追伸？テストの点

明日の宿題をやりながら、さっき書いたことに付け加えなくっちゃ、ということを思い出しました。

フランスの、テストの点を公表することに、「うわ～っ！」と嫌悪感を抱いた方もいらっしゃるかもしれません。
でもね、日本で…を想像するのと違って、
それが習慣になっているわけですから、そんなにタイヘンなことでもないんですよ、念のため。

第一に、皆、他人のことなんて何も構っちゃいないのです。
自分がどうであるか、それが一番で、それが全て。
というわけで、別にヘーキ。

そして、第二に。
漢字の名前と違って、アルファベットでしょ。
一目瞭然に誰が何点、と、判読しにくいものなのです。

それは勿論私が、日本人だから、でもあるけれど。
そもそも、こちらでは、普段、いつでも名前（名字ではなく）で呼び合っているので、
名字を知らなかったりする…（少なくとも私はそうです。）
それが、名簿順（名字順）に並んでいるところから、
特定の名前を探し出すのも結構手間。
聞きたきゃ本人に聞くし、そんなことする気も無い、という感じなのです。

というわけで、意外と、このオープンさにはすぐ慣れます。
…何しろ、自分もそう。
他の人の点数なんて全く目に入らない…。
ま、それでもチラチラっと特定名じゃなくては、点数のみ目に入ってしまうのは、日本人の姑息さ？でしょうか。
…結構、１０点以下の人もいるのです、
ということで、低いレベルで自分ってスゴイじゃん！と慰め、日本酒に手が伸びそうなわけであります。
お許しくださいませ…

テストの点

先週から始まった２学期。
というわけで、今週はそれぞれ２回目の授業となります。
…先週は、風邪のせいもあって（言い訳？）、全然授業に身が入らず。
ノートを見直しても一体何を習ったんだかなぁ、という感じだったので、
今日は前回を挽回すべくの覚悟？で登校したのでした。

で。
結局、2度目の授業を受けても、う～ん、なんだったのか
この授業の最終目標は何なのか…という感じではありますが。

授業中に、あ！これもフランスらしさだ！と思い出したことがあったので
今日はそこのことについて書こうと思います。
そう。テストの結果…。

知ってました？
フランスでは、テストの結果というものは、いつだって"公"なんです。
つまり。
掲示板に張り出されたり、授業中にみんなの前で点数を読み上げられたり。
今日は、授業中に一覧表が回覧で回ってきました、ハイ。

もう、流石に私もすっかり慣れているし。
何と言っても、それは、
決して本質的な「頭のよさ」を証明するものではなく
単に、その時のある科目に対する「試験の結果」であるわけで。
悪い点数を取ってようが、そんなものは、どうでもよろしい。
人格には全く関係がないので、そういうシキタリなのでしょう…。

でもねぇ。
ザ・日本人であった私は、最初、かなり抵抗がありました。

えぇ！？　嘘でしょ、みんなの前で？？？

初めて経験したのは、語学学校で、でしたが。
点数とともにコメントまで皆の前で言われるわけです。
幸い、これまでにそんな辛いコメントをもらったことはありませんが、
結構辛辣なことを言う先生もいるのです。

「何もわかってないね。それに全然フランス語になってない」
とか。
「問題以前の答え。何が言いたいか推測も出来ない。先生を馬鹿にしている…」
「まるで進歩がない。努力してるの？」

そんなぁ…というようなコメントがバシバシでてくるのです。
（たまには人格が…みたいな…ことも先生によっては、なきにしもあらず。。。）

聞くところによると、アメリカ人もショックだそうで。
（そういうアメリカ人の態度を、フランス人は鼻で笑います。
…あんまり、フランス人とアメリカ人って相容れない部分があるみたいで。
それに対して。
日本人に対しては、恥ずかしがりやだから嫌がるのも仕方ないわね、
と暖かく見守ってくれているように感じるのは私だけでしょうか。）
こういうところにも、日本はアメリカ方式、全てを倣え！と
戦後必死に頑張ってきたのかなぁと思わされます。

というわけで、今日の回覧で、私は先学期受けた試験の全ての点数を把握しました。
万々歳！
全ての科目で10点超えてた!!!
私にしては大快挙！なんといっても追試を受けなくて済むし。

あ。
そうなんです。
こちらの点数は、どんなものでも２０点満点でつけるのです。
そして、合格点は１０点。
…とにかく、外国人の私が全部に１０点取れてたのは、結構ありがたいことなのです。

私は、今日はとりあえず自分を褒めてあげることにして、
今から日本酒で（先日の誕生日に友人が送ってくれたんです！）静かに祝杯をあげようかと思っているところです。
（ちょっと自分に甘いかな…）