goo blog サービス終了のお知らせ 

oto*koto*papel ~ etude ~

Musica♪(^ 0^)ノ⌒☆Todos os dias

北原白秋詩集より

2006-07-02 | 旅する言葉
“ほのかにひとつ”

罌粟(ケシ)ひらく、ほのかにひとつ、
また、ひとつ ……

やはらかき麦生(むぎふ)のなかに、
軟風(なよかぜ)のゆらゆるそのに。

薄き日の暮るとしもなく、
月しろの顫(ふる)ふゆめぢを、

縺(もつ)れ入るピアノの吐息
ゆふぐれになぞも泣かるる。

さあれ、またほのかに生(あ)れゆく
色あかきなやみのほめき。

やはらかき麦生の靄(もや)に、
軟風のゆらゆる胸に、

罌粟ひらく、ほのかにひとつ、
また、ひとつ ……

角川文庫 北原白秋詩集より
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北原白秋詩集より

2006-06-25 | 旅する言葉
“金と青との”

金と青との愁夜曲、
春と夏との二声楽、
わかい東京に江戸の唄、
陰影と光のわがこころ。

角川文庫 北原白秋詩集より
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“とっきっき” 谷川俊太郎

2006-06-18 | 旅する言葉
“とっきっき”

とっきっきの ふくろから
とっぽっぽが とびだした
とっぽっぽを たたいたら
とっくっくが こぼれでた
とっくっくの かわむけば
とっぴっぴが あらわれた
とっぴっぴを わってみりゃ
とっせっせが ねむってた
とっせっせの ゆめのなか
とっけっけが うごめいた

はじけろ はじけろ とっけっけ
かおだせ てをだせ わらいだせ

谷川俊太郎著 集英社文庫『わらべうた』より
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“うんとこしょ” 谷川俊太郎

2006-06-11 | 旅する言葉
“うんとこしょ”

うんとこしょ どっこいしょ
ぞうがありんこ
もちあげる

うんとこしょ どっこいしょ
みずがあめんぼ
もちあげる

うんとこしょ どっこいしょ
くうきがふうせん
もちあげる

うんとこしょ どっこいしょ
うたが こころを
もちあげる

谷川俊太郎著 集英社文庫『わらべうた』より
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“想いよ。とどけ”

2006-06-06 | 旅する言葉
   紺碧の夜空
  月の眺める中
 一筋の光が駆け巡り
  遠く想いを結ぶ
writer:mucky☆pi-chiku


週に一回だけ、自転車で通る道ばたに、弔いの花が供えられている。二ヶ月くらい前から。いつも通るたびに、生き生きとした花が、まぶしく目に飛び込んできた。今日は、男の人がひとり、交通量の多いその道ばたで、花をみつめてうつむいてた。黒いヘルメットがひとつ、花のそばに置かれていた。

その場所を通るたびに、生き生きとした花を見るたびに、「きっといい人だったんだろうな…」っと、見たことのない人を想像してみたり、心の中で手を合わせたりしていた。今日、無念そうにうつむく男性を見て、切なくなった。命は自分だけのものではなく…、胸が詰まって天を仰いだ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“ないないづくし” 谷川俊太郎

2006-06-04 | 旅する言葉
“ないないづくし”
 
まるには ひとつも かどがない
えんしゅうりつは きりがない
かびたまんじゅう もったいない
よだれたらして みっともない
ほっかいどうなら わっかない
ふゆはさむいに ちがいない

いっぽんみちは あてどない
こいぬがいっぴき あどけない
かねがないのは しかたがない
だけどなんだか たよりない
うらないちっとも あたらない
かえるはなぜか へそがない

谷川俊太郎著 集英社文庫 『わらべうた』より
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『NATIVE AMERICAN WISDOM』より

2006-05-21 | 旅する言葉
創造の太鼓のリズムを
見失ったら、
生きるリズムと
平和を失う。


ーホピ族の格言
平原に大きな円形のフィールドが設けられ、その外枠をティピやテントが囲む。パウワウは、アメリカ・インディアンが伝統装束で集い、歌い、踊り、食べ、夜通し語り明かす数日がかりの祭り。言葉も風習も異なる部族が出会い、平和と繁栄を祝い、友好と親睦の輪を広げる。~エリコ・ロウ著「アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉より~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『NATIVE AMERICAN WISDOM』より

