【佐賀県鳥栖市】
鳥栖市では中学校給食について視察をさせていただきました。
町田市では「中学校の弁当給食が冷たい」という声を聞きます。一方、鳥栖市ではあたたかいものはあたたかいまま、冷たいものは冷たいまま提供できる工夫がされていました。その内容を含め、選択制弁当方式の中学校給食について考えさせられる視察となりました。
鳥栖市では、中学校給食の導入にあたって検討をした結果、町田市と同様の選択制弁当方式に決定しました。実際に事業者選定をおこなうなかで、いくつかのルールを確立しています。
その一つが、1000食補償です。1000食までは、注文がいくつであっても1食当たり416円×1000食×190日=7,904万円を補償しています。1001食目からは1食当たり157円の契約。そこに保護者が支払う食材費240円を上乗せするという形です。町田市の中学校給食においても喫食率が議論になりますが、こうした方法も一つの案であると感じたところです。
次に地産地消について。小学校の自校方式でも「食ネット鳥栖」という仕組みをつくり、鳥栖モデルとして地産地調を進めています。中学校給食においても、お米は100%鳥栖市産米を使用、青果も農産物直売所や鳥栖青果市場からの地元食材の購入をすすめていると説明がありました。献立の作成は、専門の栄養士がおこなっています。
あたたかいものはあたたかく(65度以上)、冷たいものは冷たく(10度以下)提供するために、専用のカートを配置して対応にあたっています。保温カートは、1台に160人分の給食を運ぶことができますが、1台あたり100万円。あたたかいものであれば、給食センターで10分加熱(106度)されたものを運んでくるという仕組みで、私たちが実際にいただいた給食もアツアツでした。
中学校給食の導入後の経過は、2008年度3月に27%(548食)だった喫食率は、試食会・説明会の実施、献立募集などの努力を通じて、2011年7月現在48%(966食)と上昇しています。1カ月単位で申請をするため、月々でばらつきはあるものの、衛生面が心配される夏場の7月とあたたかい給食が食べられる冬場の12月にピークがくるといいます。
私自身は、杉並区の中学校出身で、自校方式の中学校給食でした。長年「中学校給食の実施を」と市民の声が実り、町田市が実施をしている選択制弁当方式をどのように充実させていくのか。鳥栖市の担当者の方は「町田市の弁当給食は、品数も多くおいしそう」と話をしていましたが、発達に即した栄養面も重要です。今後の中学校給食を考える上で非常に参考になる視察でした。
(おわり)
┏┓池川友一(日本共産党町田市議会議員)
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