宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

子どもの文学/本を紹介するとき

2021年12月15日 | にわかロシア語
NHKラジオ「まいにちロシア語」を細々と聴いている。
今期は応用編「ロシア語大好き!大人も読みたい子どもの文学」
正直私には難しいというか、一聴しても全然分からないのだが、順を追って一文ずつ優しく解説してくださるし、そもそものテキストがおもしろい。

10月はダニイル・ハルムス『プーシキン』
ハルムスといえば、ロシア語を始めて初期の頃に、読めるようになりたいと目標にしていた作家ではなかったか。牛の歩みでいまだ道遠しとはいえ、まがりなりにも「読めた」ことが嬉しい。
11月はヴィクトル・ドラグンスキー『幼友達』
主人公のデニースカくんの思考過程がかわいくて、おもしろいお話。
ボクシングのトレーニングにサンドバック(「サンドバック」は「洋梨」と同じ単語)を欲しがる彼に、クマのぬいぐるみを投げてよこすママ・・・意地悪とかじゃなくて、使い古しでおなかが大きいからぴったりだとほんとに思ったのね・・・
そして12月はアントン・チェーホフ『ワーニカ』
これはクリスマスのお話なのだそうだけど、冬の夜空を描写した一文が目に見えるようでステキだったので書き写そうと思ったのが、久々に「にわかロシア語」カテゴリーに書いた趣旨なのであった。

「うれしそうに瞬く星が空じゅうにちりばめられ、天の川が祝日をまえに洗ってもらって雪に磨き上げられたようにくっきりと見えます・・・。」

Всё небо усыпано весело мигающими звёздами, и Млечный Путь вырисовывается так ясно , как будто его перед праздником помыли и потёрли снегом ...

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チェーホフといえば、以前、テレビ番組の読書についてのコーナーで、若手俳優さんが好きな本について「チェーホフっていう作家がいて『かもめ』っていう作品があるんですけど」と言っていた。
チェーホフの『かもめ』といえば超有名作品だ。
(非常に恥ずかしながら内容はほぼ覚えていないが・・・)
「っていう」は要らないだろうという違和感があった。
しかしその俳優さんは明らかに「ご存じないかもしれませんけど」というニュアンスを込めていた。
他の出演者は読書案内人や読書好きな人だった。知らないわけないだろう。
なんか一瞬、その俳優さんがすごく頭悪くみえてしまったのだけど、でも逆に、幅広い視聴者層への配慮があってのことだったかと考え直した。
何が、どこまでが、常識なのか判断するは難しい。もちろん書名だけ知ったかぶりするより、実際深く読み込んでいる(その中の役を演じている)その俳優さんのほうが本にとって喜ばしいことは言うまでもない。

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