新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

関西へ〜2

2020-03-23 20:57:00 | 旅行

新幹線を降りると名古屋はひんやりします。東京との気温の差にちょっと驚きながら近鉄名古屋駅へ。これから乗る特急とあとで乗る観光特急の特急券を買ってからホームへ。


乗車するのは0830発名阪特急大阪難波ゆきですが、その前に新型特急が来るので待ちます。運行を開始して間もない新型特急なので鉄のみならず普通の人々もホームに待機しています。

ギャラリーに見守られながら堂々とやってくる新型特急「ひのとり」。その姿は千両役者のようです。

新型特急「ひのとり」は大阪と名古屋の間を結ぶ名阪特急に3月14日から投入された電車で80000系を名乗っています。6両または8両編成で先頭車2両がプレミアム車、中間車がレギュラー車となっています。プレミアム車は2-1配列で座席間隔は1300mmと、新幹線のグリーン車並みの座席間隔と本革ばりのシートなっています。しまかぜが1250mmなので、近鉄で最も広い座席とも言えそうです。一方レギュラー車は2-2の配列ですが、こちらも新幹線並みの1100mmの座席間隔が確保されています。いずれの座席もバックシェル構造になっており、後ろの席に気兼ねなくリクライニングを倒せるようになっています。

運転席後方にはひのとりのロゴマークが。車両の形や色などのイメージを、翼を広げて飛翔する「火の鳥」に重ねて命名されました。艶のある塗装はカメラを構える自分の姿が映し出されるので、撮影が難しいです。

側面の行き先表示はフルカラーLED。ひのとりの愛称とともに列車番号が表示されます。「ひのとり」はあくまでも車両の愛称で近鉄特急にはJRのように運転系統毎に愛称がついておらず、列車番号がカギとなっています。そのため特急券にも列車番号が表示されています。

「ひのとり」80000系は津のみ停車(一部大和八木も停車)するタイプの名阪甲特急に投入され、運転開始時の現在は6往復の他、西大寺車庫入出庫の関係上、大阪難波ー近鉄奈良間に1往復投入されています。最終的には名阪甲特急すべてが「ひのとり」になり、大和八木・名張・津・白子・近鉄四日市・桑名に停車する名阪乙特急はアーバンライナーとなります。

この列車は満席で近鉄名古屋を発車してゆきました。プレミアム車で300円、レギュラー車で100円のひのとり料金がかかりますが、やはり新車は人気です。0820発の大阪難波行きは大和八木にも停車する列車で空いていれば乗りたかったのですが、次の0830発アーバンライナーに乗ることにしています。

ひのとりが発車していった後にやってきた汎用特急車。折り返し回送電車となる電車ですが、乗務員さんの粋な計らいでしょうか、現在では使われていない湯の山特急併結の行き先表示を出していました。
 

関西へ〜1

2020-03-23 19:28:06 | 旅行

新型コロナに振り回されている3月の3連休。ゆかりんに会いに大阪へと出かけていました。花粉症もあるのでマスクをして出かけます。


舞浜を始発の京葉線で出発し東京駅へ。東京駅で朝ごはんを買って0609発のぞみ273号に乗ります。ホームに上がったところですでに列車は停車していましたが、ドアは開いていませんでした。この日の東京は朝から暖かく、舞浜まで歩いて汗をかいていたのでベンチでしばし涼みます。

乗車する列車はN700aのX65編成。隣に停車しているのはのぞみ5号。この時間は15分毎に博多ゆきが走り、その間に広島や新大阪行きののぞみが走る時間。しかしながら時節柄ガラガラです。ホームで待っている人も少なく、乗車すると3列席はほぼ空席でした。少ない乗客を乗せて定刻に東京駅を発車。
品川を出てから買ってきたお弁当で朝ごはん。朝ごはんを食べてからしばらくは本を読んで過ごします。

伊勢原付近に近づくと雪をかぶった富士山の姿が。快晴だったので期待していましたが、期待を裏切らない美しさです。小田原を通過したあたりで一度お手洗いに。出てくると湯河原付近を通過していました。

