乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

47; 『幸四郎の見果てぬ夢』松本幸四郎、水落潔 毎日新聞社

2010-03-03 | 読書全般(古典など以外の一般書)







 2010年度 47冊目





            『幸四郎の見果てぬ夢』





 九代目  松本幸四郎 

      水落潔     共著


 毎日新聞社

 1996、9、25 発行

 230ページ 1631円





『幸四郎の見果てぬ夢』を楽しむ。

 この本を読むのは二度目。

 来月歌舞伎座の『寺子屋』が頭にのしかかり、この本をもう一度楽しみたくなった。

 ただ、それだけ。



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46; 『江戸のーー』上方・江戸の「◯色風俗」の盛衰 新書Y 洋泉社 白倉敬彦著

2010-03-03 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫





 2010年度 46冊目





            『江戸のーー』

                  上方・江戸の「◯色風俗」の盛衰




 白倉敬彦 著

 洋泉社

 新書Y 135

 2005、05、21 発行

 253ページ 819 (円


 


 江戸文化と若衆芝居などが気になり、『江戸のーー 上方・江戸の「◯色風俗」の盛衰』を読む。 

『日本書紀』巻九「安豆那比之罪」、『万葉集』巻4 大伴家持と藤原久須麻呂の贈答歌に始まり『伊勢物語』46段などで幕を開ける。

 固い内容家と思い気や、内容に照らし合わせた浮世絵がふんだんで、驚くばかり。

 著者のこの本を書いたきっかけと北斎のお話で大笑い。

 京都の宮川町はーーのメッカだったんだ~^^;;

 

 まぁ、こんな具合で、芝居に少し関心のあるわたしはイメージを膨らまし、たいへん楽しく読むことができた。



『美少年』という酒があるが、まさしく昔は 男女を問わず美しい少年を好んでいたらしい。

 まじめに書かれた本書だが、電車の中では決して読むことはできない。

 有機ある方は一度試してみて下さいまし。



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きょうは ひな祭  【ばら寿司と五目寿司、そして ちらし寿司から食文化を考える。】

2010-03-03 | 民俗考・伝承・講演

(写真は『助六』。

 芝居の演目にちなみ「助六」という寿司ができた。粋な計らい。

 「助六」は巻き寿司(助六)と稲荷寿司(揚巻)の組み合わせ。実に洒落ている。    )


   


 昨日ばら寿司とちらし寿司の違いについてから母の思い出にふけり ごちゃごちゃ書いたが、今朝になってふと気にかかる疑問が二つ生じた。

 


    1、ばら寿司と五目寿司は似たような感じがするが、どう違うのだろうか

    2、ばら寿司と五目寿司、ばら寿司とちらし寿司の名称における地域的分布の境目はどこか




 ネット検索で楽しんでみた。

 2はわからなかったが、1は感覚的にわかった。

 ばら寿司は高級感があり、五目寿司は五品使うのが基本だという。

 五目寿司はすし太郎シリーズのような商品で五目寿司という呼び方を知ったが、実際の呼び名としてはなじみが無い。

 わたしはほぼ同じニュアンスで使われていると感じる。

 高級感を感じる呼び名は上にもリンクしているようにちらし寿司の感じがする。

 寿司そのものにおいても もとは押し寿司の関西の大阪寿司などが江戸に渡り、姿を変え、新鮮な魚介類をのせたという。(最近呼んだ江戸関係の書物に記載)

 新鮮なつくりの切り身をおく握り寿司は大阪寿司にパワーを加え、たちまち人気は上昇。

 現在では関西でも握り寿司の方が押し寿司よりも一般的には上等とされている。



 面白いのは天ぷらうどんにも同様のことがいえるという。(同じく、最近呼んだ江戸関係の書物に記載)

 関西では小エビを掻き揚げたものをうどんにのせる。

 江戸では大海老を衣であげ、豪快に蕎麦にのせたという。

 この斬新さがうけ、今や天ぷらうどん、天ぷら蕎麦といえば江戸風のそれになっている。

 いわば国内の逆輸入(実際にはヌニュ腕は無い^^;;)状態ともいえる。

 江戸っ子も小粋な計らいをするものである。

 こう考えると、食べ物は実に楽しい。



 ところで ばら寿司と五目寿司、ばら寿司とちらし寿司の名称における地域的分布の境目は どこなんだろう。

 疑問は残ったままである。(苦笑)


   

 


コメント (2)
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『聖地チベット~ポタラ宮と天空の至宝展~』第3章 元・明・清との往来/第4章 チベットの暮らし

