2012年5月13日(日)
”ウマさんの「続関東ふれあいの道を歩く」”では、
これまでは主に茨城県の「関東ふれあいの道」を歩いてきたが、
仲間の誰からともなく『他県の道を歩きたい』という声が上がり、
東京都の「関東ふれあいの道」を歩くことを企画した。
東京都のコースを選んだのは、コース数が一番少なく、電車・バスの便も良さそうだし、
茨城からでも何とか日帰りで行けるのでは、と思ったからである。
第四回目のこの日は、コースNo.3「富士見のみち」(陣馬高原下~上川乗)を歩いた。
常磐線荒川沖を朝一番の電車に乗り、上野から山手線で東京駅へ。
上野駅の京浜東北線ホームで電車を待っているところ。
東京駅の長いエスカレータで中央線のホームへ向かう。
到着したばかりの中央線高尾行きの快速に乗り込む。
ゆっくり座って行けるのが良い。
高尾駅北口から陣馬高原下までのバスは、40分以上も待たなければならないため、
タクシーを利用することに全員異論はなかった。
参加者は12名なので、タクシー3台でちょうど良い。
バスで行くよりも一人600円ほど高くついたが、40分近く早く着くので、その分時間を有効に使える。
8時40分、陣馬高原下バス停に到着。
準備体操で身体を解し、
8時45分、先ずは約3Km先の和田峠を目指して出発!!
和田峠までは、舗装された緩い登り坂の道路が続く。
この日の先頭は、いつものようにベテランのKさんが務める。
道路脇を流れる小さな川のせせらぎ音が谷会いに心地良く響く。
この道はロードサイクルの人気が高いようだ。
緩くも無く、さほど急でもないのが良いのだろう。
息を上げながら懸命に坂道を上るサイクラーには、思わずエールを送る。
『頑張って!!』
スタート直後は空気がひんやりと感じられたが、歩きだして直ぐに、首筋に額に汗が滲んできた。
休憩の合間に上着を脱いで調整だ。
『暑いっ!』
杉林が続く道を進む。
一枚脱いだら、快調なペースだ。
途中1か所だけ視界が開ける場所があった。
ところで、こちらは何方面?
出発して1時間5分、和田峠に到着。
休憩を除くとぴったし1時間、さすがにKさん、ベテランである。
『どうぞ、どうぞ』
『よく冷えてて美味しいよ』
先にバスで到着していた一団が、一足先に出発するのを見送る。
(我々と同じコースを歩くというバスツアー客だ)
いきなり急な山道が始まった。
先に行った一団の後を追いかけるように進む。
杉の林を歩くのは気持ちが良いものである。
汗をかくが、冷たい風が心地よい。
前(下)ばかりを向いていたので、気が付かなかったが、
後ろを振り返った仲間の女性が、『あれ、富士山じゃないっ?』と教えてくれた。
杉の木の間から、雪を被った富士山がくっきりと見えた。
さすが「富士見のみち」と思ったのだが、結局富士山が見えたのは、ここだけであった。
醍醐峠
醍醐丸まで、0.5Kmと案内されている。
”花いかだ”を見つけたので一枚。
醍醐丸には、先の一団が休憩していた。
醍醐丸の標識の回りは満席状態である。一団は23名ほどいるらしい。
我々も少し離れたところで、休憩することにした。
バスツアーの一団が生藤山への本道を進んだのを見て、我々はまき道を進むことにした。
本道で、一団を追い越すのは楽ではないからと判断したのである。
まき道は狭いが、上りも少なく、他に誰にも通る人はいなかったので、早い。
再び本道に戻り、生藤山を目指す。
バスツアーの一団は、既に追い越していた。
時々、駆け足で追い越していく人がいる。
『お先にどうぞっ』 『元気が良くて羨ましいわねぇ』
この辺りは、上ったり、下ったりの連続である。
大きな木が倒れて横たわったままだ。
『よっこらしょっと!』
岩だらけの道は上るのが大変だ。
一息入れよう。お茶で喉を潤す。
まだまだ上りが続く。
撮影ポイントの生藤山まで、1.6Km付近。
11時50分、連行山(れんぎょうさん)(1003m)に到着した。
ベンチが4つあり、ちょうど先客が発ったところだったので、我々もここで弁当タイムだ。
数分ほど遅れて、バスツアーの一団がやってきた。
彼らもここで弁当タイムのようだ。
あいにくベンチは満席のため、ベンチの周辺にビニールシートを敷き、昼食を摂り始めた。
昼食も終わり、一足先に生藤山へ向かって出発だ。
ここから熊倉山までは、下りと上りが交互に続く。
生藤山方面からの一団とすれ違った。
『こんにちわぁ~』
生藤山まで残り1Km付近
まき道を通ったため、このコースの最高地点茅丸(1019m)は通り過ごしてしまった。
生藤山への最後の急な上りを進む。
『頑張ってぇ~』
生藤山の最高地点と思える一段高い小さな山頂を通過。
生藤山(990.6m)で、全員の証明写真の撮影を済ませた。
三国山(960m)
和田峠から生藤山までは、東京都と神奈川県の県境を歩いていたが、
三国山(三国峠)から浅間峠までは東京都と山梨県の県境を歩くことになる。
時折、展望の良い場所があるが、どちらを向いて歩いているのか、見当がつかない。
