ウマさんの気ままな行動日記(その2)

趣味の釣り・日帰り温泉・街道歩き・ウォーキング情報等を発信していきたいと思っています。コメント歓迎します。

「関東ふれあいの道」(東京)No.7 「山草のみち」

2012年06月10日 | ウマさんの「関東ふれあいの道」を歩く
2012年6月10日(日)


ウマさんの「続関東ふれあいの道を歩く」”では、
これまでは主に茨城県の「関東ふれあいの道」を歩いてきたが、
仲間の誰からともなく『他県の道を歩きたい』という声が上がり、
東京都の「関東ふれあいの道」を歩くことを企画した。

東京都のコースを選んだのは、コース数が一番少なく、電車・バスの便も良さそうだし、
茨城からでも何とか日帰りで行けるのでは、と思ったからである。

第五回目となるこの日は、コースNo.7「山草のみち」(清東橋~御嶽駅)を歩いた。
順番からすれば、一番距離が短いコースNo.4「歴史のみち」ということになるが、
距離の長いコースNo.7「山草のみち」は、日が長いときに歩いた方が無難、ということで、
最後の11月に予定されていたコースNo.7を今回歩くことにしたものである。


常磐線荒川沖を朝一番(5時27分)の電車に乗り、上野から山手線(京浜東北線)で東京駅へ。
到着したばかりの中央線高尾行きの快速に乗り込む。
この日の参加者は9名だ。


日曜日で7時前の始発のため、車内は空いている。
『今のうちに朝ご飯を食べちゃおうっと』
朝から食欲旺盛だ。


立川で青梅線に、青梅で奥多摩線に乗り換え、出発地の川井駅には8時50分に到着。
川井駅の近くを流れる多摩川に架かる吊り橋。


吊り橋から川井駅を見ると、ちょうど奥多摩行きの電車が発車するところだった。
手前の青梅街道と鉄橋のアーチが並んで見えるのが印象的だ。


バス停に行儀良く並んで清東橋行きバスを待っているところ。
9時27分発しかないため、30分以上も待つことになる。
最初に並んだのは我々と数人のハイカーだけだったが、そのうち次々と人が増えて、40人ほどが列を作った。
殆どハイキングの客だ。


13分ほどで終点の清東橋へ到着した。
歩けば1時間近くかかるだろう。料金は250円である。


バス停向かい側の空き地で準備体操をして、


9時52分、棒の折山(棒の嶺)目指して出発!


