乱鳥の書きなぐり

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T-1ー3 池袋演芸場 夜の部 三笑亭茶楽さん、三笑亭夢丸さん、宮田章司さん、鏡味初音さん

2010年03月15日 | 舞台・芝居


   

 3月7日

 池袋演芸場の番組表です。

 わたしは夜の部を楽しませていただきました。



 わたしは落語は好きです。

 江戸の物売りや大神楽や講談やものまねや奇術もみたくて仕方がありませんでした。

 わたしは関西ではこういった演芸場を知らないのです。

 わたしの今回の東京での目的は、歌舞伎と美術館と演芸場でした。



 わたしは東京都庭園美術館などを楽しんだ後、演芸場に向かいました。

 何しろ、初めての演芸場です。

 心はわくわくドキドキです。



 ここはチケット売り場です。

 法被姿のかわいらしいお嬢さんが、応対して下さいました。



 池袋演芸場はにぎやかな繁華街のビルの間にありました。

 チケット売り場の右。地下二階に向かいます。



 この日は日曜日ということもあってか、人はそこそこ多かったです。

 写真は『お仲入り』といってお芝居でいう幕間の時間。

 観客の皆さんはトイレに向かわれ、すいた感じに見えますが、本当は一杯でした。



 お仲入りにいろいろと歩いてみてみました。

 演芸場の方々のお揃いの法被姿が素敵です。



 落語は素晴らしかったです。

 江戸言葉が小粋な小痴楽さんはこれからが楽しみな方だと感じました。

 

 落語家には三つのタイプの方がいらっしゃいました。

 池袋演舞場でみた とことん笑いに徹されている落語家さんと 手先の美しい落語家さんでした。

 また 浅草演芸場にはもうひとタイプ、始終中継ぎタイプの方もいらっしゃいました。

 

 とことん笑いに徹されている落語家さんにも二つのタイプに別れます。

 ひとつは見事な話術と間でもって、話術で笑わせて下さる落語家さん。

 もうひとつはだじゃれや極端な表情の繰り返しパターンをもって笑わせる方。

 

 池袋演舞場の特徴なのかどうかは知りませんが、たまたまわたしが在籍した浅草演芸場の時間では見られなかった見事な落語家さんたちがいらっしゃいました。

 手先の美しい落語家さんです。

 三笑亭茶楽さんと三笑亭夢丸さんという落語家さんでした。

 お二方は 手、肩、表情、座り方、話し方に至たるまで神経細やかで気品に満ちた噺家でした。

 わたしは落語のことは全くわかりませんが、しっとりとした話術の芸術というものを感じますた。

 お二人とも神経の細やかな方で、そういった気質も心地よく会場に伝わってまいりました。

 三笑亭茶楽さんは『文七元結(ぶんしちもとゆい)』、三笑亭夢丸さんは仕草でお酒を飲んで下さいました。

 

 お二人のお話聞きたさに池袋演舞場には二度行くことになりました。

 落語の面白さを感じ、三泊四日という短期間の旅の中で演芸場に三度も行ったのは、このお二人のおかげといっても 過言ではありません。

 三笑亭茶楽さんと三笑亭夢丸さんのお話を聞きたいのですが、今となってはなかなか叶わぬ夢です。 



 宮田章司さんの江戸の物売りは小粋でした。

 物売りをなさる方は今は日本ではこの方、たったお一人だということです。

 リクエストを聞いて下さいましたが、まさか『外郎売り』ともいえず、
「わかりません。」
とお答えさせていただきました。

 

 宮田章司さんは物売りは歳時記であるとおっしゃっていました。

 物売りはうっているイメージを声に乗せ、季節や時勢も織り込まれるそうです。

 

 納豆、朝顔、造り(魚)、味噌田楽、青梅、甘酒など多くを演じて下さいました。

 造り(魚)は「フカ」「クジラ」「鮒」などあったというのですから、今とは全く違った感じですね。

 

 蚊帳売りは江戸の夏には重宝されたのでしょう。

 つい先日読んだ杉浦日向小著の『一日江戸人』にも書かれていましたが、もえぎの蚊帳は一夏使うと秋には布団に替えたそうです。

 江戸では質屋さんも繁盛したことでしょう。

 

 宮田章司さんの江戸の物売りのお話を聞かせていただくと江戸文化がわかるのではないかと思います。

 民俗学的視点から考えても、物売りの技法と話術は素晴らしいものでした。

   

 大神楽は高くものを盛ったものをあごで支えたり、傘を回されるものでした。

 演じられるのは若くお美しい鏡味初音さん。

 衣裳も髪型も古風で、大神楽にぴったりでした。

 こういった演芸場ではいろいろな方が『商売繁盛』の言葉を織り込まれます。

   

 講談は楽しかったです。

 内容は裏?忠臣蔵関係でした。

「毒を盛る。子どもに毒を盛ったら、『銘木先代萩』ですわ。」
で爆笑。いやぁ、失礼しました。

 ちょうどいいところで、次回のお楽しみ・・・って、子どもの頃テレビで見た講談と同じ感じでした。

 講談はいろいろな人で聞いてみたいな。

 テレビでもっとやってくれれば、聞くよ。わたしの世代では斬新な感じがしていいのにな。

   

 ものまねは猫八?さんのお嬢さんの江戸家まねき猫さん。

 楽しませていただきました。

 
 
 動物の声色をまねる職業は江戸時代からあったそうです。

 動物の声色をまねる職業を総称して、『ねこはち』と読んだそうです。

 以前テレビで見たことのある猫八さんの名は、こういったところから名付けられていたのですね。

   

 奇術の小天華という女性。

 紐マジック?をされていました。

 最後 めちゃめちゃに紐を切られ、さてどうなるのかと思いきやーーーゴミ箱にほかされ 笑わせていただきました。

 肩すかし芸でした。

   


 初めての演芸場はたいへん面白かったです。

 機会があればもう一度 三笑亭茶楽さんと三笑亭夢丸さんのお噺を聞いてみたいです。

   

 落語家のみなさま、演じられたみなさま、演芸場のみなさま、会場で優しくお声がけして下さいましたみなさま

 楽しい時間を過ごさせていただきまして、ありがとうございました。

 感謝申し上げます。

   
                 





    

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんはです。^±^ノ (てくっぺ)
2010-03-16 21:55:56
落語がお好きなんですね。^±^
テレビで見るより、寄席のほうが雰囲気があっていいですよね。
テレビで見るのもラジオで聞くのも好きですが。^±^
落語は学生のころから好きだったのでm酔狂といわれてました。^±^
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こんばんは。*^^* (てくっぺ様)
2010-03-16 22:56:21
てくっぺ様
いつもコメントいただきまして、感謝致します。
心から、ありがとう!です。

落語は好きですが、全く知らないのです#^^#
生で聞かせていただいたのも初めてで、感激!興奮状態です^^
メモにとったのが『ぶんしちもっちり』
何のことかわからず、調べてわかりました→『文七元結』でした(いつものことながら、阿呆のワタス@^^@)

てくっぺさんは学生時代から聞いておられたのですね。うらやましい。
わたしは演芸場の面白さを先日知りましたが、こちらでこういったところがあるのかどうかも知らないんですよ^^;;

まだまだ寒さが続きますね。
てくっぺさんもお身体に気をつけて下さいね。


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