浦和河童便り

埼玉・浦和のオヤジ(浦和河童)が「吹奏楽メインで、時々、オーケストラのコンサートに行ってみた」という話

第18回 東関東吹奏楽コンクール 大学、職場一般の部

2012-09-28 19:38:44 | 吹奏楽

さあ、支部大会もこの日で全日程を終了する事になります。
平成23年9月23日(日)。
全日本吹奏楽コンクールに出場団体が決まってないのは、東関東支部の大学の部、職場・一般の部の2部門の代表のみです。
言い換えれば、この日をもって全支部(北海道、東北、東関東、西関東、東京、東海、北陸、関西、中国、四国、九州の各支部)の代表が決定すると言う事です。
先週の甲府に続いて北関東の栃木・宇都宮まで小旅行です。
東武鉄道で会場の宇都宮市文化会館のもより駅、東武鉄道「南宇都宮」駅まで向かいます。

001

さすがに近県とはいえ、宇都宮は遠い。
新幹線、特急なんぞは使わなかったので時間がかかりました。
朝、6時20分頃、自宅を出て南宇都宮駅到着は8時58分。
約2時間半の旅?を満喫しました。(ほとんど寝てましたけど…。)
南宇都宮駅に降り立ちますと雨がジトジトとふってます。
歩いて5分強で会場の宇都宮市文化会館に到着しました。
宇都宮市文化会館は1979年に開館したホールで大ホール、小ホール等を備えた立派な施設です。
今回の大会の会場に使用される大ホールは客席数2,000の堂々たるコンサートホールで、ちなみに今年は全国大会、大学の部、職場一般の部もこの会場でおこなわれます。

007

まず最初にお話ししたいのは、“疲れた”ということです。
大学7団体、職場一般20団体を一日で聴くというのは睡眠不足のオヤジには相当ハードでありました。
それと、東関東大会の職場一般のレベルの高さです。
吹奏楽王国、千葉県は別にしても平均的にレベルが高く、特に茨城県の健闘が目立ちました。
今年は、ここ数年、全国大会常連である横浜ブラスオルケスター、グラールウインドオーケストラが「3出(3年連続全国大会に出場すると4年目は出場できないという大会規定)」でレベル低下を心配していましたが、決して、そんなことはなく、充実した時間を過ごす事が出来ました。
全国を見て歩いているわけではないので確実なことは言えませんが、職場一般に関しては全国一の支部ではないでしょうか?(あくまで個人的意見です。)
もうひとつ…。
今年は埼玉県人の私が神奈川県大会を見に行きました。
ということもあって、神奈川県代表の団体には他県の団体より身びいきしている自分がおりました…。
しかしながら、県大会と比べて成長している団体が少なかった。
それだけが残念です。

002

さて、脱線はこれくらいにして、まずは課題曲紹介です。

Ⅰ さくらのうた (福田洋介)
Ⅱ 行進曲「よろこびへ歩きだせ」 (土井康司)
Ⅲ 吹奏楽のための綺想曲「じゅげむ」 (足立 正)
Ⅳ 行進曲「希望の空」 (和田 信)
Ⅴ 香り立つ刹那 (長生 淳)

005

それでは、大学の部から。

1.神奈川県代表 文教大学湘南校舎吹奏楽部  (指揮)高橋 充
    [課]Ⅱ [自] バイ バイ・ヴァイオレット (井潤昌樹)
初っ端は課題曲Ⅱの演奏です。
何かもっと、このマーチ独特のリズムを感じたかった。
少し力を抜きすぎじゃないでしょうか?
また、中間部の木管に音程とアンサンブルにわずかなズレがあったような。
自由曲、県大会より数段良くなっていたと思います。
若々しい熱演でした。
県大会ではあまり演奏が印象に残ってないのに今回は迫力がありました。
[銀賞]

2.神奈川県代表 北里大学文化会吹奏楽団  (指揮)大藤豪一郎
  [課]Ⅲ [自] 「交響曲」より 第4楽章 (矢代秋雄/西村 友)
一番上段に管楽器ではトロンボーンだけが鎮座ましましているのが印象的でした。(どういう効果をねらったのでしょうか?素人の私にはわかりません。)
課題曲の出だしは実に軽やかでした。しかし、中間部のピッチが気になりました。
自由曲は難曲です。
演奏の熱意はヒシヒシと伝わってくるのですが難曲を消化しきれてない部分があるように思いました。
課、自とも県大会からの伸びしろが少なかったように感じました。
[銅賞]