しばらく舗装された道を進む。


多摩川を流れる清流の音が心地良く響く。


中茶屋キャンプ場
この辺りはキャンプ場がいくつか点在している。


この日は曇りで夕方には雨の予報だが、時折陽が差すまあまあの天気となった。
女性陣の暑さ対策は万全なようだ。


百軒茶屋キャンプ場
街道の旅籠のような雰囲気がある。


棒の折山への登山口
棒の折山(棒の嶺)まで1.8Kmの表示になっている。
1時間程度かな? と思ったが甘かった。


多摩川の支流を渡ると、いきなり急な上りが始まった。
上りはじめると直ぐに全身に汗をかき始めた。


昨日の雨の影響ではないだろうが、あちこちに小さな沢のような流れがある。
濡れた石は滑るので、気を付けないと危険だ。


沢の清流を利用したわさび畑が続く。


道は狭い。一人がやっと通れるくらいの道である。


10時21分、水分補給で最初の一休み。
道を塞ぐ形となったが、我々が一番最後なので後続を気にする必要はない。


葉っぱの上にヒルがいた。
このような状態でいるのを見たのは初めてである。


しばらく上りが続く。ところどころに階段が設置されている。


「関東ふれあいの道」の標識が現れた。
ここまで約30分経過していた。
半分は歩いた筈、と思ったが、わずか700mしか進んでいないのに、少々がっくり。


この標識を境に杉林になり、急な坂道が続く。


杉林の斜面の階段が延々と続く。


この日は「山草のみち」ということなので山草らしきものをいくつかをカメラに収めた。
うつぎ(空木)の白い花びらが美しい。


筑波山「薬王院コース」と比較してしまうが、このコースもなかなか厳しいものがある。


Oさんは少し遅れ気味である。
『大丈夫ですかぁ』
『大丈夫だよ~っ』


「関東ふれあいの道」の石の標識が現れた。
11時を少し回り、既に1時間10分を経過していたが、百軒茶屋からまだわずか1.4Kmしか歩いていないことになる。
茶色をした部分が歩いた割合を示している。
愕然とした、というのが正直な気持ちだ。
「山草のみち」は甘くなかった。


気を取り直して上るしかない。


まむし草
まむしが鎌首をもたげているように見える。
大きいものは1mを超す背丈になるとのこと。


ヒトリシズカがポツンと静かに咲いていた。


11時25分、棒の折山まで残り0.2Kmの表示となった。
上り始めて既に1時間半以上経過したことになる。


清東橋バス停を先に出発した若い一行に追いついたことからすると我々がそんなに遅い訳ではない。
やはり坂道が急なうえに、気温が高く暑いせいだと思う。


最後の坂道を葉をくいしばって上る。
『頑張ってるわよっ!』


11時36分、ようやく棒の折山山頂(969m)に到着した。
広々とした山頂である。


山頂からの展望は素晴らしい。
それまでの疲れを忘れさせてくれる。


山頂には大勢の人が上って来ていた。
昼ちょっと前だが、あちこちで昼食の弁当を広げていた。
目の前の大パノラマを観ながらの弁当は格別なのだろう。


棒の折山の標識をバックに全員の証明写真を撮影した。
今回の撮影ポイントは惣岳山の青渭神社前も指定されている。


”ここで昼食”といきたいところだが、まだ先は長い。
少しでも距離を稼ぐために黒山まで進むことにした。
コースを確認している。棒の折山から約30分ほどである。


棒の折山を過ぎると、殆どが下りになる。


大きなリュックを背負って上ってくる女の子たちの一団と出会った。
東京家政大学ワンダーフォーゲル部とのことで、リュックの中見はテントとのこと。
総重量は20Kg以上もあるそうだ。
『なかなか逞しいねぇ』
『頑張ってねっ』


10分ほどでゴンジリ峠を通過。


ひたすらに黒山を目指す。


杉林が続く


黒山まであと0.1Kmの標識。
しかし、急な上りのためわずか0.1Kmがなかなか大変なのである。
普通に歩けば数分だが、倍以上はかかるのだ。


黒山へ至る最後の急斜面が待ち構えている。


12時22分、黒山山頂(842m)に到着した。


お腹も空いたところだ、ここで弁当にしよう。


ちょうどうまい具合にベンチは空いていた。
『美味いっ!』


12時50分、昼食も終わり、次の岩茸石山目指して出発だ。
岩茸石山まで3.3Kmと表示されている。


『これは何の花だろう?』


ガクアジサイか?
まだ見頃には少し早いようだ。


13時10分、逆川丸(841m)を通過。
山頂とも峠とも思えないような場所である。


下りの道が続く。


「関東ふれあいの道」の道標を見ると、ゴールの御嶽駅まで7Kmの地点。
随分歩いたような気がするが、まだ半分も歩いていないのだ。
この時点で13時15分ということは、15時41分発のホリデー快速には到底間に合わない。
あせっても仕方がないのであわてず・あせらずに進むことにしよう。


富士山が展望できる絶景のポイント、との張り紙があった。


しかし、あいにく雲が遮って富士山は全く見えない。
富士山は簡単には姿を見せてくれないものなのか。


木の根が網の目のように張った坂道を上る。
階段の役目をしているが、昨日の雨で濡れているので滑り易い。


大きな岩も待ち構えている。


黒山を出発してちょうど1時間、ここらでひとまず小休止。
1時間歩いて休憩5分のペースである。


岩茸石まで0.7Km、惣岳山まで2.2Kmの地点


下ったり、


上ったりが繰り返される。


薄暗い林を抜けると、視界が開けた。
『良い景色ねぇ』


東京方面か?
なかなかの絶景である。


14時30分、岩茸石山に到着した。


岩茸石山頂(793m)


