浦和河童便り

埼玉・浦和のオヤジ(浦和河童)が「吹奏楽メインで、時々、オーケストラのコンサートに行ってみた」という話

大宮吹奏楽団 第26回定期演奏会

2015-02-27 09:57:45 | 吹奏楽

大宮吹奏楽団の演奏を聴くのは初めてではありません。

いつも吹奏楽コンクールの埼玉県大会で拝見させて頂いております。

今回は、定期演奏会に行く機会を得、大変楽しみにしておりました…。

 

2015年2月22日、日曜日。

大宮まで“出陣”です。

会場となるのは、「さいたま市民会館おおみや」の大ホール。

1月25日に行なわれた「さいたま市吹奏楽協会 第8回合同演奏会」以来、約1ヵ月振りの来館ですかね。(今回の演奏会のことも、“その時”知りました…。司会をされていた瀧川伸子さんが一生懸命、“宣伝”されていましたから。ところで瀧川さんて、大宮吹奏楽団のトロンボーンの方だったんですね。)

やっぱり、吹奏楽コンクールと演奏会では、“演奏の質”が変わってくるのが一般的な吹奏楽団にありがちですが、大宮吹奏楽団の皆さんは、どのようなパフォーマンスをみせて頂けるのでしょうか…。

 

開演前に、金管五重奏+打楽器という形でプレコンサートが行われました。(また、休憩時には、ロビーコンサート[サックス、フルート]もありました。)

そして、時間は13:30。

「大宮吹奏楽団 第26回定期演奏会」

コンサートの始まりです。

 

[演奏]大宮吹奏楽団

 

【第1部】

 

サウンド・オブ・ミュージック(メドレー)

アメリカン・パトロール

妖怪ウォッチコレクション

オブラディ・オブラダ

ライオン・キング・メドレー

[指揮]永薗 喜章(常任指揮者)

 

【第2部】

 

ブラス・エスパニョール(金管アンサンブル)

[指揮]戸田 博美(音楽監督)

アンダンテ・カンタービレ(木管アンサンブル・高木登古編曲)

[指揮]高木 登古(音楽アドバイザー)

混成四部合唱「ふるさと」

[指揮]隠塚 富美子

 

【第3部】

 

祝典序曲(D.ショスタコーヴィッチ)

シンフォニックプレリュード(A.リード)

バレエ組曲「ロデオ」より カウボーイの休日(A.コープランド)

[指揮]戸田 博美(音楽監督)

 

まず、第1部は、映画音楽やミュージカル等、誰もが楽しめる曲ばかりです。

会場には、お子様連れの方も多く、皆さん、喜ばれたことと思います。

アメリカン・パトロールの編曲は、天野正道先生。

オブラディ・オブラダの編曲は、真島俊夫先生だとのこと。

この日本吹奏楽界の大巨匠である、お二人の先生の活動の幅の広さに敬服いたします…。

私は、オヤジなのでよくわからないのですが、「妖怪ウォッチ」というのが子供たちに流行っているらしいですね。

「体操」もあるみたいで、大宮吹奏楽団、団員の有志の方が振りをやって下さいました…。

オヤジは世の中の流行について行けません…。

いずれにせよ、第1部は“ホンワカ”とした温かいステージでした。

 

第2部は、“金管アンサンブル”“木管アンサンブル”、そして、何故だか“合唱”という構成です。

金管アンサンブルは、音色が穏やかで聴きやすかった。

もう少し、明るさがあれば、もっと良くなったと思います。

木管アンサンブルは、大宮吹奏楽団の音楽アドバイザーをされている高木登古氏の編曲によるチャイコフスキーの楽曲。

静かで丁寧な演奏でした。

とても良い雰囲気が出ていたと思います。

ただ、メロディラインをもっと強調出来れば、良かったかも。

演奏後、高木先生が少しだけ、お話をして下さいました。

これからも、こういう少人数のアンサンブル形式の楽曲を演奏会で取り上げて行きたい旨の発言をされておられましたが、とても良いことだと思います。

そして、第2部最後は、合唱の曲です。

老若男女、誰でも知っている「ふるさと」(混成四部合唱)です。

指揮・指導は、県内の中学校に勤務(川口市内の中学校の名を司会者が言っていたような気がしたのですが、聞きそびれた…)されている隠塚富美子教諭です。

これが意外なことに(失礼!)、なかなか良かった。

声も良く出ているし、音程もしっかりしていました。

楽器の練習も大変だったろうに“努力のあと”を感じました。

 

