんて言ってたよ。
これから 演劇の無いイランに行くわたしにとっては、この映画は救世主の一つかも^^
それに、やっぱり個性的な男性が多く出てくる映画って、女性から見て、素敵だよね。
逆に言うと、男性にはお気の毒だったのかも。ごめんなさ~いって感じかな^^
みんな心はあきらめてたラーメン。オーロラが出ても、目の前に出されたラーメンにいっちゃったね。
欲望ってすごいよね。
やっぱり人間の欲望の最強は「食」なんだね。
そして安らぐ平凡極まりない ごく普通の生活に戻った時、普通の油ぎとぎとのバーガーが美味しいんだろうな。
エンディングミュージックの奥田民生がまたいいよね。
気だるくって、この映画にぴったり。これで〆(締め)って感じだったよ。
めでたしめでたし
『南極料理人』(なんきょくりょうりにん)は、2009年に公開された日本映画。原作は海上保安官出身の西村淳のエッセイ『面白南極料理人』(新潮文庫、続編が数冊ある)。第50回日本映画監督協会新人賞最終候補作品。2009年度新藤兼人賞金賞、第29回藤本賞新人賞を受賞。
あらすじ
南極観測隊員のひとりである西村淳の任務は、南極大陸のドームふじ観測拠点(標高3810メートル)で越冬する隊員8名分の食事を用意することだった。西村は限られた食材と特殊な環境の中、隊員たちを飽きさせないメニューを作るために奮闘する。
2010年度 143册目
『謡曲集 下 』から「安宅」
『謡曲集 下 』から「安宅」
日本古典文学大系 41
岩波書店
昭和40年 1000円(P,488)
念のため『謡曲集 』の目次を見ると、「安宅」は「下」に載っていた。
言葉一つ一つが気になって先に進まないが、今日はひとまず 表面だけを滑って読むことにした。
声に出して読みやすいのは『観世流謡曲百番集』
だが時間がある時に『謡曲集 』でじっくりと楽しみたい。
雑用をするつもりだったのに、結局日本古典文学大系の前でまどろんでいた。
なんだか、読みたいもの、読めそうなものが色々見つかる。
冬が楽しみだ!!!
記録だけ
2010年 142冊目
『観世流謡曲百番集』 から
「安宅」 複数回
「翁」(神歌)
冬近くまでは『観世流謡曲百番集』を封印すると心に誓ったのはお盆をすぎた8月17日のこと。
あれからまだ一週間。
どうにもこうにも能楽が気になり、「安宅」と「神歌」を声に出して読む。
「安宅」(勧進帳)の方は、まるで役者気取り。
ついでに狂言『貰聟』(もらいむこ)を岩波の上下二册で調べたが、載ってなかった。
もののついでに『歌舞伎十八番集』を開けてみるとーーーおぉ!あった^^
こちらはまだ読んでない。
荷造りができてない。
購入したカメラの充電も今朝やっと済ませた状態。
肩ひもをつけ、レンズ装着すると、軽い機種のはずだがFZ38よりも重い。><;;
やるべきことが多い時に限って、やりたいことがいっぱい出てくる。
舞台の無い国にに飛び立つ前に、せめて自分の充電のために舞台も見たい。
幸い娘がわたしの心理状態を知って、昨日、某舞台のチケットを・・・。
親孝行である。
昼からは幸せ感を味わいながら、『歌舞伎十八番集』の中からなじみの芝居をちょい! 読みたい。
2010年度 133冊目 『鑑真』
記録のみ
『鑑真』
東野治之
東野治之 著
著者紹介
東野治之(とうの・はるゆき)1946年西宮市に生まれる。1971年、大阪市立大学大学院修士課程修了。専攻は日本古代史・文化財史料学。現在、奈良大学教授。
著書に『木簡が語る日本の古代』 『正倉院』 『遣唐使』(以上、岩波新書)、『遣唐使と正倉院』 『書の古代史』 『日本古代金石文の研究』 『日本古代史料学』(以上、岩波書店)、『遣唐使船 東アジアのなかで』 『貨幣の日本史』(以上、朝日新聞社)ほか。
岩波書店
岩波新書 新赤版1218
2009年11月
198ページ 本体 756円
苦労話の有名な鑑真、少し関心も生じ岩波新書で読むことにした。
知らないエピソードが満載。
戒律そのものは日本には結局 浸透、広まることは無かったが、鑑真のもたらしたものは大きい。
memo
具足戒
男性 250
女性348
遮(しゃ)、難という審査基準あり
三蔵
経、律、論
恵美の辻
平城京右京五条二坊 (現在の薬師寺北 のちの唐招提寺西)
もたらしたもの
食料、日常品
教典、典籍
王義之の書
『天竺・朱和などの雑体の書』
(インドを初めとする中国以外の民俗の文字)
仏像
密教系の尊像
(佛教の密教化進行)
金質泥像
仏具、調度
ここの部分興味あり
記述省略
香料、薬物
東野治之さんの『鑑真』は読みやすく、わかりやすい。
興味のある内容が多く、押さえておきたい一冊だったと喜んでいる。
著者の『正倉院』と『遣唐使と正倉院』は是非読んでみたい。
今回も記録メモにて失礼申し上げます☆
岩波株式会社より
生を賭し、海を越え目指したものは何か?