『富士山はどっち?』
どうやら富士山は木々が邪魔になって姿を見せてくれないようだ。
しかし、この雲では午前中のように見えるかどうか。
この日のゴール、上川苔(乗)まで、あと5.7Kmとある。
『もうちょっとだね』
軍刀利神社(ぐんだりじんじゃ)への最後の急な坂道を上る。
息が切れる。
軍刀利神社(ぐんだりじんじゃ)
この地は、日本武尊が休憩し、軍を整えた場所とのこと。
軍刀利神社の創建は永享三年(1049)に三国山頭に勧請されたのが始まりと伝えられている。
周辺領主からは軍神として崇敬され、たびたび戦勝祈願が行われている。
ここは元社で、約40分ほど下った山梨県上野原市棡原というところに奥の院と立派な本殿が鎮座している。
新鮮な緑一色の中、上川乗を目指して下る。
熊倉山(966m)で休憩しているところ。
配られたチョコに満足の表情が溢れる。
『いただきま~す!』『ありがとうっ』
晴れ渡っていたのは午前中まで。雲が出てきて、眺望は今一つ。
依然として富士山の姿を見ることが出来ない。
木々の枝が邪魔をして見え難いのかもしれないが、「富士見のみち」としてはやや疑問である。
歩きながら身体を解しているところ。
こうして歩くと気持ちが良いそうだ。
ヒトリシズカ(一人静)が咲いていた。
ブラシ状の花びらが特徴だ。
緑がきれいな雑木林が続く。
今の時期は緑が一番美しいのかもしれない。
14時8分、栗坂峠を通過。
浅間峠まで0.5Kmのところである。
緑の中を落ち葉を踏みしめながら下る。
14時15分、浅間峠の東屋に到着。
陣馬高原下までタクシーで来た分早く着いたので、ゆっくりと休憩を摂ることにした。
2本の旧い大きな杉とその奥に小さな祠がある。
根元に空洞があり、どことなく神秘的な雰囲気のする杉である。
14時30分、上川乗バス停を目指して浅間峠を出発。
ここで、東京都と山梨県の県境とも別れ、ここからは東京都に入る。
下るに従って、次第に回りの木々が我々を包み込むような風景に変わってきた。
気持ちが癒される景色である。
急な斜面に植えられた杉林の中、緩やかなつづら折れの道を進む。
イカリソウ
花は赤紫色で、4枚の花弁が距(きょ)(がくや花弁の基部にある袋状の突起)を突出し、
錨(イカリ)のような特異な形をしているためこの名がある。
祠がポツンと建てられていた。
名前は特に分からない。
小さな沢に架かる橋を渡ると・・・
県道33号線(桧原街道)に出た。
桧原街道を上川乗バス停へ向かう。
秋川に架かる南秋川橋を渡って数百m行くと・・・
上川乗バス停が見えてきた。
バス停横の駐車場で、整理体操だ。
かなりの乗客がバスを待っていた。
行儀よく並んで”今や遅し”とバスの到着を待つ。
バスは時間通り、やって来た。
日曜日のためか、3台連らなって来たが、どのバスも空席は見当たらない。
車内は、ご覧のような状態である。
ここからJR武蔵五日市駅まで立ちっ放し、楽ではない。
バスに揺られること約40分の16時40分、武蔵五日市駅に到着。
武蔵五日市駅からは、”ホリデー快速”東京行きに乗車するも、これも空席はなかった。
立川駅で、かなりの客が降り、ようやく全員が座れた。
『今日は本当にお疲れ様でしたっ!』
次回はコースNo.7「山草のみち」である。
距離が長いので、時間がかかることが予想される。
順番からすれば、11月の一番最後になるところであるが、日が長いときに歩いた方が無難、ということで、
6月のコースNo.4「歴史のみち」(最短のコース)と入れ替えることにしたものである。
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”ウマさんの「続関東ふれあいの道を歩く」”では、
これまでは主に茨城県の「関東ふれあいの道」を歩いてきたが、
仲間の誰からともなく『他県の道を歩きたい』という声が上がり、
東京都の「関東ふれあいの道」を歩くことを企画した。
東京都のコースを選んだのは、コース数が一番少なく、電車・バスの便も良さそうだし、
茨城からでも何とか日帰りで行けるのでは、と思ったからである。
第四回目のこの日は、コースNo.3「富士見のみち」(陣馬高原下~上川乗)を歩いた。
常磐線荒川沖を朝一番の電車に乗り、上野から山手線で東京駅へ。
上野駅の京浜東北線ホームで電車を待っているところ。
東京駅の長いエスカレータで中央線のホームへ向かう。
到着したばかりの中央線高尾行きの快速に乗り込む。
ゆっくり座って行けるのが良い。
高尾駅北口から陣馬高原下までのバスは、40分以上も待たなければならないため、
タクシーを利用することに全員異論はなかった。
参加者は12名なので、タクシー3台でちょうど良い。
バスで行くよりも一人600円ほど高くついたが、40分近く早く着くので、その分時間を有効に使える。
8時40分、陣馬高原下バス停に到着。
準備体操で身体を解し、
8時45分、先ずは約3Km先の和田峠を目指して出発!!