3.栃木県代表 白鷗大学ウインドオーケストラ  (指揮)堂阪知之
  [課]Ⅱ [自] チュプカムイ (福島弘和)
課題曲の出だし、躍動感は感じましたが、もう少しデリケートな部分があった方が良かったのでは?
あと、音量の少ない時のピッチが気になりました。
自由曲は悪くもなく、良くもなくといった平板な演奏に聴こえました。
(福島弘和先生の作品のようですが懐かしい感じのいい曲です。)
あと、ソロパートにミスが多かったのが残念でした。
[銅賞]

4.千葉県代表 城西国際大学学友会吹奏楽団  (指揮)山口聖一                                 
    [課]Ⅳ [自] 交響曲第二番 (J.B.チャンス)
本日、初めての課題曲Ⅳです。
出だし、軽やかでいいですね。
音の強弱にメリハリがついた演奏で好感が持てました。
しかし、フルートパートが全員スタンディングで演奏した部分がありましたが、何か意味があるのでしょうか…。
よくわからない。
チャンスの交響曲第二番ですか。
私の世代のリアルタイムの作曲家なのにこの曲のことは知りませんでした。
聴いてみて、いかにもチャンスっぽい。
表現するのが難しそうで、メロディラインよりもリズムに重きを置いている。
なかなか、面白い曲ですがコンクールに合うのかなあ?
金管のパフォーマンス、ブラヴォーです。
[金賞]

5.茨城県代表 茨城大学吹奏楽団  (指揮)田中洋光
  [課]Ⅳ [自] アダージョ・スウォヴィアンスキェ・ドゥルゥギェ (天野正道)
課題曲のテンポがほんのわずかですが、遅く感じます。
ただ、聴き進んで行くうちに、それがいい効果をもたらしているのでは?とも思えました。
ただ、音は出しすぎのように感じました。
自由曲。
トロンボーンの方がユーホに持ち替えをしてました。(めずらしい。)
演奏としては、うまくまとまっていたようでしたが、素人の私には何か物足りない気持ちも感じました。
[銀賞]

6.茨城県代表 流通経済大学吹奏楽部  (指揮)花坂義孝
  [課]Ⅳ [自] 青い水平線 (F.チェザリーニ)
クラリネット3人、トランペット2人、ホルン2人 …。(間違っていたら、ゴメンナサイ。)
人数少ないですなあ。
(プログラムは24人って書いてありますよ。)
しかし、そこから奏でられる音楽は迫力抜群でした。
まず第一に個人の技術力が高い。
そして、楽器が少ない分のバランスをこのバンドの人間がよくわかっている。
だから、目をつぶって音だけ聴くと50~60名いる団体のように聴こえる。
素晴らしいです!!
私にとっては本日の大学の部で圧倒的1位でした。
支部代表も納得です。
[金賞・支部代表]

7.千葉県代表 千葉大学吹奏楽団 (指揮)原田拓実
  [課]Ⅲ [自] アンティフォナーレ (V.ネリベル)
この課題曲の命であるリズム感が希薄な感じがしました。
そして、音を少し出しすぎかなあ。
全体的にppのロングトーンの音程が気になりました。
先程のチャンスとか、このネリベルの曲といい昔の曲を取り上げて下さるのは、うれしいことです。
今回の演奏は課題曲よりもグッと練習量が多いのを感じました。
が、課題曲同様、音の出しすぎです。
特にネリベルは音量のメリハリに気を付けないとただのゴチャゴチャした騒がしい演奏になってしまう。
その点が残念でした。
[銀賞]

Dsc_0016

大学の部を終わって感じること。
人数が少なくても、流通経済大学のようにバランスを考えた演奏をすれば素晴らしい演奏が出来るんだなあと感心した次第。
支部代表発表の時も「さすがに人数が相当のハンデだろう」と思いましたが、それは杞憂に終わりました。
とにかく代表の流通経済大学の皆さん、全国大会でも素晴らしい演奏を聴かせて下さい。

008

次は職場一般の部です。

1.神奈川県代表 ユース・ウインド・オーケストラ  (指揮)高田 亮
  [課]Ⅴ [自] 鳳凰が舞う~印象,京都 石庭 金閣寺~ (真島俊夫)
神奈川県大会でド派手な格好だった指揮者の方。
服装はかわらないですが、髪の毛が茶髪から真っ黒くなってる…。
課題曲は元気があります。
ただ、音が破裂したような錯覚に陥る瞬間がある…。
自由曲は戦闘的な演奏。
アンサンブルも揃っていてカッコイイのだけれど、とにかくパワーがすごい。
聴く方は疲れてしまう。
いずれにせよ県大会を超えた演奏ではなかった。
[銀賞]

