浦和河童便り

埼玉・浦和のオヤジ(浦和河童)が「吹奏楽メインで、時々、オーケストラのコンサートに行ってみた」という話

東邦音楽大学・東邦音楽短期大学 第171回定期研究発表演奏会(東邦音楽大学ウインドオーケストラ)

2012-12-01 21:35:09 | 吹奏楽

約半月ぶりぐらいのコンサートでしょうか?
2012年11月25日、日曜日。
ここ数日の急な寒さにやられてしまったのか、少々、風邪気味の中、文京シビックホールへと向かいました。
本日は、東邦音楽大学・東邦音楽短期大学ウインドオーケストラの定期演奏会にお伺いするためです。
プログラムは以下のとおりです。
(休憩をはさんで前半、後半に分かれていました。)

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● 序曲「春の猟犬」  (A.リード)
● 柳絮(りゅうじょ)の舞  (福島 弘和)
● ウエスト・サイド・ストーリーより
「シンフォニックダンス」  (L.バーンスタイン/P.ラヴェンダー)

[ 休憩 ]

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●「薔薇の騎士」組曲  (R.シュトラウス/酒井 格)
● ロートレックの三枚の絵  (L.ジョンソン)
  1.サーカスにて~曲馬師
  2.赤毛の少女
  3.踊るショコラ
● 交響曲第5番 ニ短調 作品47より 第4楽章
                   (D.ショスタコーヴィッチ/C.B.ライター)

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前半の指揮は同大講師の山本教生先生。(演奏会プログラムで先生の紹介欄には“市立前橋高校、上武大学などを率いて吹奏楽コンクール全国大会に出場”って書いてありますけど、ということは山本佳弘先生と同一人物ということでしょうか?)
まず最初にアルフレッド・リードの名曲「春の猟犬」。
さすが音大生だけあって、バンドの音色が揃っていて美しい。(特にクラリネット。)
ただ、私の好みではもう少し、躍動感があればなと思いました。
上品すぎたのかな…。
2曲目は、今、吹奏楽界では大人気の作曲家、福島弘和氏の曲です。
私は、初めて聴く曲でしたが、プログラムの曲紹介に目を通しますと何でも2003年に「下谷賞」を受賞した曲なのだそうです。
曲調は昔のアメリカの作曲家がつくったような懐かしい感じのするとてもよい曲です。
演奏も素朴なイメージを醸し出しており、とても好感が持てました。
前半、最後のウエスト・サイド・ストーリーは、同じ団体かと思うくらい雰囲気が変わりました。
描写音楽の細部まで気を使った透明感のある演奏でした。
もしかしたら、この団体は、このような系統の曲の方が得意なのでしょうか?

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ここで15分間の休憩です。
それにしてもここ、文京シビックホールは、とても良いホールですね。
最近、色々な団体が使用してますが、使いたくなるのが、わかるような気がします。

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後半、指揮が澤先生に替わりまして、初っ端の曲は、リヒャルト・シュトラウスですか。
無難にまとまってはいる素晴らしい演奏でしたが、リヒャルト・シュトラウスの音楽の持つ壮大感があればなと素人ながらにそう思いました。
次の曲は「ロートレックの三枚の絵」。
プログラムの楽曲解説を参照させて頂くと、現代イギリスの作曲家ジョンソン(1927~)がロートレックの曲に触発されて書いた曲だとのこと。
3枚の絵の特徴を捉えた素敵な曲です。
東邦音大も曲に合わせて抒情感であったり、躍動感であったりを巧みに表現できていて聴きごたえのある演奏でした。
最後はご存知、ショスタコーヴィッチの5番ですね。
力強い演奏でした。
反面、とても素直な演奏に思えました。
だから、とても聴きやすかった。
しかし、帝政ロシア時代とは違う、ソビエト連邦の影というか泥臭さ(うまく表現できない…)を表現できていたらなあと思いました。
(独特の“暗さ”みたいなものです……。)

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アンコールはスーザの「星条旗よ永遠なれ」。
すこし、テンポアップした楽しいパフォーマンスでした。

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こうして、演奏会が終わりました。
曲によっては、各演奏者の技量の差を感じる場面もありましたが、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。
次は勝手なお願いですが、私好みの選曲(邦人作品など)もお願いしたいですね。
今後も更なるご活躍、大変期待しております。

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今週は風邪をひいてしまい、アップが遅れてしまいました。すみません。