2009年11月、唐招提寺・金堂の保存修理事業が終了し、ふたたびその雄渾な姿をあらわしたというニュースは、記憶に新しいところです。じつは、新しく生まれ変わった金堂の屋根にのっている鴟尾(しび)には、本書の著者・東野治之氏による、次のような銘文が刻まれています。
以往古鴟尾裂損金堂解体修理之間拠旧
規造替之願大和上過海之鴻図与此鴟尾
不朽 平成十五年歳次癸未四月八日
(往古の鴟尾、裂損せるを以て、金堂解体修理の間、旧規に拠りて之を造替す。願わくは、大和上過海の鴻図、此の鴟尾とともに不朽ならんことを。)
ここでいう「大和上」、つまり唐招提寺を創建した鑑真について、ご存じの方は多いことでしょう。時は奈良時代、渡海も容易でない時代に、五度も失敗を重ね、ついには失明しながら、不屈の意志で来日を果たした鑑真―しかし彼は、なぜそこまでして、日本をめざしたのでしょうか? 苦心談の有名さに比して、その目的や成し遂げた成果は、これまであまり語られてこなかったように思われます。
本書は、鑑真が中国でどのような学問を修めていたか、何を実現するために日本へ来たのか、また結果として日本の仏教に何をもたらしたかということを見きわめ、日本の仏教受容の大きな流れの中に鑑真の存在を位置づけるという、画期的な試みです。当時の日本仏教は、正式に僧になるために不可欠な「授戒」さえも満足におこなえないような状況にありました。そのなかで文字通り死力を尽くし、日本の仏教を救おうとした壮大な企図を知ってこそ、鑑真の本当の偉大さも見えてくるのでは、という著者の問いかけに、きっと共感していただけることと思います。
記録だけ 映画66
『アポカリプト』
KNOWING
おすすめ度 ★★★★★ ★☆☆☆☆
満足度 ★★★★★ ★★★★★
2006年 アメリカ映画 138分 R-15指定
監督、製作、脚本 メル・ギブソン
キャスト
ルディ・ヤングブラッド
ダリア・ヘルナンデス
ジョナサン・ブリューワー
モリス・バード
カルロス・エミリオ・バエズ
映画『アポカリプト』 を見たよ。
わたしとしては映画としては満点。
でもネットで調べると、案外評価は低いんだ。
違っていても、いいよね。
ウィキペディアを見ると
【宣伝の際には「マヤ文明の衰退を描く作品」として宣伝されていたが、マヤ文明自体の衰退は描かれておらず、作品は終始逃走活劇である。】
と記されていたが、『アポカリプト』 はまさにマヤ文明の衰退が描かれていたよ^^
ジャガーと呼ばれた男が生け贄としてとらえら、王国に連れて行かれる。
なんとか逃げ出し、男と追って二人。
海辺まで辿り着いたち三人が見たものは・・・まさしくスペイン船だったよ。
ここからが終末、マヤ文明の衰退、奴隷(差別する気はありません)の始まりなんだ。
あぁあ!あぁああ!だね。
ところでこの映画、怖くて緊張して悲鳴をあげながら見ていたよ。
でも、いいところがいっぱいあるんだ。
映画としての広がりを感じたよ。
もちろん目につくところも色々あったげれど、好きだな、この映画。
太陽神とか 皆既日食は神のお告げだとか。
疫病と衰退のためか身に生け贄を捧げるなんて言うのも興味深いな。
色(生け贄は青)であらわすとか、仮面とか。
わたしの興味あることがいっぱいだったな。
真実かどうかは知らないけどね^^
映画で話されていた言葉の抑揚が美しいなと思っていたら、あれはマヤ語なんだって。
素敵な言葉だな。うん、きれいだった。
最近『2012』『ノウイング』『アポカリプト』といった映画が続くけれど、『アポカリプト』が一番好きだな。
わたしはこの映画は好きだったけどね、色々考えて、お勧め度は★★★★★ ★☆☆☆☆です。
あらすじ
舞台はマヤ文明後期の中央アメリカのジャングル。ジャガー・ポー(ルディ・ヤングブラッド)は、誇り高き狩猟民族の血統を受け継ぐ青年。恐怖も争いも存在しない楽園のような村で、妻や仲間たちと平和に暮らしていた彼は、ある日マヤ帝国の傭兵の襲撃を受け、都会に連れ去られてしまう。干ばつを鎮めるための儀式に駆り出され、無惨な生け贄になりかけるジャガー・ポーたち。その過酷な運命を逃れたと思ったのもつかの間、次に彼らを待ち受けていたのは、人間狩りの標的にされる試練だった。村に残してきた妻子を救いたい。ただその思いだけを胸に執拗な追っ手と戦いながら、ひたすら村をめざして走り続ける。
記録だけ
140; 『KUMADORI TOSHIRO MORITA 』
Toshiro Morita (著)
出版社 JICC出版局
2000年
126ページ ¥ 10500 (税込)
『KUMADORI TOSHIRO MORITA 』 を長時間楽しむ。
まずは昨日。
夜中娘と一緒に。というか、娘中心でわたしは脇から。
「知らない役者さんばっかり。」
わたしとて同じ。わたしが生舞台では見たことも無い知らない昔の役者さんたち。
或は見たかもしれないが、記憶に無い方たち。
きれいだなぁ。
本日、家族たちは夕方までは外出。家にはわたし一人。
しめしめ。
雑用をそそくさと終え、『KUMADORI TOSHIRO MORITA 』を取り出す。
好きな演目も多く、音楽や台詞が思い出される。
歌舞伎も みたいなぁ。
美術と舞台は見たいものが多すぎてーーー
こまったこまった*^^*