2.千葉県代表 ベルモンテウインドオーケストラ  (指揮)樽屋雅徳
  [課]Ⅲ [自] キリストの復活~ゲツセマネの祈り~ (樽屋雅徳)
作曲家の樽屋雅徳先生の指揮でご自身の曲を自由曲として演奏されました。
樽屋先生といえば、「マードックからの最後の手紙」とかコンクールでよく聴きます。
作曲家の方だと、どんな演奏に仕上げているのか興味津々です。
課題曲の頭の打楽器のところで微妙な強弱をつけて、よりリズム感を際立たせていたのが印象的でした。
中間部のメロディの歌わせ方もテンポを若干、揺らしたり強弱を付けたりして変化を持たせていました。
下手な指揮者がやるとクサくなってしまうところをギリギリのところでコントロールしているのは、さすがだと思いました。
自由曲は作曲者自身の指揮と言う事もあり、曲の思いが伝わってくるような演奏でした。
合唱の部分があったりして、難度の高い曲でしたが心地よく聴くことができました。
これも演奏者の基礎的なテクニックがしっかりしているのからだと思います。
[金賞]

3.茨城県代表 日立市民吹奏楽団  (指揮)木村達也
  [課]Ⅱ [自] 「ペルセウス」~大空を翔る英雄の戦い~ (八木澤教司)
課題曲の独特のドイツマーチのようなリズムがよく表現できていました。
しかし、音の処理の仕方とか、ピッチとかのアンサンブルのズレを感じる時がありました。
また、音の強弱の幅がせまく、平板な演奏に聴こえましたように思います。
自由曲になると練習量が違うのか、雰囲気の違う演奏になりました。
音量の出しすぎではないでしょうか?
ppがあってffが活きるのであって、メリハリが大事なんだと思います。
[銅賞]

4.栃木県代表 ゼーレンフォルクスオルケスタ  (指揮)藤井 完
  [課]Ⅲ [自] 組曲「ロメオとジュリエット」 (S.プロコフィエフ/鈴木英史)
課題曲はシンプルだけど、まとまりがある演奏のように思いました。
特にクラリネットの独特な力強いサウンドに注目です。
自由曲はプロコフィエフの名曲ですね。
ロシア的泥臭さをうまく表現できていたように思います。
特に金管が苦しいだろうによく頑張ってました。
[銀賞]

5.神奈川県代表 Pastorale Symphonic Band (指揮)佐川聖二
  [課]Ⅲ [自] ピエトロ・モンタージュ (鈴木英史)
この団体の自由曲を聴くのは定期演奏会、県大会に続いて3度目です。
そして、時が経つにしたがって進化をとげています。
佐川先生の指導の賜物というべきでしょうか?
そして、バンドとしてのサウンドが固まりつつあるように思います。
それにしても、惜しくも代表にはなれなかったけれど、コンクール初出場で支部大会金賞は立派です。
もしかすると全国大会に出場できる日も遠くないかもしれません。
期待しています。
[金賞]

6.茨城県代表 水戸交響吹奏楽団  (指揮)俣野祐介
  [課]Ⅲ [自] 左手のためのピアノ協奏曲 (M.ラヴェル/天野正道)
課題曲は無難にまとまっていました。
逆から言えば、インパクトがなかった。
自由曲は熱演でした。
少し、パワー出しすぎかも。
ただ、少しラヴェル的華やかさに欠けるような気がしました。
[銅賞]

7.千葉県代表 光ウィンドオーケストラ  (佐藤 博)
  [課]Ⅲ [自] 紺碧の波濤 (長生 淳)
これだけ長時間、演奏を聴いていると私のようなシロウトは頭がボーッとしてきて、なんだかよくわからなくなってきます。
「じゅげむ」聴くの何回目だろうなんて思いながら課題曲を聴かせて頂きましたが、リズム感のよさに驚きました。
全体的にバランス良くまとめられており、変な表現ですが「のど越しのいい」演奏でした。
自由曲は「紺碧の波濤」。
低音部がしっかりしていて、アンサンブルが完成されている。
長生ワールド全開です。
疲労した脳が覚醒し、“音楽”に引き込まれていくようでした。
ブラヴォーです。
言っても詮ない事ですが、私個人としては、この団体を全国大会に行かせてやりたかった…。
[金賞]

