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日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

日本共産党東京都議会議員の池川友一のオフィシャルブログです。地方政治の現場からいろいろと発信していきます。

「理性とハートの結合」──この言葉に心揺さぶられる

2017-08-18 | 日々思うこと、考えたこと

 「われわれは人間的魂の感動を共有しあった。審議は理性とハートの結合だった」──この言葉は、国連の核兵器禁止条約問題で議長を務めたエレン・ホワイトさんの言葉です。

 私はこの「理性とハートの結合」という言葉に、心が揺さぶられました。

 自分の心が動くとき、誰かに対して自分の思いを伝えたいとき、理詰めも必要ですし、感情に訴えかけるハートも必要です。しかし「理性とハートの結合」こそ、多くの人たちの心を揺さぶり、動かしていく上で必要なことだと強く感じます。

 私は、今から12年前の戦後60年、2005年の原水爆禁止世界大会に参加しました。

 「被爆体験を聞くことができる最後の世代」と言われ、その前後から「継承」というのが一大テーマとなった時でした。

 被爆者の方のメッセージを一言一句聞き逃すわけにはいかないと、ペンを走らせたことを今でも鮮明に覚えています。

 日本共産党創立95周年記念講演会で、志位和夫委員長はヒバクシャについて次のように述べました。

 「前文」には「ヒバクシャ」という言葉が2カ所にわたってでてきます。一つは、「ヒバクシャにもたらされた容認しがたい苦難と損害に留意する」というもので、被爆者がこうむった耐え難い犠牲に心を寄せることを明記したものです。もう1カ所、核兵器全面廃絶を推進する「市民的良心の役割」を強調した部分に、国連、国際赤十字・赤新月社運動、その他の国際・地域組織、非政府組織、宗教指導者、国会議員、学術研究者と並んで「ヒバクシャ」が明記されています。こうして「ヒバクシャ」は、耐え難い犠牲をこうむった存在であるとともに、「核兵器のない世界」をつくるクリエーター(創造者)として明記されているのであります。これは、戦後、被爆者の方々が歩んできた苦難はあるが気高い道のりを正当に評価したものではないでしょうか。

 「核抑止論」という考え方が、自民党政治を覆い尽くしています。

 祈念式典では、安倍首相以外のスピーカーが核兵器禁止条約について言及し、歓迎する立場を表明しました。

 今回の核兵器禁止条約には「核兵器またはその他の核爆発装置を使用し、または使用の威嚇を行うこと」を禁止しており、「核抑止」は完全に否定されています。

 「核抑止論」を突き詰めていくと、日本にとっていい核兵器と悪い核兵器に色分けすることとなり、核廃絶という方向には向かうことが極めて困難になります。

 これを解決する方向は、すべての核兵器を禁止し廃絶に向かうしかないと考えます。核兵器禁止条約に核保有国が入り、廃絶へのプロセスを明確にしていくことが必要です。

 そして、そのために必要なのことが「理性とハートの結合」だと感じています。

 (写真は長島可純さん撮影)

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