最後は、吹奏楽オリジナル曲やアレンジ物のステージです。

私にとって、非常に懐かしい曲ばかりでしたので、非常に楽しめました。

最初はショスタコの「祝典序曲」。

これは、無条件ですこぶる懐かしい!!

私の若かりし頃、吹奏楽をやっている人間だったら、必ず演奏したことがあるはずです。(かく言う、この“浦和のオヤジ”ですら、演奏したことがあるのですから…。)

最初のトランペットのファンファーレ、もっと遠くまで突き抜けると良かったかなぁ。

木管楽器は、しっかりまとまっていて、いいサウンドを聴かせて頂きました。

金管楽器は、低音と高音の楽器に“分離感”を感じました。(サウンドが溶け合ってないというか…)

でもそれは、演奏以前にホールに問題があるのかと感じた次第。(他の曲や第1部、第2部でも同じように感じた“瞬間”があったので。)

少し、乾いた感じに聴こえるのです。

最後は、大いに盛り上がって終わりました。

さすがに歴史ある吹奏楽団だけあって、ポイントをキチンと押さえた演奏は、華やかでした。

 

次は、「シンフォニックプレリュード」。

巨匠、アルフレッド・リードの作品です。

そして、この曲は、1965年、第13回全日本吹奏楽コンクールの大学と一般の部の課題曲です。(全国大会と言っても、この時は、大学7団体、一般は何と4団体という時代ですよ。“コンクールデータベース”に書いてありました。)

いかに“浦和河童”がジジィだとイエドモ、さすがにリアルタイムでは知りません。

リードの曲ですが、私にとってめずらしく、“懐かしくない”曲なんですね…。(同時期に作曲された「音楽祭のプレリュード」と比べると少し、“身近さ”に差異を感じます。)

演奏は、とても雰囲気が出ていてヨカッタ。

特に和音が重厚に聴こえて、曲の格調を高くしていたように思います。

ただ、これもホールのせいか低音部が少し弱く感じたましたが、全体的にまとまりのあるパフォーマンスでした。

さあ、トリの曲は、「ロデオ」。

これも、昔、コンクール自由曲として大流行した曲です。

“ザ・アメリカ”ってカンジの曲ですね。

よく練習してあると感じる演奏で、キレイにまとまっていました。

もう少し、躍動感があれば、もっと“カウボーイ”の雰囲気が感じられた気もしましたが…。

いずれにせよトリの演奏に相応しい“大熱演”でした!

 

大盛況のうちに“本編”は終了。

でも、拍手は続きます…。

会場に来ていたお子さんの“アンコール!”の掛け声と共にアンコールに入ります…。(実に微笑ましい光景でした…。)

すると、演奏したのが、今年の課題曲Ⅱ『マーチ「春の道を歩こう」』です…。

多分、…だと思うのですが…。

間違っていたら、ゴメンナサイ…。(まだ、課題曲の参考演奏をそれほど聴きこんでないので…。)

もし、そうだとしたら、今年初めての“課題曲生演奏”を聴いたことになります…。

2曲目のアンコール曲が始まりました。

その曲をバックに団長の伊藤康博さんが挨拶をされました。

慈愛にあふれる言葉の数々は、いかにこの吹奏楽団を大切に思っているのか、全然、関係のない“浦和のオヤジ”にも、ひしひしと伝わって来ました。

愛にあふれたアットホーム感は、ものすごく心地よい!!

ほぼ地元なんで、また演奏を聴かせて頂きます。

コンクールも期待しています!

 

蛇足ながら、今回もまた、ホールの空調の音が気になりました。

きっと、上の写真のヤツが犯人です!

こいつから、「ゴーッ」っていう音が出ているんですよ、きっと!!