003

8.栃木県代表 宇都宮音楽集団  (指揮)鈴木太志
  [課]Ⅴ [自] アーサー王と三人の湖の乙女 (樽屋雅徳)
西関東大会で感じたことですが、川口市・アンサンブルリベルテの演奏で課題曲Ⅴを聴いて初めて、この曲を理解する事ができました。
そういう完成された演奏をすることによって、表現力が培われていくのだと思います。
この団体の課題曲Ⅴはアンサンブルリベルテに比べて、少し発展途上のように感じられました。
特に打楽器がオーバーヒート気味なのが気になりました。
自由曲はダイナミクスを意識した演奏で好演でした。
ただ、こちらも打楽器が気になりました。
どうもパワーを誇りたいように思えてなりません。
[銅賞]

9.茨城県代表 関城吹奏楽団  (指揮)豊田晃生
  [課]Ⅳ [自] 復興 (保科 洋)
課題曲は少しだけ音量が気になりましたが、減点法だったら引くところのない模範的な演奏だと思いました。
自由曲の「復興」は冒頭のクラリネットのユニゾンは微妙に少し音量を落とした方がよいと思いました。(保科先生自身の指揮で神奈川大学の生演奏を聴きましたが、そうしていたし、その方が効果的だと思ったので。)
でも音色については目を見張るものがありました。
あとは聴く者を引き込む素晴らしい演奏を堪能させて頂きました。
[金賞]

10.千葉県代表 アンサンブル・市川  (指揮)中島正考
   [課]Ⅳ [自] 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より (P.マスカニーニ/宍倉 晃)
課題曲はバランスの良い軽快なサウンドで聴きやすかった。
自由曲は曲のせいもあるのでしょうが、やわらかいサウンドが私の脳に浸透し記憶が飛んだ一瞬がありました。
それは、やはり、あまりにも心地よかったサウンドのせいでしょう。
バンド自体のソフトな音色、素敵です。
[銀賞]

11.神奈川県代表 Oak Wind Symphony  (指揮)榮村正吾
   [課]Ⅳ [自] 三つのジャポニズム (真島俊夫)
課題曲のバスドラム、何か非常に響いてました。
軽快なサウンドでコンサートマーチの雰囲気を十分、出していました。
ただ、トランペットの主旋律が埋もれてしまったところがあって、とても残念でした。
自由曲はアンサンブルもまとまっており、実に都会的です。
ジャポニズム感も表現されていて、良い演奏だと思いました。
ただ、県大会に比べてこじんまりとしたように感じたのは気のせいでしょうか?
[銀賞]

12.栃木県代表 小山市交響吹奏楽団  (指揮)原  進
   [課]Ⅰ [自] 「プリマヴェーラ」 ―美しき山の息吹 (八木澤教司)
私の苦手な課題曲Ⅰですが、この団体のサウンドには、とても合ってます。
特に金管の音がイギリス的で温かみのある柔らかい音です。
ただ、ホルン、トロンボーンのソロは一音一音に音程の確認が必要だと思います。
曲最後のロングトーン、ピッチ…。
自由曲はこの団体のサウンドが幸いして、まとまりのある演奏でした。
曲終盤の打楽器、少しハリキリすぎかな?
[銀賞]

13.神奈川県代表 大磯ウインドアンサンブル  (指揮)加藤 優
   [課]Ⅳ [自] 吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より Ⅰ.衝動 Ⅱ.情緒 Ⅳ.陽光 (高 昌帥)
課題曲は元気で若々しい演奏でした。
ただ、県大会と比較すると軽やかさが薄れていたように感じました。
勝ちを意識して保守的になったのでしょうか?
自由曲は、一変して伸び伸びとした雰囲気を醸し出していました。
表現しづらい難曲を器用にこなしているドラマッチックな演奏でした。
ですが、県大会に比べてインパクトに欠けるような気がしました。
[銀賞]

14.栃木県代表 宇短大付属高校OBOGウインドオーケストラ  (指揮)田渕哲也
   [課]Ⅲ [自] ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~ (福島弘和)
課題曲に関しては無難にまとめている感じがしましたが、トロンボーンが割れた音を出しているのが気になりました。
ラッキードラゴンは、聴かせどころのある曲です。
コンクールという舞台では効果的な演目ではないでしょうか?
本日の演奏も躍動感があって良かった。
[銅賞]

