鎮魂と平和の願いを込めて集う「慰安婦」祈念碑建立4周年へのお誘い
太平洋戦争時に、宮古島には3万人の日本軍がいました。
日本兵とともに、現在調査により判明している17箇所の「慰安所」には「慰安婦とされた朝鮮人女性・台湾人女性たちがいました。当時は爆撃で亡くなる以上に、飢餓とマラリアで亡くなる人々が多かったと言われる厳しい戦禍の中で、女性たちに唐辛子をあげたり、着物を裁縫してあげたり、記憶する島人たちがいました。
女性たちを記憶していた島人の思いから祈念碑を建てる活動が始まりました。
今年9月は、上野字野原に日本軍「慰安婦」の祈念碑を、全国・海外からの募金を基に、日本・韓国・沖縄の調査団や活動する人々の合同の力で建立して4周年を迎えます。
生存する「慰安婦」とされた女性たちが高齢となり亡くなられていく中、「慰安婦」とされた女性たちの悲しみと怒りの声と、日本政府の対応の間には大きな隔たりがあり、「慰安婦」問題解決への道は閉ざされたままです。一日も早い解決への大きな動きが求められています。
昨今、領土問題を巡る日韓、日中、各政府間の政治的な思惑に基づいたやりとりは、私たち民衆の生活実感とはかけ離れています。国境に近い島々に暮らす私たちの先人たちは、軍事ではなく、国境を超えた民衆の交流と交易で周辺の国々と友好な関係を築いてきました。今後も国境を超えた民衆同士の連帯が、平和を形成する最良の方法だと考えています。
今年も下記のとおり、かつて旧日本軍司令部があり、現在航空自衛隊レーダー基地のふもとに建つ日本軍「慰安婦」祈念碑(アリランの碑と「女たちへ」の碑)の前などにて、「慰安婦」とされた女性たちへ想いを馳せ、平和を願う集いを開催します。
たくさんの皆さんのご参加をよろしくお願いします。
1 日本軍「慰安婦」の祈念碑建立4周年の集い
と き 2012年9月2日(日)午前10時~11時半
ところ 上野字野原の日本軍「慰安婦」の祈念碑前にて
(空港~千代田カントリー~祈念碑にかけて標識6か所あり)
2 日本軍「慰安婦」問題を考える集い
と き 2012年9月2日(日)午後2時~4時半
ところ 宮古島市中央公民館視聴覚室
① 報告 韓国から尹貞玉(ユンチョンオク)氏(梨花女子大学元教授・挺対協元代表)
東京から中原道子氏(早稲田大学名誉教授・VAWW RAC共同代表)
② DVD「終わらない戦争」上映(無料)
日本軍「慰安婦」問題を考える宮古の会
*この案内の本文は某地元紙の案内欄に投稿したものだそうだ。字数オーバーというので領土問題など削ったが、報告者とDVDも消したいらしい。最後の極めつけが青色の下線を引いたところ。これは宮古での沖縄戦の特徴として大事な認識で、韓国からの報告者とともに意図的なものを感じたという。それは消さないでほしいと死守、変更を指示したという顧問の名前を訊いても明かさなかった。
*PS 今回は“ボツ”ではなく、当日付けで載る。いまの状況で、この内容を案内の「枠」に納めるのはいかにむずかしいことか。苦心のあとを見てほしい(普)
PS2 あすが休刊日ということで、きょう載っていた。