『東京スカイツリーが見えるっ!!』の歓声が上がる。


岩茸石山頂では小休止としただけで、直ぐに次の惣岳山を目指す。


遠くに棒の折山が見える。
『あそこに登って来たんだねっ!』


岩茸石山を出発して10分、高水山への分岐点を通過。


まき道を行きたいのはやまやまだが、惣岳山、御嶽駅方面の本道を進む。
惣岳山は撮影ポイントに指定されているので、避けて通る訳にはいかないのだ。


惣岳山まであと0.1Kmの筈だが、なかなか辿り着かない。
かなり疲れが出て来た証拠だろう。


最後の力を振り絞って木の根っこを踏みしめながら上る。


15時23分、惣岳山頂上(756m)に建つ青渭神社奥宮に到着。
この日2つ目の証明写真を無事撮り終えた。


一息入れて、下山開始だ。
下り始めて直ぐに、しめ縄が張られた2本の杉の大木があった。


杉の大木のすぐ傍に水が湧き出ている井戸のような跡があった。
惣岳山の山頂近くには真名井という霊泉がある。青渭の井とも呼ばれ、社名の由来になったといわれている
とのことなので、ここがその場所と思われる。


惣岳山からはずっと杉林が続く。


突然桧と思われる3本の大木が現れた。
かなりの樹齢であることが分かる。
表示札には”しめつりの御神木”と書かれている。
縄を境に青渭神社からこの御神木までが御神域ということらしい。


しめつりの御神木”を境に俗世の領域に入り、御嶽駅を目指して進む。


杉林が続く


突然、送電用の鉄塔が現れた。
このような山の上に建てるのは、大変なことだったろう。


立浪草(たつなみそう)
他にも数株見掛けたが、あまり多くはないようだ。


根っこの張った杉林を進む。


木々の隙間から御嶽の家並が見えてきた。
ゴールは近い!


残り1Kmを切ったと分かり、俄然元気が出て来たK子さん。
(ピンボケで失礼)


16時48分、ようやく山を下り終わった。
真言宗豊山派の寺院慈恩寺の前に出た時には正直ほっとした。


踏切を渡り、線路脇を右折し100mほど行くと・・・


御嶽駅に到着した。
時計は既に16時50分を指していた。
予定より1時間半ほど遅れたが、全員無事ゴールして何よりだ。


御嶽駅ホームで電車を待つ。


17時12分発のホリデー快速がホームに滑り込んで来た。


うまい具合に空席があり、全員座ることができた。
15時41分のホリデー快速の場合は、多分座れなかっただろう。
遅れて下山したのは正解だったのかもしれない。


立川を過ぎる頃には、ご覧のような状況。
皆さん、お疲れの様子である。
『今日は本当にお疲れ様でしたっ!!』


この後の予定としては、7月8月は暑いので休止とし、9月から再開することにしている。
夏休みは充分に休養を取って、9月からの「関東ふれあいの道」に備えることにしたい。


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2 コメント

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参考になりました! (きらな)
2013-02-04 17:42:40
昨日(3日)、東京コースの私の最後のこの道を歩いてきましたが、山歩き前にBLOGを読ませていただいて大変参考になりました。お写真を見る限り女性を除いてみな自分と同じような年齢の方の様子なので、実工程時間を特に参考にさせていただきました。ありがとうございました。このコースが七コース中、一番きついですね。
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参考になれて嬉しいです (ウマさん)
2013-02-09 00:30:28
東京コースを踏破されたということですね。おめでとうございます。
後々のためにと、主なポイントの時刻を入れるようにしています。(写真に時刻が記録されている)
参考になったとのこと、嬉しく思います。
青渭神社奥宮から御岳駅への下りでは疲れきって何度も転びそうになりました。きついコースでした。
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