和田峠までは、舗装された緩い登り坂の道路が続く。
この日の先頭は、いつものようにベテランのKさんが務める。
道路脇を流れる小さな川のせせらぎ音が谷会いに心地良く響く。
この道はロードサイクルの人気が高いようだ。
緩くも無く、さほど急でもないのが良いのだろう。
息を上げながら懸命に坂道を上るサイクラーには、思わずエールを送る。
『頑張って!!』
スタート直後は空気がひんやりと感じられたが、歩きだして直ぐに、首筋に額に汗が滲んできた。
休憩の合間に上着を脱いで調整だ。
『暑いっ!』
杉林が続く道を進む。
一枚脱いだら、快調なペースだ。
途中1か所だけ視界が開ける場所があった。
ところで、こちらは何方面?
出発して1時間5分、和田峠に到着。
休憩を除くとぴったし1時間、さすがにKさん、ベテランである。
『どうぞ、どうぞ』
『よく冷えてて美味しいよ』
先にバスで到着していた一団が、一足先に出発するのを見送る。
(我々と同じコースを歩くというバスツアー客だ)
いきなり急な山道が始まった。
先に行った一団の後を追いかけるように進む。
杉の林を歩くのは気持ちが良いものである。
汗をかくが、冷たい風が心地よい。
前(下)ばかりを向いていたので、気が付かなかったが、
後ろを振り返った仲間の女性が、『あれ、富士山じゃないっ?』と教えてくれた。
杉の木の間から、雪を被った富士山がくっきりと見えた。
さすが「富士見のみち」と思ったのだが、結局富士山が見えたのは、ここだけであった。
醍醐峠
醍醐丸まで、0.5Kmと案内されている。
”花いかだ”を見つけたので一枚。
醍醐丸には、先の一団が休憩していた。
醍醐丸の標識の回りは満席状態である。一団は23名ほどいるらしい。
我々も少し離れたところで、休憩することにした。
バスツアーの一団が生藤山への本道を進んだのを見て、我々はまき道を進むことにした。
本道で、一団を追い越すのは楽ではないからと判断したのである。
まき道は狭いが、上りも少なく、他に誰にも通る人はいなかったので、早い。
再び本道に戻り、生藤山を目指す。
バスツアーの一団は、既に追い越していた。
時々、駆け足で追い越していく人がいる。
『お先にどうぞっ』 『元気が良くて羨ましいわねぇ』
この辺りは、上ったり、下ったりの連続である。
大きな木が倒れて横たわったままだ。
『よっこらしょっと!』
岩だらけの道は上るのが大変だ。
一息入れよう。お茶で喉を潤す。
まだまだ上りが続く。
撮影ポイントの生藤山まで、1.6Km付近。
11時50分、連行山(れんぎょうさん)(1003m)に到着した。
ベンチが4つあり、ちょうど先客が発ったところだったので、我々もここで弁当タイムだ。
数分ほど遅れて、バスツアーの一団がやってきた。
彼らもここで弁当タイムのようだ。
あいにくベンチは満席のため、ベンチの周辺にビニールシートを敷き、昼食を摂り始めた。
昼食も終わり、一足先に生藤山へ向かって出発だ。
ここから熊倉山までは、下りと上りが交互に続く。
生藤山方面からの一団とすれ違った。
『こんにちわぁ~』
生藤山まで残り1Km付近
まき道を通ったため、このコースの最高地点茅丸(1019m)は通り過ごしてしまった。
生藤山への最後の急な上りを進む。
『頑張ってぇ~』
生藤山の最高地点と思える一段高い小さな山頂を通過。
生藤山(990.6m)で、全員の証明写真の撮影を済ませた。
三国山(960m)
和田峠から生藤山までは、東京都と神奈川県の県境を歩いていたが、
三国山(三国峠)から浅間峠までは東京都と山梨県の県境を歩くことになる。
時折、展望の良い場所があるが、どちらを向いて歩いているのか、見当がつかない。
『富士山はどっち?』