2010-03-03 | 美術・文様・展示物





『聖地チベット~ポタラ宮と天空の至宝展~』

                 第3章 元・明・清との往来

                 第4章 チベットの暮らし



 先日『聖地チベット~ポタラ宮と天空の至宝展~』 序章 吐蕃王国のチベット統一 と 『聖地チベット~ポタラ宮と天空の至宝展~』第2章 チベット密教の成果を記録した。

 今回は第3章と第4章を記録したい。

 第3章は元・明・清との往来、第4章はチベットの暮らしといった風にわかられている。

 今回も前回と同様、簡単に記録することにする。




第3章 元・明・清との往来 気になった展示物

 【八吉祥】

   蓮華が伸びるその上に伝統吉祥意匠『八吉祥』がある。






 

第4章 チベットの暮らし 気になった展示物

 【チャム面】(マハーカーラ)A

   頭に轆轤がある。

   守護法神マハラカーラ



 【チャム面】(ヤマあるいはヤマーンタカ)B

   こちらは、牛。


   (マハーカーラ)や(ヤマあるいはヤマーンタカ)はいずれも舞踏に使う。



 【チャム装束】(忿怒尊)C

   この衣裳も舞踏劇『チャム』に使用

   衣裳に鈴がついている。

   日本では鈴を持つと方策という意味合いがある。

   よって『三番叟』などでも鈴を持ち鳴らし、豊作祈願して踊る。

   チベットにおける鈴の意味合いはどうなのだろうか。

   会場には説明されてなかったのでわからない。


 【チャム装束】(チティパティ)D

   鳥葬場の守り神「チティパティ」

   こちらも轆轤の衣裳。

   轆轤は外敵や悪魔から守るためと、この展覧会の子どもの棺にも書かれていた。

  【チャム装束】(チティパティ)を着る人の額には三つの眼があるのも興味深い。

   眼は轆轤と同様、悪魔などをにや見つけているのだろうか。

   チベット文化もわたしにとっては非常に興味深い。



 【アチャラモ装束】E

   チベットには民間演劇『アチュラモ』というものがあるようだ。

   多少演劇や舞台に関心のあるあたしにとっては、ABCDEの前でも釘付けになっていた。

   展覧会場の英オズ10分をみたが、『チャム』や『アチュラモ』の演劇が無かったのは残念。

   他にも楽器である竪琴があった。

   竪琴はことのほか美しく、魅了された。

   一体どのように演じられるのだろうか。



 【胸飾り】【耳飾り】

   トルコ石や珊瑚が使われる。

   これらにおいても髑髏と同様、魔除け効果があると考えられる。

   こういったことは比較民俗学で既に研究されているのだろう。

   諸外国との類似点に触れる都度、もう少しこういったことを知りたいと感じた。



 【四部医典タンカ・樹木比喩図】

  『四部医典タンカ・樹木比喩図』は次に書く『四部医典タンカ・中毒関連図』とともに、個人的に好みだった。

   とにかく面白い。

  『四部医典タンカ・樹木比喩図』は樹木に例えて病因に応じた具体的治療法が図説されていた。

   色分けされていて、

      青→ルン病(呼吸や血液循環)

      黄→チューパ病(心臓や肝臓)

      白→ペーケン病(胃腸や関節)  に区分されている。

   上も忘れるのでメモに頼っている。

   それにしても樹木で解説とは気が利いているなと感心した。



 【四部医典タンカ・中毒関連図】

   こちらは神々が不老不死の薬を得ようと海を掻き、混ぜたという。

   海を掻き回したことによって、猛毒が発生したという絵だ。

   こちらはヒンズー教の神話にもとずくのだそうだ。

   チベット文化や仏教などは温度の影響を受けたものが多い。





『聖地チベット~ポタラ宮と天空の至宝展~』の記録感想を書くことにより、展覧会で触れることができたほんの一部のチベット文化やチベット仏教を思い出すことができた。

『聖地チベット~ポタラ宮と天空の至宝展~』はわたしにとっては魅力的で、もう一度行きたいくらい興味深いものだった。

 パンフレットを購入しなかったことを、今も後悔している。



 以前中国の雲南省の山奥の岩屋或は洞窟のようなところにつくられたチベット寺院をみたことがある。

 雲南省はチベットにも近く高度も高いため、残されたのであろうか?

 わたしが訪れた以外にも雲南省にはチベット寺院がいくつか残されているらしい。



 チベットはわたしには未知の国だ。

 もしこの展覧会を先にみていれば、チベット寺院ももう少し深く知ることができたかもしれないと残念に思っている。

 日本弥中国と比較しながら楽しみ遊ぶのも面白いかもしれないと感じた。

 
   

   

      最後までお読み下さいましてありがとうございました。

      感謝申し上げます。

      次回 美術・芸術・文様では 二度鑑賞しました『ハプスブルク展』 を予定しております。

      どうぞよろしくお願い致します。

      



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