浦和河童便り

埼玉・浦和のオヤジ(浦和河童)が「吹奏楽メインで、時々、オーケストラのコンサートに行ってみた」という話

横浜ブラスオルケスター 第14回定期演奏会

2013-03-04 18:56:42 | 吹奏楽

2月は、仕事やら体調不良やらでコンサートに行くことが出来ませんでした。
したがって、ブログの更新を断念。
生の演奏を聴けないことに非常にストレスがたまっております。
その反動で予定をたくさん入れている3月です!

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1ヶ月半ぶりの演奏会は「横浜ブラスオルケスター第14回定期演奏会」です。
去年も、定期演奏会に伺わせて頂き若々しさ、躍動感、力強さを兼ね備えた演奏に魅了されたのを覚えています。
昨年は「3出制度(さんしゅつせいど。全国大会に3年連続出場すると4年目は自動的に出場できないという大会規定。)」という悪しき制度のために吹奏楽コンクールに出場できなかった。
でも、今年から、「3出制度」も撤廃されることになり横浜B.O.の素晴らしい演奏を間断なくコンクールで聴けると思うと楽しみでなりませんね。

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2013(平成25年)年3月3日[日]14:00開演。
場所は、新宿文化センター。
(このホールを訪れるのは、一昨年末の東海大学付属高輪台高校吹奏楽部の定期演奏会に伺わせて頂いた以来ですか。)
ここで、ひとつの疑問が湧いてきます。
去年の定期演奏会は、“みなとみらいホール”。
また、この日のプログラムに書いてあったのですが、今年のサマーコンサートの会場は“川崎市教育文化会館”。
そして、来年の定期演奏会の会場は、“ミューザ川崎シンフォニーホール”だそうです。
なのに今年の定演は、何故、新宿文化センター?
(神奈川が地元なのに…。)
座席数は1802と大きく、パイプオルガンも鎮座ましましている立派なホールですが、どうせ東京でやるんだったら、今、吹奏楽団が結構、演奏会を開いている“東京芸術劇場”とか“東京オペラシティコンサートホール”とかでやってほしかったなあと勝手に考えてしまいました…。
埼玉県民の私としましては、横浜とかに行くより楽でよかったですけど。

指揮は、吹奏楽界ではお馴染みの近藤久敦先生。
先程、申し上げましたとおり、昨年の吹奏楽コンクールは「3出」のため出られなかった横浜B.O.ですが、近藤先生だけは、宇都宮の会場でお見かけしました。
第60回全日本吹奏楽コンクール 職場一般の部、東北支部代表として出場されていた「名取交響吹奏楽団」の指揮をしておられました。
(名取交響吹奏楽団は私の大好きなエルガーの「エニグマ変奏曲」を演奏し、“銀賞”を獲得されました。)

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余計なことばかり、書いてしまい申し訳ありません。
いよいよ、本題に入りましょう。

ホール内に入りますと熱気ムンムンです。
満席とまではいきませんが、かなりの方がお越しになっているようです。
当日のプログラムは以下のとおりです。

[演奏] 横浜ブラスオルケスター
[指揮] 近藤 久敦
[トランペット独奏] 高橋 敦

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[1部]

● 幻想曲ト長調 BWV.572 (J.S.バッハ)
● アーデンの森のロザリンド (A.リード)
● トランペット協奏曲 (A.リード)
     第一楽章:ソナタ
     第二楽章:ブルース
     第三楽章:ジャズワルツ
     第四楽章:ソング
     第五楽章:サンバ

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(休 憩)

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[2部]

● 組曲「展覧会の絵」 (M.ムソルグスキー)
     Ⅰ.プロムナード
     Ⅱ.グノーム
     Ⅲ.古城
     Ⅳ.テュイルリーの庭
     Ⅴ.ビドロ
     Ⅵ.殻をつけた雛の踊り
     Ⅶ.サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ
     Ⅷ.リモージュの市場
     Ⅸ.カタコンブ ローマ時代の墓
     Ⅹ.鶏の足の上に立つバーバ・ヤーガの小屋
     ?.キエフの大門