どうやら富士山は木々が邪魔になって姿を見せてくれないようだ。
しかし、この雲では午前中のように見えるかどうか。
この日のゴール、上川苔(乗)まで、あと5.7Kmとある。
『もうちょっとだね』
軍刀利神社(ぐんだりじんじゃ)への最後の急な坂道を上る。
息が切れる。
軍刀利神社(ぐんだりじんじゃ)
この地は、日本武尊が休憩し、軍を整えた場所とのこと。
軍刀利神社の創建は永享三年(1049)に三国山頭に勧請されたのが始まりと伝えられている。
周辺領主からは軍神として崇敬され、たびたび戦勝祈願が行われている。
ここは元社で、約40分ほど下った山梨県上野原市棡原というところに奥の院と立派な本殿が鎮座している。
新鮮な緑一色の中、上川乗を目指して下る。
熊倉山(966m)で休憩しているところ。
配られたチョコに満足の表情が溢れる。
『いただきま~す!』『ありがとうっ』
晴れ渡っていたのは午前中まで。雲が出てきて、眺望は今一つ。
依然として富士山の姿を見ることが出来ない。
木々の枝が邪魔をして見え難いのかもしれないが、「富士見のみち」としてはやや疑問である。
歩きながら身体を解しているところ。
こうして歩くと気持ちが良いそうだ。
ヒトリシズカ(一人静)が咲いていた。
ブラシ状の花びらが特徴だ。
緑がきれいな雑木林が続く。
今の時期は緑が一番美しいのかもしれない。
14時8分、栗坂峠を通過。
浅間峠まで0.5Kmのところである。
緑の中を落ち葉を踏みしめながら下る。
14時15分、浅間峠の東屋に到着。
陣馬高原下までタクシーで来た分早く着いたので、ゆっくりと休憩を摂ることにした。
2本の旧い大きな杉とその奥に小さな祠がある。
根元に空洞があり、どことなく神秘的な雰囲気のする杉である。
14時30分、上川乗バス停を目指して浅間峠を出発。
ここで、東京都と山梨県の県境とも別れ、ここからは東京都に入る。
下るに従って、次第に回りの木々が我々を包み込むような風景に変わってきた。
気持ちが癒される景色である。
急な斜面に植えられた杉林の中、緩やかなつづら折れの道を進む。
イカリソウ
花は赤紫色で、4枚の花弁が距(きょ)(がくや花弁の基部にある袋状の突起)を突出し、
錨(イカリ)のような特異な形をしているためこの名がある。
祠がポツンと建てられていた。
名前は特に分からない。
小さな沢に架かる橋を渡ると・・・
県道33号線(桧原街道)に出た。
桧原街道を上川乗バス停へ向かう。
秋川に架かる南秋川橋を渡って数百m行くと・・・
上川乗バス停が見えてきた。
バス停横の駐車場で、整理体操だ。
かなりの乗客がバスを待っていた。
行儀よく並んで”今や遅し”とバスの到着を待つ。
バスは時間通り、やって来た。
日曜日のためか、3台連らなって来たが、どのバスも空席は見当たらない。
車内は、ご覧のような状態である。
ここからJR武蔵五日市駅まで立ちっ放し、楽ではない。
バスに揺られること約40分の16時40分、武蔵五日市駅に到着。
武蔵五日市駅からは、”ホリデー快速”東京行きに乗車するも、これも空席はなかった。
立川駅で、かなりの客が降り、ようやく全員が座れた。
『今日は本当にお疲れ様でしたっ!』
次回はコースNo.7「山草のみち」である。
距離が長いので、時間がかかることが予想される。
順番からすれば、11月の一番最後になるところであるが、日が長いときに歩いた方が無難、ということで、
6月のコースNo.4「歴史のみち」(最短のコース)と入れ替えることにしたものである。
”ウマさんの「続関東ふれあいの道を歩く」の目次”へ
7月、8月は暑いので歩いていませんが、9月からまた再開して、レポートしたいと思っています。
ところで、富士山は見えましたか?