うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

ホカロン一考

2005-02-17 06:00:27 | 日常生活の中で
今日も引き続き、の散らつく寒い1日でした。
なのに、朝一番の授業は、例の恐怖の暖房なし大階段教室。。。
ここで流感に甘い顔をみせてぶり返させてはいけない!と私は究極の完全防備で挑んだのでした。

そう。
厚手のセーターの下に長袖のTシャツを2枚、皮のパンツの下にはタイツ2枚重ね。
マフラーで首を覆い、パンダのぬいぐるみのような裏付きフード付きミドル丈のコート。
(カザフスタン人の友達に、エスキモーのようだ、と言われてしまいました)
でも。ふふっ、それだけじゃないんです、
見えないだけで、
背中に、貼るホカロンを2つ、ブーツの中には靴底用ホカロンも敷いちゃった!

でも。実はそれでも寒かったんです、病み上がりには。
…授業中に、何度か咳の発作に見舞われ、涙涙の苦しさとバトル。

何でかしらないけど、咳、って抑えようとすると、余計でるんですよね。。。
もう最後には、気管支が壊れちゃうんじゃないかって思うくらい苦しくて、
なのに、飴ばっかり舐めてるもんだから、口の中は口内炎までできてるし…。
もうこんなのいやだぁ~!と、昼休みに街の薬屋さんに駆け込んだのでした。

こっちの薬も、そう捨てたもんじゃないです、モノによっては。
咳止めにはシロップ、そしてその他にホメオパシー(同毒療法とか訳されている)の薬を勧められ。
…私、体質的に、このタイプの薬、結構適しているみたいなので
(夏に蜂に刺されたとき、知人にもらったホメオパシーの薬、結構効きました。)
それを服用したら、何だかスルスルっと身体に馴染んだ気がします、
というわけで、今はかなり良好気分になりつつあります。
ちょっと希望が見えてきました…。

で。
話が戻りますが、ホカロン。
勿論、こちらにそんなものはありません。
全部日本から持ってきたものです。

靴用ホカロンは、アキレス腱断裂も経験し、根っからの末端冷え性の私にとって、
冬には何をおいても欠かせないものだったのですよね。
だから、こちらに来るにあたっても、どうしても持ってきたかった…。
ただ、重いんですよね、それに、1日で1個も減っちゃうし。
というわけで、無くなったら、親にねだって送ってもらおうとセコイ考えの下、とりあえず30個くらい持ってきたものでした。

ところが。です。
東京で買った靴は、機能的にはできてなくて、滑りやすい、ということから、
冬になる前、滑りにくい冬用のショートブーツを大奮発で買ったところ…
これが大当たり!
私の足でも、ホカロンなしで十分真冬が暮らせるのです、いやもう大感激の1品ですね、私にとって。
だから、帰国するときは、例えお金がなくても、冬用の靴だけは何足か買って帰ろうと思っているくらいです。

やっぱり生活品は、その地域で買うのがやっぱりいいようで
と私はしみじみ思ったものでした。

というわけで、靴用のホカロンは、そのまんま1回も使わず残っていたのですが。
それを今日初めて使った次第。

そして、背中に貼るホカロンの方も結局、数回使ったかな、くらいなもので今のところ何とか間に合っています。

でもね、これがまたフシギなことに…。
1度、屋外のイベント(1月に行われるサンヴァンソンのお祭り(ワインのお祭り))にクラスの皆で参加する際、
今日こそ、このホカロンは、絶対の必需品!と、
こんな便利なものを知らない皆様がたに商品価値を試させてあげましょ。と3個ばかり持って行ったことがあります。

ところがですね…。
お祭りの行われる村に行くバスの中で、私が
これこれこういうものだけど、誰かためしてみたいひといなぁい?と聞いたら、何と返事なし。
ええっ?何故?(私はせめてアフリカ人とかがすぐに手を出すと思ったのに、それもなし。)

暖かいのよ、これ。ほんと!
あると、寒さの中、ホントありがたいんだから。
という私の言葉に、押されて、一人のフランス人女性と、スペイン人女性、セイシェル人男性が恐る恐る受け取りました。

これはね、肌に直接貼ってはいけないの…云々。
説明して、まずはスペイン人の女性の腰に貼ってあげました。
続いて、フランス人の女性に。
セイシェル人の男性は、今はいいや、とポケットの中にしまっていました。

暫くして、バスの中。
スペイン人の彼女は、気持ちがよくなくなったらしく、ずっと静かにしておりました。
ははぁ~、ゴメンナサイ。

慣れないもの、というのは、どんなにいいものでも駄目なんでしょうねぇ。
それに。
きっと、日本人以外は、そんなもの必要にできてないのでしょう。

必要だから開発する、必要と思わないから開発しない、使わない。。。
モノなんてそうなんでしょうね、もともと。

だから、コンビニなんて(あんなに便利なのに!!!)
この国では発達しないんだろうなぁ。なんて納得した私でした。
とにかく。
フランス相手にホカロン輸出で一儲け、というのは考えないほうがいいです、きっと。