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まず、最初の曲はバッハですか。
んン…、木管の音が聴こえてこない。
金管が覆いかぶさっているようなカンジ。
ホールが悪いのか?
曲が進むにつれて是正はされてきましたが、何かチグハグな気がしました。
きっと、久々に生演奏を聴いたので、私の耳がおかしいのでしょう。
2曲目は、アルフレッド・リードの曲。
なんでも、シェークスピアの戯曲を題材にして作曲されたものだとか。
スローテンポの大変、美しい曲でした。
演奏の方も落ち着きを取り戻したように感じました。
蛇足ですが、2曲目からステージ上に現れたイングリッシュ・ホルンの方。
川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団の方に思えたのですが、違うでしょうか?
プログラムを拝見しますと「賛助」って書いてあるので、きっとそうでしょう。
そう言えば、近藤先生は以前にアンサンブルリベルテを指揮しておられたので、そういう繋がりがあるのかもしれません。
(ほんとに、どうでもいいことでした。)
第1部、最後の曲は、同じくリードの「トランペット協奏曲」。
リードがこんな曲を書いているとは知りませんでした。
プログラムの曲解説を見ますと台湾のトランペット奏者、葉樹涵氏の委嘱作品なのだそうです。
トランペット独奏は、ゲストの高橋 敦氏。
演奏前、舞台上を見てみると3種類の楽器が準備されています。
(トランペット、フリューゲルホルン、コルネットだと思いますが、間違っていたら、ゴメンナサイ。)
高橋先生は3台の楽器を駆使し、ジャズテイスト満載の見事な演奏を聴かせて頂きました。
特に第二楽章の“ブルース”のフリューゲルホルンはステキでした。
実に雰囲気出ていてシビレました。
15分の休憩の後、いよいよメインの「展覧会の絵」です。
非常に有名な曲ですよね。
もともとピアノ曲ですが様々な形態の編曲がされています。
特に有名なのがラヴェルの管弦楽の編曲版です。
吹奏楽の演奏ではこのラヴェルの編曲をもとに吹奏楽版として編曲、演奏されることが多いのだと思います。
そして、ラヴェルの華麗なオーケストレーションは、素晴らしいが故に演奏者の技量を試されるのではないでしょうか?
そういう意味では多少、疑問符の残る演奏だったように感じます。
確かに最後の「キエフの大門」なんぞは、若々しくもあるのですが、重厚なサウンドを遺憾なく発揮してくれました。(ブラヴォーです。)
しかし、その他の曲では目立つ所でソロパートのミスが多々あったり、アンサンブルに乱れがあったりして、素人なので的確には言えないのですが、“しっくりこない”感が私の意識を支配しているのがわかりました…。
そりゃあ、プロじゃないんですから、ソロ吹いてりゃ、ミスもするでしょうよ。
でもね、このフレーズは難しいから、間違いそうだなあと思うところでミスしてしまっていたのです。
予測ができるが故に、違和感を感じる演奏だったのです。
生意気にも素人のオヤジがそんなふうに考えてしまいました…。
御無礼の段、平にお許し下さい!!
この日は、団員の皆さんの調子が悪かったのでしょう。
きっと、そうです。間違いない。

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トランペット協奏曲でステキな演奏をして頂いた高橋先生も交えてのアンコールの曲は下記のとおりです。

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ナンダカンダ、生意気なことをいってしまいましたが、昨年の定期演奏会に行って、ファンになってしまった横浜ブラスオルケスターだからこそ熱くなってしまいました。
このブログ内でも書いてますが、昨年、吹奏楽コンクール全国大会、職場一般の部を聴くために宇都宮まで行きました。
そして、全団体を聴かせて頂きました。
昨年、出場した団体の中では、「ヤマハ吹奏楽団浜松」「川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団」は別格でした。(同じ金賞を獲った団体でも、この二つの団体とは少し差があったように思います。)
横浜ブラスオルケスターは、これらの団体と競える力量を持っているバンドです。
今後も、期待したいと思います。
また、定期演奏会等、時間が許す限り、お邪魔します。
特にコンクールのステージでの演奏を拝見したいですね。

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最後に「3出制度廃止」バンザイ\(^^@)/


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