浦和河童便り

埼玉・浦和のオヤジ(浦和河童)が「吹奏楽メインで、時々、オーケストラのコンサートに行ってみた」という話

都立片倉高等学校吹奏楽部 第18回定期演奏会

2012-05-13 22:04:35 | 吹奏楽

いよいよ、ゴールデンウィ-クの最終日(2012.5.6)、私は仕事を終え、急いで「府中の森芸術劇場」へ向かっていました。
目的は「東京都立片倉高校吹奏楽部 第18回定期演奏会」のためです。
府中は私にとって縁がないところで初めてではないですが、めったに行きません。

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コンサート会場の府中の森芸術劇場のどりーむホールは、オーケストラピットを備えたホールで客席数2,027。
郊外のホールとしては大規模で立派なコンサートホールです。
その他にも室内楽用でパイプオルガンを設置してあるのウィーンホール(客席数522)、桟敷席がある古典芸能のためのふるさとホール等があり、なかなか文化的水準の高い地域なのかなと思いました。
京王線東府中駅から徒歩7分とのことなので、アクセスも良いようです。
(京王線にはほんとに久々に乗ります。もう、5年以上乗ってないかも。)
しかし、電車を降りてからの徒歩7分にやられました。
横なぐりの雨、風の激しいこと。
何でも北関東の方では竜巻が起きて死者まででたとか。
震災もそうですが、自然の猛威ってすごいですね…。
私の方は、それでも何とか会館までたどり着きました。
ホワイエには既に多くの観客があふれています。
私は指定席を予約していたので、早めにホール内に入ることが出来ました。
ホールの作りは一般的な市民会館コンサートホールってカンジですか。
あとは、響きですね。
自分の席について開演時間を待っていますと徐々に客席が埋まっていきます。
高校の吹奏楽部の定演ですから、中高生が多いのは当然なのですが、他の学校と比べて子供(未就学児)が多い様に思いました。
いやーな予感が頭をよぎります。(のちにこれは現実となります。)

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いよいよ、開演です。
1曲目は、かのジョン・ウィリアムズの「ニューイングランド賛歌」。
指揮は、神奈川大学で一時代を築き上げていらっしゃる小澤俊朗氏。
なかなかの組み合わせで、期待に胸を弾ませて曲が始まるのを待っていました。
でも…。私が一番、いやなパターンの「なんとなく」始まっちゃった?のでした。
口にいっぱい物をいれたまま喋っているようなカンジです。
曲が進むにつれて修正されてきましたが…。
あらためて聴いてみますとなかなか、柔らかいサウンドだと思いました。実にいい。
次は今年の課題曲のメドレー?
Ⅳ(行進曲「希望の空」)→Ⅲ(吹奏楽のための綺想曲「じゅげむ」)→Ⅱ(行進曲「よろこびへ歩きだせ」)→Ⅰ(さくらのうた)が演奏順です。
片倉高校の好みから言うとⅤ(香り立つ刹那)でしょうけど、この4曲もなかなか、まとまっていて良かったと思います。
Ⅱは、先日の定演で聴いた春日部共栄より良かったと思いますし、特にⅠは明日、コンクールに出てもいいくらいに仕上がっているように思いました。
それにしても、あまり響かないホールですね。
特に金管、それも中低音部のホルン、トロンボーン、ユーホなんかの音が聴こえてこない。
1階のわりと前の席にいたのですけど、そんなふうに感じました。
さあ、第1部最後の曲は、吹奏楽ファンなら皆さん御存じ、「プラハのための音楽1968」(K.フーサ)です。(プログラムには“プラハ1968のための音楽”と表記されていましたが、私には慣れ親しんだ表記のほうがシックリくるので、そうさせて頂きました。
私は、何回かこの曲を生で聴いた事がありますが、いつ聴いても圧倒されます。
そして、片倉高校の演奏も素晴らしかった。
すごく気合いが入っていて完成された演奏だったと思います。
ただ、惜しむらくは子供の泣き声に邪魔されたことですか。
やはり、親御さんには配慮がほしいですね。
それと別な視点からいうと私の席のまわりの父兄とおぼしき皆さんや子供たちには、不評だったのでは?
大人はやたらにおしゃべりをしていたし、子供は落ち着きなく身体を動かしていた。
私にとっては、死ぬほどうれしい選曲なんですがねぇ。
何せ、難しくて暗い曲ですから…。

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第2部は、ステージドリルショーから、始まりました。
曲は「SANTANA」(ジェイ・ドーソン)です。
私は、マーチングはスポーツだと思ってますので、よくわかりません。
(動きながら楽器を演奏して、うまくいくとは到底、思えませんので。)
次は、新入生企画ステージ~ボディーパーカッションです。
身体中を楽器に見立てて叩きながら演奏[「ROCK TRAP」(ウィリアム・シンスタイン)]でした。
面白い試みでしたし、このような曲が存在するのが興味深かった。
最後は卒業生企画ステージです。
ダンスを交えたパフォーマンスで十分、楽しませてもらいました。
ところで片倉高校の定期演奏会は初めてだったので様子がハッキリわからなかったのですが、どうもOBOGとの合同の演奏会らしいということに第2部が終わった頃にようやく、浦和のオジサンは気付いたのでした。
マヌケですかね。
そうこうしているうちに最終ステージ第3部、Funky Stageの始まりです。
何年か前、日本テレビの「笑ってコラえて」に出演しているのを拝見させて頂いたことのある植田薫先生を迎えての楽しいステージです。
「I Can't Turn You Loose」(オーティス・レディング)「THE CHICKEN」(ピー・ウィー・エリス)「すべてをあなたに」(マイケル・マッサー)「Let's Go Crazy」(プリンス)の4曲は表題どおり、FUNKYでした。
楽しかったけれど、個人的に言わせてもらうと“(;´ρ`)チカレタヨ・・・”。
あまりにもパワフルなステージでした。

  

そして、いよいよフィナーレです。
やっと、顧問の馬場正英先生が登場され、今年の3月に卒業したメンバーの卒部式?のようなメンバー紹介があったり、アンコールがあったりして大盛況のうちに定期演奏会は終了しました。
全体的にすごく盛り沢山な演奏会でお腹いっぱいになりました。
正直な感想を言うと片倉高校の父兄、OB、関係者にとっては最高の演奏会だったことでしょう。
しかし、純粋に全国大会出場常連校の都立片倉高校吹奏楽部の素晴らしい演奏を期待してきた私のような一般の吹奏楽ファンからすると、少し重かったような気がします…。
でも、演奏は素晴らしかった。
期待以上でした。
今年は、三出(さんしゅつ。全日本吹奏楽コンクール全国大会に3年連続出場すると4年目は参加できないという大会規定)でコンクールには出られないけれど、9月に東京芸術劇場で三出記念の演奏会があるとのこと。
あの素晴らしいホールで素晴らしい演奏を期待したい。
是非、お邪魔させて頂きたいと思います。

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高校でいうと次は、チケットが入手できれば、地元、埼玉の埼玉栄高校の定期演奏会にお伺いします。
それにしても、京王線、懐かしかった。
(演奏会から1週間もたってしまいました。すみません。)


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