2006-05-07 | 旅する言葉
思考は、矢のように
放たれたら、的を射る。
注意しないと
自分の放った矢で
倒れることになる。


ーナバホ族の格言
ホピ族と同じく、アリゾナ州北部に住む。アメリカ・インディアンにとってメディスンとは単なる医術や薬ではなく、生き方そのもの。自分が自然の一部であるということを忘れず、無理せず生きていくのがメディスンの道。~エリコ・ロウ著「アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉より~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『NATIVE AMERICAN WISDOM』より

2006-04-16 | 旅する言葉
物語りに
長けたものが
世界を
制する。


ーホピ族の格言
アリゾナ州北部に住む部族。アメリカ・インディアンにとって物語りは優れた教育法であるだけでなく、人と人を結ぶ社交娯楽でもあった。~エリコ・ロウ著「アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉より~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『NATIVE AMERICAN WISDOM』より

2006-04-09 | 旅する言葉
「大いなる神秘」は
誰もに美しさを見る
烏が鷲になる必要はない。


ースクァミッシュ族の格言
スクァミッシュ族は、かつてアメリカ北西部で繁栄した。「大いなる神秘」とは、アメリカ・インディアンが信じる創造主のこと。~エリコ・ロウ著「アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉より~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『音楽という魔法』より

2006-04-02 | 旅する言葉
共に歌うことで、意見の合わない人たちは協調し、
不仲な人たちは友となり、
たがいに思いやりに欠ける人びとも団結するようになる。
神の前で共に歌った人にたいして、
不満をもちつづけることができる者などいるだろうか?


アンブロシウス (イタリア・ミラノの司教 339~397)
『音楽という魔法』 ミッキー・ハート&フレドリック・リーバマン編著より 音楽之友社)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『音楽という魔法』より

2006-03-26 | 旅する言葉
ほら、川が海に流れ出るところは、真水と海水が混ざりあっているだろう?
アメリカだって、アメリカ音楽だって、ロックンロールだって同じなんだ。
どれも、誰かが発明したわけじゃないし、白人だけのものでも黒人だけのものでもない。
メキシコとか、アパラチアとか、ゲールとか、
いろんなものが川を流れてきて、混ざりあっているのさ。


T=ボーン・バーネット(アメリカのギタリスト、シンガー・ソングライター 1945~)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『音楽という魔法』より

2006-03-19 | 旅する言葉
音楽はことばだ。
しかし、それは実体のないことば、
いわば、魂のことばなのだ


エドワード・マクダウェル(アメリカの作曲家・ピアニスト)
『音楽という魔法』 ミッキー・ハート&フレドリック・リーバマン編著より 音楽之友社


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『音楽という魔法』より

2006-03-12 | 旅する言葉
音楽はたしかに、人に何かをもたらす。
それは、ほかのものでは得られないような何かだ。
音楽のかわりになれるものなどない…。
われわれは、音楽が音楽であることのほかに、
大切な役割があると思っていない。
ただ、音楽なしでは生きていけないと感じているだけだ


ブルーノ・ネトル(アメリカの音楽学者 1930~)の言葉
『音楽という魔法』 ミッキー・ハート&フレドリック・リーバマン編著より 音楽之友社

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『音楽という魔法』より 

2006-03-05 | 旅する言葉
すべての脈打つもの、
動くもの、
そよぐもの、
たとえば、
太陽が照りつける夏の日、
風が吹きすさぶ夜、
星のきらめき、
鳥のさえずり、
木々のざわめき、
夜の静寂のなか、血管を流れる血ー
こうしたものすべてが、音楽なのだ。
必要なのはただ、それを聞くことだ。

ロマン・ロラン(フランスの音楽学者、ノーベル賞作家 1866~1944)
『音楽という魔法』 ミッキー・ハート&フレドリック・リーバマン編著より 音楽之友社

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする