2012年5月1日(火)
常南トラベル(株)が主催する日帰りバスの旅「天空の村 奥秩父栃本集落ウォーキング」に参加した。
自分が所属する「健康ウォーキング同好会」からは、会長以下有志の8名が参加した。
常南トラベル本社に先回りして待つこと10分、各地の参加者を乗せた40人乗りの大型バスが到着した。
バスは定刻の6時30分に出発である。
バスに乗ると直ぐに、朝食のおにぎりが配られた。
谷田部ICから常磐高速に乗るので、そこで食べることにした。
朝食はいつものようにパンを食べて来たので、お腹は空いてはいなかったが、
以前より何となく美味しく食べることができた。
バスは常磐道・外環道・関越道と順調に走り、最後の休憩地である秩父の道の駅「大滝温泉」には、9時40分に到着。
この「大滝温泉」には、帰りに風呂に入ることになっている。
この日のウォーキングのスタート&ゴールとなる、二瀬ダム手前のバス停には、10時ちょどに到着。
昼の弁当を受け取る。お昼が楽しみである。
準備体操は、当会の会長が務める。
当会で纏まって準備体操を始めると、次第に当会以外の参加者が加わってきて、
一緒になってやるのが恒例になっているのだ。
バスの添乗員もそれを期待している状況である。
10時5分、「栃本集落」を目指してウォーキングの出発である。
出発前に添乗員から説明された手作りの地図を参考に進むことにした。
”二瀬ダム周辺遊歩道”を進む。
約300mほど先にある小さなトンネルをくぐると・・・
色とりどりの花が咲き乱れ、別世界に入ったような感じである。
さらに遊歩道を進むと・・・
二瀬ダムが見えてきた。
二瀬ダムは、荒川の本流最上流部に建設されたアーチ式重力ダムである。
堤高95m、堤頂長288.5m、とのこと。
ダムによって形成された人造湖は、秩父宮妃によって秩父湖と命名された。
秩父湖の回りの山は、芽吹いたばかりの軟らかな緑で覆われていた。
ところどころに山桜の白が点在し、何とも言えない美しい景観である。
しばらく進むと、道は二つに分かれている。
右側の緩やかな上りの道を進む。
左側は、帰りに通ることになっている道だ。
紅、白、濃い桃色、そして青々とした草の緑のコントラストが美しい。
『何てきれいなんでしょうっ』『素晴らしいねっ!』
感嘆詞の連発である。
緩やかな坂道がしばらく続く。
早くも首筋には汗が滲んできた。
ヤマブキの輝くような黄色も映える。
今が一番美しく見える時期なのではないだろうか。
この辺りは、麻生集落か?
どっしりとした大きな家が石垣の上に建てられている。
出発して40分、一息入れることにした。
O子さん持参のパイナップルに舌鼓を打つ。
『ご馳走さまっ!』『冷たくて美味いっ!』
家の軒下には早くも次の冬に備えて薪が整然と丁寧に積まれていた。
「光の村養護学校」だ。
養護学校の前は、大滝村立「上中尾小学校」だったが、生徒がいなくなり廃校に。
その後「光の森養護学校」として使われていたようだが、今はその養護学校も廃校となっている。
”上中尾の猪垣”の表示があった。
”猪垣”(ししがき)は、全長約45m、断面は上辺120cm底辺140cm、高さ90〜130cmの
台形をなした石積みのこと、らしい。埼玉県指定有形民俗文化財とある。
この日は立ち寄っている時間はないが、機会があれば、一度見てみたいものである。
杉の枝打ちがきちんとなされ、真直ぐに伸びた杉が美しい姿を見せてくれる。
この村の林業を守ろうとする姿勢が感じられる。
小さな休憩所を過ぎると、急に視界が開け・・・
小さな集落が現れた。
配布された地図によると、この辺りから「栃本集落」になる。
桃の花が美しい。これほど桃の花が美しいと感じたのは今までにない。
またしばらく緩やかな上りが続く。
杉林の中を進む。
曲りくねった道のカーブにはミラーが設置されている。
小さな集落が点在する道を進む。
店などは殆ど見当たらない。(見過ごしたのかもしれない)
村の人は自給自足の生活をしているのだろうか?
