真実と幻想と創価学会

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乱脈経理 より「ルノワール事件」 その16

2016-05-29 20:18:12 | 乱脈経理
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第四章 ルノワール事件と宗門戦争より

「ルノワール事件」 その16

 四月一五日、朝日新聞が社説でルノワール事件を取り上げた。社説は「絵の取引にかこつけて巨額の裏金づくりが行われたとも推測できる」「幹部が取引の場に同席していたとされる創価学会の対応も釈然としない」などとし、「金額の大きさからみて、日常的な裏金づくりというより、相当特殊な背景の存在がうかがわれる。その意味でもあいまいな決着では済まされまい」と事件の徹底解明を求めていた。
 四月一六日、角谷長官から電話が会った。角谷氏は「国会で質問があり、曖昧なことは許されない。ルノワール事件では二人が行方不明になっている」と、厳しい口調だった。
 二人とは先の「立花」の女性役員と、アート・フランスの社長のことだ。二人は疑惑の中心人物とみなされ、事件発覚の三月末以降、消息を絶っていた。
 国税庁の山口直税部長からも電話があった。「矢野さんも大変ですね」と言うので「はい」と私が嘆息すると、山口氏は学会の体質に呆れつつ、「乱脈すぎる」と突き放すように言い、私に同情していた。

・・・その17に続く。

まず、日常的な裏金作りがあるのが前提で話されているのが面白いですね。

文中にあります角谷長官とは国税庁長官のことです。

それよりもこれは本当に「巨額」で「特殊な背景」なんでしょうかね。

学会の問題に長く注目していますと、数億~数十億くらいの金額は(学会にとって)巨額とは言えないような気がするんですけれど。

1990年前後の話ですが、当時の貨幣価値から見ても、その感覚は的外れではないように思えますが・・・。

だって正本堂の寄付では「あの発表(正本堂建立への寄付)の他に百億はやった。また稼ぐよ」と池田氏は言っているんですよ。本当にちゃんとまた稼いでいるのが「らしい」ですけれど。

こういった流れを見ていますと、別段「相当特殊な背景」とも思えないのは私の心が曇っているからですかねw

この時点で行方不明の二人は行方不明のままですが、特に「立花」は学会側の存在であったと言われています。

「特殊な背景」が本当は何であるかは私には分かりませんが、後に矢野さんは「別にこのくらいの金額の絵画は当時の学会は普通に買えたはずなのに、なんで三菱を入れた?」と状況をわざわざ複雑にしたことに対して疑問を抱いています。

一部では絵画購入に当たって金額が大きすぎるため代金が揃うまで三菱に買い支えてもらった、という説(聖教新聞の説明?)があるようですが、矢野氏の見解とは異なりますね。

でも矢野さんの疑問からも分かるように、やっぱり学会にとってこの金額は巨額ではないんですよね~。さすが!ww

けれど普通に支出できないある程度まとまったお金を、誰かが必要とした、っていうことなのでしょう。

まあ皆さん、ネットで色々な情報を見ているでしょうからこの事件の結末(本当に結末かどうか?)や、裏金の行方も大体ご存知かと思いますが、あくまで矢野さんが国税庁と対峙する中での学会とのやり取りなどを記録として紹介しているものですから、まだ続きますがしばらくお付き合い下さいませ。

当時の報道のされ方などから見る創価学会への社会の印象も、それはそれで興味深いですしね。