新丹那トンネルを抜けるとふじの国です。愛鷹山に隠れていた富士山が次第に姿を現し、ついこの間見た富士山が車窓に。この区間で富士山が見えていると車内にシャッター音が響きますが、少ない乗客でもその光景は変わらないようです。最近車を運転して往来していた場所を、新幹線はあっという間に駆け抜けます。

大井川を渡る時にはすっかりおなじみさんになっている、茶の文字の浮き出ている山が。大井川を渡るとこれまたおなじみの景色が見え、ついこの間通った道もあっという間に越えてゆきます。この辺りから眠たくなってきたのでしばし目をつぶって寝ます。
浜松も浜名湖も通り過ぎ、はっと目をさますと豊橋に差し掛かる頃。東海道新幹線を頻繁に往来しているうちに車窓を見ただけでどこを走っているかわかるようになってしまいました。ゴミを捨てにいったりしてそろそろ降りる支度をします。本を読んでいると三河安城通過の車内放送を皮切りに降りる支度。0745着の名古屋で下車します。乗車した12号車はほとんどが名古屋で降りてしまいました。

高輪ゲートウェイ駅

2020-03-15 20:08:13 | 鉄道
昨日3月14日に山手線30番目の駅として高輪ゲートウェイ駅が、田町ー品川間に開業しました。
この駅のあったところは我々40代世代には懐かしい、品川客車区・東京機関区・田町電車区(田町車両センター)があった場所です。この界隈を通過するときには必ず車両の留置されている方の車窓を見て、九州・中国・四国地方へ向かうブルートレイン群や牽引機関車、さらには東海道線で使用される113系、211系、185系などの電車を見るのが楽しみでした。

東京駅から山手線外回り電車に乗って向かいます。田町を発車すると「次は高輪ゲートウェイ」の表示が液晶画面に表示されます。

高輪ゲートウェイ駅で下車すると早朝だというのにすでに鉄の姿が。新型コロナの影響でガラーンとしている街中とは違い、人々が行き交うある意味異様な光景です。早速駅名標を撮ってから改札口へ。

高輪ゲートウェイ駅は橋上駅舎のスタイルをとっており、吹き抜けの空間もあるので、下を走る山手線や京浜東北線の電車が見られます。ガラス張りになっているので安心して下を見れます。あちこち見て回ろうかと思いましたが、人が多いのとこのあとのことを考えてすぐに改札を出ます。

物議を醸し出した高輪ゲートウェイ駅の駅名標。JRの駅で明朝体を使っているのはこの駅だけです。ちょっと心もとない感じかなとも思いました。

駅のデザインは新国立競技場も設計した建築家の隈研吾氏。テント状に設計された屋根を支える木材には東北の木材が使われているそうです。

こちらは入り口から。朝の7時過ぎですが、券売機のきっぷを求める行列ができており、この時は60分待ちでした。雨や雪の降る中最大で210分待ちになったそうで、初日のきっぷを求める鉄の情熱には頭が下がります。

駅からちょっと離れた場所では開駅記念のスタンプの押印をしていました。こちらはまだ朝早い時間ともあって並んでいる人もなくスムーズに押すことができました。スタンプを押してから歩いて都営浅草線泉岳寺駅へ向かい、京急線の改称駅巡りへ向かいました。

初日のきっぷを求める鉄には頭が下がります…と先ほど書きましたが、私も一応初日のきっぷを買いました。とはいえ現地の混雑は想像に難くないと思っていたので、ちょっと趣向をこらして本邦初の鉄道駅である新橋駅と、山手線最古の駅品川駅からの乗車券です。指定券券売機で乗車券を買うと短距離でも駅名が表示されます。ちなみに品川駅と新橋駅は1872年10月14日に正式に開業していますが、品川駅は6月12日に仮開業しているので、最古の駅となります。今回開業した高輪ゲートウェイ駅も暫定開業のようですので、品川駅との因縁を感じます。