004

15.茨城県代表 ひたちなか交響吹奏楽団  (指揮)蒔田宜幸
   [課]Ⅳ [自] 「GR]より シンフォニック・セレクション (天野正道)
課題曲は音量を出しすぎだと思います。
したがって、サウンドが重くなり、軽やかさが薄れてしまう。
明るくて素敵なサウンド(私の好きなサウンドです)なのに個人的には残念に思いました。
自由曲も少しパワー過多かなあ。
しかし、時々、ジャズバンドっぽい音が出る瞬間があって選曲によっては素晴らしい演奏になるのではないかと思いました。
曲冒頭のスタンディングによるトランペットソロは良かったですよ。
[銅賞]

16.千葉県代表 船橋市交響吹奏楽団  (指揮)牛渡克之
   [課]Ⅰ [自] 2つの交響的スケッチ (J.セッラ/山口哲人)
課題曲の出だし、全体的にピッチが気になった。
毎度お馴染みのホルン、トロンボーンのソロは、とても良かった。
音程がしっかりしていてリズムが流れるようで美しかった。
課題曲Ⅰをやった多くの団体で曲最後のロングトーンのピッチが気になった団体が多かったのですが、残念ながら、この団体もそうでした。
自由曲はポピュラー音楽のような曲で、思うにスペインテイスト満載でした。
演奏の方はリズムにのった柔らかいサウンドでこじんまりとまとまった好演でした。
[銀賞]

17.茨城県代表 古河シティウインドオーケストラ  (指揮)福田昌範
   [課]Ⅳ [自] セルゲイ・モンタージュ (鈴木英史)
課題曲はメリハリをつけた印象に残る演奏でした。
課題曲Ⅳは軽やかに演奏するのがいいと思いますが、この団体は違っていました。
決してサウンドが重いと言うわけではないのですが、格調高い演奏でした。
(どちらかというと課題曲Ⅱに合うサウンドだと思います。)
自由曲は私の好きな「セルゲイ・モンタージュ」。
期待して聴き始めました。
ん?うまいじゃん!(失礼)
描写音楽ではないですが、何か物語があるかのような起伏に富んだ演奏でした。
[金賞・支部代表]

18.神奈川県代表 相模原市民吹奏楽団  (指揮)福本信太郎
   [課]Ⅳ [自] 交響的詩曲「地獄変」 (福島弘和)
いよいよ真打登場です。
とにかく全体のバランスを考えた素晴らしい演奏でした。
課題曲、自由曲ともメロディを歌っている。
自分たちの音楽を作り上げ世界を現出している。
そして何よりも県大会より、「進化」していました。
すべての部分で本日のNO.1でした。
[金賞・支部代表]

19.栃木県代表 矢板ウインドオーケストラ  (指揮)黒尾 実
   [課]Ⅲ [自] ガリア戦記 (B.ピクール)
課題曲。
冒頭の打楽器、元気良すぎかなあ。
バンドのサウンドは明るい音質。
しかし、やっぱりパワーが有りすぎです。
サックスソロの男性は素敵な音色でした。
自由曲になると考えられた演奏にかわりました。
静かな部分でメロディを響かせ、描写音楽をうまく表現していました。
[銀賞]

20.千葉県代表 聖徳ウィンド・アンサンブル  (指揮)進藤初男
   [課]Ⅰ [自] 交響組曲「もののけ姫」より 
           シシ神の森,TA・TA・RI・GAMI,黄泉の世界~生と死のアダージョ (久石 譲/森田一浩)
課題曲は少し、テンポを揺らしているのが気になった。
しかし、クラリネットの音質が揃っていて美しかったです。
ソロパートもしっかりしてましたし、女性だけのバンドとは思えないパワーがありました。
自由曲は“ジブリ”の世界ですね。
女性らしい繊細さを維持しながら、力強さを持って久石譲の世界を表現していました。
素敵です。
[金賞・支部代表]

Dsc_0015

全27団体を聴いて、本音で言うと疲れきりました。
しかし、得るものも多かった。
西関東大会にも行きましたが、正直、東関東大会の方が面白かった。
レベルの高い団体が多かったからだと思います。
支部代表になった団体は全国大会でどんなパフォーマンスをしてくれるか楽しみです。
全国大会は奇しくも、同じ宇都宮市文化会館で開催されます。
私もお伺いするつもりです。
10月28日が楽しみです。

Dsc_0021

最後にいろいろ書きましたが、関係団体の皆様、素人のオヤジの戯言と思いご容赦下さいませ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