今日は定置網で網を起こしていると水面をヒラヒラと泳ぐ銀色に輝く魚が目に付く。フリソデウオの幼魚である。傷つかないように急いで掬う。一応生かしたまま港に戻る。生かして置くと泳ぎ回り壁に体を擦り傷つく恐れがある為、本来なら傷つく前に絞めて標本用に確保したいところである。だが、今回は来週ちょっとしたイベントがあり、それに使いたいので生かしておく。フリソデウオはうちの定置網では今年初入網である。ところが漁協の定置網ではここ数週間で4個体も捕れ、うち2個体はすでに魚ボラの標本として登録済みである。フリソデウオは稀種ではあるがここでは毎年定置網で捕れる為、それほど稀種ではない。魚ボラにも既に標本として数個体登録されているので、今回の個体はそのイベント用に確保する。ところが結局は死んでしまい冷凍保存となってしまう。水族館へも生きた状態で何度か搬出したこともあるが、1週間以内に斃死している。今回も1週間後のイベントであるので、生かしておくことは無理があったかなと思うところである。イベント終了後、まだ標本として使えるようであれば魚ボラに持ち込み標本登録しようと考えている。
今日は定置網で網を起こしていると水面をヒラヒラと泳ぐ銀色に輝く魚が目に付く。フリソデウオの幼魚である。傷つかないように急いで掬う。一応生かしたまま港に戻る。生かして置くと泳ぎ回り壁に体を擦り傷つく恐れがある為、本来なら傷つく前に絞めて標本用に確保したいところである。だが、今回は来週ちょっとしたイベントがあり、それに使いたいので生かしておく。フリソデウオはうちの定置網では今年初入網である。ところが漁協の定置網ではここ数週間で4個体も捕れ、うち2個体はすでに魚ボラの標本として登録済みである。フリソデウオは稀種ではあるがここでは毎年定置網で捕れる為、それほど稀種ではない。魚ボラにも既に標本として数個体登録されているので、今回の個体はそのイベント用に確保する。ところが結局は死んでしまい冷凍保存となってしまう。水族館へも生きた状態で何度か搬出したこともあるが、1週間以内に斃死している。今回も1週間後のイベントであるので、生かしておくことは無理があったかなと思うところである。イベント終了後、まだ標本として使えるようであれば魚ボラに持ち込み標本登録しようと考えている。
今日は水揚げ後、市場内を覗く。すると小さなカナフグが1個体水揚げされたものの捨てられていた。カナフグは肝臓に強毒があるものもいるらしく、ここの市場では扱っていない。定置網で捕れるカナフグは3キロ以上もある大きな個体ばかりであり、標本用には不向きでまだ数個体しか標本登録していない。ここまで小さなカナフグは見たことがなく、魚ボラ用の標本には最適なサイズなので頂き確保する。カナフグはシロサバフグやドクサバフグによく似るが、体背面に小棘が無く、鰓孔が黒いので容易に区別が付く。肝臓に強毒があるというが身は無毒であり、昔は自分も食べたことがある。だがその頃は肝臓に毒があることを知らなかった。シロサバフグの肝臓は美味しくいつも一緒に食べるのだが、カナフグを食べた時も肝臓を食べたような気がするが定かではない。今では美味しそうに見えるカナフグではあるが毒を知ってからは食べていない。明日は魚ボラの日であるが所用で参加できない為、写真撮影後冷凍保存する。
今日は定置網でニタリが捕れる。以前にも紹介した(ブログ 2008 1.15)がオナガザメ科のサメでその名の通り尾鰭の上葉が長く、その長さは尾又長程ある。普段捕れるニタリは大きな個体ばかりであるが、今日捕れた個体は今まで捕れた中では最小であった為、このチャンスを逃しては、と思い魚ボラの標本用に確保する。だが最小とはいうものの、この尾鰭なので全長は1.5メートルくらいはあるだろうか。また、このニタリは深海性のサメではと思わせるような大きな眼をしている。魚ボラの日までまだ日にちがあるので冷凍保存せねばならないが、冷凍するには標本が大きすぎる。また、瞳が大きいので一度冷凍すると解凍した時に潰れたような眼になってしまう。ニタリの写真を撮るうえでこの瞳は大変重要な特徴となるので、冷凍するのは避けた方がいいかなと思い、魚ボラの先生に連絡し、そのまま大学に持ち込み標本登録してもらう。
今日は漁協の定置網の選別作業を見に行くと、捨てられる魚の中に白い腹を上にしてアナゴ類が捨てられていた。よく獲れるクロアナゴかなと思って取り上げるとびっくり。オオウナギであった。オオウナギはうちの定置網でも一度だけ獲った事があるが、その時は全長が1メートル以上あった。今回は全長が60センチ程の小さな個体で魚ボラの標本用にはピッタリ。これほど小さな個体は今までに見たことがない。という事で早速頂き確保する。明日が丁度魚ボラの日なので冷凍せずにこのまま持ち込む予定。