ところで、この日Suicaで乗り降りをしているのですが、京急線も回って戻ってきた品川駅で履歴印字をすると、画像のような結果になりました。この日は地下鉄で浦安から新橋まで乗り、新橋から高輪ゲートウェイ駅へ行ったのですが、開業初日にもかかわらずデーターが配信されていないらしく高輪ゲートウェイ駅の表示が、----表示になっています。同じ日に6駅の改称をした京急は全ての駅名が切り替わって、ちゃんと印字されていることから、JRのミスというか怠慢としか言いようがありません。おそらく初日ということで、高輪ゲートウェイ駅で乗降したICカードの履歴を残したい人もいたでしょうに、これではがっかりです。

京急の駅名変わったよ

2020-03-14 19:49:02 | 鉄道

3月14日の今日、京急線の6つの駅の駅名が変更になりました。ということで先週に引き続き京急で改称された駅を巡ってきました。変更前に訪れた様子はこちらから。できる限り同じ駅名標を撮影してきたので対比するのも面白いかもしれません。


逗子線の終着駅である新逗子駅は「逗子・葉山」駅に。

本線仲木戸駅は隣接するJR東神奈川駅に合わせて「京急東神奈川」駅に。

本線花月園駅は「花月総持寺」駅に。

大師線産業道路駅は「大師橋」駅に。
実はこの大師橋駅こそ、今回の駅名改称のきっかけとなった駅で、地下化の際に地元住民から駅名改称の要望があった駅です。以上の4駅は地元小中学生から広く駅名を公募をした結果の改称となりました。
一方空港線の2駅は羽田空港国際線拡充に伴うターミナルの名称変更によって改称されました。

羽田空港国際線ターミナル駅は「羽田空港第3ターミナル」駅に。主に国際線搭乗旅客を扱うターミナルです。

羽田空港国内線ターミナル駅は「羽田空港第1・第2ターミナル」駅に。
第1ターミナルはJALグループ国内線・スカイマーク・スターフライヤーの北九州・福岡便、第2ターミナルはANA、AIR DO、ソラシドエア、スターフライヤーの関西・山口宇部便とANAの国際線が発着するようになります。国際線は第2と第3に分かれるので注意が必要になりました。

そして何と言っても今回6駅も駅名が変わる前代未聞の出来事。しかも終着駅を含む改称なのでどうなるかと思いましたが、さすがは京急。初日よりちゃんと対応しておりました。字幕式行先表示を持つ車両や、京急川崎駅の発車案内標も初日からちゃんと対応させていたのには恐れ入りました。ただ新しい路線図でやらかしちゃったみたいですけど。

駅名表示板に何やら花があしらわれているのにお気づきかと思われます。この花は今回の改称に合わせて行われたキャンペーンの一環で、元テレビ朝日アナウンサーでフラワーアーチストの前田有紀さんが手がけたものです。前田有紀さんは京急沿線出身ということで今回のプロデュースとなりました。こちらは逗子・葉山駅のフォトスポット。

こちらは花月総持寺駅のフォトスポット。このフォトスポットで写真を撮って京急公式インタグラムをフォローした上で「#京急の駅名変わったよ」のハッシュタグとともに投稿すると、抽選で季節の花のブーケまたはフラワーボトルが当たるそうです。
また同時にスタンプラリーもやっており、改称される6駅に設置されたスタンプを全て集めると先着ですが、オリジナルミニタオルがもらえます。せっかくなので品川駅でスタンプ帳をもらってから押してきました。

羽田空港第1・第2ターミナル駅が最後になったのでそちらでいただいたのが、このミニタオル。先着3000名限りだそうで、なくなり次第終了です。

9年目

2020-03-11 18:09:00 | 日記
今年もまた3. 11がやってきました。
あれから9年。あっという間の9年間です。

3.14に常磐線が全線再開して、東日本大震災で被災した鉄道は全線復旧しますが、BRT化された気仙沼線柳津ー気仙沼間と大船渡線気仙沼ー盛間は鉄道での復旧はならず、鉄道事業廃止となってしまいました。

2度ほど東北の被災地を乗り歩きましたが、未だ復興道半ばという印象でした。
震災で液状化という事態に見舞われた浦安も、9年が経って復旧が進み、道路もきれいになりました。しかし、記憶の中には残っていて、緊急地震速報で携帯が鳴るとビクッとします。