急な斜面に家が立ち並ぶ。
色とりどりの花に囲まれ、まるで桃源郷の世界である。
雁坂峠方面
前方の谷会いに国道140号線らしき道路が見える。
「栃本関所跡」に到着。
栃本関所は、16世紀中頃の創設とされ、国指定の史跡に指定されている。
建物はあいにく修理中で、残念ながら中に入って見ることは出来なかった。
「栃本会館」の前に「秩父往還道」の碑が建てられている。
「秩父往還道」とは、秩父大宮(秩父市)から荒川渓谷沿いに秩父盆地を横断し、
雁坂峠を越えて甲州に入り甲府に至る街道である。
中仙道と甲州街道を結ぶ間道でもある。
「新屋敷」のコテ絵のある家。
由緒ある家なのだろうか?
旅館? あるいは民宿か?
主人が布団を干していた。
添乗員に説明を受けた、赤いポストだ。
郵便局はなく、ポストだけが道端にポツンと立っている。
ポスト脇に上り口がある。
添乗員さんに見晴しが良いと聞いていたので、上ってみることにした。
やや急な坂道を上ること10分。
上った先には、桃の花と菜の花が咲き乱れている別の集落「千島集落」が見える。
周囲を谷に囲まれた集落はまさに”天空の村”である。
振り返って二瀬ダム方面を望む。なかなかの見晴しである。
やはり一段高いところからの眺望は気分が良い。
そろそろ弁当の時間のため、ここで引き返すことにした。
桜が似合う風景である。
先ほど上ってきたポストまで戻り、弁当を食べるために屋根のある東屋まで進むことにした。
「東京大学」の名称の入ったトラクターが。
表札には、「東京大学農学部附属秩父演習林 栃本作業所」と書かれていた。
さらに下って行くと
国道140号線の大峰トンネルが見えた。
間もなく折り返しのポイントである。
東屋があり、運良く空いていたので、ここで弁当タイムとすることに。
時刻は12時少し前だが、お腹も空いていたので、グッドタイミングだ。
弁当はなかなか味も良く、美味しかった。
意外とボリュームがあり、添乗員によると前回は残す女性もいたそうだ。
当会の女性はきれいに平らげていたが・・・
弁当を済ませ、国道140号を秩父市方面へ数百mほど進む。
大峰トンネルの先は秩父市に通じる。
トンネル手前の小さな道(一応、国道140号となっている)を荒川に沿って進む。
小さな滝?などもある。特に名前は付けられていないようだ。
民宿「ふるさと」
正直言って、随分寂しいところに建っているものだと思う。
弁当を食べた折り返し地点から二瀬ダムまでの約6.6Kmの間に家はこの一軒だけであった。
下りのため、歩きは快調である。
ヤマブキの黄色が特に美しく映える。
道路の右側は荒川の源流が流れている。
水の流れる音が谷間に心地良く響き渡る。
コース中間の東屋には、先行していたハイカーが休憩していた。
新緑の緑が殊の外美しい。
対岸の山も新芽の薄い緑に包まれている。
大きな岩の真ん中を切り取ったような道路だ。
昼食後約1時間経過、ひとまず休憩して、水分を補給しよう。
荒川の流れの音が聴こえなくなったと思ったら、いつしか秩父湖になっていた。
秩父湖が美しい。
写真中央上部には、最初に通った道(往還道)が見える。
”荒川吊り橋”だ。
渡ってみると、けっこう揺れる。
この吊り橋は行き止まりになっている。
対岸まで行って戻らなければならない。
吊り橋中央付近から見た秩父湖(上流部を望む)
吊り橋の下には遊歩道が設けられている。
遊歩道から吊り橋を見上げたところ。
新緑が輝く遊歩道を進む。
車が通らないので、安心である。
秩父湖
遊歩道が終わり、再び一般道に合流する。
二瀬ダムは間もなくである。
二瀬ダムが見えてきた。
二瀬ダム管理事務所
下流側から見たダムの景観
ダム横の小さなトンネルを抜け・・・
14時ちょうど、ゴールだ。
予定より30分ほど早く着いた。
万歩計は21,000歩を越えていた。
整理体操をして・・・
大滝温泉へ向かった。
ウォーキングの疲れを取るには温泉に浸かるのが一番だ。
ひと風呂浴びた後の冷えたビールは格別である。
奥秩父の「栃本集落」を初めて訪れ、満開の桃の花に感動した。
桃の花がこれほど美しく感じられたことはなかった。まさに桃源郷の世界だ。
今までは花といえば直ぐに桜を連想していたが、これからは桃も加えずばなるまい。
常南トラベル社の企画に拍手を送りたい。
そのうち「健康ウォーキング同好会」の例会として、企画してみたいものである。
”ウマさんの気ままなバスハイキングの目次”に戻る。
常南トラベル(株)が主催する日帰りバスの旅「天空の村 奥秩父栃本集落ウォーキング」に参加した。
自分が所属する「健康ウォーキング同好会」からは、会長以下有志の8名が参加した。
常南トラベル本社に先回りして待つこと10分、各地の参加者を乗せた40人乗りの大型バスが到着した。
バスは定刻の6時30分に出発である。
バスに乗ると直ぐに、朝食のおにぎりが配られた。
谷田部ICから常磐高速に乗るので、そこで食べることにした。
朝食はいつものようにパンを食べて来たので、お腹は空いてはいなかったが、
以前より何となく美味しく食べることができた。
バスは常磐道・外環道・関越道と順調に走り、最後の休憩地である秩父の道の駅「大滝温泉」には、9時40分に到着。
この「大滝温泉」には、帰りに風呂に入ることになっている。
この日のウォーキングのスタート&ゴールとなる、二瀬ダム手前のバス停には、10時ちょどに到着。
昼の弁当を受け取る。お昼が楽しみである。
準備体操は、当会の会長が務める。
当会で纏まって準備体操を始めると、次第に当会以外の参加者が加わってきて、
一緒になってやるのが恒例になっているのだ。
バスの添乗員もそれを期待している状況である。
10時5分、「栃本集落」を目指してウォーキングの出発である。
出発前に添乗員から説明された手作りの地図を参考に進むことにした。
”二瀬ダム周辺遊歩道”を進む。
約300mほど先にある小さなトンネルをくぐると・・・
色とりどりの花が咲き乱れ、別世界に入ったような感じである。
さらに遊歩道を進むと・・・
二瀬ダムが見えてきた。
二瀬ダムは、荒川の本流最上流部に建設されたアーチ式重力ダムである。
堤高95m、堤頂長288.5m、とのこと。
ダムによって形成された人造湖は、秩父宮妃によって秩父湖と命名された。
秩父湖の回りの山は、芽吹いたばかりの軟らかな緑で覆われていた。
ところどころに山桜の白が点在し、何とも言えない美しい景観である。
しばらく進むと、道は二つに分かれている。
右側の緩やかな上りの道を進む。
左側は、帰りに通ることになっている道だ。
紅、白、濃い桃色、そして青々とした草の緑のコントラストが美しい。
『何てきれいなんでしょうっ』『素晴らしいねっ!』
感嘆詞の連発である。
緩やかな坂道がしばらく続く。
早くも首筋には汗が滲んできた。
ヤマブキの輝くような黄色も映える。
今が一番美しく見える時期なのではないだろうか。
この辺りは、麻生集落か?
どっしりとした大きな家が石垣の上に建てられている。
出発して40分、一息入れることにした。
O子さん持参のパイナップルに舌鼓を打つ。
『ご馳走さまっ!』『冷たくて美味いっ!』
家の軒下には早くも次の冬に備えて薪が整然と丁寧に積まれていた。
「光の村養護学校」だ。
養護学校の前は、大滝村立「上中尾小学校」だったが、生徒がいなくなり廃校に。
その後「光の森養護学校」として使われていたようだが、今はその養護学校も廃校となっている。
”上中尾の猪垣”の表示があった。
”猪垣”(ししがき)は、全長約45m、断面は上辺120cm底辺140cm、高さ90〜130cmの
台形をなした石積みのこと、らしい。埼玉県指定有形民俗文化財とある。
この日は立ち寄っている時間はないが、機会があれば、一度見てみたいものである。
杉の枝打ちがきちんとなされ、真直ぐに伸びた杉が美しい姿を見せてくれる。
この村の林業を守ろうとする姿勢が感じられる。
小さな休憩所を過ぎると、急に視界が開け・・・
小さな集落が現れた。
配布された地図によると、この辺りから「栃本集落」になる。
桃の花が美しい。これほど桃の花が美しいと感じたのは今までにない。
またしばらく緩やかな上りが続く。
杉林の中を進む。
曲りくねった道のカーブにはミラーが設置されている。
小さな集落が点在する道を進む。
店などは殆ど見当たらない。(見過ごしたのかもしれない)
村の人は自給自足の生活をしているのだろうか?
急な斜面に家が立ち並ぶ。
色とりどりの花に囲まれ、まるで桃源郷の世界である。
雁坂峠方面
前方の谷会いに国道140号線らしき道路が見える。
「栃本関所跡」に到着。
栃本関所は、16世紀中頃の創設とされ、国指定の史跡に指定されている。
建物はあいにく修理中で、残念ながら中に入って見ることは出来なかった。
「栃本会館」の前に「秩父往還道」の碑が建てられている。
「秩父往還道」とは、秩父大宮(秩父市)から荒川渓谷沿いに秩父盆地を横断し、
雁坂峠を越えて甲州に入り甲府に至る街道である。
中仙道と甲州街道を結ぶ間道でもある。
「新屋敷」のコテ絵のある家。
由緒ある家なのだろうか?
旅館? あるいは民宿か?
主人が布団を干していた。
添乗員に説明を受けた、赤いポストだ。
郵便局はなく、ポストだけが道端にポツンと立っている。
ポスト脇に上り口がある。
添乗員さんに見晴しが良いと聞いていたので、上ってみることにした。
やや急な坂道を上ること10分。
上った先には、桃の花と菜の花が咲き乱れている別の集落「千島集落」が見える。
周囲を谷に囲まれた集落はまさに”天空の村”である。
振り返って二瀬ダム方面を望む。なかなかの見晴しである。
やはり一段高いところからの眺望は気分が良い。
そろそろ弁当の時間のため、ここで引き返すことにした。
桜が似合う風景である。
先ほど上ってきたポストまで戻り、弁当を食べるために屋根のある東屋まで進むことにした。
「東京大学」の名称の入ったトラクターが。
表札には、「東京大学農学部附属秩父演習林 栃本作業所」と書かれていた。
さらに下って行くと
国道140号線の大峰トンネルが見えた。
間もなく折り返しのポイントである。
東屋があり、運良く空いていたので、ここで弁当タイムとすることに。
時刻は12時少し前だが、お腹も空いていたので、グッドタイミングだ。
弁当はなかなか味も良く、美味しかった。
意外とボリュームがあり、添乗員によると前回は残す女性もいたそうだ。
当会の女性はきれいに平らげていたが・・・
弁当を済ませ、国道140号を秩父市方面へ数百mほど進む。
大峰トンネルの先は秩父市に通じる。
トンネル手前の小さな道(一応、国道140号となっている)を荒川に沿って進む。
小さな滝?などもある。特に名前は付けられていないようだ。
民宿「ふるさと」
正直言って、随分寂しいところに建っているものだと思う。
弁当を食べた折り返し地点から二瀬ダムまでの約6.6Kmの間に家はこの一軒だけであった。
下りのため、歩きは快調である。
ヤマブキの黄色が特に美しく映える。
道路の右側は荒川の源流が流れている。
水の流れる音が谷間に心地良く響き渡る。
コース中間の東屋には、先行していたハイカーが休憩していた。
新緑の緑が殊の外美しい。
対岸の山も新芽の薄い緑に包まれている。
大きな岩の真ん中を切り取ったような道路だ。
昼食後約1時間経過、ひとまず休憩して、水分を補給しよう。
荒川の流れの音が聴こえなくなったと思ったら、いつしか秩父湖になっていた。
秩父湖が美しい。
写真中央上部には、最初に通った道(往還道)が見える。
”荒川吊り橋”だ。
渡ってみると、けっこう揺れる。
この吊り橋は行き止まりになっている。
対岸まで行って戻らなければならない。
吊り橋中央付近から見た秩父湖(上流部を望む)
吊り橋の下には遊歩道が設けられている。
遊歩道から吊り橋を見上げたところ。
新緑が輝く遊歩道を進む。
車が通らないので、安心である。
秩父湖
遊歩道が終わり、再び一般道に合流する。
二瀬ダムは間もなくである。
二瀬ダムが見えてきた。
二瀬ダム管理事務所
下流側から見たダムの景観
ダム横の小さなトンネルを抜け・・・
14時ちょうど、ゴールだ。
予定より30分ほど早く着いた。
万歩計は21,000歩を越えていた。
整理体操をして・・・
大滝温泉へ向かった。
ウォーキングの疲れを取るには温泉に浸かるのが一番だ。
ひと風呂浴びた後の冷えたビールは格別である。
奥秩父の「栃本集落」を初めて訪れ、満開の桃の花に感動した。
桃の花がこれほど美しく感じられたことはなかった。まさに桃源郷の世界だ。
今までは花といえば直ぐに桜を連想していたが、これからは桃も加えずばなるまい。
常南トラベル社の企画に拍手を送りたい。
そのうち「健康ウォーキング同好会」の例会として、企画してみたいものである。
”ウマさんの気ままなバスハイキングの目次”に戻る。
当社のバスを素敵に撮影していただきありがとうございます。
又、ウォーキングの様子や風景写真がとても素敵でしたので、facebookページでウマさんのブログ記事を紹介させて頂きました。
この秋に散策されるとのことですが、春とはまた違った景色や美しさが楽しめるのでしょうね。
私ももう一度訪れてみたいと思っています。